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第三十一 多数派又は少数派 その十一

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全員から驚きと怒号が上がる。

怪しまれない様に、混ざっておいた。



アナウンス「第四の質問。
      騙す方と騙される方。
      A・騙す方は性格が悪い。
      B・騙される方は頭が悪い」

これ、皮肉なのかな?

内容的には同じ事だろう。

先刻と同じで、他者の意見を聞いてから答えよう。

一番「Aが多数派になる筈だったのに、どうしてBになったんだ?」

二番「俺はAを押した」

三番「Aを」

四番「Bで」

「Aにしました。誰かが嘘を吐いてるんですね」

一番「誰かって誰が?
   何の為に?」

「誰かは分かりませんけど。
 勝ち抜け条件か、特殊ルール絡みだと思います」

二番「他の参加者を騙すのが勝ち抜け条件の奴が居るって事?」

三番「そうかも知れません」

四番「あるいは特定の人物を脱落させたら、勝ち抜けとか。
   怪しいのは、一人だけ全然違う勝ち抜け条件を言った人物だけどね」

三番「私の事ですか?」

四番「別に、唯の個人的な憶測よ」

その発言に当て嵌まるのは三番しかいないだろう。

「揉めるのは止めましょう。
 選択を決めるのが優先の筈です」

四番「そうね、全員が発言通りに選択してくれればだけどね」
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