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第10章 侵略者を撃つな!
侵略者を撃つな! 14
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ユランは I Love You~と歌い始めました。ギターの伴奏はありません。いや、ところどころポロン・ポロンとギターを爪弾いて歌ってます。途中から連続したストロークに。
さっきまで盛り上がってた観衆は誰1人声をあげません。みんな静かに聴いてます。中には涙を流してる女の子もいます。寒川隊員は口を半開きのまま、フリーズしてました。あまりにもすばらしい歌唱力に、言葉も出ないのです。
ユランが歌い終わりました。再び熱狂する観客。ユランのMC。
「みんな、静かに聴いてくれてありがとう! 次はみんなのリクエストで歌うよ! 尾崎豊の曲ならなんでもOKだ!」
すると寒川隊員は無意識に叫びました。
「15の夜!」
ユランは応えます。
「OK!」
ジャーン! ユランはギターをストローク1発で鳴らすと、15の夜を歌い始めました。
その歌声を聴いて寒川隊員は昔の自分を思い浮かべました。寒川隊員はリアル15歳のときこの歌を聴いてショックを受けました。その日から寒川隊員の日常が変わりました。15の夜は寒川隊員にとって、人生上最も重要な曲なのです。
寒川隊員の眼がうるうるしてきました。ユラン岡崎、この人をもっともっと掘り下げよう! 寒川隊員は心に決めました。
ユラン岡崎のライヴが終了しました。ここは楽屋。ドアが開き、ユラン岡崎が帰ってきました。と、中では寒川隊員が待ち構えてました。メガネは外してあります。
「いや~ ユランさん!」
「ん、君はオープニングアクトの? ずーっと待ってたのか、ここで?」
「いや~ あなたの曲をフロアで聴いてましたよ。どうです、これから一緒に呑みに行きませんか?」
ユランはギターをギターケースにしまいながら、
「私はそういうものには興味がなくってね。すまないが・・・」
寒川隊員はメガネをかけました。
「さっき15の夜をリクエストしたの、自分ですよ!」
ユランはビクンと反応しました。そして寒川隊員を見て、
「ふっ、わかったよ。ちょっと付き合うとするか」
寒川隊員はニコッとして、
「OK!」
今風の居酒屋。今1つのジョッキと1つのグラスがチーン!とぶつかりました。
「乾杯!」
寒川隊員はジョッキに満たされたビールに口をつけました。そして眼の前でウーロン茶を飲んでるユランを見て、
「あは、まさか宗教的理由でアルコールはNGだったなんて・・・ ムリにつき合わせてしまってすみません」
ユランはグラスから唇を離し、
「君の相棒の女の子、すごい歌唱力じゃないか?」
「いや~ あなたの歌唱力だって・・・ なんでレコード会社や芸能プロダクションから声がかからないんですか?」
「ふふ、自分は尾崎豊の曲しか知らないんだ。自分の曲は自分で用意しないとその手の話は来ないよ。
それに自分はいつ国に帰るのかわからないんだ」
「え?」
「自分は父親は日本人だが、母親はリントブルム人なんだ」
「リントブルムてヨーロッパの?」
「ああ。リントブルムは長い間レオンアム家が統治してたが、5年前革命が起きレオンアム家は隣国のシァロに追放された。けど、今度はシァロがリントブルムに侵攻してきたんだ。
リントブルムが西欧化したら、シァロの隣国まで西欧になる。それはシァロにはとっては不都合なこと。シァロはそれをなんとしても阻止したかったんだ。
お蔭でリントブルムは荒廃した。国民は毎日のように虐殺された。西欧諸国は何度もシァロを非難したが、実際は介入しなかった。いや、介入できなかったと言った方がいいかな? さすがの西欧諸国でも、軍事大国シァロとは戦争したくなかったんだ」
さっきまで盛り上がってた観衆は誰1人声をあげません。みんな静かに聴いてます。中には涙を流してる女の子もいます。寒川隊員は口を半開きのまま、フリーズしてました。あまりにもすばらしい歌唱力に、言葉も出ないのです。
ユランが歌い終わりました。再び熱狂する観客。ユランのMC。
「みんな、静かに聴いてくれてありがとう! 次はみんなのリクエストで歌うよ! 尾崎豊の曲ならなんでもOKだ!」
すると寒川隊員は無意識に叫びました。
「15の夜!」
ユランは応えます。
「OK!」
ジャーン! ユランはギターをストローク1発で鳴らすと、15の夜を歌い始めました。
その歌声を聴いて寒川隊員は昔の自分を思い浮かべました。寒川隊員はリアル15歳のときこの歌を聴いてショックを受けました。その日から寒川隊員の日常が変わりました。15の夜は寒川隊員にとって、人生上最も重要な曲なのです。
寒川隊員の眼がうるうるしてきました。ユラン岡崎、この人をもっともっと掘り下げよう! 寒川隊員は心に決めました。
ユラン岡崎のライヴが終了しました。ここは楽屋。ドアが開き、ユラン岡崎が帰ってきました。と、中では寒川隊員が待ち構えてました。メガネは外してあります。
「いや~ ユランさん!」
「ん、君はオープニングアクトの? ずーっと待ってたのか、ここで?」
「いや~ あなたの曲をフロアで聴いてましたよ。どうです、これから一緒に呑みに行きませんか?」
ユランはギターをギターケースにしまいながら、
「私はそういうものには興味がなくってね。すまないが・・・」
寒川隊員はメガネをかけました。
「さっき15の夜をリクエストしたの、自分ですよ!」
ユランはビクンと反応しました。そして寒川隊員を見て、
「ふっ、わかったよ。ちょっと付き合うとするか」
寒川隊員はニコッとして、
「OK!」
今風の居酒屋。今1つのジョッキと1つのグラスがチーン!とぶつかりました。
「乾杯!」
寒川隊員はジョッキに満たされたビールに口をつけました。そして眼の前でウーロン茶を飲んでるユランを見て、
「あは、まさか宗教的理由でアルコールはNGだったなんて・・・ ムリにつき合わせてしまってすみません」
ユランはグラスから唇を離し、
「君の相棒の女の子、すごい歌唱力じゃないか?」
「いや~ あなたの歌唱力だって・・・ なんでレコード会社や芸能プロダクションから声がかからないんですか?」
「ふふ、自分は尾崎豊の曲しか知らないんだ。自分の曲は自分で用意しないとその手の話は来ないよ。
それに自分はいつ国に帰るのかわからないんだ」
「え?」
「自分は父親は日本人だが、母親はリントブルム人なんだ」
「リントブルムてヨーロッパの?」
「ああ。リントブルムは長い間レオンアム家が統治してたが、5年前革命が起きレオンアム家は隣国のシァロに追放された。けど、今度はシァロがリントブルムに侵攻してきたんだ。
リントブルムが西欧化したら、シァロの隣国まで西欧になる。それはシァロにはとっては不都合なこと。シァロはそれをなんとしても阻止したかったんだ。
お蔭でリントブルムは荒廃した。国民は毎日のように虐殺された。西欧諸国は何度もシァロを非難したが、実際は介入しなかった。いや、介入できなかったと言った方がいいかな? さすがの西欧諸国でも、軍事大国シァロとは戦争したくなかったんだ」
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