クラス転移で神様に?

空見 大

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青年期:帝国編

国家とは

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 皇帝モナルカ・ミクロシア・センテリア。
 先代から帝位を譲ると同時にその才能を爆発的に世界中に知らしめ、一躍時の人となった彼の通称は覇王。
 最高位冒険者としての力を持ち、四大国の王としての権力を持つ彼は実力を至上とする帝国に置いて歴代最高峰の王であることは間違いない。

 一度街に出ればその美貌と赤い瞳に魅了されて気絶する民が多くいるほどの存在であるモナルカは、世界会議の会議場で退屈そうに頬杖をついていた。

「以上の事から物資の支援につきましては書類に記載された通路を通っていただきたく」

「直線で行けば済む話を、なぜわざわざ迂回する必要が?」

「それは……安全性を考慮した結果でございます、はい」

 エルピスの質問に対して言い淀む貴族。
 当然だ。このルートは彼の領地内を移動するように無理やり変更されたものであり、戦時中のため関税はかけられないにしろ領地内を通したという実績は自国の王から金をせびるには十分である。
 彼らにとって戦争というのは商いの場でもあり、何も得られない戦争などする必要がないというのが当たり前である。
 だがエルピスはそんな男の言葉を切って捨てる。
 この戦争は土地や金を争うものではなく、種族や世界の存亡を賭けた戦いであるからこそだ。

「でしたらうちから護衛を出しましょう。円滑な資材の運搬は、戦争において最も重要な事だと認識しています。多少の戦力の低下よりも必要な事でしょう」

「確かにおっしゃる通りです。しかし結果的に前線が維持出来なければ、食料を確保したところで意味がないのではないでしょうか」

「この範囲なら私が守ってる場所なので問題ありません」

 長時間の会議、裏で何千人単位で働き、数百万から数千万人に関係する話はずっと先程からこの繰り返し。
 権利と利益を追求する国に対して、アルヘオ家の代表であるエルピスの返答は完全なる効率重視。

 なまじ本人が強いだけに周りが文句を言うこともできず、共和国の冒険者組合長から手に入れた情報は既にこの場で共有されているので実力の裏付けもできている。
 一部の者達は自らの利益すら顧みず、いずれやってくる大災から人類種を救おうとするそのエルピスの姿に感心しているようだが、モナルカとしては新たな頭痛の種を見つけた事に辟易していた。
 かつて自分もああして貴族達に反発し、様々ないざこざを経験してきた身。
 だからこそこの後何が起きるかを容易に想像することができる。

「モナルカ殿からも何か意見を頂きたい。同じ最高位冒険者として戦術の有効性をーー」

 ほら、やはり自分に回ってきた。
 彼等は同じ立場なら彼に対して意見ができるとでも思っているのだろうか。
 自らが同じ立場である王にすら機嫌取りをしていないと生きていけない存在のくせに。
 
 軍略家でも戦術家でもなく、前線を退いて早十数年。
 もはや最高位冒険者であるかすら怪しい自分に対しての問いに、とはいえ応えぬわけにも行かず。モナルカは嫌な気持ちを押し殺して発言する。

「ルートの変更自体は悪い話ではない。しかし速度を確保する必要性については理解を示すところだ、ならばその護衛役を貴国が買って出れば良いのではないか?」

 最大限譲渡できる限界はここら辺だろう。
 そもそもからして無駄な行動を戦時中に取ろうとするのがおかしいのだ。
 かつて他国でも軍部が全ての権力を掌握していた時期があったという話を聞き、なぜ戦争に関係のないことまで抑えるのか理解できていなかったが、この様な事にならないためだと考えればその思考も把握できる。

「では次の件ですがーー」

 会議は続く。
 必要とあらば何日だって何ヶ月だって。
 頼むから一刻も早く終わってくれと願いながら、モナルカは会議の行末を見守るのであった。

 /

 場所は変わってモナルカの自室。
 豪華絢爛な装飾が施された家具が、所狭しと並んだ皇帝の部屋を訪ねるものが一人。
 その人物はもはや見慣れた黒色の髪に同じく黒の綺麗な瞳でモナルカを見つめ、時折落ち着かないのか身体を左右に動かして自らの存在をアピールしている。

 昼間見かけた姿とはまた違った生娘の様な立ち振る舞いに少し嗜虐心が湧いてくるが、モナルカは自分の灰色の髪を手癖で触りながらも時間をかけることを嫌い早速本題に入っていく。

「よく来てくれたねエルピス君。君の事はあらかた調べさせてもらった。中々の戦歴だ、ご両親にも勝るとも劣らない素晴らしい戦果だといえる」

 モナルカが思い出すのは共和国領内で見たあの大穴。
 皇帝としての権限をフルに活用して問題を起こした組合員を庇う代わりに、事故として処理したあれは人が到達できない領域だ。
 至高の領域ともいえる最高位冒険者のレベルより遥か上、今後敵対するであろう上位種族ですら到達できない頂きを持つ目の前の彼にモナルカは何よりも興味がある。

 モナルカにとって最も大切なのは帝国に対してどれほどの利益を産めるか。
 自分の利益のためにエルピスと長時間無駄話をしていた貴族と同じでモナルカだって国を管理する者として、エルピスが生み出す利益には興味が惹かれるのは無理がないだろう。
 そんなモナルカの言葉に対して苦笑いを浮かべると、エルピスは緊張からか少し掠れ気味の声で答えた。

「いえ私など両親の足元にも及びません。今日の事も両親の力があればこそ、私の力などまだまだです」

「謙虚だな。だがこちらもいまや見る影もないとはいえ、最高位冒険者だ。彼我の実力差くらいは理解できるし今は皇帝でもない、一冒険者として見てくれ。砕けて喋って欲しい」

「……分かりました。それで用件は?」

「話が早くて助かるな。用件は一つ、龍の谷にいる龍の懐柔、出来れば不可侵条約の締結だ」

 モナルカが彼を呼んだ理由は何もその実力だけが全てでなく、半人半龍ドラゴニュートだと言うところも大きい。
 龍の谷は人類にとって過ぎた場所だ。
 今までは龍も人間もお互いがお互いを牽制しあっていたので大きな災害もなく終わったが、人類が疲弊したところを龍が狙ってこないとは限らない。
 かつてエルピスが相手した龍の森に住まう龍は高潔な者達であったが、人の全てが同じでないように龍もまた全てが同じわけではないのだ。
 最近龍達が帝国に被害を及ぼしている状況は看過できる状態ではなく、部外者のエルピスに帝国の恥部ともいえるそれを公開してでもその被害を排除する必要性があった。

「従えて力にすれば良いんじゃ? それこそまだあと四年近くはあるわけで、いくら人でもそれくらいの時間をかければなんとかなるのでは?」

「死ぬと分かっているところに突っ込めるほど人は愚かじゃないし、それにかけられるほど帝国にも余裕はない。報酬はもちろん支払う」

「確かにそれもそうですね、報酬はお昼に助けてもらったのでいりません。それに龍は慣れたものですから」

「そうか、それは助かる。それにしても龍に慣れる……か。一度は言ってみたいものだ」

 龍を前にすれば人はか弱い生き物になる。
 最高位冒険者としての実力を持つモナルカならばいざ知らず、普通に生活する者たちにとってはひっくり返っても勝てない相手が龍である。
 一部地域では龍を飼いならして飛行運搬用に取り扱っているものもいるらしいが、少なくともそれはモナルカと同じで普通の人間がやっていることではない。
 彼らに慣れてしまうほど近づく事は、人間にはとても難しい事だ。

「覇王の貴方であれば難しい話でもないのでは? 同じ最高位冒険者ですし」

「私の冒険者としての仕事はこの国を作るところで終わりだ、それ以上はもう何もできない。自由の身が恋しいよ」

 もはや長らく前線に出ておらず鈍ってしまった勘を取り戻すのは、それこそ龍と戦うよりも遥かに難しいことだろう。
 それに人は老いる。
 全盛期と変わらない力をずっと持ち続けることは無理だ。

「民草を思えばこその行動、感服しますよ。そういえば皇帝陛下、最高位冒険者を集めた会議はいつ頃行うんですか?」

「ーー明日にでも。そう言いたいがあと半年以上はかかるだろうな、なにせ世界連合もこの事態の被害を予測できていない。あるのは学園が潰されたという事実と、君の口から発せられた転生者としてその者が復活したという話、加えて各地で」

 根拠としてはあまりにも薄く、最初の頃は各国の王達もエルピスの話をうわ言だとして対処することなどなかった。
 だがヴァンデルグ王国がエルピスの発言を受けて緊急事態を宣言した事により、各国でも民衆が感化され人類全体が敵と戦おうという意思を見せている。

 そこまでならばまだなんとかできたかもしれないが、その後各地で植民地化していた亜人種の逃亡や上位種族の目撃情報が上がって来た事でようやくエルピスの言葉は真実味を帯びて来ていた。
 モナルカ自身も今年に入ってから何人裏切り者として粛清したか覚えていないほどで、人類の変革期は間違いなくすぐそこまでやって来ている。

 ある程度の力を持つものは本能でその危機を感じ取っているが、筆を握り歳を重ねた老王達にはそんな事を求めたところで無駄である。

「君は何を敵だと思ってこんな大量の力を集めているんだ? それを分からせることが出来れば多少は話も早くなる」

「一番可能性が高い敵は獣聖種ですね、彼等はほぼ確定で敵側です。ついで面倒なのは魔界にいるごろつき、人類との確執がある鬼人であったりも怪しいですね。一番怖いのは人間ですけど」

「なるほど……獣聖種か。鬼人の方もなくはないな」

 敵の目的がなんなのか判明していない現状ではその意思に賛同する敵も見つけにくいが、とりあえず戦争に参加したがる獣聖種達ならば間違いなく参加することだろう。
 特に彼等は人間に対してあまり良い感情を抱いていないようで、目の敵にされることも多い。
 実際随分と前から獣人種との交易は表向きは他種族と変わらない物の、どこの国も頻度や量を減らしてなるべくかかわらないようにしているのが現状である。

「とりあえずは頭に入れておこう。酒を用意しているが…飲むか?」

「体質で酔うことが出来ませんがそれでも宜しければ」

「秘蔵のボトルを出そう」

 敵は少ないに越したことはないが、きっとこれから増えていく一方だろう。
 酒を取り出して注ぎ始めるモナルカを前にして、ふとエルピスは何気ない話題を出すようにして爆弾を投下する。

「そう言えばなぜモナルカさんは男性のフリを?」

「──キミ、仲良くするつもりあるのか?」

 鋭く突き刺さる様な視線がエルピスに向けられる。
 常日頃から振る舞いに気をつけ、気配察知では性別が判別不可能なほどに仕上げているモナルカ。
 そこまで隠しているのだから、気がついたのだとしても首を突っ込むなというのは暗黙の了解だろう。
 そんな視線を向けるモナルカだがエルピスとしては協力者として隠す理由を聞いておきたい。

「失礼でしたらすいません。ですが何か理由があるのなら隠すのを手伝えるかと思いまして」

「そういうところはイロアスに似ているな。……代々皇帝は男性と決まっている。皇帝は強く気高く孤高で無ければならない。私が男装しているのもそれが理由だ」

「そうでしたか。俺の周りで皇帝陛下の男装を見破れるものには、俺の方から言い含めておいても構いませんか?」

「あの天使と狼か?」

酒をテーブルの上に置きながら、モナルカは先程までの優雅な振る舞いではなく冒険者らしい粗雑さでドサリと椅子に腰掛ける。
エルピスの周囲にいる人物についてはもちろん調査が済んでおり、彼の周りで足取りが全くと言っていい程につかめていないのは3人。
セラとニル、それに灰猫である。
灰猫に関しては獣人であることと元奴隷であることが関係していると思われ、人伝程度ではあるが情報もあるため特にこれと言って問題ではない。
だがセラとニルに関してはある時突然そこから生えてきたようにいきなりその場所に現れたのだ。
召喚される天使が知性を保持していた事例が今までになかっただけに本当にセラが天使なのかどうかすら懐疑的だったモナルカだったが、少なくともいまのエルピスの反応と帝都を覆うようにして展開されている濃密な天使の魔力は間違いではなかったらしい。

「そうです。まぁあの二人なら俺が何か言わなくても大丈夫だとは思ってますが」

「念を押してくれるというのであればそうしてくれ。先に言っておくがもしこの話が外に漏れたらここでの話は全てなかった事になる。分かっているね?」

「もちろんですよ」

ニコニコと笑みを浮かべながら返答してくるエルピスを見てこいつ本当に分かっているのかと言いたくなるモナルカだったが、既にバレてしまい消すこともできない相手である以上は信頼するほかない。

「どうせバレてしまってるんだ、さっきの頼みごとに追加してもう一つ頼まれてくれないか?」

「別に良いですよ」

モナルカの言葉に対してエルピスは間を置かずに言葉を返す。
公の場でないとはいえ、二つ返事で了承してしまうのは危険ではないだろうか。

「頼んでおいていうのもなんだが、もう少し警戒した方がいいんじゃないか? 内容も聞かずに二つ返事というのはあまり良くないぞ」

「残念なことに帝国以外の四大国とはやたら仲が悪いので、せめて帝国だけにでも恩を売っておきたいんですよ。それで内容は?」

だがエルピスはそんな気遣いも何も気にしない。
人の世界で交渉をしながら生きることを諦めているエルピスとしては、最悪どうにもならなくなったら無理やり力で押さえつければ良いとすら思っていた。
器の大きさと言い換えるかただのバカと割り切るか。
どちらにせよいまはそんな彼の態度がモナルカにとっては喜ばしい。

「では私の長女をキミに任せたい。あの子は帝国を救うことも壊すことも出来る子だ。導いてやってくれないか?」
「俺にそれ任せていいんですか? さっきみたいに変な発言しかねませんけど」
「キミが空気を読めないのは別にいい。期待していないしな」
「酷い言い草ですね」
「別に良いだろ? 私と娘の目指す帝国は違う。いずれこの国を率いるのはあの娘だ、人の気持ちを分からぬ愚かな娘ではあるが、馬鹿な娘ではない。この世には希望があるのだとお前が教えてやってくれ」

いまだ出会った事もない皇女。
どんな人物かも分からないというのにそんな子を導いて欲しいと言うのは、随分と過分な評価をモナルカからもらっている様に思える。
勉強や統治についてならばいざ知らず、この世に希望があると教えるのはいまのエルピスの仕事そのものだ。

「良いですよ。どんなやんちゃな子でも立派にして見せます」
「頼りにしている」

そうして約束も取り決められ、夜は徐々に更けていく。
初めて四大国の王の中でまともに喋られる相手が出来たことに嬉しく思いながらも、明日からも続く会議の事を考えるとほんの少しだけ憂鬱な気分になるエルピスなのであった。
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