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激しかった小太郎君の指が止まった・・・。



「どっちだよ・・・」



そう呟き、私の中からゆっくりと指を抜いて・・・私の両足をソファーの下に下ろし、クッションを渡してくれた。



私はそのクッションを・・・もぞもぞとしてしまう太ももの上に、なんとなくのせておいた。



そして・・・



小太郎君が、私から没収していた眼鏡をゆっくりとかけてくれる。



ぼやけていた世界がハッキリとして、苦しそうで切なそうな顔をした小太郎君の顔が離れていても見えた。



小太郎君は眼鏡をかけた私の顔を見詰めていて・・・
また、私の眼鏡を勢いよく外した・・・。



その瞬間、リビングの扉が開いた。
そして、またぼやけた世界の中、小太郎君がパッと立ち上がったのが分かった。
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