24 / 45
四章 W5・砂漠エリアです!
二十四話 不意のキングコブラです!
しおりを挟む
自分の攻撃だと言うのに、すっかり圧倒されてしまっていた。こんなの災害だ。下手したらプレイヤーも巻き込んでしまうぞ。
「これ、危ないよな? 」
「でも今のところはプレイヤー同士でダメージは与えられないみたいですよ。」
「それならまだいいかな。」
でも一回攻撃するたびにヒヤヒヤしてしまうな。
しばらく砂漠の真ん中でぼーっとしているときだった。
「ズドカーン! 」
「シャァァァァァァ!! 」
無風の空をつんざくような地響きと鳴き声。
「なんだ! 」
「あそこです! あれは……。」
ミヤビが指さした方にはコブラがいた。
しかし、サイズがおかしい。明らかに普通のコブラよりも巨大なのだ。首を上げると二階建ての建物ほどある。
「これってもしかして? 」
「ええ、特別指定です。」
「やっぱり。見るからにそうだもん。」
こんなのが道端で急に現れたら失禁してしまいそうだ。
「これは、特別指定モンスター『キングコブラ』です。懸賞は9,000ゴールドです。」
化けコブラをたくさん狩ったから、親玉として出てきたのだろう。真っ直ぐ俺のところへと向かってくる。
「あ、ヤバいじゃん。俺が戦うしかないの? これ。」
「そりゃあそうでしょうよ。確実にロータスさんがトリガー引いてますからね。多分あなたしか狙われませんよ。」
ミヤビは岩に腰掛けて休んでいた。
「お前! 他人事だと思いやがって。」
キングコブラは思いっきりこっちに噛み付いてきた。
「のわっと! 」
「よそ見してる暇ないですよー? 」
「お前ー! 」
頑張って避けたがバランスを崩した。
「まずい! 」
と、思ったが
「あれ? 」
キングコブラは俺の方ではなく、岩で休んでいるミヤビの方へと飛んでいった。
当然ミヤビは慌てる。
「ちょっと! なんで私の方に来るの? 」
「はっはっは! 人を放って高みの見物をきめこんだバチが当たったんだよ。」
「あなたって人は! 」
形勢逆転である。どうやら、コブラを攻撃した俺だけでなく、同じパーティーのミヤビもキングコブラのターゲットに入っているらしい。
ミヤビは暴れ回るキングコブラから逃げていた。
「ちょっと! 見てないで助けてくださいよ。」
流石のミヤビでも、一人で特別指定を相手にするのは難しいらしい。
ちょっとは反省したと思うし、もう助けに入ってやるか。
「ミヤビ! しゃがめ! 」
「ええ! あ、はい! 」
「うぉりゃあ! 」
今回は俺がフルスイング! 直撃させるには間合いが遠すぎたものの、「デザートストーム」の衝撃波を走らせてキングコブラに命中させた。
「キシャオ! 」
キングコブラは大きくのけぞった。その間にミヤビは後ろに下がってきた。
やはりすごい威力だ。あの巨体を突き飛ばしてしまった。
「俺が相手しないとな。」
キングコブラは俺を目当てに現れたのだ。倒すのも俺じゃなくてはならないだろう。
キングコブラはまた標的を俺に戻した。真っ直ぐ俺のいる方へと向かってくる。
「よし来い! 」
おれはすでに剣を振りかぶっている。
「シャァァァ! 」
飛び込んできたコブラの頭に
「ズドン! 」
今度は直撃だった。実体の剣でキングコブラの脳天をとらえた。
「スババババ!! 」
剣から走った竜巻のような衝撃波が、たちまちコブラの体を切り刻んでしまった。切り刻まれたキングコブラの体は四散している。
つまり、倒してしまったのだ。一撃で沈むとは思わなかった。四方八方に飛び散ったコブラの体はどんどん消えていってる。
「あっけないな。」
後ろではミヤビがちょっと遠くで見ている。
「もう大丈夫でしょ? 」
彼女は一旦下がってから、ずっとそこにいたらしい。キングコブラを避けているのか、はたまた俺を避けているのか。
「いやあ、凄いですねー、その大剣。」
キングコブラがいたところには、毒牙が残っていた。これが討伐証明になるのだろう。三体目ともなれば慣れてくるものだ。すぐにでも換金しに行きたい。
ゴールドは余りに余っているのだが、だからといってワクワクしないなんてことはない。今どのくらいお金があるかじゃない。9,000ゴールドもらえるというだけで嬉しいものなのだ。
ミヤビもようやく落ち着いて俺と話してくれるようになった。大剣を仕舞ったからだろうか。
「じゃあ、換金にいきましょうか。特別指定ですし。」
「この間のサンドディザスターはめちゃくちゃ大変だったのにね。実際ミヤビの機転がなかったら勝ててなかったし。」
「いやあ、褒めてもなにもでませんよ? でもそうですよね。キングコブラだって9,000ゴールドの特別指定なわけですから、弱いはずはないんですよ。」
「それほどこの大剣が強いってことなのかな? 」
「もしかしたら、盗賊が装備していることで何かが起きてるのかも。」
そんなことがあり得るのかはさておき、めちゃくちゃ強いからオーケーと、単純に考えていても構わないのだろうか? まあ今は深く考えても仕方のないことだけど。
換金所でいつもの手続きをとって9,000ゴールドを受け取ったのだが、またまた渡されたのはゴールドだけではなかった。
ゴールドを受け取るときに、換金の男性から言われた。
「特別報酬ですが、剣か、杖かをお選びください。」
「これ、危ないよな? 」
「でも今のところはプレイヤー同士でダメージは与えられないみたいですよ。」
「それならまだいいかな。」
でも一回攻撃するたびにヒヤヒヤしてしまうな。
しばらく砂漠の真ん中でぼーっとしているときだった。
「ズドカーン! 」
「シャァァァァァァ!! 」
無風の空をつんざくような地響きと鳴き声。
「なんだ! 」
「あそこです! あれは……。」
ミヤビが指さした方にはコブラがいた。
しかし、サイズがおかしい。明らかに普通のコブラよりも巨大なのだ。首を上げると二階建ての建物ほどある。
「これってもしかして? 」
「ええ、特別指定です。」
「やっぱり。見るからにそうだもん。」
こんなのが道端で急に現れたら失禁してしまいそうだ。
「これは、特別指定モンスター『キングコブラ』です。懸賞は9,000ゴールドです。」
化けコブラをたくさん狩ったから、親玉として出てきたのだろう。真っ直ぐ俺のところへと向かってくる。
「あ、ヤバいじゃん。俺が戦うしかないの? これ。」
「そりゃあそうでしょうよ。確実にロータスさんがトリガー引いてますからね。多分あなたしか狙われませんよ。」
ミヤビは岩に腰掛けて休んでいた。
「お前! 他人事だと思いやがって。」
キングコブラは思いっきりこっちに噛み付いてきた。
「のわっと! 」
「よそ見してる暇ないですよー? 」
「お前ー! 」
頑張って避けたがバランスを崩した。
「まずい! 」
と、思ったが
「あれ? 」
キングコブラは俺の方ではなく、岩で休んでいるミヤビの方へと飛んでいった。
当然ミヤビは慌てる。
「ちょっと! なんで私の方に来るの? 」
「はっはっは! 人を放って高みの見物をきめこんだバチが当たったんだよ。」
「あなたって人は! 」
形勢逆転である。どうやら、コブラを攻撃した俺だけでなく、同じパーティーのミヤビもキングコブラのターゲットに入っているらしい。
ミヤビは暴れ回るキングコブラから逃げていた。
「ちょっと! 見てないで助けてくださいよ。」
流石のミヤビでも、一人で特別指定を相手にするのは難しいらしい。
ちょっとは反省したと思うし、もう助けに入ってやるか。
「ミヤビ! しゃがめ! 」
「ええ! あ、はい! 」
「うぉりゃあ! 」
今回は俺がフルスイング! 直撃させるには間合いが遠すぎたものの、「デザートストーム」の衝撃波を走らせてキングコブラに命中させた。
「キシャオ! 」
キングコブラは大きくのけぞった。その間にミヤビは後ろに下がってきた。
やはりすごい威力だ。あの巨体を突き飛ばしてしまった。
「俺が相手しないとな。」
キングコブラは俺を目当てに現れたのだ。倒すのも俺じゃなくてはならないだろう。
キングコブラはまた標的を俺に戻した。真っ直ぐ俺のいる方へと向かってくる。
「よし来い! 」
おれはすでに剣を振りかぶっている。
「シャァァァ! 」
飛び込んできたコブラの頭に
「ズドン! 」
今度は直撃だった。実体の剣でキングコブラの脳天をとらえた。
「スババババ!! 」
剣から走った竜巻のような衝撃波が、たちまちコブラの体を切り刻んでしまった。切り刻まれたキングコブラの体は四散している。
つまり、倒してしまったのだ。一撃で沈むとは思わなかった。四方八方に飛び散ったコブラの体はどんどん消えていってる。
「あっけないな。」
後ろではミヤビがちょっと遠くで見ている。
「もう大丈夫でしょ? 」
彼女は一旦下がってから、ずっとそこにいたらしい。キングコブラを避けているのか、はたまた俺を避けているのか。
「いやあ、凄いですねー、その大剣。」
キングコブラがいたところには、毒牙が残っていた。これが討伐証明になるのだろう。三体目ともなれば慣れてくるものだ。すぐにでも換金しに行きたい。
ゴールドは余りに余っているのだが、だからといってワクワクしないなんてことはない。今どのくらいお金があるかじゃない。9,000ゴールドもらえるというだけで嬉しいものなのだ。
ミヤビもようやく落ち着いて俺と話してくれるようになった。大剣を仕舞ったからだろうか。
「じゃあ、換金にいきましょうか。特別指定ですし。」
「この間のサンドディザスターはめちゃくちゃ大変だったのにね。実際ミヤビの機転がなかったら勝ててなかったし。」
「いやあ、褒めてもなにもでませんよ? でもそうですよね。キングコブラだって9,000ゴールドの特別指定なわけですから、弱いはずはないんですよ。」
「それほどこの大剣が強いってことなのかな? 」
「もしかしたら、盗賊が装備していることで何かが起きてるのかも。」
そんなことがあり得るのかはさておき、めちゃくちゃ強いからオーケーと、単純に考えていても構わないのだろうか? まあ今は深く考えても仕方のないことだけど。
換金所でいつもの手続きをとって9,000ゴールドを受け取ったのだが、またまた渡されたのはゴールドだけではなかった。
ゴールドを受け取るときに、換金の男性から言われた。
「特別報酬ですが、剣か、杖かをお選びください。」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
癒し目的で始めたVRMMO、なぜか最強になっていた。
branche_noir
SF
<カクヨムSFジャンル週間1位>
<カクヨム週間総合ランキング最高3位>
<小説家になろうVRゲーム日間・週間1位>
現実に疲れたサラリーマン・ユウが始めたのは、超自由度の高いVRMMO《Everdawn Online》。
目的は“癒し”ただそれだけ。焚き火をし、魚を焼き、草の上で昼寝する。
モンスター討伐? レベル上げ? 知らん。俺はキャンプがしたいんだ。
ところが偶然懐いた“仔竜ルゥ”との出会いが、運命を変える。
テイムスキルなし、戦闘ログ0。それでもルゥは俺から離れない。
そして気づけば、森で焚き火してただけの俺が――
「魔物の軍勢を率いた魔王」と呼ばれていた……!?
癒し系VRMMO生活、誤認されながら進行中!
本人その気なし、でも周囲は大騒ぎ!
▶モフモフと焚き火と、ちょっとの冒険。
▶のんびり系異色VRMMOファンタジー、ここに開幕!
カクヨムで先行配信してます!
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる