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晴天の霹靂 8
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夜も遅くなってきて、本日はここまでということに。
クレフィリア殿とオブシズも、なんとか交流を深めることには成功したよう。
縁を繋ぐかどうかは後日……と、いうことにはなったけれど、感触としては悪くないようだ。
「はぁまぁ……良い方だとは、思いましたよ、実際。
十も歳が離れているとは思えないくらい、しっかりとした方でしたしね」
「絵や草紙が絡むと、子どもみたいにはしゃぐこともあるんですけど……概ね落ち着いてる人ですかね」
オブシズと、ヘイスベルトの言葉。
それを横で聞きつつルフスが結婚は良いものですよ。なんて言っている。
元々父上の従者であったルフスは庶民だし、当然もう結婚しており、娘と息子もいる、一家の長なのだ。
せっせと結婚を布教してくる二人に、オブシズは困り顔。
何か、引っかかるものがあるような顔をしているから「何かあった?」と、こちらから水を向けることにした。
「……黙っているのは卑怯だと思うので……と、クレフィリア殿から……。
ハマーフェルドは現在、かなり巨額の借金を抱えているそうです。
前回の遊学の際、長の任を解かずに旅立ったとおっしゃっていたグラヴィスハイド様ですが……あれは、彼女を兄の策略から守るためであったようで」
「……どういうこと、ですか?」
これも、ヘイスベルトの知らない話であったようだ。
グラヴィスハイド様の名誉を傷つけたくないからと、クレフィリア殿が語ったことによると、ハマーフェルド男爵家は現在、運営が破綻をきたしているような状況であるという。
どうも兄上殿は、ハマーフェルドの地に適さない事業に手を出し、失敗してしまったようだ。
そのため、手っ取り早く負債を取り返そうと、クレフィリア殿を結納金目当てで嫁がせようとした。
当時彼女は成人も済ませており、恋人までいたというのにだ。
「それは……」
「はい。それで、グラヴィスハイド様が彼女を自身の女中長に任じたと。
女性とはいえ、公爵家で職務を得た者を都合よく好き勝手に退職させ嫁がせるなど、できませんからね。特に、ハマーフェルドはアギーに縋っている身です」
アギーの心情を悪くしたくないと考えた結果、兄の計画は流れてしまったらしい。
奇しくも女中長となったクレフィリア殿の収入をあてにもでき、それはそれでと納得したようだ。まぁ当然、それもグラヴィスハイド様の策略の一端だろうけど。
その段階で、グラヴィスハイド様の遊学の話は決まっており、出発も目前という状況だったのだそう。
だから、恋人と添い遂げるならば、私の不在を理由に任を降りて構わないと、グラヴィスハイド様は伝えて旅立った。
それだけであれば良かったのだけど……彼女の恋人も、職務を得た彼女を嫌煙してしまうという、不可抗力が働いてしまったという話だった。
「…………何も、知りませんでした……」
「仕方ありませんよ。現ハマーフェルド領主殿は、だいぶん複雑な方向に、矜持が高いお方みたいですしねぇ」
項垂れるヘイスベルトに、のほほんと答えたマル。
その斜め方向の矜持が働いて、庶子のヘイスベルトには伝えられなかったのだろう。
馬鹿にしている相手になめられたくなかったとか、そういうことだ。
「それに、わざわざオブシズに事情を説明した姉君、どうせ恋人にも家の事情を話したんでしょうしね。
馬鹿正直というか……貴族社会に適合しない性格ですねぇ」
「誠実な方なのですね。それにしても……酷い話だ。ヘイスベルト様の姉君が、不便でなりません……」
我がことのように眉を寄せるルフス。
けれどヘイスベルトは、そんな風には考えられなかったようだ。
ぎゅっと拳を握りしめて、オブシズに向き直る。
「…………知らなかったこととはいえ、申し訳ありませんでした……。
姉とのことは、ご縁が無かったとしていただいて構いません」
オブシズに頭を下げる、ヘイスベルト。
それを微妙な顔で見下ろすオブシズ。
これに関しては……俺は先程、グラヴィスハイド様からも聞いていた。
クレフィリア殿とグラヴィスハイド様との関係が、ただ幼馴染みというだけではないように感じていたのを、グラヴィスハイド様に拾われ、それは無いと否定されたためだ。
「正直、お前の武官との話は渡りに船だった。
クレフィリアはどうせ、家の事情に巻き込みたくないからと、家名持ちには嫁がなかったろうから」
クレフィリア殿がグラヴィスハイド様に淡い気持ちを抱いていたこと。
グラヴィスハイド様もそれを憎からず思っていたろうことは、今の関係で察することができる。
けれど、身分差や状況や、グラヴィスハイド様の異能、お互いの性格……そんな色々が絡み、その先が繋がることはなかったのだ……。
それでもお互いが、お互いの幸せを、願っている。だからこそ……。
「長の任を解けば、クレフィリアの収入をあてにできなくなる。だからまたあの話が蒸し返されるだろう。
その時に、多額の結納金を積み上げて欲しいと請えば、二つ返事で承知するはずだ。
結納金には、手切れ金代わりとして、私も色をつけよう。それくらいの用意はしてやりたいしね。
貴族とはいえ、名を捨てた男爵家の武官……とはいっても、今を羽ばたくセイバーンの関係者ならば、あれはすり寄ろうとするよ。
その上でお前たちを侮るだろう。貸しを作れたくらいに考えるだろう。名を捨てた馬鹿者と、同列の男爵家の領主だとね……」
お前があれに遅れを取るなんて、微塵も考えていないけれど。……と、グラヴィスハイド様は人の悪い笑みを浮かべていた。
そんなことを思い出しつつ。
「……オブシズは、どう思った?」
未だ沈黙したままの彼にそう問い掛ける。
あれだけ渋っていたくせに、どう答えるべきか、悩んでいる……。
「守ってあげたいと思ったなら、それで良いと思うよ。俺も当然協力するしね」
オブシズは、こういうのに弱いと理解している。
俺を助けようとしたのだってそう。知ってしまえば、目を背けていられない……。彼は本当に、優しいから。
今はともかく、将来はきっと、上手くいくと思っている。
お互いを大切にする気持ちが、そのうちお互いを想う気持ちに育ってくれれば良いと思う。願っている。
「……進めてくださって結構です」
「うん。ではそれでお伝えする」
慌てるヘイスベルトに、大丈夫だよと笑い掛けつつ、俺はもうひとつを提案することにした。
「ヘイスベルト。
姉上殿が女中長の職を辞した時、きっと次は、お前が狙われる。
お前の婚姻を姉上が急いていたのは、きっとそれが理由だ。
お前はどうする? どうしたい。相談には乗るし、協力できると思うよ」
そう言うと、はっと気付いたよう。申し訳なさげに、視線が俺を見た。
主君にご迷惑をかけるわけには……なんて、考えなくて良いからね。
「ヘイスベルトは大切な俺の家臣だから。そんな顔しなくて良い。
大丈夫、お前はそれだけの仕事をしてくれているよ。
マル。ハマーフェルドの財政状況を調べてほしい。あと、失敗した事業っていうのも」
そう言うと、予想してましたよという感じで、マルからの軽い返事が返る。
「はいはい。畏まりましたぁ。
そうですねぇ……セイバーンに戻るまでには調べ上げておけますよ。
その後またすぐ王都ですしねぇ」
「あ。王都で思い出した」
いけない。つい失念していたけれど、拠点村のことも色々準備しなければならないのだ。
「春の会合の話なんだけど……陛下から事前のお達しがあったんだよ。
拠点村に名を付けろって。その上でブンカケンを、国の研究機関として召抱えることになるみたい」
場が、凍った。
「「「「「…………は?」」」」」
揃えたように皆が言い、口を開いたまま固まる。
「ご、ごめん。なんか諸々都合が良いらしくてね。成人前仕官らの研修地になるみたいで」
「えっ、えええぇぇ……?」
「研修地……王都の仕官者の?」
「あんな田舎で?」
良識ある方々は理解不能といった様子……。
もうここでそれなりの衝撃を受けている様子の皆に、本当にごめんと思いつつ、もうひとつを付け足すことにする。
傷は深くとも一つで済んだ方が良いだろう……。
「あと、その関係で王家の離宮を作ることにするから、土地を確保しろって」
「「「「「……………………」」」」」
返事も返らなかった。
クレフィリア殿とオブシズも、なんとか交流を深めることには成功したよう。
縁を繋ぐかどうかは後日……と、いうことにはなったけれど、感触としては悪くないようだ。
「はぁまぁ……良い方だとは、思いましたよ、実際。
十も歳が離れているとは思えないくらい、しっかりとした方でしたしね」
「絵や草紙が絡むと、子どもみたいにはしゃぐこともあるんですけど……概ね落ち着いてる人ですかね」
オブシズと、ヘイスベルトの言葉。
それを横で聞きつつルフスが結婚は良いものですよ。なんて言っている。
元々父上の従者であったルフスは庶民だし、当然もう結婚しており、娘と息子もいる、一家の長なのだ。
せっせと結婚を布教してくる二人に、オブシズは困り顔。
何か、引っかかるものがあるような顔をしているから「何かあった?」と、こちらから水を向けることにした。
「……黙っているのは卑怯だと思うので……と、クレフィリア殿から……。
ハマーフェルドは現在、かなり巨額の借金を抱えているそうです。
前回の遊学の際、長の任を解かずに旅立ったとおっしゃっていたグラヴィスハイド様ですが……あれは、彼女を兄の策略から守るためであったようで」
「……どういうこと、ですか?」
これも、ヘイスベルトの知らない話であったようだ。
グラヴィスハイド様の名誉を傷つけたくないからと、クレフィリア殿が語ったことによると、ハマーフェルド男爵家は現在、運営が破綻をきたしているような状況であるという。
どうも兄上殿は、ハマーフェルドの地に適さない事業に手を出し、失敗してしまったようだ。
そのため、手っ取り早く負債を取り返そうと、クレフィリア殿を結納金目当てで嫁がせようとした。
当時彼女は成人も済ませており、恋人までいたというのにだ。
「それは……」
「はい。それで、グラヴィスハイド様が彼女を自身の女中長に任じたと。
女性とはいえ、公爵家で職務を得た者を都合よく好き勝手に退職させ嫁がせるなど、できませんからね。特に、ハマーフェルドはアギーに縋っている身です」
アギーの心情を悪くしたくないと考えた結果、兄の計画は流れてしまったらしい。
奇しくも女中長となったクレフィリア殿の収入をあてにもでき、それはそれでと納得したようだ。まぁ当然、それもグラヴィスハイド様の策略の一端だろうけど。
その段階で、グラヴィスハイド様の遊学の話は決まっており、出発も目前という状況だったのだそう。
だから、恋人と添い遂げるならば、私の不在を理由に任を降りて構わないと、グラヴィスハイド様は伝えて旅立った。
それだけであれば良かったのだけど……彼女の恋人も、職務を得た彼女を嫌煙してしまうという、不可抗力が働いてしまったという話だった。
「…………何も、知りませんでした……」
「仕方ありませんよ。現ハマーフェルド領主殿は、だいぶん複雑な方向に、矜持が高いお方みたいですしねぇ」
項垂れるヘイスベルトに、のほほんと答えたマル。
その斜め方向の矜持が働いて、庶子のヘイスベルトには伝えられなかったのだろう。
馬鹿にしている相手になめられたくなかったとか、そういうことだ。
「それに、わざわざオブシズに事情を説明した姉君、どうせ恋人にも家の事情を話したんでしょうしね。
馬鹿正直というか……貴族社会に適合しない性格ですねぇ」
「誠実な方なのですね。それにしても……酷い話だ。ヘイスベルト様の姉君が、不便でなりません……」
我がことのように眉を寄せるルフス。
けれどヘイスベルトは、そんな風には考えられなかったようだ。
ぎゅっと拳を握りしめて、オブシズに向き直る。
「…………知らなかったこととはいえ、申し訳ありませんでした……。
姉とのことは、ご縁が無かったとしていただいて構いません」
オブシズに頭を下げる、ヘイスベルト。
それを微妙な顔で見下ろすオブシズ。
これに関しては……俺は先程、グラヴィスハイド様からも聞いていた。
クレフィリア殿とグラヴィスハイド様との関係が、ただ幼馴染みというだけではないように感じていたのを、グラヴィスハイド様に拾われ、それは無いと否定されたためだ。
「正直、お前の武官との話は渡りに船だった。
クレフィリアはどうせ、家の事情に巻き込みたくないからと、家名持ちには嫁がなかったろうから」
クレフィリア殿がグラヴィスハイド様に淡い気持ちを抱いていたこと。
グラヴィスハイド様もそれを憎からず思っていたろうことは、今の関係で察することができる。
けれど、身分差や状況や、グラヴィスハイド様の異能、お互いの性格……そんな色々が絡み、その先が繋がることはなかったのだ……。
それでもお互いが、お互いの幸せを、願っている。だからこそ……。
「長の任を解けば、クレフィリアの収入をあてにできなくなる。だからまたあの話が蒸し返されるだろう。
その時に、多額の結納金を積み上げて欲しいと請えば、二つ返事で承知するはずだ。
結納金には、手切れ金代わりとして、私も色をつけよう。それくらいの用意はしてやりたいしね。
貴族とはいえ、名を捨てた男爵家の武官……とはいっても、今を羽ばたくセイバーンの関係者ならば、あれはすり寄ろうとするよ。
その上でお前たちを侮るだろう。貸しを作れたくらいに考えるだろう。名を捨てた馬鹿者と、同列の男爵家の領主だとね……」
お前があれに遅れを取るなんて、微塵も考えていないけれど。……と、グラヴィスハイド様は人の悪い笑みを浮かべていた。
そんなことを思い出しつつ。
「……オブシズは、どう思った?」
未だ沈黙したままの彼にそう問い掛ける。
あれだけ渋っていたくせに、どう答えるべきか、悩んでいる……。
「守ってあげたいと思ったなら、それで良いと思うよ。俺も当然協力するしね」
オブシズは、こういうのに弱いと理解している。
俺を助けようとしたのだってそう。知ってしまえば、目を背けていられない……。彼は本当に、優しいから。
今はともかく、将来はきっと、上手くいくと思っている。
お互いを大切にする気持ちが、そのうちお互いを想う気持ちに育ってくれれば良いと思う。願っている。
「……進めてくださって結構です」
「うん。ではそれでお伝えする」
慌てるヘイスベルトに、大丈夫だよと笑い掛けつつ、俺はもうひとつを提案することにした。
「ヘイスベルト。
姉上殿が女中長の職を辞した時、きっと次は、お前が狙われる。
お前の婚姻を姉上が急いていたのは、きっとそれが理由だ。
お前はどうする? どうしたい。相談には乗るし、協力できると思うよ」
そう言うと、はっと気付いたよう。申し訳なさげに、視線が俺を見た。
主君にご迷惑をかけるわけには……なんて、考えなくて良いからね。
「ヘイスベルトは大切な俺の家臣だから。そんな顔しなくて良い。
大丈夫、お前はそれだけの仕事をしてくれているよ。
マル。ハマーフェルドの財政状況を調べてほしい。あと、失敗した事業っていうのも」
そう言うと、予想してましたよという感じで、マルからの軽い返事が返る。
「はいはい。畏まりましたぁ。
そうですねぇ……セイバーンに戻るまでには調べ上げておけますよ。
その後またすぐ王都ですしねぇ」
「あ。王都で思い出した」
いけない。つい失念していたけれど、拠点村のことも色々準備しなければならないのだ。
「春の会合の話なんだけど……陛下から事前のお達しがあったんだよ。
拠点村に名を付けろって。その上でブンカケンを、国の研究機関として召抱えることになるみたい」
場が、凍った。
「「「「「…………は?」」」」」
揃えたように皆が言い、口を開いたまま固まる。
「ご、ごめん。なんか諸々都合が良いらしくてね。成人前仕官らの研修地になるみたいで」
「えっ、えええぇぇ……?」
「研修地……王都の仕官者の?」
「あんな田舎で?」
良識ある方々は理解不能といった様子……。
もうここでそれなりの衝撃を受けている様子の皆に、本当にごめんと思いつつ、もうひとつを付け足すことにする。
傷は深くとも一つで済んだ方が良いだろう……。
「あと、その関係で王家の離宮を作ることにするから、土地を確保しろって」
「「「「「……………………」」」」」
返事も返らなかった。
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