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偽聖女様を虐めたと成敗される
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しばらく待つとカトレーヌと呼ばれる聖女様?が反対側の扉を開けて入ってこられる。
「女神様!ウチは、ブティックの研修施設ではないのよ。こう度々マンションを使われては、家賃いただくことになるわよ。」
相当、おかんむりのご様子。
「カトレーヌちゃん、困ったときはお互い様でしょ。こちらが3回も殺されてしまったキャサリンちゃんよ。ニッポンへの転生を前から希望されていたんだけどね、例の正木さんのお菓子のファンで。聖女様なのよ。異世界の神がどうしても異世界にしか転生させてもらえなくて、でも3度目の正直で今回はニッポンへ転生することになったのよ。」
「まぁ!3度も?それは大変でしたね。今、お茶淹れるわ。あれからね、この前パティシエになった聖女様、なんて名前だったかしら?そうそうセレンティーヌだったわ。あの娘もこの書斎で寝泊まりして特訓したのよね。いやだ。話が違ったわ。え、と。エリザベスだったわよね?似たような名前ばかりで混乱しちゃうわ。異世界の神様と結婚した聖女様、あの娘がたくさん正木製菓のお菓子を持っていたからあれから、異世界通販で買いこんじゃって、ウチの商会で売っているのよ。もちろん聖女の力を込めてね。そのお菓子があるから召し上がって。」
カトレーヌは、異空間からお菓子を取り出しながら
「このお菓子、子供にも大人にも大人気なのよ。セレンが作ったお菓子は王妃様のお茶会でもてはやされるけど、なんせお値段が高すぎて、庶民には売れないのよ。」
キャサリンは、カトレーヌの話を聞いているうちに、ニッポンへの転生を諦めかけている。なぜならニッポンでは、何かしら職業を持たないと生きていけないような?今までは公爵令嬢に王女様、聖女様と言う身分だけで十分だったのだから、あえて職業に就く必要がない。
女神様はそんな心中を知ってか知らず課はともかくとして、カトレーヌが出したお菓子を次々口に放り込んでいく。
「最近、正木さんとこのお菓子底をついてきちゃって。ここでお土産に頂戴よ。」
「ええ!まだガメっていたのですか?正木さんに悪いですよ。お菓子ならお風呂上りに用意してありますから、それを持ち帰ってくださいね。」
「ちょっとぉ、人聞きの悪いこと言わないでちょうだい。正木さんとこから何もガメってなんかいないわよ。あれは上納金?いや、違う。お布施みたいなものよ。キャサリン、アンタも早く食べなさい。でないとなくなっちゃうわよ。」
「あの……やっぱりニッポン行き、やめます……。」
「「はぁ?」」
「わたくしには無理そうなので……、わたくしには聖女の魔法しかございませんから何も職業に就くことができませんわ。」
「ああ、普通のニッポン人は生まれた時から職業が決まっている人のほうが稀なのよ。成長していくにつれ、だんだんその人の特性と言うものが見えてきて、将来の進路が決まるものなのよ。」
「そう言えば、今まで異世界からニッポンへ送り込んだ聖女様はみんなわたくしがお仕着せをしていたような気がするわ。セレンティーヌは、お菓子を作る人になりたいとか言っていたような気もするけど……?カトレーヌが言うように今から職業を決める必要はないと思うよ。」
「わたくしでも大丈夫でしょうか?」
「だから、今から特訓するのよ。」
「わかりました。ではお願いいたします!」
「「そうこなくっちゃね。」」
カトレーヌはマンション内の部屋の案内がてら、使い方を説明していく。バストイレ洗面所といった水回りの設備は、とても驚かれる。誰でもそうだけど、異世界人から見れば神様であったとしても珍しいものらしい。
あとは、電子レンジにテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機と言った家電製品の説明をしていく。
どこまで理解できているかわからないけど、テレビの説明では、女神様が
「これは世界各地の映像がリアルタイムや録画で配信されているもので、勉強や物語を映像化したものまであるから毎日欠かさず観るようにね。映像と言うのは、実際そこで行われているようなことが見えることなのよ。百聞は一見に如かずだから、後で必ず見るように。言語理解魔法は付けておいたから大丈夫ちゃんとわかるわよ。」
一通りの説明後、いよいよ調理実習が始まる。手をよく洗い、お米を研ぐところから始める。ニッポン人の主食だからこれは外せない。
その間に女神様はお風呂に入られる。先ほど案内していた時に溜めて沸かしといたものである。
最近の女神様のお気に入りは、半身浴。あまりいっぱいお湯を溜めないでゆっくりと浸かる半身浴は、全身が温まるので免疫力UPに痩せる効果と美肌効果が期待できる。
女神様のためにお風呂の中でも観られるプライベートテレビを購入。ブルーレイも観られる優れもの。これで女神様は毎日昼メロを観られているご様子。怒りながら出てきて、カトレーヌに当たり散らすこともある。
またある時は、真っ赤に目を腫らして、「ヒロインがかわいそう」だとかつぶやいている。
今日の献立は、ちらし寿司、茶わん蒸し、蛸の酢の物、お味噌汁
キャサリンの話では、異世界にはビネガーがないらしい。
最初ちらし寿司だけを作ろうとして、お酢を取り出したら、キャサリンが不思議そうな顔をするので、お酢の説明をしがてら、酢の物まで作ってしまったのである。
こうして特訓の一週間が過ぎ、今ではお湯はもちろんのこと、ご飯もだいたいは一人で作れるようになったのである。
それから日課のテレビにドハマリしている様子で、誰も教えていないのにテレビの前に正座して観ている。
それからしばらくして、キャサリンは女神様と共に肉体ブティックへ戻っていく。その後姿を見送りながら、「もうここへすぐ戻ってきちゃだめよ。」とカトレーヌはつぶやく。
そう言えば、正木製菓の娘として転生したセレンティーヌはすぐ家出して出戻ってきたことがあったから。
でもキャサリンは3度も殺されたうえでのニッポン人への転生だから、そこそこ頑張ってくれるだろう。
カトレーヌはキャサリンが寝泊まりしていた部屋を元の書斎に戻し、お掃除ロボットの電源を入れ商会へ戻っていく。
キャサリンは、肉体ブティックの女神様が選んだ肉体ではなく、適当に自分の好みでこのカラダがいいと思うものを選び転生していった。
そのカラダは女子大1年生のもので、お友達と繁華街に買い物に来て、高層商業ビルの屋上から飛び降り自殺した男子高校生の下敷きになって死亡した女子大生のカラダが気に入る。
なかなかの美人で、ちょうどキャサリンが今まで殺された年齢と同じ18歳だったから。もう一度18歳から、新たな人生をやり直したい。
「女神様!ウチは、ブティックの研修施設ではないのよ。こう度々マンションを使われては、家賃いただくことになるわよ。」
相当、おかんむりのご様子。
「カトレーヌちゃん、困ったときはお互い様でしょ。こちらが3回も殺されてしまったキャサリンちゃんよ。ニッポンへの転生を前から希望されていたんだけどね、例の正木さんのお菓子のファンで。聖女様なのよ。異世界の神がどうしても異世界にしか転生させてもらえなくて、でも3度目の正直で今回はニッポンへ転生することになったのよ。」
「まぁ!3度も?それは大変でしたね。今、お茶淹れるわ。あれからね、この前パティシエになった聖女様、なんて名前だったかしら?そうそうセレンティーヌだったわ。あの娘もこの書斎で寝泊まりして特訓したのよね。いやだ。話が違ったわ。え、と。エリザベスだったわよね?似たような名前ばかりで混乱しちゃうわ。異世界の神様と結婚した聖女様、あの娘がたくさん正木製菓のお菓子を持っていたからあれから、異世界通販で買いこんじゃって、ウチの商会で売っているのよ。もちろん聖女の力を込めてね。そのお菓子があるから召し上がって。」
カトレーヌは、異空間からお菓子を取り出しながら
「このお菓子、子供にも大人にも大人気なのよ。セレンが作ったお菓子は王妃様のお茶会でもてはやされるけど、なんせお値段が高すぎて、庶民には売れないのよ。」
キャサリンは、カトレーヌの話を聞いているうちに、ニッポンへの転生を諦めかけている。なぜならニッポンでは、何かしら職業を持たないと生きていけないような?今までは公爵令嬢に王女様、聖女様と言う身分だけで十分だったのだから、あえて職業に就く必要がない。
女神様はそんな心中を知ってか知らず課はともかくとして、カトレーヌが出したお菓子を次々口に放り込んでいく。
「最近、正木さんとこのお菓子底をついてきちゃって。ここでお土産に頂戴よ。」
「ええ!まだガメっていたのですか?正木さんに悪いですよ。お菓子ならお風呂上りに用意してありますから、それを持ち帰ってくださいね。」
「ちょっとぉ、人聞きの悪いこと言わないでちょうだい。正木さんとこから何もガメってなんかいないわよ。あれは上納金?いや、違う。お布施みたいなものよ。キャサリン、アンタも早く食べなさい。でないとなくなっちゃうわよ。」
「あの……やっぱりニッポン行き、やめます……。」
「「はぁ?」」
「わたくしには無理そうなので……、わたくしには聖女の魔法しかございませんから何も職業に就くことができませんわ。」
「ああ、普通のニッポン人は生まれた時から職業が決まっている人のほうが稀なのよ。成長していくにつれ、だんだんその人の特性と言うものが見えてきて、将来の進路が決まるものなのよ。」
「そう言えば、今まで異世界からニッポンへ送り込んだ聖女様はみんなわたくしがお仕着せをしていたような気がするわ。セレンティーヌは、お菓子を作る人になりたいとか言っていたような気もするけど……?カトレーヌが言うように今から職業を決める必要はないと思うよ。」
「わたくしでも大丈夫でしょうか?」
「だから、今から特訓するのよ。」
「わかりました。ではお願いいたします!」
「「そうこなくっちゃね。」」
カトレーヌはマンション内の部屋の案内がてら、使い方を説明していく。バストイレ洗面所といった水回りの設備は、とても驚かれる。誰でもそうだけど、異世界人から見れば神様であったとしても珍しいものらしい。
あとは、電子レンジにテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機と言った家電製品の説明をしていく。
どこまで理解できているかわからないけど、テレビの説明では、女神様が
「これは世界各地の映像がリアルタイムや録画で配信されているもので、勉強や物語を映像化したものまであるから毎日欠かさず観るようにね。映像と言うのは、実際そこで行われているようなことが見えることなのよ。百聞は一見に如かずだから、後で必ず見るように。言語理解魔法は付けておいたから大丈夫ちゃんとわかるわよ。」
一通りの説明後、いよいよ調理実習が始まる。手をよく洗い、お米を研ぐところから始める。ニッポン人の主食だからこれは外せない。
その間に女神様はお風呂に入られる。先ほど案内していた時に溜めて沸かしといたものである。
最近の女神様のお気に入りは、半身浴。あまりいっぱいお湯を溜めないでゆっくりと浸かる半身浴は、全身が温まるので免疫力UPに痩せる効果と美肌効果が期待できる。
女神様のためにお風呂の中でも観られるプライベートテレビを購入。ブルーレイも観られる優れもの。これで女神様は毎日昼メロを観られているご様子。怒りながら出てきて、カトレーヌに当たり散らすこともある。
またある時は、真っ赤に目を腫らして、「ヒロインがかわいそう」だとかつぶやいている。
今日の献立は、ちらし寿司、茶わん蒸し、蛸の酢の物、お味噌汁
キャサリンの話では、異世界にはビネガーがないらしい。
最初ちらし寿司だけを作ろうとして、お酢を取り出したら、キャサリンが不思議そうな顔をするので、お酢の説明をしがてら、酢の物まで作ってしまったのである。
こうして特訓の一週間が過ぎ、今ではお湯はもちろんのこと、ご飯もだいたいは一人で作れるようになったのである。
それから日課のテレビにドハマリしている様子で、誰も教えていないのにテレビの前に正座して観ている。
それからしばらくして、キャサリンは女神様と共に肉体ブティックへ戻っていく。その後姿を見送りながら、「もうここへすぐ戻ってきちゃだめよ。」とカトレーヌはつぶやく。
そう言えば、正木製菓の娘として転生したセレンティーヌはすぐ家出して出戻ってきたことがあったから。
でもキャサリンは3度も殺されたうえでのニッポン人への転生だから、そこそこ頑張ってくれるだろう。
カトレーヌはキャサリンが寝泊まりしていた部屋を元の書斎に戻し、お掃除ロボットの電源を入れ商会へ戻っていく。
キャサリンは、肉体ブティックの女神様が選んだ肉体ではなく、適当に自分の好みでこのカラダがいいと思うものを選び転生していった。
そのカラダは女子大1年生のもので、お友達と繁華街に買い物に来て、高層商業ビルの屋上から飛び降り自殺した男子高校生の下敷きになって死亡した女子大生のカラダが気に入る。
なかなかの美人で、ちょうどキャサリンが今まで殺された年齢と同じ18歳だったから。もう一度18歳から、新たな人生をやり直したい。
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