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332合同合宿
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次の日、合宿メンバーでの攻撃練習を行う為に、俺達はギルド会館の訓練場に集まった。
前衛はハック、リタ
中衛は浩司、アニス
後衛は俺だ
ある程度、皆の攻撃力と攻撃パターンについて確認した所で、町の外での魔獣討伐を行う事にした。
魔獣を討伐した場合、討伐証明部位をギルドに持って帰ると換金してもらえる。
グリーンウルフやボア等の手練れ1名で対応できるレベルのEランクの魔獣と遭遇したが、問題無く退治し討伐証明部位を切り取った。
他の魔獣と遭遇する事も無く、ギルドで換金して訓練は終わりとなった。
明日は、1日休んで本番に当たる。
ハックがポーションを購入して帰ると言うので、皆でエチゴ屋に寄ると、ピエール達が先に来ていて、ポーションを買っていた。
「お前達、遅かったな。悪いが、良いポーションは俺達が買わせてもらった。
じゃあ、先に帰らせてもらうよ。」
店での売れ筋は、2番目の価格のポーションだ。
今回は、2番目の価格のポーションの購入を考えていたみたいだが、既に売り切れだった。
先程のピエールが購入した分が最後だったらしい。
価格が一番い上級ポーションも売り切れていた。
仮に売っていたとしても、パックには高くて購入する事は出来なかっただろう。
結局、明日まで待って、ポーションが入荷されなければ効果の低いのを購入することにし、傷薬や解毒薬等を買って解散となった。
家に戻るとアルが居たので、今日の話をしポーションの在庫について聞いてみる。
アルはグリムの指導で上級のポーションを作っているが、怪我をしても俺が治癒魔法で治してしまうのでエチゴ屋に卸す様になった。
店で売られている上級ポーションはアルの作った商品だった。
他にも傷薬や解毒剤なども卸している。
それなりに高額だが、毎回 完売しているらしい。
入手時期を確認する客も居るほどの人気商品だそうだ。
効果もさることながら、アークやクリームが常備している事が良い宣伝になっているのだろう。
「何だポーションが欲しいのか。在庫が有るから、持っていって良いぞ。」
と言ってくれるが、皆への言い訳を考えると店で買ってもらった方が楽だ。
アルのポーションを薄めて2番目の価格程度のポーションを作ってもらい、俺達が行く時間に合わせて店頭に並べてもらう様に調整してくれる事になった。
「大体、拓が居ればポーションなんて必要ねぇだろ。
それに、拓が錬成した方が性能が良いんだしよ。
そう考えると、面倒な事をしてるよな。」
アルの言う通りなんだが、Cランクの冒険者になるまでの我慢だ。
早く試験が終わって、隠し事の必要がないOZに戻りたい。
次の日、アルのお蔭で皆が目的のポーションを購入し、合宿の準備が整った。
合宿は、森の中のチェックポイントを通り、反対側の村まで1週間以内に辿りつく事。
町の入口に集まり、どの様なコースを辿るかは各チームの自由だ。
俺達は朝早くに町を出発した。森までは街道沿いに進むので2チームが並んで歩いている。
俺が彼等の装備を見ている事に気付くと
「どうだ、良いだろう。今回の試験の為に、俺の家で用意したんだ。
俺達の実力なら、ここまでの装備は必要ないが、断るのも悪いからな。」
確かに、Cランクの冒険者でも上位の実力者が付ける様な装備だと思う。
聞いた話では、ピエールの実家ロドリゲス商会はかなり大規模で金が有るらしい。
ただし、ピエールは3男の為、独立する必要が有った。
人の下に付くのを嫌がり、兵士では無く自由の有る冒険者の道を選んだそうだ。
今回の試験では、彼をサポートさせるために実力のあるDランクの冒険者を3人も募集したらしい。
森の入口まで来ると、ピエール達はそのまま森の中へと進む。
彼等は、チェックポイントまでの最短ルートを取るみたいだ。
俺達は少し回り道になるが水の補給を考え、出来る限り川沿いに移動するコースを選んだ。
ピエール達が森の中を入って行く後姿を見ながら
「やっぱり、拡張バッグって良いな。水や食料を多く持てると選択肢が広げられる。」
「拡張バッグか。僕も何時か持ちたいな。
前に、アークやクリームが持っているのを見たけど憧れるよね。
有ればどれだけ助かるか。」
ハックとアニスが羨ましがっていた。
「何言ってるのよ。彼等は彼等、私達は私達よ。
拡張バッグが欲しいなら、私達は自分で手に入れれば良いのよ。」
リタは2人に言っているが、ピエール達と一緒に歩いている間、視線は拡張バッグに注がられていた。
浩司も俺も適当に相槌を打ちながらも、拡張バッグが特別な物だという事をしみじみ感じていた。
俺がアイテムボックスを持っていると知ったら、どんな反応をするのか考えるだけでも怖い。
前衛はハック、リタ
中衛は浩司、アニス
後衛は俺だ
ある程度、皆の攻撃力と攻撃パターンについて確認した所で、町の外での魔獣討伐を行う事にした。
魔獣を討伐した場合、討伐証明部位をギルドに持って帰ると換金してもらえる。
グリーンウルフやボア等の手練れ1名で対応できるレベルのEランクの魔獣と遭遇したが、問題無く退治し討伐証明部位を切り取った。
他の魔獣と遭遇する事も無く、ギルドで換金して訓練は終わりとなった。
明日は、1日休んで本番に当たる。
ハックがポーションを購入して帰ると言うので、皆でエチゴ屋に寄ると、ピエール達が先に来ていて、ポーションを買っていた。
「お前達、遅かったな。悪いが、良いポーションは俺達が買わせてもらった。
じゃあ、先に帰らせてもらうよ。」
店での売れ筋は、2番目の価格のポーションだ。
今回は、2番目の価格のポーションの購入を考えていたみたいだが、既に売り切れだった。
先程のピエールが購入した分が最後だったらしい。
価格が一番い上級ポーションも売り切れていた。
仮に売っていたとしても、パックには高くて購入する事は出来なかっただろう。
結局、明日まで待って、ポーションが入荷されなければ効果の低いのを購入することにし、傷薬や解毒薬等を買って解散となった。
家に戻るとアルが居たので、今日の話をしポーションの在庫について聞いてみる。
アルはグリムの指導で上級のポーションを作っているが、怪我をしても俺が治癒魔法で治してしまうのでエチゴ屋に卸す様になった。
店で売られている上級ポーションはアルの作った商品だった。
他にも傷薬や解毒剤なども卸している。
それなりに高額だが、毎回 完売しているらしい。
入手時期を確認する客も居るほどの人気商品だそうだ。
効果もさることながら、アークやクリームが常備している事が良い宣伝になっているのだろう。
「何だポーションが欲しいのか。在庫が有るから、持っていって良いぞ。」
と言ってくれるが、皆への言い訳を考えると店で買ってもらった方が楽だ。
アルのポーションを薄めて2番目の価格程度のポーションを作ってもらい、俺達が行く時間に合わせて店頭に並べてもらう様に調整してくれる事になった。
「大体、拓が居ればポーションなんて必要ねぇだろ。
それに、拓が錬成した方が性能が良いんだしよ。
そう考えると、面倒な事をしてるよな。」
アルの言う通りなんだが、Cランクの冒険者になるまでの我慢だ。
早く試験が終わって、隠し事の必要がないOZに戻りたい。
次の日、アルのお蔭で皆が目的のポーションを購入し、合宿の準備が整った。
合宿は、森の中のチェックポイントを通り、反対側の村まで1週間以内に辿りつく事。
町の入口に集まり、どの様なコースを辿るかは各チームの自由だ。
俺達は朝早くに町を出発した。森までは街道沿いに進むので2チームが並んで歩いている。
俺が彼等の装備を見ている事に気付くと
「どうだ、良いだろう。今回の試験の為に、俺の家で用意したんだ。
俺達の実力なら、ここまでの装備は必要ないが、断るのも悪いからな。」
確かに、Cランクの冒険者でも上位の実力者が付ける様な装備だと思う。
聞いた話では、ピエールの実家ロドリゲス商会はかなり大規模で金が有るらしい。
ただし、ピエールは3男の為、独立する必要が有った。
人の下に付くのを嫌がり、兵士では無く自由の有る冒険者の道を選んだそうだ。
今回の試験では、彼をサポートさせるために実力のあるDランクの冒険者を3人も募集したらしい。
森の入口まで来ると、ピエール達はそのまま森の中へと進む。
彼等は、チェックポイントまでの最短ルートを取るみたいだ。
俺達は少し回り道になるが水の補給を考え、出来る限り川沿いに移動するコースを選んだ。
ピエール達が森の中を入って行く後姿を見ながら
「やっぱり、拡張バッグって良いな。水や食料を多く持てると選択肢が広げられる。」
「拡張バッグか。僕も何時か持ちたいな。
前に、アークやクリームが持っているのを見たけど憧れるよね。
有ればどれだけ助かるか。」
ハックとアニスが羨ましがっていた。
「何言ってるのよ。彼等は彼等、私達は私達よ。
拡張バッグが欲しいなら、私達は自分で手に入れれば良いのよ。」
リタは2人に言っているが、ピエール達と一緒に歩いている間、視線は拡張バッグに注がられていた。
浩司も俺も適当に相槌を打ちながらも、拡張バッグが特別な物だという事をしみじみ感じていた。
俺がアイテムボックスを持っていると知ったら、どんな反応をするのか考えるだけでも怖い。
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