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357新たなる目的地
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2000年前、ムハンマの神殿にやってくる前の2人の事は何も知らなかった。
ただ、それぞれ酷い環境で生き抜いてきたのか、2人ともボロボロの状態だったらしい。
来る前の話も、一切せず、2人に従う人も無かった。
神殿の治安部隊で活動していたムーサーが、アブラム個人の専属護衛となった理由も分からない。
全てが始まりし場所については、以前に知らない事を確認したので、代わりに地図を見ながらリッチの知らない遺跡に印を付けてみた。
結構な数が上がったが、南の大森林の方に多くある。
大森林には『ガイア』という町の名前が記述されている。
「やはり、ガイアなのかな。
天地見聞録に書かれた『ガイアの門』『全てが始まりし場所』
大森林が怪しいよね。」
ただ、2000年前から大森林は凶暴な魔獣が居て、人が決して近付ける場所では無かったらしい。
そんな所に勇者達やアブラム、ムーサーが行ったとは考えにくい。
「安全に通れる道が有るんじゃないか。
地下道とか、魔獣が近寄らない仕掛けがあるとか。
地図には何も書かれていないなら、ガイアの門が開いた後に作ったとか。
もしかして、転移ゲートが有ったりしてな。」
転移ゲートなんて魔法世界の王道だが、グリムも知らないし、そんな文献すら見つけられなかった。
地下道とかの方が現実的だろうな。もう一度、地図を確認する。
「大森林周辺の遺跡を巡るとして、ざっと14ヶ所だね。
運が良ければ何か発見が有るかもしれない。」
今後について相談する為、OZのメンバーに浩司との話をすると
「そうか、ついにガイアに手を付けるのか。
俺達の準備は出来ている。何時でも出発可能だ。」
ガラの言葉にOZのメンバーが頷いていた。
色々と意見が出ると思っていたが、あっさりと同意してくれた。
「元々、OZは遺跡を回り、世界中の食事を楽しむ事が目的だからな。
今回は大森林の周辺の遺跡だろ。問題ない。
ついでに、4本指に一泡吹かせられるなら楽しそうじゃないか。」
ガラは楽しそうに言っているが、結構危険な話でもある。
「何か見つけられれば良いと思っているけど、安全第一だからね。
深追いせず、出来る範囲で動くだけにするつもりだけど良いかな。
只の遺跡観光で終わるかも知れないし、危険に陥るかもしれない。」
本当に分かっているのかな。するとレオが
「大丈夫だ。既に4本指とは戦うつもりでいる。
それに只の観光になっても、何か新しい食べ物に巡り合えるかもしれないしな。
それだけでも、行く価値が有ると思っているよ。」
と言ってくれる。4本指について何も無くても、新しい発見が有るかもしれない。
「どっちに転んでも良いじゃねぇか。このOZのメンバーでの旅なら喜んで参加させて貰うぜ。」
アルの言う通り、皆との旅なら楽しめるだろうな。
「多分、2,3ヶ月の日程になると思います。
ヨーゼフ殿の店で使用する食器作りは終わらせる必要が有りますね。
後は、ラグテルの町とブルネリ公爵、バラン将軍に有る程度の説明をしては如何でしょう。
その方が、安心して頂けると思いますよ。」
エチゴさんの言う通り、やる事を終わらせて、迷惑を掛けている人に説明をしてからだ。
周囲への説明は皆に任せ、俺は食器作りに集中する事にした。
ただ、それぞれ酷い環境で生き抜いてきたのか、2人ともボロボロの状態だったらしい。
来る前の話も、一切せず、2人に従う人も無かった。
神殿の治安部隊で活動していたムーサーが、アブラム個人の専属護衛となった理由も分からない。
全てが始まりし場所については、以前に知らない事を確認したので、代わりに地図を見ながらリッチの知らない遺跡に印を付けてみた。
結構な数が上がったが、南の大森林の方に多くある。
大森林には『ガイア』という町の名前が記述されている。
「やはり、ガイアなのかな。
天地見聞録に書かれた『ガイアの門』『全てが始まりし場所』
大森林が怪しいよね。」
ただ、2000年前から大森林は凶暴な魔獣が居て、人が決して近付ける場所では無かったらしい。
そんな所に勇者達やアブラム、ムーサーが行ったとは考えにくい。
「安全に通れる道が有るんじゃないか。
地下道とか、魔獣が近寄らない仕掛けがあるとか。
地図には何も書かれていないなら、ガイアの門が開いた後に作ったとか。
もしかして、転移ゲートが有ったりしてな。」
転移ゲートなんて魔法世界の王道だが、グリムも知らないし、そんな文献すら見つけられなかった。
地下道とかの方が現実的だろうな。もう一度、地図を確認する。
「大森林周辺の遺跡を巡るとして、ざっと14ヶ所だね。
運が良ければ何か発見が有るかもしれない。」
今後について相談する為、OZのメンバーに浩司との話をすると
「そうか、ついにガイアに手を付けるのか。
俺達の準備は出来ている。何時でも出発可能だ。」
ガラの言葉にOZのメンバーが頷いていた。
色々と意見が出ると思っていたが、あっさりと同意してくれた。
「元々、OZは遺跡を回り、世界中の食事を楽しむ事が目的だからな。
今回は大森林の周辺の遺跡だろ。問題ない。
ついでに、4本指に一泡吹かせられるなら楽しそうじゃないか。」
ガラは楽しそうに言っているが、結構危険な話でもある。
「何か見つけられれば良いと思っているけど、安全第一だからね。
深追いせず、出来る範囲で動くだけにするつもりだけど良いかな。
只の遺跡観光で終わるかも知れないし、危険に陥るかもしれない。」
本当に分かっているのかな。するとレオが
「大丈夫だ。既に4本指とは戦うつもりでいる。
それに只の観光になっても、何か新しい食べ物に巡り合えるかもしれないしな。
それだけでも、行く価値が有ると思っているよ。」
と言ってくれる。4本指について何も無くても、新しい発見が有るかもしれない。
「どっちに転んでも良いじゃねぇか。このOZのメンバーでの旅なら喜んで参加させて貰うぜ。」
アルの言う通り、皆との旅なら楽しめるだろうな。
「多分、2,3ヶ月の日程になると思います。
ヨーゼフ殿の店で使用する食器作りは終わらせる必要が有りますね。
後は、ラグテルの町とブルネリ公爵、バラン将軍に有る程度の説明をしては如何でしょう。
その方が、安心して頂けると思いますよ。」
エチゴさんの言う通り、やる事を終わらせて、迷惑を掛けている人に説明をしてからだ。
周囲への説明は皆に任せ、俺は食器作りに集中する事にした。
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