地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 15

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 居酒屋の中、ユラン岡崎が寒川隊員に話してます。
「リントブルムは我が故郷。そんな国が荒れてくなんて、たまったもんじゃないな・・・ なんとか立て直さないと・・・ 自分もいつかはリントブルムに帰らないといけないと思うんだ」
 あまりにも重たい話に寒川隊員は茫然としてしまいました。
「そ、そうなんだ・・・」
 今度はユランが質問しました。
「君はなんで尾崎豊を」
「オレはずーっと平凡な生活を送ってました。こんな怠惰な生活を送ってていいのか? とずーっと思ってましたよ。そんなとき尾崎豊の曲を聴いたんです。15の夜。オレがほんとうに15歳のときでした。
 オレはその曲を聴いて頭を殴られた気分になりました。これだ、自分が本当に求めてたものは尾崎豊だったんだ!ってね。
 オレはすぐにギターを手にすると、毎日のようにギターを練習し、尾崎豊の曲を片っ端から覚えました。
 中学生から高校生になる間の春休みに初めてライヴハウスに立ちました。まあ、客は3人しかいなかったけど・・・」
 寒川隊員はここで苦笑い。そして発言を続けました。
「でも、そのライヴは結果的に成功でした。初めて高校に行ったとき、4人組のバンドがオレの眼の前に現れたんです。
 そいつらはその高校の軽音サークルのメンバーで、サークル加入のお誘いでした。そのサークルの1人が、オレのライヴを見に来てくれてたんですよ。
 オレは誘われるまま、そのサークルに加入しました。そのバンドは3年生が抜けたせいか、方向性が定まってませんでした。1年生のオレが尾崎豊をやりたいと言ったら、その通りにさせてくれましたよ。
 オレはメインヴォーカル兼ギタリストになって、毎日のように尾崎豊の曲を熱唱しました。学校内で、路上で、ライヴハウスで。オーディエンスは徐々に増えていきましたよ。3月には地元のライヴハウスを満杯にするまで成長してました。
 でも、4月になって進級したら、事態は変わりました。2人が卒業で抜け、その代わり中里てやつが入ってきたんです。そいつは父親の影響でクイーンやレッドツェッペリンの曲が得意なギタリストでした。
 そいつは1年てことで尾崎豊て方向性に文句は言わなかったけど、ライヴハウスやストリートライヴでは毎回毎回物すごいギターテクニックを披露してました。
 それがレコード会社のプロデューサーの眼に止まって、話は一気にプロデビューの方向に傾いていったんです。高校に在籍したままプロデビューできる。みんな、舞い上がってたっけな・・・
 けど、そのプロデューサーは条件を1つ出してきたんですよ」
「中里を前面に出せ、と?」
「ええ。プロデューサーが曲を聴かせて欲しいと言ったら、やつはすぐに自作の曲を披露しました。オレたちが聴き慣れない曲ばかりでした」
「クイーンやレッドツェッペリンのような曲を?」
「ええ。やつはオレたちが知らないところで曲を作ってたんです。その曲を聴いてプロデューサーはポンとひざを叩きましたね。この曲だ、と・・・
 けど、オレは反対しました。オレがやりたい曲とはあまりにもかけ離れてたんです。でも、プロジェクトは走り出してました。オレはバンドを辞めるしかありませんでした。結局バンドは3人でデビューすることになりました。
 オレはひどい脱力感に襲われました。とても高校に行ける気分じゃありませんでした。どこかみんなの知らない街に行って歌を歌いたい気分になって、ギターを持って電車に乗り込んだんです。
 でも、電車に乗ってるとき、空襲警報が鳴り響きました」
「ユミル星人の攻撃?」
「ええ。自分はなんともなかったけど・・・」
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