「これを見ずして薬師マックは語れない」『【トレ】薬師マックスレ【名物】』

朝陽天満

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『トレの森で青い鳥と出会った』

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「今日ちょっとクエストあってトレの森に行ってきたんだが」

「(゜д゜)(。_。)ウンうん」

「なんかあったのか?」

「今日は薬師マックは辺境にいたぞ? 高橋と愉快な仲間たちと一緒にいるの俺見た」

「魔大陸に来たぞ。例のブツを納品してったから人だかりできたし。その中の一人が俺」

「えー、僕今日は獣人の村にいたよ。来るかと思ったらそっちに行ってたか」

「聞けよ。トレの森の奥に出た魔物を倒すクエストが門番さんたちと話してたら貰ったから行ってきたんだが」

「お、門番さん経由のクエスト。いいね」

「どんな魔物だった?」

「強かったか? ってかスレ違……」

「魔物はそこまで強くなかったからいいんだよ。そして門番さんと共闘できたからそれもいいんだけど、魔物倒してホッと一息ついてる時に鳥が降ってきた」

「鳥?」

「降ってきた? 魔物?」

「例の青い鳥だと思われる」

「Σ(゜Д゜)」

「Σ(゜Д゜)降ってきた!?」

「え、マジ!?」

「鳥大丈夫か!?」

「なんで降ってくるわけ!?」

「いやいやいや、鳥は飛ぶものだろ。だったら……なんで降ってくるんだ?」

「状況ハヨ」

「門番さんたちとハイポーションで乾杯してたらいきなり手の中にポスって青い鳥が落ちて来てビビったんだけど、ふわっふわのちびっちびでもうチョー可愛いのなんの」

「おおおおおおおおおおおお何でお前だけ!!!」

「ずるい!」

「青いフワフワチビ鳥!!!可愛い一択じゃねえか!」

「っつうかマジそれどんな役得?」

「もうほんっとに可愛くて、一生懸命ピーピー鳴いて羽パタパタがもうほんっとうに可愛くて」

「グううう………」

「(´;ω;`)ウッ…」

「(*´Д`)」

「想像だけでたまらん」

「あれだろ。薬師マックの聖獣だろ」

「おう。それそれ。でも話のメインは鳥じゃなくて」

「Σ(゜Д゜)」

「更になんかあるのかよ」

「ある。鳥が手の中に落ちてきたあと、すぐに門番さん……旦那のほうな。が、空から降りて来て」

「Σ(゜Д゜)空から!?」

「飛ぶ魔法?」

「確か風魔法の『飛翔』は飛ぶ魔法」

「あれ魔力食うし風魔法レベルっかなり上げないと使えねえぜ」

「いや、聞け。魔法じゃねえ。青い羽根を広げてばっさと降りて来て、アレはまるであれだ。神々しい何かに見えた……俺は思わず拝んだね」

「Σ(゜Д゜)」

「門番さん……普通に人間だよな……? 何で青い羽根……? 聖獣効果?」

「そんな効果聞いたことねえしテイマースレでも読んだことねえ」

「これだ」



 ---【門番さん青い羽根画像】---



「ちなみに本人の了承を得て撮影させてもらったし、画像を載せる許可を貰った。流石薬師マックの旦那だけあって、結構俺らの情報に精通してて、「拡散しなければいい」って言われた」

「今日日の門番さんたちはかなり俺らの情報知ってるぜ」

「ってかマジ何なん?」

「天使?」

「神?」

「実はこのブルーテイルの聖獣は本当に薬師マックが生んだんじゃねえの? 父親門番さんで」「あり寄りのありな気がしてきた……」

「拝むのわかる」

「(-人-)」

「(-人-)」

「(-人-)」

「薬師マックは神と結婚したのか……道理でラック高いわけだ……」

「なるほど」

「納得」

「っつうか何その幸運。お前、なにしたん……?」

「昨日歩道橋の階段を三段くらい落ちて足くじいちゃった年配の女性をおんぶして目的地まで連れてったからそれのご利益かな」

「マジおまいいやつ!」

「いいやつ! いいやつには運が付くのか」

「門番さんのちょっと焦った顔と頭に青い鳥を乗せて微笑んだ顔を拝んだから、なんか胸いっぱいだ」

「それ、薬師マックに言ったらライバル認定されるやつ」

「門番さんを狙うわけねえだろ。だって門番さんは薬師マック一筋だし、それが当たり前なんだから」

「う、本当にいいやつだった」

「俺もいいことして青い鳥さんと仲良くなりてえ」

「俺も!」

「俺、明日から毎日一日一回は必ずいいことする! から青い鳥ちゃん俺と友達になって欲しい」

「ほんとそれな。俺もいいことしよ。したからって鳥ちゃんが降ってくるわけじゃないけど、いいことしよ」

「俺も」

「僕も」

「(((uдu*)ゥンゥン」

「(^O^)/」

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