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380理由
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リーンが付き添うと言うが、
「治療の邪魔です。それよりも、ワンガさんが今回の決闘の代理を何故受けたのかを教えてくれませんか。」
サブがワンガを背負ってスラム街へ向かうのを見送り、拓とゴルゴは冒険者達に問う。
「俺達の仲間が怪我をして、金が必要だった。」
するとリーンが答える。
「その冒険者の容態は?」
「無事に治療は終わり、今は休んでいる。」
「問題ないなら良いか。それじゃ10日間位、ワンガさんを借ります。」
拓としてはワンガが元に戻れば問題ないと思っていたのだが、冒険者達の様子が暗いままだ。
「ワンガさんは元通りになる。それでも、未だ問題でも有るのか?」
「・・・」
「拓、免責札を持つ者に決闘を挑んだ以上、ワンガだけでなく彼等も王都から出て行くしかない。」
黙ってしまった冒険者達の代わりにゴルゴが説明するが、拓がにはその理由が分からない。
拓がワンガの身柄を一任されている以上、自分が許すのなら問題ないと考えていた。
「免責札の持ち主に決闘をした以上、貴族を敵に回したと考えた方が良い。
冒険者だろうと、王都では彼等はまともな仕事を行う事は出来ない。」
勝っていればその実力を認められたかも知れないが、こうなっては手段が無いとの事。
「この件に関しては俺が全てを一任されたんだぞ。」
「今回のワンガに対する処分についてはな。しかし貴族にとって免責札はそんなに軽くない。」
拓は自分の頭を掻き、考え込んでしまった。
「皆の冒険者ランクは?」
拓が冒険者達に聞くと殆どがCランクで、リーンともう一人だけがBランク。
「ワンガさんは俺らみたいのを集めて何とかしようとしてくれていたんだ。」
「・・・とにかく、ワンガさんが戻って来るまで早まった行動はするなよ。」
拓は何とかそれだけ言って、スラム街へ戻った。
「拓、ワンガの兄貴はどうなっちまったんだ?」
「簡単に言ってしまうと、発情しているってことかな。」
ゴルゴとサブの視線が痛い・・・
「ほら、全力で全身を痺れさせる呪いを掛けて、心肺停止にでもなったら危険だろ。
安全に決闘を終わらせる方法が他に考えられなかったんだよ。」
慌てて拓が言い訳をする。
「まぁ仕方ないとして、どうすれば治療できるんだ?」
「欲望を解放してあげれば良いと思う。」
「拓、どういう事だ?」
ゴルゴに聞かれて、真顔で答える拓。
「ワンガさんとやりまくるんだ。性欲を解放させるのが一番だと思う。こんな事を、あの場で言う訳にはいかないだろ。」
「まて、拓。さっきワンガを落ち着かせるって何をしていたんだ?」
ゴルゴに言われ、拓は視線を外した。
ゴルゴは大きなため息を吐くと「ここからは、俺とサブの対応で良いな。」そう言ってワンガを見る。
ワンガは先ほどより落ち着いていたが、拓の話で火照った体が更に熱くなっていた。
「兄貴、拓の奴、素直に帰ったっすね。てっきり、参加したいと言うかと思ったっす。」
「・・・十分に楽しんだからじゃないか。」
そう言いながら、ゴルゴは心配そうにドアの方を見ていた。
「治療の邪魔です。それよりも、ワンガさんが今回の決闘の代理を何故受けたのかを教えてくれませんか。」
サブがワンガを背負ってスラム街へ向かうのを見送り、拓とゴルゴは冒険者達に問う。
「俺達の仲間が怪我をして、金が必要だった。」
するとリーンが答える。
「その冒険者の容態は?」
「無事に治療は終わり、今は休んでいる。」
「問題ないなら良いか。それじゃ10日間位、ワンガさんを借ります。」
拓としてはワンガが元に戻れば問題ないと思っていたのだが、冒険者達の様子が暗いままだ。
「ワンガさんは元通りになる。それでも、未だ問題でも有るのか?」
「・・・」
「拓、免責札を持つ者に決闘を挑んだ以上、ワンガだけでなく彼等も王都から出て行くしかない。」
黙ってしまった冒険者達の代わりにゴルゴが説明するが、拓がにはその理由が分からない。
拓がワンガの身柄を一任されている以上、自分が許すのなら問題ないと考えていた。
「免責札の持ち主に決闘をした以上、貴族を敵に回したと考えた方が良い。
冒険者だろうと、王都では彼等はまともな仕事を行う事は出来ない。」
勝っていればその実力を認められたかも知れないが、こうなっては手段が無いとの事。
「この件に関しては俺が全てを一任されたんだぞ。」
「今回のワンガに対する処分についてはな。しかし貴族にとって免責札はそんなに軽くない。」
拓は自分の頭を掻き、考え込んでしまった。
「皆の冒険者ランクは?」
拓が冒険者達に聞くと殆どがCランクで、リーンともう一人だけがBランク。
「ワンガさんは俺らみたいのを集めて何とかしようとしてくれていたんだ。」
「・・・とにかく、ワンガさんが戻って来るまで早まった行動はするなよ。」
拓は何とかそれだけ言って、スラム街へ戻った。
「拓、ワンガの兄貴はどうなっちまったんだ?」
「簡単に言ってしまうと、発情しているってことかな。」
ゴルゴとサブの視線が痛い・・・
「ほら、全力で全身を痺れさせる呪いを掛けて、心肺停止にでもなったら危険だろ。
安全に決闘を終わらせる方法が他に考えられなかったんだよ。」
慌てて拓が言い訳をする。
「まぁ仕方ないとして、どうすれば治療できるんだ?」
「欲望を解放してあげれば良いと思う。」
「拓、どういう事だ?」
ゴルゴに聞かれて、真顔で答える拓。
「ワンガさんとやりまくるんだ。性欲を解放させるのが一番だと思う。こんな事を、あの場で言う訳にはいかないだろ。」
「まて、拓。さっきワンガを落ち着かせるって何をしていたんだ?」
ゴルゴに言われ、拓は視線を外した。
ゴルゴは大きなため息を吐くと「ここからは、俺とサブの対応で良いな。」そう言ってワンガを見る。
ワンガは先ほどより落ち着いていたが、拓の話で火照った体が更に熱くなっていた。
「兄貴、拓の奴、素直に帰ったっすね。てっきり、参加したいと言うかと思ったっす。」
「・・・十分に楽しんだからじゃないか。」
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