R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

可愛い天野くんはやはり小悪魔

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はい、短文で説明させてもらいました。



風間くんは俺様絶倫。

五十嵐さんはクールなムッツリ。

二階堂くんは俺様オラオラ系?

鳳は鬼畜で絶倫様。




・・・です。






それだけで腐女子には伝わったらしくフンスフンスと鼻息荒く興奮してました。はい。




詳しくと成り行き等聞かれたが断固拒否しました。そして速やかに帰宅してもらいました。



・・・話してるうち、ノート1冊分書いた気がするよ。声が出ないのってホント不便だね。声帯大事。




夕食の頃には何とか声が出るようになった、というか風邪をひいた時の様な感じ位には症状が良くなったので家族団らんでご飯を食べた。後に流依兄さんに呼ばれたので今夜は兄さんと一緒に眠った・・・








翌朝。






朝早くから僕に訪問者が訪れた。


お相手は・・・






「薫風・・・大丈夫か?」

「まさか拉致されるとはな・・・」

「薫風ぅ~!もうっ!すっごく心配したよー!」

「・・・みなさん。」

「・・・朝早くから迷惑なんだけど・・・?」





朝食を終え流依兄さんの部屋でソファに座りのほほんとティータイムを取ってた所に侍女さんが僕たちに「ご友人がお越しになられました」と言われ2人で首をかしげた。だが返事をする前に勝手に入ってきた生徒会3人が、僕を見付けた途端抱き着いてきました。






ねぇ、昨日も思ったけど・・・それ、不法侵入じゃね?



流依兄さんは一目散にソファから立ち上がり離れて呆れ顔でそれを眺めてます。・・・いや、助けて?





「うぐっ・・・み、みなさん、苦しい、です・・・」

「・・・二階堂、離れろ。お前も薫風の近くにいながら拐われたんだろ?薫風を守れなかったお前に抱き締める権利はない。」

「そーだよー!・・・でも子鷹狩くんもそうじゃない?同じクラスだったんだからさー。何してたの?」

「・・・俺はそもそも薫風が代役をするなんて聞いてなかったし、裏方だったから薫風とは全く会ってなかったんだ。拐われたって情報も周りが騒がしくなってから気付いたからな。」

「おっそーい!じゃあ子鷹狩くんも薫風を抱き締める権利ないじゃん!さぁ2人とも離れて離れてー!」

「「・・・。」」






なんの争い?てか意外と天野くん、反論を許さないしっかりハッキリとした口調で2人を黙らせたんですがっ!?・・・凄っ!2人が黙ってる!凄い!






で、なんやかんや天野くんは譲らないらしく2人を僕から引き剥がし満足そうに僕に抱き着いてきました。・・・2人は天野くんに言われた事に反論ができず諦めたらしい(笑)





え?2人は天野くんより年上だよね?何年下の言うこと聞いちゃってんの?・・・まぁ、僕は抱きついてるのが天野くんだけになって良かったけど。・・・いや、それもどうかとは思うけどね。




ま、天野くんならいっか。僕より年上だけど小悪魔なせいか可愛いし弟みたい。決して兄って柄じゃないね。こう・・・甘えてくるのが可愛い。あ、これ毒されてる?






「薫風怖かったでしょ~・・・大丈夫だった?よく助かったね。」

「あーうん、克典・・・僕の義兄弟に助けられたんです。鳳克典。なんか前から夕立の事を平民が侯爵になったのが気になったらしく調べてたらしくて、僕がいなくなってピンッ!ときたらしいんです。」

「へぇ~凄いね鳳くん!確か・・・1ーCだっけ?なんか色々と噂聞くけど?」

「克典の兄、可武伊さん曰く『ヤンチャな問題児』らしいですよ?成績も・・・学年2位みたいだから頭がいいみたいです。」

「うわっ!学年2位!?凄いねー!まぁ薫風は学年首位だから薫風も凄いんだけどね。」

「あー・・・有難う、ございます?」

「でもこうやって無事に薫風が見つかって、こうして抱き締められるのが嬉しいよぉ~!薫風がいなくなったら僕死んじゃうから!」






え?そこまで?なんかそのセリフ風間くんにも言われた気が・・・?





「大袈裟・・・」

「「「大袈裟なんかじゃないよ(ねーよ)(ないぞ)!」」」

「・・・。」






いや、ハモられても・・・





・・・てか、いい加減天野くん離れてほしい。折角の紅茶が冷めちゃったじゃん・・・





「・・・とりあえず天野くん、薫風から離れて?折角の紅茶が冷めてしまったから入れ直すよ。・・・皆もソファに座って。」

「なんだよ流依。珍しく私たちにお茶を薦めるのか?」

「じゃあ今すぐ帰るかい二階堂くん?」

「・・・いや」

「子鷹狩くんもどうぞ。・・・蘇我、悪いけど新しい紅茶用意してもらえる?」

「・・・承知しました。」

「「「っ!?」」」





どこからともなく現れた流依兄さんの執事、蘇我さんが兄さんの呼び掛けに現れてスッと部屋から出ていった。・・・うん、忍者だよね。僕も気付かなかったよ。





3人は蘇我さんの姿をみて固まってしまってたよ(笑)そりゃそーだよね。僕は見慣れた光景だから平気だけど。





・・・流依兄さんが近付いてきて天野くんを僕からベリッと剥がしてソファに座らせていた。うん呆気に取られてる天野くんはすんなり流依兄さんの言いなりになってました。・・・蘇我さんの存在恐るべし。

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