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対の飾り 14
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「オリヴィエラ様が向かわれる王都は、貴女様にとって魔窟……。女性の参入を、二千年に渡り許してこなかった貴族社会。
そこに、楔を打ち込むことが、貴女様の役割……。
姫様の意志であるとしても、これに対する反発は、想像を絶するものになりましょう。
しかし、どれだけ不満があろうと、王となった姫様に、それを向けるわけには参りません……。
そうであれば当然、その矛先は、他の女性に向きます。中でも、女だてらに高位の役職を賜る……貴女様に」
返事は無かった。
けれど、膝の上の手が、キュッと握り込まれ、彼女もそれを理解していると知る。
貴族の頂点と言われるアギーの方だ……。特に姫様が望むくらいだから、お飾りであるわけがない。リヴィ様は当然、政治的な教育も受けてらっしゃるのだろうと、思っていた。
そうであるからこそ分かる……分かってしまう……。ギルの言っていることが。
アギーの方は変わっている……。
それは元々よく知られていることだ。
まず、アギー公爵様からしてお分かりだろう。貴族の頂点と言われ、とてつもない重責を担っているにも関わらず、どこか道化めいて見える方。
品の良い口髭に、流行の小洒落た衣装を着こなし、威厳のある立ち姿……に、似つかわしくない、軽い言動……。
やることも、かなり破天荒だ。まず八人の妻と三十人以上の子を持つというのも相当変だ。
その妻の血筋だって、公爵家の御息女だけのはずがない。使用人からのお手つき……という方まで、妾ではなく、妻にされている。
王家唯一の姫君を、数多くいるとはいえ、我が子の中に紛れ込ませ、仮姿まで作ってしまっているし……。
最近知ったことだけど、そのお子らから、もう何人も貴族を辞してしまっていたり、それを全く頓着していなかったり、そもそもアギー公爵様が公爵になられたことすら、籤引きやらで決まっていたりする。
……そういったとんでも話に埋もれてしまっているが、それだけの行動力が備わるよう教育し、例えその子が貴族を辞そうとも、代わりに事欠かない……。アギーには、それだけの地盤が出来上がっているということだ。
そしてそれは、息子方だけに留まっていない様子。これも、十五歳という若さで、襟飾や、草紙を作り上げてしまっているクオン様を見ていれば、分かるだろう。
姫様がリヴィ様を選んだのは、ただ武を嗜む数少ない女性であるから……なんて単純な理由ではない。
アギーの血にあり、婚姻という他家との血の繋がりを有しておらず、政治的な柵が、最も少ない方として、リヴィ様は選ばれていると思う。
女近衛に任じられれば、当然婚姻など結んでいる場合ではないし、ましてや子を望むなど論外。それ以前に、男社会へと身を投じる危険を冒す人を、妻にと望む家も、まず現れない……。
政治的にも先が読めない事態だから、リヴィ様との縁が有利に進むとは限らない……。通常は、そう考える。
だからこそ、公爵家との縁を得たいと願っていたライアルドも、縁を切ることを承諾したのだ。
そう。
イングクス伯爵家の意思としてかは分からないが、ライアルドは公爵家との縁を望んでいたのだろう。
あんな風に、リヴィ様をこき下ろしながらも縁を繋いでいたのは、身分への執着ゆえだ。
それがリヴィ様も分かっていたから、彼に餌を与える形で縁を切った。
政治的な影響を極力減らし、自分の身で解決できる範囲に、被害を抑え込むために。
後々の危険も問題も、全て含み飲み込んで、もはや自分が婚姻を結ぶことはなかろうと、ひとり泥を被るつもりで、そうされたのだと思う。
つまりリヴィ様は、そういった絶妙な匙加減での駆け引き、判断ができるだけの教養が備わっている、稀有な女性なのだ。
だけどギルは、それが我慢ならなかった。
「貴女様には盾が必要だ。……違いますか?」
俺の時だってそうだったものな……。
何も言わず縁を切ったのに、強引に結び直してしまった。俺が逃げられないよう、伝手を駆使し、支店をメバックに作る算段までして。
お前は、そういう奴だ。だから、リヴィ様のためにだって、きっと本気で動く。
ライアルドの問題だけではない。この婚姻という札が、今後もリヴィ様を苛むことになるのは間違いない。
彼女を侮る者は、物理的にすら、彼女を組み敷こうとしてくるだろう。
無論、そうされにくいよう、アギーという血が選ばれた。けれど、それは危険が無くなったという意味ではない。ライアルドのような者は、きっと沢山いる。
彼女が、身ひとつであれば、彼女のみを押さえ込めば良いと、考えるだろう。
女性であるというだけで、見下しにかかってくる輩は、そんな風に短絡的に考えるものだ。
けれど。
もし、彼女に盾があれば。
事態はまた、大きく違ってくる……。
「貴族でもない其方に如何程の価値がある。
それとも……そこな男爵家の後継が、オリヴィエラ様を第二の妻とでもするつもりか」
それまで成り行きを見守っていた従者の方が、不意に口を開いた。
まぁ、そう言ってくるかなと思っていたので、俺はそれを即座に否定した。
「ご冗談を。男爵家如きにそのような力がないことなど、百も承知しております。
それに私は、身も心も、魂も生涯も全て、サヤに捧げておりますから」
例え公爵家のご令嬢との血縁だって、俺には必要無い。
「……レイ殿には夜会で既に、断られておりますものね」
即座に切り捨ててきた俺に、従者の方は少々面食らった様子。そこにリヴィ様が、そう言葉を添えた。
その話はこの方には伝えられていなかったのだろう。更に驚く従者の方。まぁ……話の流れでそんな話題があったね。程度のことだからな。
リヴィ様は、しばし逡巡するように瞳を伏せ……。
「……店主殿が私に用意しようとなさっていた耳飾……それは、あの新たな耳飾ですのね」
「左様でございます」
姪のルーシーが絡んでいる時点で、それは推測できたろう。
そして従来の耳飾ではないということが、こちら側に、身体を繋げる行為を求める意思は無いと示している。
「姪御と、サヤを下がらせたのは……あの二人には聞かせたくないお話ですのね」
「そうですね……。あの二人は耳飾を政治的に利用するということを、好ましくは思わぬでしょうし……。
そもそも耳飾を、そのように使用する発想は無いでしょう……。
あの娘らはまだ色々と未熟ですし、このような使い方は知らぬ方が良いと判断致しました」
リヴィ様はもう成人されているから、契ること事態は、自らの意思で行える。
けれどあの耳飾を選ぶということは、これがあくまでも『取引』である。ということ。
ギルには…………その気は無いということ。
「……レイ殿ではないなら、いったいどなた?」
「どなたでもありません」
ギルの発言に、リヴィ様が困惑したように、眉を寄せた。
逆に従者の方は、眦を吊り上げ、武官の方は剣の柄をカチリと鳴らした。
「貴様、アギーを愚弄しておるのか!」
しかしその怒声は流し、ギルは言葉を続けた。
「架空の方です。それを作り上げる。
オリヴィエラ様と長年交流のある方。
その方は此度、貴女様が女近衛の役職を賜ると知ったことで、決意を固められた。
貴女様が、国に賜った役職を完遂し、任を解かれる日を待つと。
貴女様の枷とならぬよう、契りは交わさないと決意された。それをしてしまえば、家の意向を反映しなければなりませんからね」
ギルの語る設定を、混乱した様子で、とりあえず耳に入れるリヴィ様。
配下の方々も、一応は怒りを納めて、まずはギルの提案を聞くことにした様子。
「この新たな耳飾をご存知であるということは、この冬、アギーの社交界に招かれた方だとなります。
更に、オリヴィエラ様が王家より役職を賜ることを、知ることができる立場の方。
縁を繋いでいらっしゃった、イングクス伯爵家、ライアルド様に、間柄を悟らせぬだけの技量ないし手段、もしくは地位を持つ方……。
この方も、ライアルド様と同じく、縁を切ることをオリヴィエラ様に望まれた。しかし拒み、貴女様との先を決意され、貴女様もそれを受け入れた。そういう筋書きです。
きっと邪推は、かなりの広範囲に及ぶでしょうね。
今年からの婚姻は荒れるでしょう……。姫様が、公爵家以外から夫を選ぶ、その理由が明るみになれば、尚のこと」
ギルの言葉にピクリと反応したのはリヴィ様と従者の方のみ。
そこに、楔を打ち込むことが、貴女様の役割……。
姫様の意志であるとしても、これに対する反発は、想像を絶するものになりましょう。
しかし、どれだけ不満があろうと、王となった姫様に、それを向けるわけには参りません……。
そうであれば当然、その矛先は、他の女性に向きます。中でも、女だてらに高位の役職を賜る……貴女様に」
返事は無かった。
けれど、膝の上の手が、キュッと握り込まれ、彼女もそれを理解していると知る。
貴族の頂点と言われるアギーの方だ……。特に姫様が望むくらいだから、お飾りであるわけがない。リヴィ様は当然、政治的な教育も受けてらっしゃるのだろうと、思っていた。
そうであるからこそ分かる……分かってしまう……。ギルの言っていることが。
アギーの方は変わっている……。
それは元々よく知られていることだ。
まず、アギー公爵様からしてお分かりだろう。貴族の頂点と言われ、とてつもない重責を担っているにも関わらず、どこか道化めいて見える方。
品の良い口髭に、流行の小洒落た衣装を着こなし、威厳のある立ち姿……に、似つかわしくない、軽い言動……。
やることも、かなり破天荒だ。まず八人の妻と三十人以上の子を持つというのも相当変だ。
その妻の血筋だって、公爵家の御息女だけのはずがない。使用人からのお手つき……という方まで、妾ではなく、妻にされている。
王家唯一の姫君を、数多くいるとはいえ、我が子の中に紛れ込ませ、仮姿まで作ってしまっているし……。
最近知ったことだけど、そのお子らから、もう何人も貴族を辞してしまっていたり、それを全く頓着していなかったり、そもそもアギー公爵様が公爵になられたことすら、籤引きやらで決まっていたりする。
……そういったとんでも話に埋もれてしまっているが、それだけの行動力が備わるよう教育し、例えその子が貴族を辞そうとも、代わりに事欠かない……。アギーには、それだけの地盤が出来上がっているということだ。
そしてそれは、息子方だけに留まっていない様子。これも、十五歳という若さで、襟飾や、草紙を作り上げてしまっているクオン様を見ていれば、分かるだろう。
姫様がリヴィ様を選んだのは、ただ武を嗜む数少ない女性であるから……なんて単純な理由ではない。
アギーの血にあり、婚姻という他家との血の繋がりを有しておらず、政治的な柵が、最も少ない方として、リヴィ様は選ばれていると思う。
女近衛に任じられれば、当然婚姻など結んでいる場合ではないし、ましてや子を望むなど論外。それ以前に、男社会へと身を投じる危険を冒す人を、妻にと望む家も、まず現れない……。
政治的にも先が読めない事態だから、リヴィ様との縁が有利に進むとは限らない……。通常は、そう考える。
だからこそ、公爵家との縁を得たいと願っていたライアルドも、縁を切ることを承諾したのだ。
そう。
イングクス伯爵家の意思としてかは分からないが、ライアルドは公爵家との縁を望んでいたのだろう。
あんな風に、リヴィ様をこき下ろしながらも縁を繋いでいたのは、身分への執着ゆえだ。
それがリヴィ様も分かっていたから、彼に餌を与える形で縁を切った。
政治的な影響を極力減らし、自分の身で解決できる範囲に、被害を抑え込むために。
後々の危険も問題も、全て含み飲み込んで、もはや自分が婚姻を結ぶことはなかろうと、ひとり泥を被るつもりで、そうされたのだと思う。
つまりリヴィ様は、そういった絶妙な匙加減での駆け引き、判断ができるだけの教養が備わっている、稀有な女性なのだ。
だけどギルは、それが我慢ならなかった。
「貴女様には盾が必要だ。……違いますか?」
俺の時だってそうだったものな……。
何も言わず縁を切ったのに、強引に結び直してしまった。俺が逃げられないよう、伝手を駆使し、支店をメバックに作る算段までして。
お前は、そういう奴だ。だから、リヴィ様のためにだって、きっと本気で動く。
ライアルドの問題だけではない。この婚姻という札が、今後もリヴィ様を苛むことになるのは間違いない。
彼女を侮る者は、物理的にすら、彼女を組み敷こうとしてくるだろう。
無論、そうされにくいよう、アギーという血が選ばれた。けれど、それは危険が無くなったという意味ではない。ライアルドのような者は、きっと沢山いる。
彼女が、身ひとつであれば、彼女のみを押さえ込めば良いと、考えるだろう。
女性であるというだけで、見下しにかかってくる輩は、そんな風に短絡的に考えるものだ。
けれど。
もし、彼女に盾があれば。
事態はまた、大きく違ってくる……。
「貴族でもない其方に如何程の価値がある。
それとも……そこな男爵家の後継が、オリヴィエラ様を第二の妻とでもするつもりか」
それまで成り行きを見守っていた従者の方が、不意に口を開いた。
まぁ、そう言ってくるかなと思っていたので、俺はそれを即座に否定した。
「ご冗談を。男爵家如きにそのような力がないことなど、百も承知しております。
それに私は、身も心も、魂も生涯も全て、サヤに捧げておりますから」
例え公爵家のご令嬢との血縁だって、俺には必要無い。
「……レイ殿には夜会で既に、断られておりますものね」
即座に切り捨ててきた俺に、従者の方は少々面食らった様子。そこにリヴィ様が、そう言葉を添えた。
その話はこの方には伝えられていなかったのだろう。更に驚く従者の方。まぁ……話の流れでそんな話題があったね。程度のことだからな。
リヴィ様は、しばし逡巡するように瞳を伏せ……。
「……店主殿が私に用意しようとなさっていた耳飾……それは、あの新たな耳飾ですのね」
「左様でございます」
姪のルーシーが絡んでいる時点で、それは推測できたろう。
そして従来の耳飾ではないということが、こちら側に、身体を繋げる行為を求める意思は無いと示している。
「姪御と、サヤを下がらせたのは……あの二人には聞かせたくないお話ですのね」
「そうですね……。あの二人は耳飾を政治的に利用するということを、好ましくは思わぬでしょうし……。
そもそも耳飾を、そのように使用する発想は無いでしょう……。
あの娘らはまだ色々と未熟ですし、このような使い方は知らぬ方が良いと判断致しました」
リヴィ様はもう成人されているから、契ること事態は、自らの意思で行える。
けれどあの耳飾を選ぶということは、これがあくまでも『取引』である。ということ。
ギルには…………その気は無いということ。
「……レイ殿ではないなら、いったいどなた?」
「どなたでもありません」
ギルの発言に、リヴィ様が困惑したように、眉を寄せた。
逆に従者の方は、眦を吊り上げ、武官の方は剣の柄をカチリと鳴らした。
「貴様、アギーを愚弄しておるのか!」
しかしその怒声は流し、ギルは言葉を続けた。
「架空の方です。それを作り上げる。
オリヴィエラ様と長年交流のある方。
その方は此度、貴女様が女近衛の役職を賜ると知ったことで、決意を固められた。
貴女様が、国に賜った役職を完遂し、任を解かれる日を待つと。
貴女様の枷とならぬよう、契りは交わさないと決意された。それをしてしまえば、家の意向を反映しなければなりませんからね」
ギルの語る設定を、混乱した様子で、とりあえず耳に入れるリヴィ様。
配下の方々も、一応は怒りを納めて、まずはギルの提案を聞くことにした様子。
「この新たな耳飾をご存知であるということは、この冬、アギーの社交界に招かれた方だとなります。
更に、オリヴィエラ様が王家より役職を賜ることを、知ることができる立場の方。
縁を繋いでいらっしゃった、イングクス伯爵家、ライアルド様に、間柄を悟らせぬだけの技量ないし手段、もしくは地位を持つ方……。
この方も、ライアルド様と同じく、縁を切ることをオリヴィエラ様に望まれた。しかし拒み、貴女様との先を決意され、貴女様もそれを受け入れた。そういう筋書きです。
きっと邪推は、かなりの広範囲に及ぶでしょうね。
今年からの婚姻は荒れるでしょう……。姫様が、公爵家以外から夫を選ぶ、その理由が明るみになれば、尚のこと」
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