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Act.12 昼食から始まる非日常について。②
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徐に目を瞑り、静かに席を立つオレ。
当然、ナニ事かと皆が一斉に注視してくる。
「ん? 急にどうした……そーぢよ?」
「そーぢ様?」
「ざわざわ……ざわざわ……」
そんな中、怪訝そうに尋ねてくる義祖父を見やり、壁際に整列して控えるメイドさん達を順番に見やっていくオレ。
そして――。
「オレのような若輩モノを持て成す為だけに、これだけの歓待は本気で身に余ります――」
途端、部屋の空気が息苦しさを覚えるほどに重くなり、大騒ぎを始めた!
「――なんと⁉︎ 気に触ってしまったか⁉︎ これ、お前達――」
血相を変えて立ち上がり慌て出した義祖父。
「え⁉︎ そーぢ様⁉︎ 大変でし――」
オレのやや後ろに気配なく控えていた金髪メイドさんからも、狼狽している声が伝わってくる。
「ざわざわ……ざわざわ……」
当然、壁際のメイドさん達もおっかなビックリの表情で固まってしまった。
「義祖父達、ステイ! 早とちりしない! ――全くもう、ヒトの話は最後までちゃんと聴こうね! ――なので、皆さまもオレと一緒に愉しく食事をして下さい! って言おうとしてたの!」
早とちりの義祖父に訂正を告げたあと、叱咤しておく。
「そーゆーわけでお願いします!」
最後に姿勢を正し深く頭を下げるオレ。
姉さんのマシンガン愚痴りトークの内容から察するに、義祖父トコのメイドさんも実のところは大変なんだろうなとか思ったので、労う意味で進言してみたオレだった。
昨晩、オレの部屋とかを片してくれたことや、しれっと準備してくれていた美味しい夜食や、小綺麗なスーツとかの返礼も兼ねてね。
「うむ。流石はそーぢと言ったところである! 従者にも寛大で慈悲深いとは全く――。これ、お前達! ナニを呆けておる! そーぢの言葉は『皆で愉しく』であろうが! 心してことに当たり身命を賭して真っ当せよ……ではないな。――良い! 本日に限っては無礼講とする! 普段、私も世話になっておるのでな。孫にばかり美味しいところと言うのだったか? 全部持ってはいかせはせんよ。――ほれ、ナニをしておる! お前達も自由に存分に愉しむが良い!」
感極まった表情でウンウン肯くと、大袈裟に仰々しい身振り手振りでメイドさん達に喝を飛ばして指示を出す義祖父。
それを合図に大変な様相と化した――。
「――まぁ! 流石はそーぢ様! では、遠慮なく! まさかそーぢ様と同列でお食事できる日が来るなんてね! ――あはっ、メイドなんか面倒臭いことやってて良かった~」
いの一番に大喜びで素っ頓狂な声を上げる狼狽していた筈の金髪メイドさん。
堅っ苦しい雰囲気が霧散して、そこらに居る単なるお調子モノなお姉さんの様相に早変わりした。
両手をパンっと打った後、脇に退けてある椅子を速攻で取りに行き、すっ飛んで戻ってくると、オレの隣に当たり前のように堂々と座ってしな垂れ掛かって来た。
なので、とっても良い香りに包まれるオレは、変貌ぶりに面食らったのもあって、ちょいと照れ臭いんですけどね。
――存外に喜んでくれてるみたいだし……ま、良いか。
キョトンとしていた他のメイドさん達も重く堅苦しい感じは脱ぎ捨て、満面の笑顔になって女子高大生のノリでキャッキャウフフのやんややんやで大騒ぎし出す始末――。
「やったー! 本当に――ゆ、夢みたい!」
「流石は私達のそーぢ様です!」
「嘘っ⁉︎ 憧れのそーぢ様と一緒にお食事会⁉︎」
「サ、サインとか貰っちゃって良いかな?」
「お、お写真とかも宜しくてよ!」
「え⁉︎ 無礼講⁉︎ 酒池肉林でなくて⁉︎」
「「「ざわざわ……ざわざわ……」」」
「た、食べてみたかったのね⁉︎ コレとかコレ⁉︎」
「うわ~っ、凄く甘~い、ナニコレ、ナニコレ⁉︎」
「美味しい~! 癒される~、素敵過ぎる~!」
「た、食べ切れない分は、お持ち帰りよ!」
「タッパー! タッパーないの! タッパー!」
「幸せ過ぎて――ナニかが、ナニかが来ちゃう~! 嗚呼……逝く、逝っちゃう~!」
「――母上様、貴女の娘はどうやら今日が天に召される運命の日です……」
「――そーぢ様も食べたい」
「――さ、拐っちゃう⁉︎ も、もう拐っちゃって良いよね⁉︎ 無礼講なんだし⁉︎」
「「「ざわざわ……ざわざわ……」」」
とかなんとか我先にと一斉に動き出し、目の前の豪華な料理等を手にしたり堪能したりで大喜びだった。
なんか、極一部のメイドさんから、不穏当な台詞が混じって聴こえてくるけどね。
でも、オレの身の安全は保証されてますから別に良いですけどね。
何故かと言うと、オレの隣でしな垂れ凭れ掛かる金髪メイドさんが、恐ろしいほどの威圧を纏った怖い笑顔で、下心見え見えで近付こうとする他のメイドさん達を牽制、或いは抑止してくれてるんで。
――ま、あらゆる意味で色々と喜んでくれてナニよりです――って事にしておきますね。
今まで経験したこともないくらい、凄く賑やかで愉しい――まるでビッフェ形式の食事会の様相へと化していった――。
隣に座って俺にしな垂れ凭れ掛かる金髪メイドさんの優しい良い香りに包まれて、愉しそうにやんややんやと大騒ぎのメイドさん達を遠目に見て食事を進めてるオレ。
――不意にここに居ない姉さんを想ってしまい、ほんのちょっぴり切なくなって寂しかったってのは内緒だけどね?
―――――――――― つづく。
当然、ナニ事かと皆が一斉に注視してくる。
「ん? 急にどうした……そーぢよ?」
「そーぢ様?」
「ざわざわ……ざわざわ……」
そんな中、怪訝そうに尋ねてくる義祖父を見やり、壁際に整列して控えるメイドさん達を順番に見やっていくオレ。
そして――。
「オレのような若輩モノを持て成す為だけに、これだけの歓待は本気で身に余ります――」
途端、部屋の空気が息苦しさを覚えるほどに重くなり、大騒ぎを始めた!
「――なんと⁉︎ 気に触ってしまったか⁉︎ これ、お前達――」
血相を変えて立ち上がり慌て出した義祖父。
「え⁉︎ そーぢ様⁉︎ 大変でし――」
オレのやや後ろに気配なく控えていた金髪メイドさんからも、狼狽している声が伝わってくる。
「ざわざわ……ざわざわ……」
当然、壁際のメイドさん達もおっかなビックリの表情で固まってしまった。
「義祖父達、ステイ! 早とちりしない! ――全くもう、ヒトの話は最後までちゃんと聴こうね! ――なので、皆さまもオレと一緒に愉しく食事をして下さい! って言おうとしてたの!」
早とちりの義祖父に訂正を告げたあと、叱咤しておく。
「そーゆーわけでお願いします!」
最後に姿勢を正し深く頭を下げるオレ。
姉さんのマシンガン愚痴りトークの内容から察するに、義祖父トコのメイドさんも実のところは大変なんだろうなとか思ったので、労う意味で進言してみたオレだった。
昨晩、オレの部屋とかを片してくれたことや、しれっと準備してくれていた美味しい夜食や、小綺麗なスーツとかの返礼も兼ねてね。
「うむ。流石はそーぢと言ったところである! 従者にも寛大で慈悲深いとは全く――。これ、お前達! ナニを呆けておる! そーぢの言葉は『皆で愉しく』であろうが! 心してことに当たり身命を賭して真っ当せよ……ではないな。――良い! 本日に限っては無礼講とする! 普段、私も世話になっておるのでな。孫にばかり美味しいところと言うのだったか? 全部持ってはいかせはせんよ。――ほれ、ナニをしておる! お前達も自由に存分に愉しむが良い!」
感極まった表情でウンウン肯くと、大袈裟に仰々しい身振り手振りでメイドさん達に喝を飛ばして指示を出す義祖父。
それを合図に大変な様相と化した――。
「――まぁ! 流石はそーぢ様! では、遠慮なく! まさかそーぢ様と同列でお食事できる日が来るなんてね! ――あはっ、メイドなんか面倒臭いことやってて良かった~」
いの一番に大喜びで素っ頓狂な声を上げる狼狽していた筈の金髪メイドさん。
堅っ苦しい雰囲気が霧散して、そこらに居る単なるお調子モノなお姉さんの様相に早変わりした。
両手をパンっと打った後、脇に退けてある椅子を速攻で取りに行き、すっ飛んで戻ってくると、オレの隣に当たり前のように堂々と座ってしな垂れ掛かって来た。
なので、とっても良い香りに包まれるオレは、変貌ぶりに面食らったのもあって、ちょいと照れ臭いんですけどね。
――存外に喜んでくれてるみたいだし……ま、良いか。
キョトンとしていた他のメイドさん達も重く堅苦しい感じは脱ぎ捨て、満面の笑顔になって女子高大生のノリでキャッキャウフフのやんややんやで大騒ぎし出す始末――。
「やったー! 本当に――ゆ、夢みたい!」
「流石は私達のそーぢ様です!」
「嘘っ⁉︎ 憧れのそーぢ様と一緒にお食事会⁉︎」
「サ、サインとか貰っちゃって良いかな?」
「お、お写真とかも宜しくてよ!」
「え⁉︎ 無礼講⁉︎ 酒池肉林でなくて⁉︎」
「「「ざわざわ……ざわざわ……」」」
「た、食べてみたかったのね⁉︎ コレとかコレ⁉︎」
「うわ~っ、凄く甘~い、ナニコレ、ナニコレ⁉︎」
「美味しい~! 癒される~、素敵過ぎる~!」
「た、食べ切れない分は、お持ち帰りよ!」
「タッパー! タッパーないの! タッパー!」
「幸せ過ぎて――ナニかが、ナニかが来ちゃう~! 嗚呼……逝く、逝っちゃう~!」
「――母上様、貴女の娘はどうやら今日が天に召される運命の日です……」
「――そーぢ様も食べたい」
「――さ、拐っちゃう⁉︎ も、もう拐っちゃって良いよね⁉︎ 無礼講なんだし⁉︎」
「「「ざわざわ……ざわざわ……」」」
とかなんとか我先にと一斉に動き出し、目の前の豪華な料理等を手にしたり堪能したりで大喜びだった。
なんか、極一部のメイドさんから、不穏当な台詞が混じって聴こえてくるけどね。
でも、オレの身の安全は保証されてますから別に良いですけどね。
何故かと言うと、オレの隣でしな垂れ凭れ掛かる金髪メイドさんが、恐ろしいほどの威圧を纏った怖い笑顔で、下心見え見えで近付こうとする他のメイドさん達を牽制、或いは抑止してくれてるんで。
――ま、あらゆる意味で色々と喜んでくれてナニよりです――って事にしておきますね。
今まで経験したこともないくらい、凄く賑やかで愉しい――まるでビッフェ形式の食事会の様相へと化していった――。
隣に座って俺にしな垂れ凭れ掛かる金髪メイドさんの優しい良い香りに包まれて、愉しそうにやんややんやと大騒ぎのメイドさん達を遠目に見て食事を進めてるオレ。
――不意にここに居ない姉さんを想ってしまい、ほんのちょっぴり切なくなって寂しかったってのは内緒だけどね?
―――――――――― つづく。
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