191 / 208
連載
332 本体⑥
しおりを挟む
翌日、ワシらはヴィルクの案内で森を歩いていた。
危ないのでこなくていいと言ったのだが、案内すると言って勝手についてきたのだ。
嫌っているなら放っておけばいいと思うのだが、いまいち何を考えているのかわからん。
「それにしても、全然魔物と会いませんね」
「魔物のいない場所です故」
すたすたと歩きながら、ヴィルクは説明を続ける。
「まだここは、アインベルさまの張った結界内ですから、安心してついてきてください。ですがもうすぐ結界の外へ出ます。魔物もあらわれますのでご注意を」
なるほど、アインベルが守護結界のようなものを自力で発動させていたのか。
同じ仕組みとも限らないが、あれは個人では生み出せぬほどの魔力を必要とする。
精霊自体のポテンシャルはわからんが、流石ワシの使い魔といったところか。
「この辺りから結界の外です。気をつけてついてきてくださいませ」
「あぁ待て、それ以上進むことはない」
「は……ですが、ミリィさまを探すのでしょう?」
「探すというと語弊があるがな……正確には知らせるだ。少し耳を塞いでいろ」
疑問の表情で耳を塞ぐクロードとヴィルク。
ワシも片耳を塞ぎ、空へ手をかざしてタイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはレッドスフィアとブルースフィア。
――――二重合成魔導、バーストスフィア。
ごおん、とはるか上空で爆音が響いた。
耳をつんざくような音がして、木々がざわめく。
空から降り落ちる魔力の残滓が、キラキラと光を反射しながら森に降り落ち消えていく。
耳を塞いでいたクロードが恐る恐る手を下した。
「な、なるほど。確かにバーストスフィアなら離れた場所にいるミリィさんも気づきますね」
「そういう事だ」
巨体のタイタニアに乗っていれば、今の大爆発にも気づくだろう。
目印として何度か見せているしな。
「ゼフさま、少しよろしいでしょうか」
ヴィルクの声に振り向くと、彼女は眉間にしわを寄せワシを睨みつけている。
「お言葉ですが今の大爆発で黒い魔物もおびき寄せてしまうのではないでしょうか」
「まぁな」
「困りますっ! あなた方は黒い魔物を退治して下さるのではなかったのですか!? これでは……んむっ」
言いかけたヴィルクの口を、人差し指で塞ぐ。
「慌てすぎだ。話は最後まで聞くものだぞ。だから人里離れた場所まで案内して貰ったのだ。魔物が来ても倒せばいいだけの話だろう? これは一石二鳥というやつだ」
「それはそうですが……いえ、そうですね。わかりました。お手並み拝見といたします」
ジト目でワシを睨みつけながらも、ヴィルクは少し下がる。
文句も言わない代わりに手も貸さないぞ、とそういう事なのだろう。
生憎だが元より手を貸してもらう必要などはない。むしろ下手に手など出されると邪魔なくらいだ。
「……む、来るぞクロード」
「はいっ!」
先刻の「合図」で、魔物たちが集まってきたようである。
クロードが剣を抜き放ち、ワシもいつでも魔導を撃てるよう構える。
「クカカカカ……」
「ギギギ……!」
音に集まってきたのは、蛾とムカデの姿をした虫型の魔物が何匹かずつ。
……そういえば虫嫌いなセルベリエは無事だろうか。そんな考えがふと頭をよぎる。まぁ皆がいるから何とかなるか。
蛾とムカデにスカウトスコープを念じる。
ムスパーダ
レベル46
15952/15952
ギロヂオン
レベル60
19538/19538
結界の周りだからか、魔物も若干弱めだ。
ワシらの大陸にある守護結界も、基本的に強い魔物ほど近づきにくい。
「たあああっ!」
気合いを込めたクロードの一撃が、ムスパーダの羽を捉える。
だがひらりと躱され、空中に逃げられてしまった。
一匹だけではない。二匹、三匹と空中に集まっていく。
そして集まったムスパーダが踊るかのように舞い始め、辺りに霧が立ち込めてきた。
「……こ、これは……っ!?」
「吸い込むなよクロード」
ワシの言葉にこくりと頷き、マントで口元を覆うクロード。
霧に触れた小動物がバタバタと暴れるように走り回っている。
恐らく神経毒、あれを吸い込むと混乱してしまうのかもしれない。
ならばもろとも、吹き飛ばすまでだ。
ムスパーダの群れに手をかざし、タイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはレッドスフィアとブルースフィア。
――――二重合成魔導、バーストスフィア。
ムスパーダの中心に生まれた光がぎらりと輝いた直後、凄まじい大爆発が全てを吹き飛ばす。
広範囲を焼かれ、煙を上げながら無残な姿で落ちてくるムスパーダ。
鱗粉も衝撃で吹き飛んだことで、クロードも問題なく。
ワシらは弱ったムスパーダを一匹ずつ、確実にトドメを刺す。
「残りも仕留める。おびき寄せろ、クロード」
「はい!」
とん、とんと後ろへ下がるクロードを、残ったギロヂオン共が追う。
丁度いい具合に集まってくれたな。
奴らの進路を狙いグリーンウォールを念じると、魔力の蔦が地面から生まれギロヂオンの多足を次々と絡め取っていく。
速度の鈍ったギロヂオンの群れを狙い、タイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはグリーンスフィアとホワイトスフィア。
――――二重合成魔導、ビートスフィア。
ぱきん、と割れるような音がしてギロヂオンの甲殻に細かい亀裂が入った。
魔導による衝撃波で内部を揺さぶるビートクラッシュの遠距離版である。
だが遠距離では効果が薄い。細かいひび割れが入ったくらいで、まだぴくぴくと動いている。
うーむ、範囲は狭いし威力もいまいちだな……元々翠の魔導は遠距離攻撃に適さないし仕方ないか。
この程度の魔物なら十分だが、高レベルの魔物には通用しないだろう。
ともあれ全部倒すことが出来た。
それなりの魔物ではあるが、今のワシらの敵ではない。
「おつかれさまです、ゼフ君」
「あぁ、とりあえず今ので集まってきた魔物は倒したな。とはいえ戦闘音でまた集まってくるかもしれない。しばらくはここで待機して……」
そこで言葉が止まったワシの顔を、クロードはきょとんとした顔で見ている。
だが、ぴしぴしとひび割れ音が自分の胸元からなっているのに気づき、慌てて胸甲を押さえた。……しかし時すでに遅し。
砕けた胸甲は無残にも崩れ落ちてしまった。
「きゃっ!? よ、鎧が……っ!?」
「あー……すまんクロード。衝撃波がかすってしまったようだ」
衝撃波により内部を破壊する魔導が、見事に鎧の内部を破壊したようである。
スクリーンポイントを張っていても、装着しているモノはある程度は魔導の影響を受けるからな。
気を付けて撃ったつもりだが、運悪く範囲内に入っていたようだ。
森で戦っていた時も、スクリーンポイントを使用したクロードごと魔導を当てていた。
魔導を受け付けないのは使用者のみ。
直撃は避けていたつもりだった、金属が疲労していたのかもしれない。
「参ったな……まだ魔物が来るかもしれないし、戦えるかクロード?」
「戦えない事はないですが……その、揺れるので集中できないんですよね……」
胸を押さえ、ワシから目を逸らすクロード。
うーむ、胸甲にはそんな役割もあったのか。
大きいとそれはそれで大変なのだな。とくに前衛だと……いや、一部例外がいたな。
レディアとか。
ガードするものが必要か。帰りに店にでも寄ってみるとするか。
危ないのでこなくていいと言ったのだが、案内すると言って勝手についてきたのだ。
嫌っているなら放っておけばいいと思うのだが、いまいち何を考えているのかわからん。
「それにしても、全然魔物と会いませんね」
「魔物のいない場所です故」
すたすたと歩きながら、ヴィルクは説明を続ける。
「まだここは、アインベルさまの張った結界内ですから、安心してついてきてください。ですがもうすぐ結界の外へ出ます。魔物もあらわれますのでご注意を」
なるほど、アインベルが守護結界のようなものを自力で発動させていたのか。
同じ仕組みとも限らないが、あれは個人では生み出せぬほどの魔力を必要とする。
精霊自体のポテンシャルはわからんが、流石ワシの使い魔といったところか。
「この辺りから結界の外です。気をつけてついてきてくださいませ」
「あぁ待て、それ以上進むことはない」
「は……ですが、ミリィさまを探すのでしょう?」
「探すというと語弊があるがな……正確には知らせるだ。少し耳を塞いでいろ」
疑問の表情で耳を塞ぐクロードとヴィルク。
ワシも片耳を塞ぎ、空へ手をかざしてタイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはレッドスフィアとブルースフィア。
――――二重合成魔導、バーストスフィア。
ごおん、とはるか上空で爆音が響いた。
耳をつんざくような音がして、木々がざわめく。
空から降り落ちる魔力の残滓が、キラキラと光を反射しながら森に降り落ち消えていく。
耳を塞いでいたクロードが恐る恐る手を下した。
「な、なるほど。確かにバーストスフィアなら離れた場所にいるミリィさんも気づきますね」
「そういう事だ」
巨体のタイタニアに乗っていれば、今の大爆発にも気づくだろう。
目印として何度か見せているしな。
「ゼフさま、少しよろしいでしょうか」
ヴィルクの声に振り向くと、彼女は眉間にしわを寄せワシを睨みつけている。
「お言葉ですが今の大爆発で黒い魔物もおびき寄せてしまうのではないでしょうか」
「まぁな」
「困りますっ! あなた方は黒い魔物を退治して下さるのではなかったのですか!? これでは……んむっ」
言いかけたヴィルクの口を、人差し指で塞ぐ。
「慌てすぎだ。話は最後まで聞くものだぞ。だから人里離れた場所まで案内して貰ったのだ。魔物が来ても倒せばいいだけの話だろう? これは一石二鳥というやつだ」
「それはそうですが……いえ、そうですね。わかりました。お手並み拝見といたします」
ジト目でワシを睨みつけながらも、ヴィルクは少し下がる。
文句も言わない代わりに手も貸さないぞ、とそういう事なのだろう。
生憎だが元より手を貸してもらう必要などはない。むしろ下手に手など出されると邪魔なくらいだ。
「……む、来るぞクロード」
「はいっ!」
先刻の「合図」で、魔物たちが集まってきたようである。
クロードが剣を抜き放ち、ワシもいつでも魔導を撃てるよう構える。
「クカカカカ……」
「ギギギ……!」
音に集まってきたのは、蛾とムカデの姿をした虫型の魔物が何匹かずつ。
……そういえば虫嫌いなセルベリエは無事だろうか。そんな考えがふと頭をよぎる。まぁ皆がいるから何とかなるか。
蛾とムカデにスカウトスコープを念じる。
ムスパーダ
レベル46
15952/15952
ギロヂオン
レベル60
19538/19538
結界の周りだからか、魔物も若干弱めだ。
ワシらの大陸にある守護結界も、基本的に強い魔物ほど近づきにくい。
「たあああっ!」
気合いを込めたクロードの一撃が、ムスパーダの羽を捉える。
だがひらりと躱され、空中に逃げられてしまった。
一匹だけではない。二匹、三匹と空中に集まっていく。
そして集まったムスパーダが踊るかのように舞い始め、辺りに霧が立ち込めてきた。
「……こ、これは……っ!?」
「吸い込むなよクロード」
ワシの言葉にこくりと頷き、マントで口元を覆うクロード。
霧に触れた小動物がバタバタと暴れるように走り回っている。
恐らく神経毒、あれを吸い込むと混乱してしまうのかもしれない。
ならばもろとも、吹き飛ばすまでだ。
ムスパーダの群れに手をかざし、タイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはレッドスフィアとブルースフィア。
――――二重合成魔導、バーストスフィア。
ムスパーダの中心に生まれた光がぎらりと輝いた直後、凄まじい大爆発が全てを吹き飛ばす。
広範囲を焼かれ、煙を上げながら無残な姿で落ちてくるムスパーダ。
鱗粉も衝撃で吹き飛んだことで、クロードも問題なく。
ワシらは弱ったムスパーダを一匹ずつ、確実にトドメを刺す。
「残りも仕留める。おびき寄せろ、クロード」
「はい!」
とん、とんと後ろへ下がるクロードを、残ったギロヂオン共が追う。
丁度いい具合に集まってくれたな。
奴らの進路を狙いグリーンウォールを念じると、魔力の蔦が地面から生まれギロヂオンの多足を次々と絡め取っていく。
速度の鈍ったギロヂオンの群れを狙い、タイムスクエアを念じる。
時間停止中に念じるのはグリーンスフィアとホワイトスフィア。
――――二重合成魔導、ビートスフィア。
ぱきん、と割れるような音がしてギロヂオンの甲殻に細かい亀裂が入った。
魔導による衝撃波で内部を揺さぶるビートクラッシュの遠距離版である。
だが遠距離では効果が薄い。細かいひび割れが入ったくらいで、まだぴくぴくと動いている。
うーむ、範囲は狭いし威力もいまいちだな……元々翠の魔導は遠距離攻撃に適さないし仕方ないか。
この程度の魔物なら十分だが、高レベルの魔物には通用しないだろう。
ともあれ全部倒すことが出来た。
それなりの魔物ではあるが、今のワシらの敵ではない。
「おつかれさまです、ゼフ君」
「あぁ、とりあえず今ので集まってきた魔物は倒したな。とはいえ戦闘音でまた集まってくるかもしれない。しばらくはここで待機して……」
そこで言葉が止まったワシの顔を、クロードはきょとんとした顔で見ている。
だが、ぴしぴしとひび割れ音が自分の胸元からなっているのに気づき、慌てて胸甲を押さえた。……しかし時すでに遅し。
砕けた胸甲は無残にも崩れ落ちてしまった。
「きゃっ!? よ、鎧が……っ!?」
「あー……すまんクロード。衝撃波がかすってしまったようだ」
衝撃波により内部を破壊する魔導が、見事に鎧の内部を破壊したようである。
スクリーンポイントを張っていても、装着しているモノはある程度は魔導の影響を受けるからな。
気を付けて撃ったつもりだが、運悪く範囲内に入っていたようだ。
森で戦っていた時も、スクリーンポイントを使用したクロードごと魔導を当てていた。
魔導を受け付けないのは使用者のみ。
直撃は避けていたつもりだった、金属が疲労していたのかもしれない。
「参ったな……まだ魔物が来るかもしれないし、戦えるかクロード?」
「戦えない事はないですが……その、揺れるので集中できないんですよね……」
胸を押さえ、ワシから目を逸らすクロード。
うーむ、胸甲にはそんな役割もあったのか。
大きいとそれはそれで大変なのだな。とくに前衛だと……いや、一部例外がいたな。
レディアとか。
ガードするものが必要か。帰りに店にでも寄ってみるとするか。
0
お気に入りに追加
4,129
あなたにおすすめの小説


(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
【完結】夫は私に精霊の泉に身を投げろと言った
冬馬亮
恋愛
クロイセフ王国の王ジョーセフは、妻である正妃アリアドネに「精霊の泉に身を投げろ」と言った。
「そこまで頑なに無実を主張するのなら、精霊王の裁きに身を委ね、己の無実を証明してみせよ」と。
※精霊の泉での罪の判定方法は、魔女狩りで行われていた水審『水に沈めて生きていたら魔女として処刑、死んだら普通の人間とみなす』という逸話をモチーフにしています。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。