異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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358遺跡巡り

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ブルネリ公爵、バラン将軍、オリバー隊長、クリームのメンバーには、大森林周辺の遺跡を回り、何か新しい発見が無いか調べるつもりだと話した。

その話を聞いたブルネリ公爵は、それほど驚いてはいなかった。
遺跡を調べ上げたポトリ教授のレポートによれば、遺跡は大森林側の破壊状況が酷い事が分かっている。
教授は大森林の中に天地見聞録で書かれているガイアの門が存在するという推測を立てていた。

「もし良ければ、その遺跡巡りにポトリ教授を同行させてもらう事は出来ないだろうか。
 教授はこの国で一番遺跡について精通しているので、役に立つと思う。
 それに、教授というのは国に属しているが基本的には自由だ。
 彼女は信用出来るし、国に対する報告義務も無い。
 まぁ、報告義務が有っても、隠し事をしている人も少なからず居るがな。」

ブルネリ公爵はそう言うと、バラン将軍とオリバー隊長を見て困った顔をしている。
多分、俺達の事は分かっていて、何も聞かないでくれるのだろう。

OZ全員の同意を得て、ポトリ教授にも同行してもらう事にしたのだが、

「OZの旅に、私も同行させてもらえないか。これでも顔は広いので役に立つと思うが。」

ブルネリ公爵とバラン将軍がポトリ教授と一緒に居るヨギ魔道師を見て呆れていた。

「丁度、ポトリ教授の所に遊びに来ていまして。」

ポトリ教授を呼びに行った兵士も申し訳なさそうに報告する。
一介の兵士が宮廷魔道師のトップに居た人を外すのは厳しすぎたのだろう。
ブルネリ公爵が何か言おうとするが

「私は、OZと話しているんだ。」

流石のブルネリ公爵もヨギ魔道師には頭が上がらない。

「もはや国とは関係なく、何のしがらみも無い。
 アイテムボックスも使えるから便利だぞ。どうだろうか。」

腕に付けたアイテムボックスを俺達に見せてくれた。
ヨギ魔道師は闇、光、火の3種類の魔法が使えるそうだ。
ポトリ教授が一緒である以上、ヨギ魔道師が増えても問題ないだろう。皆が同意したので

「ポトリ教授、ヨギ魔道師。遺跡巡りの旅にようこそ。」

ガラが少し気取って、OZに2人を迎えた。
クリームも誘ってみたが、やる事があるらしく参加できなかった。。
準備が有るので、出発は3日後。
移動については、ポトリ教授の方で馬車を用意してくれる事になった。

ヨーゼフさんに食器を渡しやるべきことは終えて、遺跡巡りの旅に出発した。
事前に、ポトリ教授、ヨギ魔道師には俺のアイテムボックスの事は話しておいた。
流石に、これを隠したまま長期の旅はやっていられない。

野外では天幕に泊り、土魔法と火魔法を使い風呂にも浸かっている。
雨が降れば無理に移動せずに止むまでノンビリと待つ。
料理はレオが十分な量を用意してくれているので何も問題無い。
村に寄った時は、新しい食材や練成術に使える素材が無いか散策し、店が有れば村の食事と酒を楽しんでいる。
完全に観光旅行だ。
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