R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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中年期

中学へ入学

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「何で薫風、僕と同じ中学へ行かないんだい?」

「そうよ薫風、幼稚園ならまだしも平民も一緒に通う所なんて・・・私なら耐えられないわ!」

「薫風・・・本当にここでいいのか?父さんは薫風が行きたいと言うなら行かせてやれるが・・・あまり賛成はできないなぁ・・・」


「いえ父さん、僕はここへ行っていろいろと学んでみたいんだ。」







順に流依兄さん、夢美姉さん、父さんと発言した。




そう、僕は少しでも攻略対象者に会うのを避ける為に、あえて平民と貴族が通う中学校へ入学したいと言ったのだ。



兄さんが通う中学校はあのエリート小学校の兄弟校で、もちろん貴族のみ通える学校だ。

もちろん姉さんもそこの卒業生で、今はあの聖陵高等学校に通っている。





僕が選んだ中学は農業を主に勉強する学校で、趣味のガーデニングに力を入れたくて選んだ。




し・か・も




寮生活が送れるのだ!





いわゆる平民暮らしが出きるのだ~‼





もともと平民気質だった僕にとって嬉しいこの上ない!







家族は全員が反対したが意見を曲げない僕に観念したようで4月から入学する事になった。



その代わり条件付きで・・・



1.月1自宅に必ず帰る。
2.成績は首位を守る。
3.授業参観など学校の行事は必ず報告する。
4.外出する時は必ず執事と一緒に外出する。





うん、心配性。


でもこれくらいならヨユーですよ。







でも流依兄さんに追加条件が出された。








「友人は作ってもいいが恋人を作らない。」







うん。いいよ。元々作るつもりはないから。










そして入学式。




何故か家族&執事達に付き添われ学校へ。






周りはザワザワ・・・




あーこんなはずじゃなかったんだけどなぁ・・・





数時間前...







「な、何してるんですか皆さん・・・」

「もちろん、どんな学校か見てみたいからね。」

「・・・許しはしたが、どんな学校が直接見ないとな・・・」

「流依と父上の言う通りですわ。私も不安で堪りません!」






朝食をとり僕は制服に着替えて玄関に向かうと・・・




玄関の前で母さんと真菜ちゃん以外、皆勢揃いしていた。






そして高級車で学校へ・・・








悪目立ちしすぎ・・・





何?僕に孤立しろと?




小学校の時も何故か皆に壁を作られてて友達と呼べたのは数人・・・その中に流依兄さんと子鷹狩くん含まれるんだぞっ・・・クスン。





こんな登校しちゃったら悪目立ちしすぎる・・・もう帰りたい・・・







あっ、ちなみに母さんと真菜ちゃんは他の用があって不参加でした。





____________







無事入学式終了・・・




そして荷物を取り出し執事以外皆帰らせた。





そう、帰らせた。




「寮の中も見なければ!」

「そうだね父さん。誰が同室か気になるし食堂とかどんなものか調べなきゃね・・・」

「これは薫風の為ですわよ!」













「いえ、帰ってください。」









負のオーラを漂わせて一蹴。




父さんには「もう父さんと二度と出掛けませんよ。」

兄さんには「もう絶対に抱きついたり頼りにしませんよ。」

姉さんには「もうアノ宝石、壊しても元に戻しませんよ。」





脅しのような事を一言付け加えたら、皆渋々帰って行った。








「・・・お疲れ様です。薫風様・・・」

「あぁ、うん。・・・ごめんね?こんな所まで着いてきてもらって・・・」

「いいえ。残り僅かな人生、薫風様に付き添う事が何よりも生き甲斐ですよ。いつも薫風様といて楽しいです。」

「!!そっか・・・楽しいの?うん・・・うん、ありがとう。そう言ってもらえると嬉しいな。」




僕が執事に微笑みかけると、執事も優しく笑ってくれる。




優しいお爺ちゃんにほっこりしながら寮の中へ入る。






「ようこそ八乙女 薫風さん。俺は寮長の3年A組、鳥羽とば愛翔あいとと言います。中へご案内します。どうぞ。」

「あ、1年A組、八乙女薫風です。宜しくお願いします。」

「・・・ご、ご丁寧ですね。てっきり貴族様なので返事は返ってこないかと思いました・・・」







なにそれ?挨拶されたら普通は返すでしょ?



何故驚く?




え、僕の感覚がおかしいのかな?






「・・・普通、挨拶されたら返しますよね?貴族とか関係なく人として挨拶を返したまでですが・・・?何かおかしいですか?」

「・・・」





おい、キョトンとするなよ!




何?ほんとに僕の感覚がズレてるの?




「・・・あの?」

「・・・君見たいな子、初めてだよ。とても礼儀正しいんですね。・・・では、ご案内します。着いてきてください。」

「・・・はい。お願いします。」





なんかちょっと府に落ちなかったが、まぁとりあえず案内をしてもらった。



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