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偽聖女様を虐めたと成敗される
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婚約披露パーティは、大盛況のうちに始まる。
ブルーフォード国の貴族と言う貴族が一同に集結する。
大広間のセンターには豪華な料理が並べられ、給仕のボーイがお盆にカクテルなど飲み物を乗せ、回り歩いている。
壇上には国王ご夫妻、右側がキャサリン聖女様、第2王子のリチャード殿下が、その隣には第1王子のロバート殿下が並んでいらっしゃる。
ロバート殿下はロザリア嬢との婚約が破棄されていることは周知の事実であるから、この際、ロバート殿下の婚約者候補を見つけることもこのパーティの狙いの一つになっているのだ。
貴族令嬢もそのことは承知のうえで集まっている。
ロバート殿下は、女神様と聖女様の手により、すっかり健康体となられ、その風格は将来の王にふさわしいものとなっていたのである。
それに昨日、大嫌いな元婚約者令嬢のロザリアとやっと婚約破棄ができたことも拍車をかけているのだろう。
ロバート殿下の姿を一目見ようと令嬢たちは、オペラグラスを片手に眺めている。
高位貴族の親は、娘を伴って、壇上に上がり国王陛下にご挨拶してから、婚約されたカップルにお祝いを宣べ、ロバート殿下の元へ娘をアピールしている。
ロバート殿下もまんざらではなさそう。ロバート殿下の周りには、好意貴族令嬢の人だかりができている。
より取り見取りだが、ステファニーのような美人はいない。いや、実際にはステファニー以上の美形揃いなのだが、ロバートはまだ失恋のショックから立ち直っていないようだ。
「ルビンスタイン王国で、殿下は失恋を経験されてしまったのですか?殿下ほどの男ぶりをふるなんて女性はさぞかし……?聖女様はリチャード殿下にぞっこんみたいだから、ひょっとして、女神様だったりして?」
クスクスと冗談交じりで令嬢たちは言う。図星なので内心ギョっとしているロバート。その時、あの年増のロザリア嬢が血相を変えて目の前を通り過ぎるのが見えた。
直後、悲鳴が起こりキャサリン聖女様は血まみれで倒れていたのだ。リチャード殿下はオロオロするばかりだが、すぐさま護衛がロザリアを捕縛している。
ロザリアの父公爵もオロオロしているが、娘の前まできて、横っ面を張り倒している。
「ロザリア!なんてことを……!」
「だって、この女がわたくしのロバート様を奪ったのよ!聖女のくせに他人の男を盗り、若い方の男と婚約するなんて、許せない!」
そこへロバートが我に返り、
「ロザリアは誤解している。俺が振られた相手は、聖女様ではない。本当にステファニーと言う名の女神様なんだ。美しく優しく賢い、俺の憧れは女神様だったんだよ。聖女様はリチャードの頼みを聞いて、俺の命を助けてくれたにすぎないのに。聖女様が女神様を呼んで、俺の命はとりとめたのだ。」
突如、明かりが消え、真っ暗になったところで、すぐに明かりがつく。
そこには見たこともない巨人が突っ立っていた。異世界の神様で、サイズは自由自在に変えられるのである。
「聖女様を殺したのは誰だ?リチャード!貴様は命に代えても聖女様をお守りするという約束を反故にしたな!ロバート!貴様もだ。貴様も儂との約束を破ったな?」
「「ひぇっー!お許しをわざと約束を破ったわけではございません!」」
「嘘を吐け!リチャードはともかくロバートは貴様の目の前をロザリアが通ったことを確認しただろう?」
「……あ、はい。」
リチャード様はビックリされたような顔で、ロバート様を見つめている。
「なぜそれを止めない?」
「一瞬のことで、あれ?ロザリア?と思った直後に事件が起きたもので止められなかったのです。気づけば通り過ぎた後で、見間違いだったのかもしれないと思ってしまったわけで。」
「まぁ此度のことは不可抗力と言うことにしといたる。こうも度々聖女殺しが行われるとあらば、儂も考えなければならないからな。」
実のところは、異世界の神様は何も考えていないのである。だから女神様から、木偶の坊呼ばわりをされるのであるが。
とにかく異世界の神様は考えているフリをなさっている。まぁ、それが賢明でしょうね。帰ってから奥さんの元聖女様に聞いてみたらどうですか?
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「いらっしゃいませ。ようこそ肉体ブティックへ。」
キャサリンは、また見慣れた女神様の店へ来てしまったのだ。
「また、アナタ?同じ魂を持つ人が3度も殺されてくるなんて、非常に珍しい稀有な例ね。それもあの木偶の坊の奥さん元聖女で、自分で自分を守る術を持っていた人だっていうじゃない?それなのに、木偶の坊ときたら、肝心のアナタにそのことを一言も言わないで、まぁ1度目は仕方ないよ、でも2度目3度目は防げた命じゃないの?わかったわ。もう異世界へは戻させない。アナタの好きなところへ転生させてあげるわよ。」
そこへ異世界の神様がやってくる。
「いやぁ、今度ばかりは儂のミスだった。政変で殺されるものだとばかり警戒していたら勝手にブスが嫉妬して殺すとは思っていなかった。」
「だから木偶の坊って言うんだよ。」
「ステファニー!そう何度も言うなよ。これでも反省しているんだから。」
「そう?そう見えないけどな。ところでキャサリンを殺した犯人、どうなったの?」
「ああ、あのドブスか、即刻死罪になったよ。ここへは来ていないか……だろうな。あのドブスは前世あれでも大変な美女だったんだぜ。男を食い物にする悪女、世の男はあの女の美貌を前にされればコロっと騙され、気づけば破産して、首をくくっていたなんてことザラに遭ったんだぜ。それで俺の前任者の神が反省を促す意味でドブスとして転生させたんだが。あの通りよ。」
「まぁ、人間なんざ口先だけで反省する生き物だからな。信用できないんだよ。お前を口説いていた変わり者のロバートなんざ、さっさと公爵令嬢と婚約しちまったぜ。リチャードは腑抜けたようになっていたが、ルビンスタイン国の養子となり、誰かと結婚して王におさまるらしいぜ。」
「そんな……。」
「人が一人死んだぐらいでは何も変わらないってことを言っているんだ。だから次の世では、アンタ必ず幸せになれ。俺はそれだけを言いにここへ来たから、用が済んだので、さっさと帰る。あ!そうだカミさんが言ってた両手を合わせて頭の上に持っていき、自分で自分に結界を張ると、もう殺されないらしいぞ。じゃ、またな。おっと、今度会う時は、老衰で死ぬまでここへは来るなよ。」
言うだけ言って、木偶の坊は出て行った。あ、じゃない異世界の神様だった。
なるほど、自分に結界を張るなんて発想今までなかったわ。
これなら刺されても死ななくて済むだろうし、そもそも結界を突き破って刺すことなどできないだろう。
もっと早くに教えて欲しかった。けど、これからの人生少しだけだけど明るいものになるような予感がする。
「さてと、どれにする?」
キャサリンが余韻に浸っている間、女神様はもういくつかの肉体をテーブルに広げている。
「わたくし以前女神様のところでいただいたお菓子が美味しくて……、あの国に転生したいと思っています。」
「ああ、正木製菓のお菓子ね。あなたと同じように異世界から来た聖女様のご実家となったところね。今や世界的なパティシエになっているけど、彼女も最初はたいへんな苦労をされたのよ。なんせお湯もロクに沸かせなかったからね。」
「え?お湯を自ら沸かすのでございますか?」
「まさか?キャサリンもお湯を沸かしたことがないの?きゃぁっ!ここにもいたウルトラ世間知らずが!ウルトラと言う言葉はあれね、赤い国起源の言葉だからスーパー世間知らずにしよう。またあの兵士崩れを思い出すところだった。くわばら、くわばら。」
「?」
たぶんこの前ここで出会った兵士のことだろうと思うが、あれから何かあったのか?
「とりあえずあれね。カトレーヌのところへ修行に行って頂戴。連絡しとくわ。カトレーヌと言うのは、元ニッポンのキャリアウーマンで、異世界では聖女様をしているのよ。アナタとは逆パターンね。」
「きゃりあうーまん?何ですか?それ?」
「その説明もカトレーヌから聞いてちょうだい。とにかくニッポンで生活することはすべて、彼女から聞いて、彼女は聖女様でもあるから大丈夫よ。この異空間通路を行けばすぐそこにカトレーヌのバルコニーに通じているのよ。」
女神様は、キャサリンを連れ、物置の扉を開ける2、3歩のところで見たこともないような透明の扉?引き戸のようなところへ出る。
そこで履物を脱ぎ、中に入ると広くはない空間があったのだ。
「とにかくそこへ座って。ここの中は、異世界ニッポンでの生活ができるところなのよ。キッチンにお風呂にトイレ、寝室や書斎まである空間だから、ここでニッポンの暮らしを学んでちょうだい。」
ブルーフォード国の貴族と言う貴族が一同に集結する。
大広間のセンターには豪華な料理が並べられ、給仕のボーイがお盆にカクテルなど飲み物を乗せ、回り歩いている。
壇上には国王ご夫妻、右側がキャサリン聖女様、第2王子のリチャード殿下が、その隣には第1王子のロバート殿下が並んでいらっしゃる。
ロバート殿下はロザリア嬢との婚約が破棄されていることは周知の事実であるから、この際、ロバート殿下の婚約者候補を見つけることもこのパーティの狙いの一つになっているのだ。
貴族令嬢もそのことは承知のうえで集まっている。
ロバート殿下は、女神様と聖女様の手により、すっかり健康体となられ、その風格は将来の王にふさわしいものとなっていたのである。
それに昨日、大嫌いな元婚約者令嬢のロザリアとやっと婚約破棄ができたことも拍車をかけているのだろう。
ロバート殿下の姿を一目見ようと令嬢たちは、オペラグラスを片手に眺めている。
高位貴族の親は、娘を伴って、壇上に上がり国王陛下にご挨拶してから、婚約されたカップルにお祝いを宣べ、ロバート殿下の元へ娘をアピールしている。
ロバート殿下もまんざらではなさそう。ロバート殿下の周りには、好意貴族令嬢の人だかりができている。
より取り見取りだが、ステファニーのような美人はいない。いや、実際にはステファニー以上の美形揃いなのだが、ロバートはまだ失恋のショックから立ち直っていないようだ。
「ルビンスタイン王国で、殿下は失恋を経験されてしまったのですか?殿下ほどの男ぶりをふるなんて女性はさぞかし……?聖女様はリチャード殿下にぞっこんみたいだから、ひょっとして、女神様だったりして?」
クスクスと冗談交じりで令嬢たちは言う。図星なので内心ギョっとしているロバート。その時、あの年増のロザリア嬢が血相を変えて目の前を通り過ぎるのが見えた。
直後、悲鳴が起こりキャサリン聖女様は血まみれで倒れていたのだ。リチャード殿下はオロオロするばかりだが、すぐさま護衛がロザリアを捕縛している。
ロザリアの父公爵もオロオロしているが、娘の前まできて、横っ面を張り倒している。
「ロザリア!なんてことを……!」
「だって、この女がわたくしのロバート様を奪ったのよ!聖女のくせに他人の男を盗り、若い方の男と婚約するなんて、許せない!」
そこへロバートが我に返り、
「ロザリアは誤解している。俺が振られた相手は、聖女様ではない。本当にステファニーと言う名の女神様なんだ。美しく優しく賢い、俺の憧れは女神様だったんだよ。聖女様はリチャードの頼みを聞いて、俺の命を助けてくれたにすぎないのに。聖女様が女神様を呼んで、俺の命はとりとめたのだ。」
突如、明かりが消え、真っ暗になったところで、すぐに明かりがつく。
そこには見たこともない巨人が突っ立っていた。異世界の神様で、サイズは自由自在に変えられるのである。
「聖女様を殺したのは誰だ?リチャード!貴様は命に代えても聖女様をお守りするという約束を反故にしたな!ロバート!貴様もだ。貴様も儂との約束を破ったな?」
「「ひぇっー!お許しをわざと約束を破ったわけではございません!」」
「嘘を吐け!リチャードはともかくロバートは貴様の目の前をロザリアが通ったことを確認しただろう?」
「……あ、はい。」
リチャード様はビックリされたような顔で、ロバート様を見つめている。
「なぜそれを止めない?」
「一瞬のことで、あれ?ロザリア?と思った直後に事件が起きたもので止められなかったのです。気づけば通り過ぎた後で、見間違いだったのかもしれないと思ってしまったわけで。」
「まぁ此度のことは不可抗力と言うことにしといたる。こうも度々聖女殺しが行われるとあらば、儂も考えなければならないからな。」
実のところは、異世界の神様は何も考えていないのである。だから女神様から、木偶の坊呼ばわりをされるのであるが。
とにかく異世界の神様は考えているフリをなさっている。まぁ、それが賢明でしょうね。帰ってから奥さんの元聖女様に聞いてみたらどうですか?
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
「いらっしゃいませ。ようこそ肉体ブティックへ。」
キャサリンは、また見慣れた女神様の店へ来てしまったのだ。
「また、アナタ?同じ魂を持つ人が3度も殺されてくるなんて、非常に珍しい稀有な例ね。それもあの木偶の坊の奥さん元聖女で、自分で自分を守る術を持っていた人だっていうじゃない?それなのに、木偶の坊ときたら、肝心のアナタにそのことを一言も言わないで、まぁ1度目は仕方ないよ、でも2度目3度目は防げた命じゃないの?わかったわ。もう異世界へは戻させない。アナタの好きなところへ転生させてあげるわよ。」
そこへ異世界の神様がやってくる。
「いやぁ、今度ばかりは儂のミスだった。政変で殺されるものだとばかり警戒していたら勝手にブスが嫉妬して殺すとは思っていなかった。」
「だから木偶の坊って言うんだよ。」
「ステファニー!そう何度も言うなよ。これでも反省しているんだから。」
「そう?そう見えないけどな。ところでキャサリンを殺した犯人、どうなったの?」
「ああ、あのドブスか、即刻死罪になったよ。ここへは来ていないか……だろうな。あのドブスは前世あれでも大変な美女だったんだぜ。男を食い物にする悪女、世の男はあの女の美貌を前にされればコロっと騙され、気づけば破産して、首をくくっていたなんてことザラに遭ったんだぜ。それで俺の前任者の神が反省を促す意味でドブスとして転生させたんだが。あの通りよ。」
「まぁ、人間なんざ口先だけで反省する生き物だからな。信用できないんだよ。お前を口説いていた変わり者のロバートなんざ、さっさと公爵令嬢と婚約しちまったぜ。リチャードは腑抜けたようになっていたが、ルビンスタイン国の養子となり、誰かと結婚して王におさまるらしいぜ。」
「そんな……。」
「人が一人死んだぐらいでは何も変わらないってことを言っているんだ。だから次の世では、アンタ必ず幸せになれ。俺はそれだけを言いにここへ来たから、用が済んだので、さっさと帰る。あ!そうだカミさんが言ってた両手を合わせて頭の上に持っていき、自分で自分に結界を張ると、もう殺されないらしいぞ。じゃ、またな。おっと、今度会う時は、老衰で死ぬまでここへは来るなよ。」
言うだけ言って、木偶の坊は出て行った。あ、じゃない異世界の神様だった。
なるほど、自分に結界を張るなんて発想今までなかったわ。
これなら刺されても死ななくて済むだろうし、そもそも結界を突き破って刺すことなどできないだろう。
もっと早くに教えて欲しかった。けど、これからの人生少しだけだけど明るいものになるような予感がする。
「さてと、どれにする?」
キャサリンが余韻に浸っている間、女神様はもういくつかの肉体をテーブルに広げている。
「わたくし以前女神様のところでいただいたお菓子が美味しくて……、あの国に転生したいと思っています。」
「ああ、正木製菓のお菓子ね。あなたと同じように異世界から来た聖女様のご実家となったところね。今や世界的なパティシエになっているけど、彼女も最初はたいへんな苦労をされたのよ。なんせお湯もロクに沸かせなかったからね。」
「え?お湯を自ら沸かすのでございますか?」
「まさか?キャサリンもお湯を沸かしたことがないの?きゃぁっ!ここにもいたウルトラ世間知らずが!ウルトラと言う言葉はあれね、赤い国起源の言葉だからスーパー世間知らずにしよう。またあの兵士崩れを思い出すところだった。くわばら、くわばら。」
「?」
たぶんこの前ここで出会った兵士のことだろうと思うが、あれから何かあったのか?
「とりあえずあれね。カトレーヌのところへ修行に行って頂戴。連絡しとくわ。カトレーヌと言うのは、元ニッポンのキャリアウーマンで、異世界では聖女様をしているのよ。アナタとは逆パターンね。」
「きゃりあうーまん?何ですか?それ?」
「その説明もカトレーヌから聞いてちょうだい。とにかくニッポンで生活することはすべて、彼女から聞いて、彼女は聖女様でもあるから大丈夫よ。この異空間通路を行けばすぐそこにカトレーヌのバルコニーに通じているのよ。」
女神様は、キャサリンを連れ、物置の扉を開ける2、3歩のところで見たこともないような透明の扉?引き戸のようなところへ出る。
そこで履物を脱ぎ、中に入ると広くはない空間があったのだ。
「とにかくそこへ座って。ここの中は、異世界ニッポンでの生活ができるところなのよ。キッチンにお風呂にトイレ、寝室や書斎まである空間だから、ここでニッポンの暮らしを学んでちょうだい。」
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