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高年期[一学期編]
ヒロインの本性現る。
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「(ま、まあ・・・僕も少しはフの方は齧る程度に好きだけど・・・え、陽南さんはガチ?)」
「ふふ・・・大好物ですわ。まさか生で拝めるとは・・・まぁ、私はヒロインであっても誰も攻略しないノーマルエンドでも構いませんのよ?そもそも二階堂ルートに進もうとしたのに二階堂くんは薫風くんにご執心なんですもの。このまま観覧させて頂きますわ!」
「・・・」
えー・・・なんと申せばいいのやら・・・
あの機械的音声の事聞いてみよっか。・・・いや、なんだか聞いたら後戻り出来ない感じがするが・・・いや、聞いてみたい。
「(あのさ、前に風間くんと・・・事情があり一夜を共にした時があるんだけど、)」
「一夜と言うと・・・18禁的な意味も含め、寝たんですか?」
「(うん。・・・それでさ、行為が終わった後にナレーターの様な機械的音声が頭の中で聞こえたんだけど、何か知ってる?)」
「なんと伝えられたのですか?」
「(・・・『風間和彦の攻略達成おめでとうございます』って頭の中で響いた感じがしたんだけど。)」
「きゃーーーーーー!!!!!!!」
「「っ!?」」
僕が書いた紙を読んだ瞬間、陽南さんが悲鳴を上げた。なんか、悲鳴より歓喜のような、あの有名人が目の前に現れた時の衝撃で上げる悲鳴みたいなのに近い感じ?
「どうしたのですか花塚さん!?悲鳴をあげるなんて・・・?」
「・・・ハッ!!!あ、いえ・・・はしたないことをしてしまいましたわ・・・申し訳ございません。」
「(陽南さん、それ返して。)」
「え、ああ、はい・・・それにしても、とんでもない事をしましたね薫風くん・・・いや花彫ちゃん。」
「・・・ん゛?」
「・・・悪いが、とりあえず話を戻して、あと1人は誰だ?」
「え、ああ・・・あとは鳳克典ですわ。まさか薫風くんの義兄弟になるとは思いませんでしたが。」
「(僕の姉が鳳家に嫁いだからね。従兄弟にあたるね。・・・あんまり関わりたくなかったんだけどね。)」
「ああ、絶倫くんですからね~」
「「は?」」
あ~今日はホント、声がハモる日だねぇ~・・・なんだか明後日を見てしまうよ、うん。
「・・・薫風くん、まさか・・・?」
「(・・・うん、この声が出ないのはそのせい。)」
「・・・シバく」
「ん゛!?」
なんか銀徹お兄から不穏な言葉が聞こえた気がしたのは気のせいかな?・・・うーん
「(お兄、一応、癪だけど・・・同意だから。)」
「・・・薫風?」
「(あれ、飲まされたから仕方なかったんだよ。それに克典に助けられたのは事実なわけで克典も・・・その、褒美が欲しいと言われて、ね・・・)」
「まぁ・・・!!ふふふ~薫風くんは逆ハーを目指してますの?」
「(冗談でもそんな事言わないで!既成事実になりそうで怖いわ!)」
「あらぁ~自覚はあるようですのね?」
「・・・ぐっ、」
「「・・・」」
あーあー・・・また二人が黙ってしまったよ・・・もう話ができないよ・・・あれ?僕なにを話したくて皆を呼んだんだっけ?
「と、ところで薫風くん。他にそのナレーターの様な声は他にも聞きましたの?」
「(・・・風間、五十嵐、二階堂、鳳・・・これ、見せないでね)」
「きゃあーーー!!!!ちょっと!ヤバい!ヤバい!ktkrー!ぎゃ・く・はー・れ・む!!」
「「「・・・。」」」
つ、ついに陽南さんが壊れた。そしてネットスラング発言・・・だ、大丈夫か?なんか言葉が文字に変換されて聞こえたよ?
「(銀徹お兄、愛翔お兄、今日はわざわざ有難う。明日には多分声は戻ってるだろうし動けるようになってるから大丈夫だよ。)」
「・・・そうか。まぁ・・・あの夕立の方は任せとけ。風間が鉄槌を下すらしいから。・・・ただ実績が実績なだけで厳罰だけになりそうだ。だが今度は俺達がちゃんと監視してるから安心しろ。」
「そうですね。・・・あぁそうそう。今回貴方の親衛隊も物凄く心配して探してくれたみたいですので、今度会ったときにでもお礼言っておいてください。多分・・・話しかけてくると思うので。というか、俺が声をかけてくれって伝えておきますので。」
「コクン(笑って頷く)。」
「じゃあ・・・この後、風間に呼ばれてるから帰る。・・・また何かあったら呼べ。」
「そうですね。私も用ができましたので、これで失礼しますね。」
そう言って2人は僕を抱き締めて部屋を出ていった。・・・約一名残して。
未だに自分の世界にいらっしゃるあの女性をどうしようか・・・?
「ん゛んんっ!・・・ア゛、あ~・・・ダベだな・・・」
未だに声がガラガラだ。若干痛いし。今さらだが、外にいるメイドさん達に・・・聞こえ、て、た・・・よね?
恥ずーーーー!!!!!そういえばそうだ!風間家は確か風間くんが準備をしてくれたみたいで侍女さん達はいなかったけど、新くんや克典の時は・・・他の人、いたよね?
く、黒歴史ぃー・・・なんとかしてぇ~
「・・・ハッ!か、薫風くん!その4人の事もっとkwsk!」
「・・・い゛や゛だ!」
「な、何故ーーー!!?」
「・・・(ゲッソリ)」
なにそのハイテンション。誰かタスケテー!
「ふふ・・・大好物ですわ。まさか生で拝めるとは・・・まぁ、私はヒロインであっても誰も攻略しないノーマルエンドでも構いませんのよ?そもそも二階堂ルートに進もうとしたのに二階堂くんは薫風くんにご執心なんですもの。このまま観覧させて頂きますわ!」
「・・・」
えー・・・なんと申せばいいのやら・・・
あの機械的音声の事聞いてみよっか。・・・いや、なんだか聞いたら後戻り出来ない感じがするが・・・いや、聞いてみたい。
「(あのさ、前に風間くんと・・・事情があり一夜を共にした時があるんだけど、)」
「一夜と言うと・・・18禁的な意味も含め、寝たんですか?」
「(うん。・・・それでさ、行為が終わった後にナレーターの様な機械的音声が頭の中で聞こえたんだけど、何か知ってる?)」
「なんと伝えられたのですか?」
「(・・・『風間和彦の攻略達成おめでとうございます』って頭の中で響いた感じがしたんだけど。)」
「きゃーーーーーー!!!!!!!」
「「っ!?」」
僕が書いた紙を読んだ瞬間、陽南さんが悲鳴を上げた。なんか、悲鳴より歓喜のような、あの有名人が目の前に現れた時の衝撃で上げる悲鳴みたいなのに近い感じ?
「どうしたのですか花塚さん!?悲鳴をあげるなんて・・・?」
「・・・ハッ!!!あ、いえ・・・はしたないことをしてしまいましたわ・・・申し訳ございません。」
「(陽南さん、それ返して。)」
「え、ああ、はい・・・それにしても、とんでもない事をしましたね薫風くん・・・いや花彫ちゃん。」
「・・・ん゛?」
「・・・悪いが、とりあえず話を戻して、あと1人は誰だ?」
「え、ああ・・・あとは鳳克典ですわ。まさか薫風くんの義兄弟になるとは思いませんでしたが。」
「(僕の姉が鳳家に嫁いだからね。従兄弟にあたるね。・・・あんまり関わりたくなかったんだけどね。)」
「ああ、絶倫くんですからね~」
「「は?」」
あ~今日はホント、声がハモる日だねぇ~・・・なんだか明後日を見てしまうよ、うん。
「・・・薫風くん、まさか・・・?」
「(・・・うん、この声が出ないのはそのせい。)」
「・・・シバく」
「ん゛!?」
なんか銀徹お兄から不穏な言葉が聞こえた気がしたのは気のせいかな?・・・うーん
「(お兄、一応、癪だけど・・・同意だから。)」
「・・・薫風?」
「(あれ、飲まされたから仕方なかったんだよ。それに克典に助けられたのは事実なわけで克典も・・・その、褒美が欲しいと言われて、ね・・・)」
「まぁ・・・!!ふふふ~薫風くんは逆ハーを目指してますの?」
「(冗談でもそんな事言わないで!既成事実になりそうで怖いわ!)」
「あらぁ~自覚はあるようですのね?」
「・・・ぐっ、」
「「・・・」」
あーあー・・・また二人が黙ってしまったよ・・・もう話ができないよ・・・あれ?僕なにを話したくて皆を呼んだんだっけ?
「と、ところで薫風くん。他にそのナレーターの様な声は他にも聞きましたの?」
「(・・・風間、五十嵐、二階堂、鳳・・・これ、見せないでね)」
「きゃあーーー!!!!ちょっと!ヤバい!ヤバい!ktkrー!ぎゃ・く・はー・れ・む!!」
「「「・・・。」」」
つ、ついに陽南さんが壊れた。そしてネットスラング発言・・・だ、大丈夫か?なんか言葉が文字に変換されて聞こえたよ?
「(銀徹お兄、愛翔お兄、今日はわざわざ有難う。明日には多分声は戻ってるだろうし動けるようになってるから大丈夫だよ。)」
「・・・そうか。まぁ・・・あの夕立の方は任せとけ。風間が鉄槌を下すらしいから。・・・ただ実績が実績なだけで厳罰だけになりそうだ。だが今度は俺達がちゃんと監視してるから安心しろ。」
「そうですね。・・・あぁそうそう。今回貴方の親衛隊も物凄く心配して探してくれたみたいですので、今度会ったときにでもお礼言っておいてください。多分・・・話しかけてくると思うので。というか、俺が声をかけてくれって伝えておきますので。」
「コクン(笑って頷く)。」
「じゃあ・・・この後、風間に呼ばれてるから帰る。・・・また何かあったら呼べ。」
「そうですね。私も用ができましたので、これで失礼しますね。」
そう言って2人は僕を抱き締めて部屋を出ていった。・・・約一名残して。
未だに自分の世界にいらっしゃるあの女性をどうしようか・・・?
「ん゛んんっ!・・・ア゛、あ~・・・ダベだな・・・」
未だに声がガラガラだ。若干痛いし。今さらだが、外にいるメイドさん達に・・・聞こえ、て、た・・・よね?
恥ずーーーー!!!!!そういえばそうだ!風間家は確か風間くんが準備をしてくれたみたいで侍女さん達はいなかったけど、新くんや克典の時は・・・他の人、いたよね?
く、黒歴史ぃー・・・なんとかしてぇ~
「・・・ハッ!か、薫風くん!その4人の事もっとkwsk!」
「・・・い゛や゛だ!」
「な、何故ーーー!!?」
「・・・(ゲッソリ)」
なにそのハイテンション。誰かタスケテー!
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