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中年期
中学へ入学
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「何で薫風、僕と同じ中学へ行かないんだい?」
「そうよ薫風、幼稚園ならまだしも平民も一緒に通う所なんて・・・私なら耐えられないわ!」
「薫風・・・本当にここでいいのか?父さんは薫風が行きたいと言うなら行かせてやれるが・・・あまり賛成はできないなぁ・・・」
「いえ父さん、僕はここへ行っていろいろと学んでみたいんだ。」
順に流依兄さん、夢美姉さん、父さんと発言した。
そう、僕は少しでも攻略対象者に会うのを避ける為に、あえて平民と貴族が通う中学校へ入学したいと言ったのだ。
兄さんが通う中学校はあのエリート小学校の兄弟校で、もちろん貴族のみ通える学校だ。
もちろん姉さんもそこの卒業生で、今はあの聖陵高等学校に通っている。
僕が選んだ中学は農業を主に勉強する学校で、趣味のガーデニングに力を入れたくて選んだ。
し・か・も
寮生活が送れるのだ!
いわゆる平民暮らしが出きるのだ~‼
もともと平民気質だった僕にとって嬉しいこの上ない!
家族は全員が反対したが意見を曲げない僕に観念したようで4月から入学する事になった。
その代わり条件付きで・・・
1.月1自宅に必ず帰る。
2.成績は首位を守る。
3.授業参観など学校の行事は必ず報告する。
4.外出する時は必ず執事と一緒に外出する。
うん、心配性。
でもこれくらいならヨユーですよ。
でも流依兄さんに追加条件が出された。
「友人は作ってもいいが恋人を作らない。」
うん。いいよ。元々作るつもりはないから。
そして入学式。
何故か家族&執事達に付き添われ学校へ。
周りはザワザワ・・・
あーこんなはずじゃなかったんだけどなぁ・・・
数時間前...
「な、何してるんですか皆さん・・・」
「もちろん、どんな学校か見てみたいからね。」
「・・・許しはしたが、どんな学校が直接見ないとな・・・」
「流依と父上の言う通りですわ。私も不安で堪りません!」
朝食をとり僕は制服に着替えて玄関に向かうと・・・
玄関の前で母さんと真菜ちゃん以外、皆勢揃いしていた。
そして高級車で学校へ・・・
悪目立ちしすぎ・・・
何?僕に孤立しろと?
小学校の時も何故か皆に壁を作られてて友達と呼べたのは数人・・・その中に流依兄さんと子鷹狩くん含まれるんだぞっ・・・クスン。
こんな登校しちゃったら悪目立ちしすぎる・・・もう帰りたい・・・
あっ、ちなみに母さんと真菜ちゃんは他の用があって不参加でした。
____________
無事入学式終了・・・
そして荷物を取り出し執事以外皆帰らせた。
そう、帰らせた。
「寮の中も見なければ!」
「そうだね父さん。誰が同室か気になるし食堂とかどんなものか調べなきゃね・・・」
「これは薫風の為ですわよ!」
「いえ、帰ってください。」
負のオーラを漂わせて一蹴。
父さんには「もう父さんと二度と出掛けませんよ。」
兄さんには「もう絶対に抱きついたり頼りにしませんよ。」
姉さんには「もうアノ宝石、壊しても元に戻しませんよ。」
脅しのような事を一言付け加えたら、皆渋々帰って行った。
「・・・お疲れ様です。薫風様・・・」
「あぁ、うん。・・・ごめんね?こんな所まで着いてきてもらって・・・」
「いいえ。残り僅かな人生、薫風様に付き添う事が何よりも生き甲斐ですよ。いつも薫風様といて楽しいです。」
「!!そっか・・・楽しいの?うん・・・うん、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。」
僕が執事に微笑みかけると、執事も優しく笑ってくれる。
優しいお爺ちゃんにほっこりしながら寮の中へ入る。
「ようこそ八乙女 薫風さん。俺は寮長の3年A組、鳥羽愛翔と言います。中へご案内します。どうぞ。」
「あ、1年A組、八乙女薫風です。宜しくお願いします。」
「・・・ご、ご丁寧ですね。てっきり貴族様なので返事は返ってこないかと思いました・・・」
なにそれ?挨拶されたら普通は返すでしょ?
何故驚く?
え、僕の感覚がおかしいのかな?
「・・・普通、挨拶されたら返しますよね?貴族とか関係なく人として挨拶を返したまでですが・・・?何かおかしいですか?」
「・・・」
おい、キョトンとするなよ!
何?ほんとに僕の感覚がズレてるの?
「・・・あの?」
「・・・君見たいな子、初めてだよ。とても礼儀正しいんですね。・・・では、ご案内します。着いてきてください。」
「・・・はい。お願いします。」
なんかちょっと府に落ちなかったが、まぁとりあえず案内をしてもらった。
「そうよ薫風、幼稚園ならまだしも平民も一緒に通う所なんて・・・私なら耐えられないわ!」
「薫風・・・本当にここでいいのか?父さんは薫風が行きたいと言うなら行かせてやれるが・・・あまり賛成はできないなぁ・・・」
「いえ父さん、僕はここへ行っていろいろと学んでみたいんだ。」
順に流依兄さん、夢美姉さん、父さんと発言した。
そう、僕は少しでも攻略対象者に会うのを避ける為に、あえて平民と貴族が通う中学校へ入学したいと言ったのだ。
兄さんが通う中学校はあのエリート小学校の兄弟校で、もちろん貴族のみ通える学校だ。
もちろん姉さんもそこの卒業生で、今はあの聖陵高等学校に通っている。
僕が選んだ中学は農業を主に勉強する学校で、趣味のガーデニングに力を入れたくて選んだ。
し・か・も
寮生活が送れるのだ!
いわゆる平民暮らしが出きるのだ~‼
もともと平民気質だった僕にとって嬉しいこの上ない!
家族は全員が反対したが意見を曲げない僕に観念したようで4月から入学する事になった。
その代わり条件付きで・・・
1.月1自宅に必ず帰る。
2.成績は首位を守る。
3.授業参観など学校の行事は必ず報告する。
4.外出する時は必ず執事と一緒に外出する。
うん、心配性。
でもこれくらいならヨユーですよ。
でも流依兄さんに追加条件が出された。
「友人は作ってもいいが恋人を作らない。」
うん。いいよ。元々作るつもりはないから。
そして入学式。
何故か家族&執事達に付き添われ学校へ。
周りはザワザワ・・・
あーこんなはずじゃなかったんだけどなぁ・・・
数時間前...
「な、何してるんですか皆さん・・・」
「もちろん、どんな学校か見てみたいからね。」
「・・・許しはしたが、どんな学校が直接見ないとな・・・」
「流依と父上の言う通りですわ。私も不安で堪りません!」
朝食をとり僕は制服に着替えて玄関に向かうと・・・
玄関の前で母さんと真菜ちゃん以外、皆勢揃いしていた。
そして高級車で学校へ・・・
悪目立ちしすぎ・・・
何?僕に孤立しろと?
小学校の時も何故か皆に壁を作られてて友達と呼べたのは数人・・・その中に流依兄さんと子鷹狩くん含まれるんだぞっ・・・クスン。
こんな登校しちゃったら悪目立ちしすぎる・・・もう帰りたい・・・
あっ、ちなみに母さんと真菜ちゃんは他の用があって不参加でした。
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無事入学式終了・・・
そして荷物を取り出し執事以外皆帰らせた。
そう、帰らせた。
「寮の中も見なければ!」
「そうだね父さん。誰が同室か気になるし食堂とかどんなものか調べなきゃね・・・」
「これは薫風の為ですわよ!」
「いえ、帰ってください。」
負のオーラを漂わせて一蹴。
父さんには「もう父さんと二度と出掛けませんよ。」
兄さんには「もう絶対に抱きついたり頼りにしませんよ。」
姉さんには「もうアノ宝石、壊しても元に戻しませんよ。」
脅しのような事を一言付け加えたら、皆渋々帰って行った。
「・・・お疲れ様です。薫風様・・・」
「あぁ、うん。・・・ごめんね?こんな所まで着いてきてもらって・・・」
「いいえ。残り僅かな人生、薫風様に付き添う事が何よりも生き甲斐ですよ。いつも薫風様といて楽しいです。」
「!!そっか・・・楽しいの?うん・・・うん、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。」
僕が執事に微笑みかけると、執事も優しく笑ってくれる。
優しいお爺ちゃんにほっこりしながら寮の中へ入る。
「ようこそ八乙女 薫風さん。俺は寮長の3年A組、鳥羽愛翔と言います。中へご案内します。どうぞ。」
「あ、1年A組、八乙女薫風です。宜しくお願いします。」
「・・・ご、ご丁寧ですね。てっきり貴族様なので返事は返ってこないかと思いました・・・」
なにそれ?挨拶されたら普通は返すでしょ?
何故驚く?
え、僕の感覚がおかしいのかな?
「・・・普通、挨拶されたら返しますよね?貴族とか関係なく人として挨拶を返したまでですが・・・?何かおかしいですか?」
「・・・」
おい、キョトンとするなよ!
何?ほんとに僕の感覚がズレてるの?
「・・・あの?」
「・・・君見たいな子、初めてだよ。とても礼儀正しいんですね。・・・では、ご案内します。着いてきてください。」
「・・・はい。お願いします。」
なんかちょっと府に落ちなかったが、まぁとりあえず案内をしてもらった。
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