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116. 建国記念祭③
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屋敷に戻ってから数十分、私はリーシェ様に頼まれたことを実行するために、お兄様が部屋を出るタイミングで廊下を移動していた。
そして狙い通り、お兄様に廊下で会うことが出来た。
「お兄様、少し聞きたいことがありますの」
すれ違う直前、そう口にして呼び止める私。
お兄様は足を止めてこう聞き返してきた。
「聞きたいことって何かな?」
「リーシェ様とはどこまで行きましたの?」
「唐突だね? ハグまでしたけど、何かあったのかい?」
「まだハグまでだけですのね……。口付けとかはしたいと思いませんの?」
「したいと思ったことはあるけど、無理にしたら嫌われてしまうからね」
やっぱり私の予想通りリーシェ様に嫌われることを恐れていたみたい……。
「それは実際に聞いてみたのですか?」
「いや、聞いてはいないよ」
「そうなのですね……。お兄様、女性がそういうことを自分から言うのは難しいって知っていますか?」
「恥ずかしくて中々言い出せないのは知っているよ」
他にも理由はあるのだけど、リーシェ様のことは分かっているみたい。
「そういう時に殿方から誘われると気が楽になるって、なぜ分かりませんの?」
「それで嫌われたら本末転倒じゃないか」
「気持ちが向いてないって思われる方が問題よ!」
上手くいかなかったから、つい声を上げてしまったわ……。
「そんな風に思われているのか?」
「私だったら心配になるわ」
「そうなのか……。アドバイスありがとう」
「どういたしまして」
お礼を口にするお兄様はやる気に満ちた表情をしていて少し心配になったけど、大丈夫よね……?
この後、私は頼まれごとの報告を兼ねてリーシェ様をお茶に誘った。
「フィーナ様、お願いしていたことですけど……」
「上手くいきましたわ」
「ありがとうございますっ!」
お礼を口にして勢いよく頭を下げるリーシェ様。それと同時にゴツンという音が聞こえた。
勢いをつけすぎて、額をテーブルにぶつけたみたい。
「勢いをつけ過ぎですわよ」
「興奮しすぎてしまいましたわ……」
「怪我はありませんか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
少し赤くなった額をさすりながらそう答えるリーシェ様。涙目になってるけど、本当に大丈夫かな……?
この後は噂話や恋話をして過ごしたのだけど、気が付いた時には日が沈みかけていた。
流石に夕食までは一緒にとらないと思っていた私はリーシェ様の言葉を遮ってこうくちにした。
「リーシェ様、時間は大丈夫ですの?」
「問題ありませんわ。今日はイリアス様と花火を見る予定ですの」
「そうでしたのね。気が付いたら夕方だったので慌ててしまいましたわ」
私がそう口にした時だった。
「もうすぐ夕食の準備ができますのでダイニングまでお願いします」
扉の向こうから、侍女さんのそんな声が聞こえてきた。
そして狙い通り、お兄様に廊下で会うことが出来た。
「お兄様、少し聞きたいことがありますの」
すれ違う直前、そう口にして呼び止める私。
お兄様は足を止めてこう聞き返してきた。
「聞きたいことって何かな?」
「リーシェ様とはどこまで行きましたの?」
「唐突だね? ハグまでしたけど、何かあったのかい?」
「まだハグまでだけですのね……。口付けとかはしたいと思いませんの?」
「したいと思ったことはあるけど、無理にしたら嫌われてしまうからね」
やっぱり私の予想通りリーシェ様に嫌われることを恐れていたみたい……。
「それは実際に聞いてみたのですか?」
「いや、聞いてはいないよ」
「そうなのですね……。お兄様、女性がそういうことを自分から言うのは難しいって知っていますか?」
「恥ずかしくて中々言い出せないのは知っているよ」
他にも理由はあるのだけど、リーシェ様のことは分かっているみたい。
「そういう時に殿方から誘われると気が楽になるって、なぜ分かりませんの?」
「それで嫌われたら本末転倒じゃないか」
「気持ちが向いてないって思われる方が問題よ!」
上手くいかなかったから、つい声を上げてしまったわ……。
「そんな風に思われているのか?」
「私だったら心配になるわ」
「そうなのか……。アドバイスありがとう」
「どういたしまして」
お礼を口にするお兄様はやる気に満ちた表情をしていて少し心配になったけど、大丈夫よね……?
この後、私は頼まれごとの報告を兼ねてリーシェ様をお茶に誘った。
「フィーナ様、お願いしていたことですけど……」
「上手くいきましたわ」
「ありがとうございますっ!」
お礼を口にして勢いよく頭を下げるリーシェ様。それと同時にゴツンという音が聞こえた。
勢いをつけすぎて、額をテーブルにぶつけたみたい。
「勢いをつけ過ぎですわよ」
「興奮しすぎてしまいましたわ……」
「怪我はありませんか?」
「ええ、大丈夫ですわ」
少し赤くなった額をさすりながらそう答えるリーシェ様。涙目になってるけど、本当に大丈夫かな……?
この後は噂話や恋話をして過ごしたのだけど、気が付いた時には日が沈みかけていた。
流石に夕食までは一緒にとらないと思っていた私はリーシェ様の言葉を遮ってこうくちにした。
「リーシェ様、時間は大丈夫ですの?」
「問題ありませんわ。今日はイリアス様と花火を見る予定ですの」
「そうでしたのね。気が付いたら夕方だったので慌ててしまいましたわ」
私がそう口にした時だった。
「もうすぐ夕食の準備ができますのでダイニングまでお願いします」
扉の向こうから、侍女さんのそんな声が聞こえてきた。
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