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俺とソックリの兄貴の顔を眺めていると・・・



「凛太郎は会ってるでしょ!?
真知ちゃん、元気なの!?」



と・・・。



ババアが・・・



ババアが、そんなことを言ってきて・・・。



その瞬間、兄貴が焦った顔で俺を少し見たのが分かった・・・。



「凛太郎!?」



「ああ、うん・・・。」



「真知ちゃん元気なの!?
最後いつ会った!?」



「・・・一昨日かな。」



「ご飯食べてるの!?」



「昼は食べていないらしい・・・。」



「ちゃんと食べるように言いなさいよ!
夜は!?」



「毎日言ってはいるんだけどね・・・。
夜は・・・まあ、うん。食べてる。」



兄貴が明らかに俺のことを気にしながら返事をしていて・・・。
こんなんで弁護士をやっていけるのか心配になるくらい焦っていて・・・。



それくらい、焦っていて・・・。



泣きたくなった・・・。



泣きたくなった・・・。



真知子も、兄貴を選んだ・・・。



真知子も、結局兄貴を選んだ・・・。



それは、そうだ・・・。



それはそうだ・・・。



あんなに最低なことを言ったから・・・。



会社で働けると、嬉しそうな顔で俺に言った真知子に・・・



俺は、最低なことを言ったから・・・。



俺は・・・



俺は・・・



何も、出来ない・・・。



いつも、何も出来ない・・・。



いつも俺は・・・



兄貴より何も出来ない・・・。
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