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『薬師マックがお母さん!!???』
しおりを挟む「俺は見た!」
「薬師マックを?」
「そういえば最近見かけないよなあ」
「何してるんだろうな。リアルで忙しかったりして」
「学生なのかな」
「大学生?」
「Σ(゜Д゜)」
「DKじゃないの!?」
「いや、だって婚姻の儀受けた時期から考えると、どう考えても高校は卒業してるだろうよ」
「あ、そうか。じゃあ大学生?」
「就職してるかもな」
「ああ、だからログインなかなか出来ないのか」
「リアルが忙しいとねえ。ADOになかなかログインできないから」
「実は新婚さんだから忙しかったりして」
「まさかΣ(゜Д゜)だって門番さんとラブラブだろ!? リアルで結婚なんてそんな……まさか……」
「リアルとADOは違うだろ。……まあ俺も薬師マックが二股とか出来るわけはないと思ってるけどさ」
「ってか脱線しまくりだから! 聞けよ! 薬師マックと門ば……旦那さんが久々にトレの街歩いてるの見たんだよ!」
「Σ(゜Д゜)」
「最近出て来てないから諦めて辺境~魔大陸をまたにかけてたよ俺」
「俺もだ。でもちょっとハイポ買い足したくて、でも魔大陸のハイパー売り切れてたしダメもとでトレの雑貨屋に行ってきたんだよ。そしたら薬師マックと旦那さんが仲良く手を繋いで小さな子を……」
「Σ(゜Д゜)」
「Σ(゜Д゜)」
「Σ(゜Д゜)」
「Σ(゜Д゜)」
「いやもうその顔いいから」
「ええええええええええええ!」
「おおおおおおおおおお!?」
「とうとう薬師マックが……お母さん、だと……!?」
「幼な妻、だと!」
「どんな子だ!?」
「門番さんに似てるのか!?」
「いやいや、薬師マック似の女の子だろ」
「ええ、私は門番さん似の男の子がいい」
「僕も門番さん似の子見てみたい」
「どんな子!?」
「可愛い!?」
「赤ん坊? うわみたい!」
「小さくて、青くて、目がクリックリしてる、青い子だ!」
「青二回言ったよ」
「重要だからだ! 全身青い、小さな鳥を連れていた! あれは俺、見たことある……ブルーテイルのミニミニバージョンだ!」
「なんだ……子供が出来たわけじゃないのか……」
「びっくりしたあ」
「期待させるなよ」
「ほんとにさあ」
「いやいやいや、今の情報もかなりヤバいって!」
「いつかは来ると思ってたけど、とうとう薬師マックもテイマーか」
「テイム? あのブルーテイルを? ラッキーがさらに上昇!?」
「俺! トレに行くわ」
「二人どこにいる?!」
「さっきまで門の所で他の門番さんと喋ってたけど、今はもうどこかに消えていったよ。ブルーテイルを連れて。でもな、おかしいんだ。乗ってたの、門番さんの頭の上なんだ。もしかして、初のNPCテイマーが門ば……あ、旦那さんかもしれない」
「もう呼び方門番さんでいいじゃん。でもそれって快挙じゃん。テイマーになれるのはプレイヤーだけじゃなかったってのは。俺のパーティー実は一人NPCが入ってるんだけど、前にノワールを撫でさせてもらったときいたく感激してさ、『俺もテイマーになりたい』って言ってたんだ。可能性ありかもって教えてやりたい」
「良いな、それ。あの二人は見てると無限の可能性がある気がしてくる」
「ほんとにな。どっちがテイマーでもいいよ。テイマー頑張れって応援するよ俺は」
「俺も。あわよくばブルーテイルの羽を一枚欲しい。ラックが上がるんだよ」
「運が上がる……ってことは、ダンジョンの宝箱の中身のグレードが上がる、場合もある……俺も欲しい」
「無理に貰うのはやめとけよ。門番さんに真っ二つにされるからな」
「お、おう。容易に想像できて玉ヒュンするぜ……」
「達者でな」
「骨は拾ってやるよ」
「いやいやいやいや、やらねえよ!」
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