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第3章 『雪解け』
3.九十九獅子
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小高い丘を幾つか越えた先でようやく、遠くの方に第一監視所を見つけた。
空のことユウがどこかの時点で説得したらしく、桃だ宝だと言うこともなく進んでいる。
何度か妖魔と接敵しながらも、全員被害はなく、もう少しで無事辿り着けるだろうというところだ。
「皆、あと少しで監視所に――しっ。止まって」
先頭を歩くユウの言葉に、皆ピタリと足を止め、次いで寄越される『腰を屈めろ』の合図に身体を低くした。
「ユウ、どうかしましたか?」
空とミツキを挟んだ最後尾を任されている紗雪が尋ねる。
「九十九獅子だ。妖魔じゃないけど、面倒な奴がいるね」
ユウの言葉に、紗雪、そして空の表情が一変した。
それについて知らず疑問符を浮かべるミツキには、その後ろを歩く紗雪から情報が共有された。
凡そ二間から三間の巨躯を誇りながら、敏捷性にも長けており、獲物と定めた対象へと瞬く間に近付き、仕留め、捕食する動物。
硬く鬱蒼とした毛皮は刃をも通し辛く、簡単に応戦も出来ない。
それだけ厄介な特性と単体で兼ね備えていながら、最も面倒なのは、群れで行動する狡猾な習性を持つという点だ。知能も高く、仲間と連携して対象を狩る。
過去、その獅子の群れを討伐する為に派遣された部隊の生き残りは『ただの十頭だけでも百に迫ろうかと思う程に面倒だった』と証言している。
九十九獅子、と呼ばれ始めた由来も、その部隊員の苦悶に満ちた表情からなされた報告が元だ。
「でもおかしい。獅子の生息域は、もっと北側の寒い地域のはずだ」
「う、うん……オレも、姿を見たのは初めてだよ……あんなに大きいんだ」
九十九獅子は、第一監視所の更に奥に見える山、それより向こうの、第二監視所までの間にある厳しい環境下で生きている筈の生物だ。
備わっている剛毛も、その極寒の地に適応するためのもの。
温かく、また湿度も高めなここいらに生息しているという例は知らない。
「ユウ、如何いたしますか?」
紗雪の問いへの答えは簡単だった。
「苦しいけど、何とか迂回しよう。九頭は多過ぎる。ミツキと空を護りながら応戦するにはしんどい。余計な犠牲を払うことになるかもしれない」
ユウの判断に、紗雪が頷く。
それは、紗雪も同様に考えていることであった。
ふたりだけで得物を振り回すならまだしも、その背にふたつも護るものを抱えていては厳しい。
獅子は知能が高い。その習性から、護る対象にばかり意識を向けていればいいという話でもない。
「獅子の索敵範囲に未だ入っていないようなのが幸いだ。僕は空を、雪姉はミツキをおぶって移動しよう。足音の数も、極力少ない方がいい」
遠目に見つけられたのは、不幸中の幸いだ。餌でも探しているのか、辺りをキョロキョロと見まわしつつ、適当な方向へゆっくり歩いている。
ユウの指示通り、紗雪はミツキを背負うと、ゆっくりと後退を始めた。
少し遅れて、ユウも空をおぶって退いてゆく。
一歩、二歩、三歩――少しずつ、しかし確実に、その距離を離してゆく。
もう少しで大丈夫だ。そう思えるところまで迫った辺りで、
「さゆき、ひだりによけて…!」
ふと響くミツキの声に反射的に飛び退って出来たその空間へ、大きな牙が力強く振られた。
「……っ……!」
いつの間にそこに来ていたのか、いや、いつからそこにいたのか。
もう一頭の獅子による奇襲だった。
「雪姉…!」
「問題ありません…! ありがとうございます、ミツキ」
油断していた訳ではない。
獅子は、妖魔とは異なりただの動物故、妖気でその存在を察知することが出来ない。
物音、そして肉眼で情報を捉えるしか、警戒する術がないのだ。
「こいつ――なるほど、そういうことか。想像以上だな、こいつらの狡猾さは」
ユウの目線の先、遠くの方に見えていた九頭の獅子は、こちらに視線を寄越している。が、それは物音に気が付いたからではなく、その期を待っていたような様子。
離れていた一頭が偶然合流したのではなく、初めから十頭で群れを形成していて、どこかでユウらの存在を捉えたところから、わざと一頭を別行動させ、背後を獲らせたのだ。
「まったく、この体躯でどうしてそこまで静かに動けるかな」
困り呆れて、ユウは溜息交じりにぼやく。
あっという間に八方塞がり。間近で見ると、それぞれの大きさも尋常ではない。二、三間どころの話ではない。
監視所は未だ遠い。
それに、ここは幸か不幸か森の中。
(全部で十……試してみる価値はあるか。全滅するよりはマシだろう)
覚悟を決めると、一つ深呼吸をしてから、ユウはおぶっていた空をおろした。
「ゆ、ユウ兄ちゃん…!?」
動揺する空に、ユウは優しく笑いかける。
「空。悪いけど、ちょっとだけミツキと一緒にいてもらうからね」
「え、あの妖魔と……なんで?」
「後で、落ち着いたら雪姉から聞いて。時間がない、今は何も聞かずに飲み込んでくれると嬉しいかな」
と、ユウは紗雪に目配せ一つ。
瞬間、焦った様子で目を見開く紗雪だったが、他に手が無いことも悟ると、空を自身の近くへと抱き寄せた。
「ミツキ、空くん、少し驚くかも分かりませんが、絶対に私の身体を離さないように」
「う、うん……」
「わかった!」
何やら分からない空だったが、ふたりの真剣さに、ただ頷き、紗雪の身体にしがみついた。
ミツキも、背中から回していた両腕に、今一度力を籠める。
「伍」
ユウの声に、取り囲む獅子の身体がピクリと震えた。
「肆」
数えに合わせるようにして、獅子が突進の姿勢を取った。
紗雪は、ユウの作戦に備えるべく、妖気を練り上げる。
「参、弐、壱――」
獅子は足元の一点に力を集中させると、
「今ッ!」
ユウが声を上げると同時、獅子の群れは、ユウら目掛けて一斉に飛び掛かった。
その牙が届くすんでのところで、紗雪は足元から氷柱を創り出す勢いのまま、空諸共、一気に遥か上空へと飛び上がった。
「ご武運を」
「うん、すぐに追いかける」
獅子の牙を屈んで避けていたユウが力強く頷くのを見届けると、紗雪は中空で足元にもう一本横方向に氷柱を創り出して、遠くの方へと滑っていった。
「よし――」
ユウが見やる方向に早くも何かを感じ取った一頭が、踵を返そうとする。
その勢いを殺すことこそ、ユウが単身ここに残った理由だった。
戦力は自身と紗雪の二名。ミツキは現状保護対象。空は言わずもがな。
自身と紗雪とを分けるしか、手はなかった。
自分には妖術は使えない。あんな器用な退避など出来ない。
獅子は、一度獲物と定めた相手は、殺し、その肉を喰らうまで、どこまでの追い続ける。嗅覚も視覚も鋭く、見失うことさえない。
何とかしてバラバラに逃げたところで、いずれ追いつかれてしまうのが関の山だ。
誰かが――今回だとユウが残り、それを倒しきる他、逃げ切る方法は無いに等しいのだ。
今一度腹を決めると、その一頭に小石を投げつけて注意を引いた後で、両手に番えていた一対の小太刀を振り回し、剣先で全ての獅子に触れた。
僅かな痛みを覚えたその表情は一変し、確かな殺意の籠った目で、視線の全てがユウに注がれる。
これでいい。
「鬼さんこちら、ってね。ほら、獲物はか弱いニンゲン一匹だ、ついてこい!」
一つ、また一つと遠慮なく襲い来る牙を何とか避けて囲いの中心から脱すると、ユウはそのまま、紗雪たちの逃げた反対方向へと走り出した。
分かりやすい挑発に目の色を変えた獅子も、その背を追って走り出す。
(数は……十だね。よし、それでいい。問題は――僕が、どこまでやれるかだ)
皆が、どこかで逃げ切れていることを願って。
幾重にも重なる背後の足音に注力しながら、それらとの距離を一定に保ち、ユウは走り続けた。
空のことユウがどこかの時点で説得したらしく、桃だ宝だと言うこともなく進んでいる。
何度か妖魔と接敵しながらも、全員被害はなく、もう少しで無事辿り着けるだろうというところだ。
「皆、あと少しで監視所に――しっ。止まって」
先頭を歩くユウの言葉に、皆ピタリと足を止め、次いで寄越される『腰を屈めろ』の合図に身体を低くした。
「ユウ、どうかしましたか?」
空とミツキを挟んだ最後尾を任されている紗雪が尋ねる。
「九十九獅子だ。妖魔じゃないけど、面倒な奴がいるね」
ユウの言葉に、紗雪、そして空の表情が一変した。
それについて知らず疑問符を浮かべるミツキには、その後ろを歩く紗雪から情報が共有された。
凡そ二間から三間の巨躯を誇りながら、敏捷性にも長けており、獲物と定めた対象へと瞬く間に近付き、仕留め、捕食する動物。
硬く鬱蒼とした毛皮は刃をも通し辛く、簡単に応戦も出来ない。
それだけ厄介な特性と単体で兼ね備えていながら、最も面倒なのは、群れで行動する狡猾な習性を持つという点だ。知能も高く、仲間と連携して対象を狩る。
過去、その獅子の群れを討伐する為に派遣された部隊の生き残りは『ただの十頭だけでも百に迫ろうかと思う程に面倒だった』と証言している。
九十九獅子、と呼ばれ始めた由来も、その部隊員の苦悶に満ちた表情からなされた報告が元だ。
「でもおかしい。獅子の生息域は、もっと北側の寒い地域のはずだ」
「う、うん……オレも、姿を見たのは初めてだよ……あんなに大きいんだ」
九十九獅子は、第一監視所の更に奥に見える山、それより向こうの、第二監視所までの間にある厳しい環境下で生きている筈の生物だ。
備わっている剛毛も、その極寒の地に適応するためのもの。
温かく、また湿度も高めなここいらに生息しているという例は知らない。
「ユウ、如何いたしますか?」
紗雪の問いへの答えは簡単だった。
「苦しいけど、何とか迂回しよう。九頭は多過ぎる。ミツキと空を護りながら応戦するにはしんどい。余計な犠牲を払うことになるかもしれない」
ユウの判断に、紗雪が頷く。
それは、紗雪も同様に考えていることであった。
ふたりだけで得物を振り回すならまだしも、その背にふたつも護るものを抱えていては厳しい。
獅子は知能が高い。その習性から、護る対象にばかり意識を向けていればいいという話でもない。
「獅子の索敵範囲に未だ入っていないようなのが幸いだ。僕は空を、雪姉はミツキをおぶって移動しよう。足音の数も、極力少ない方がいい」
遠目に見つけられたのは、不幸中の幸いだ。餌でも探しているのか、辺りをキョロキョロと見まわしつつ、適当な方向へゆっくり歩いている。
ユウの指示通り、紗雪はミツキを背負うと、ゆっくりと後退を始めた。
少し遅れて、ユウも空をおぶって退いてゆく。
一歩、二歩、三歩――少しずつ、しかし確実に、その距離を離してゆく。
もう少しで大丈夫だ。そう思えるところまで迫った辺りで、
「さゆき、ひだりによけて…!」
ふと響くミツキの声に反射的に飛び退って出来たその空間へ、大きな牙が力強く振られた。
「……っ……!」
いつの間にそこに来ていたのか、いや、いつからそこにいたのか。
もう一頭の獅子による奇襲だった。
「雪姉…!」
「問題ありません…! ありがとうございます、ミツキ」
油断していた訳ではない。
獅子は、妖魔とは異なりただの動物故、妖気でその存在を察知することが出来ない。
物音、そして肉眼で情報を捉えるしか、警戒する術がないのだ。
「こいつ――なるほど、そういうことか。想像以上だな、こいつらの狡猾さは」
ユウの目線の先、遠くの方に見えていた九頭の獅子は、こちらに視線を寄越している。が、それは物音に気が付いたからではなく、その期を待っていたような様子。
離れていた一頭が偶然合流したのではなく、初めから十頭で群れを形成していて、どこかでユウらの存在を捉えたところから、わざと一頭を別行動させ、背後を獲らせたのだ。
「まったく、この体躯でどうしてそこまで静かに動けるかな」
困り呆れて、ユウは溜息交じりにぼやく。
あっという間に八方塞がり。間近で見ると、それぞれの大きさも尋常ではない。二、三間どころの話ではない。
監視所は未だ遠い。
それに、ここは幸か不幸か森の中。
(全部で十……試してみる価値はあるか。全滅するよりはマシだろう)
覚悟を決めると、一つ深呼吸をしてから、ユウはおぶっていた空をおろした。
「ゆ、ユウ兄ちゃん…!?」
動揺する空に、ユウは優しく笑いかける。
「空。悪いけど、ちょっとだけミツキと一緒にいてもらうからね」
「え、あの妖魔と……なんで?」
「後で、落ち着いたら雪姉から聞いて。時間がない、今は何も聞かずに飲み込んでくれると嬉しいかな」
と、ユウは紗雪に目配せ一つ。
瞬間、焦った様子で目を見開く紗雪だったが、他に手が無いことも悟ると、空を自身の近くへと抱き寄せた。
「ミツキ、空くん、少し驚くかも分かりませんが、絶対に私の身体を離さないように」
「う、うん……」
「わかった!」
何やら分からない空だったが、ふたりの真剣さに、ただ頷き、紗雪の身体にしがみついた。
ミツキも、背中から回していた両腕に、今一度力を籠める。
「伍」
ユウの声に、取り囲む獅子の身体がピクリと震えた。
「肆」
数えに合わせるようにして、獅子が突進の姿勢を取った。
紗雪は、ユウの作戦に備えるべく、妖気を練り上げる。
「参、弐、壱――」
獅子は足元の一点に力を集中させると、
「今ッ!」
ユウが声を上げると同時、獅子の群れは、ユウら目掛けて一斉に飛び掛かった。
その牙が届くすんでのところで、紗雪は足元から氷柱を創り出す勢いのまま、空諸共、一気に遥か上空へと飛び上がった。
「ご武運を」
「うん、すぐに追いかける」
獅子の牙を屈んで避けていたユウが力強く頷くのを見届けると、紗雪は中空で足元にもう一本横方向に氷柱を創り出して、遠くの方へと滑っていった。
「よし――」
ユウが見やる方向に早くも何かを感じ取った一頭が、踵を返そうとする。
その勢いを殺すことこそ、ユウが単身ここに残った理由だった。
戦力は自身と紗雪の二名。ミツキは現状保護対象。空は言わずもがな。
自身と紗雪とを分けるしか、手はなかった。
自分には妖術は使えない。あんな器用な退避など出来ない。
獅子は、一度獲物と定めた相手は、殺し、その肉を喰らうまで、どこまでの追い続ける。嗅覚も視覚も鋭く、見失うことさえない。
何とかしてバラバラに逃げたところで、いずれ追いつかれてしまうのが関の山だ。
誰かが――今回だとユウが残り、それを倒しきる他、逃げ切る方法は無いに等しいのだ。
今一度腹を決めると、その一頭に小石を投げつけて注意を引いた後で、両手に番えていた一対の小太刀を振り回し、剣先で全ての獅子に触れた。
僅かな痛みを覚えたその表情は一変し、確かな殺意の籠った目で、視線の全てがユウに注がれる。
これでいい。
「鬼さんこちら、ってね。ほら、獲物はか弱いニンゲン一匹だ、ついてこい!」
一つ、また一つと遠慮なく襲い来る牙を何とか避けて囲いの中心から脱すると、ユウはそのまま、紗雪たちの逃げた反対方向へと走り出した。
分かりやすい挑発に目の色を変えた獅子も、その背を追って走り出す。
(数は……十だね。よし、それでいい。問題は――僕が、どこまでやれるかだ)
皆が、どこかで逃げ切れていることを願って。
幾重にも重なる背後の足音に注力しながら、それらとの距離を一定に保ち、ユウは走り続けた。
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