流星痕

サヤ

文字の大きさ
90 / 114
結の星痕

あらゆる過程

しおりを挟む
 一年間で九番目の月、ヴァルゴ。
 まだまだ残暑のきつい時期だが、日を追う事にだんだんと涼しげな風が舞い込み、日中も過ごしやすい時間が増えてくる。
 西に国を構える雷の帝国カメロパダリスに至っては、既に秋色に染まっている。
 フォーマルハウトはベイド達の居住区である研究所を目指し、一人紅葉を楽しみながら森の中を歩いていた。
 最後の巡礼地、火の帝国ポエニーキスに向かうのが年末と知らされた彼等は、土の天地エルタニンで調べ物をした後、研究環境の整っている自分達の研究所へと戻っていた。
 フォーマルハウトの上司であるアクベンスより、アウラに関する全権は任せられたが、ベイドの研究については何も言われていなかったのが気掛かりで、アクベンスに確認をとると「今まで通り監視者としての役目を果たせ」とだけ言われた。
 つまり、研究は今の所続けるが可能というわけだ。
 しかし義兄の事だ。
 研究に関与せず放任しておくと、いうまた危険分子と見なすか分からない。
 原子分解再構築。
 この研究の行く末がどんなものなのか、監視者として、把握しておく必要がある。
 アウラの事も気になるが、彼女の場合、一点に留まる事が殆ど無く、同行も本人が許可しない為、見守る事が難しい。
 少し前までは精神的に不安定でもあったが、今は落ち着いており、本人も「何かあれば声を掛ける」と言ってくれたので、フォーマルハウトは安心して本国を離れる事が出来た。
 ベイド達の研究所はカメロパダリスの帝都より、かなり東北の位置にある森の中に建っている。
 フォーマルハウトは船で西の大陸へ渡り、そこからはひたすら北を目指し、本国を出立してから一週間程かけてようやく目的地の森へと入った。
 本来であればこれ程までに時間は掛からないのだが、紅葉のあまりの美しさに見惚れ、所々でスケッチブックを開いていたら遅くなってしまった。
 鉛筆だけで描くならもっと早く描けるが、油絵に拘ってしまった自分を恥じつつ、今は目だけで景色を楽しみながら目的地へと急ぐ。
 渡された地図を頼りに道を歩いて行くと、木々に隠れるようにして、横に平たく広がった一つの建物が見えてきた。
 白を基調としたその建物からは物音一つせず、中に人がいるような気配は伺えないが、ここがベイド達の研究所で間違い無いだろう。
「入口は……ここ、だよね?」
 特に何の変哲も無い扉の前に立ち首を傾げる。
 シェアトに、ベイド達の研究所の場所を尋ねた時、彼女は何やら含み笑いを浮かべて「頑張って入って下さいね」と言っていた。
 てっきり、難解な暗号の開錠か、防犯用の高電圧でも敷いてあるのかと思ったが、暗号を打ち込むような物も、小石をドアノブに当ててみても何の反応も無い。
 一体、何を頑張るんだろう?
 不思議に頭を傾げるが、いつまでもこうしていても拉致があかない。
 とにかく確認しようと呼び鈴が見当たらない扉を軽くノックする。
 しばらく待つが、返事は無い。
 もう一度、さっきより強めに叩く。
「すみません!どなたかいらっしゃいますか?」
 声を掛けてみても、返事は無い。
 これだけ横に広がっていては、近くにでもいない限り聞こえなくても無理は無い。
「困ったな」
 悪いと思いつつドアノブを捻ってみるが、ガチャガチャと虚しい音だけが響くだけでびくともしない。
 一度扉から離れ、壁沿いに歩きながら建物の周りを見渡す。
「他に入口らしき場所は見当たらないけど……あ。あれは」
 裏手へ回ってみると、無造作に木を切り倒して作ったような空間に、見覚えのある船が置かれている。
 ベイドの兄、シェリアクが操縦し、皆で風の王国 グルミウムへ向かう時に使った飛行船だ。
「やっぱり、ここはあの兄弟の研究所で合ってるみたいだ……。すみませーん、ベイドさん、シェリアクさーん?」
 もしかしたら船の中にいるかもしれないと声を掛けるが、やはり返事は無い。
「はぁ……。他に入口は見当たらないし、出掛けてるのかな?」
 訪問する旨を伝えていなかったので、留守という線も十分に考えられる。
「参ったな。このまま待っていてもいつ戻ってくるか分からないし……。一度協会に戻るのもな」
 あれこれ悩みながら念の為、もう一度入口を叩く。
 強めのノック音の後に広がる、しばしの沈黙。
「やっぱりいないか」
 そう諦めかけたその時、
「……おや?そこにいるのはフォー君かい?」
 機械がかった、聞き覚えのある喋り方が頭上から降ってきた。
 見上げるも特に変わった物は見当たらなかったが、確かに聞こえた。
 フォーマルハウトは上を向いたまま声の主の名を呼ぶ。
「あ、シェリアクさん、ですか?」
「ああ。こんな所までどうしたんだい?」
「急にお訪ねしてすみません。実は、あなた達の研究がどうなっているのか気になりまして」
 途端、シェリアクの声のトーンが上がる。
「ああ、そうだったのか。それはご苦労様。是非上がってくれたまえ。鍵は開いているよ」
「え?でも……」
 先ほど試したが、扉は開かなかった。
裏手に回っているうちに開いたのかと扉に手をやるが、やはり開かない。
「シェアトさんが言ってた頑張ってって、これの事か」
 フォーマルハウトは一旦扉から離れ、入口全体を見渡す。
 一見ただの扉だけど、あの兄弟の研究所だから、普通の開け方じゃないんだ。他に取手になりそうな箇所は……。
「あれ?何だろう、あの窪み」
 扉の下部中央に、ちょうど片手が入れられるくらいの小さな窪みを見つけ、続けて上を見上げる。
 扉の手前に、僅かながら隙間が見える。
 もしかして……。
 半信半疑ながらも身を屈め、その窪みに手を差し込み、ぐっと上へ力を込める。
「ん、うわっ!?」
 扉は想像していたよりも軽く、扉は勢い良く上に吸い込まれ、支えを失くしてバランスを崩したフォーマルハウトはそのまま前へた突っ伏した。
「いてて……」
「おやおや、大丈夫かい?」
 いつの間にか近くに来ていたらしいシェリアクの声が、またも頭上からする。
「ええ、なんとか。でもびっくりしまし、た……?」
 言いながら頭を上げ、言葉を失った。
 目の前に、見知らぬ男性が立っている。
 いや、それにしては妙な既視感を覚える。
 無作為に伸ばしてあちこちハネている琥珀色の髪。
 その髪と同色の瞳は、猫のように丸く大きい。
 服装は白を基調としているが、あちこちくすみ、細身の体型よりも遥かに大きい。
 この人、どこかで……。いや、それよりも今の声って。
「シェリアク、さん?」
 上擦った声のまま尋ねると、彼は特に態度を変える事なく答えた。
「ん。そうだけど、どうかしたかい?」
「その、姿……。元の姿に戻れたんですね?すごいや!研究は上手くいったんですね」
 喜びそうはしゃぐと、シェリアクは今更気付いたように笑う。
「あー、うん。そうだね。久方ぶりの肉体だよ。けど残念だが、まだ研究は完成してないんだよ」
「え?」
「兄さん!」
 はてと首を傾げていると、廊下の奥からベイドが慌てたように走ってきた。
「勝手に飛び出さないで下さい。そろそろ時間なんですから」
「ああ、悪いベイド。彼にも見せてやりたくてついね。今戻るよ。さ、フォー君も中に入って」
「あ、はい」
 差し出された手を自然と取ると、シェリアクの想いが伝わってきた。
 ……あれ?
 しかしそれは、今までのように言葉としてではなく、もっと漠然とした感情だった。
 歓喜に満ちた幸福感と、更に高みを目指そうとする向上心。そして、悲しみを湛えた哀愁感。
 それぞれが複雑に入り混じった、奇妙な感情。
 ……まただ。
 自分の手を、呆然と見つめる。
 強くなろうと決め、手袋を外したあの日から、人の心を読み取る力が落ちてきている。
 何故だかは分からないが、おかけで前よりも人に怯える必要が無くなった。
「フォー君?」
 遠くからシェリアクが声を掛ける。
「あ、今行きます」
 慌てて後を追う。
 力の事は気になるが、今は目の前の事に集中だ。


 二人が案内してくれた研究室は、かなり巨大な装置や、モニターが所狭しと並んでいて、どれが何の機能を果たすのか、フォーマルハウトにはさっぱりだが、その中の一つだけ、異様な物があるのに気付く。
 二つのカプセルが上部の太いパイプで繋がれた謎の装置。
 一つは空で、一つは薄黄色の液体に満たされている。
 何に使うんだろう?
 それに気を取られていると、後ろから兄弟の会話が耳に入ってくる。
「ベイド、どれくらい経った?」
「間もなく十分。今までなら、そろそろですね」
 ベイドは懐から取り出した懐中時計を見つめそう呟く。
「ああ、どうやらそのようだね」
「え……?」
 自らに起きた異変に、シェリアクは悲しげに言う。
 彼の身体は、消えかけの灯火のように、何度も明滅を繰り返し、徐々に透けてきている。
「しえ、シェリアクさん、その身体……」
「驚いたかい?これが今の私達の、研究成果だよ」
 シェリアクはそう笑いながら、例のカプセルの、空の方へ入っていく。
 そして数秒もしないうちに、彼の肉体は強い閃光を放ち、跡形も無く消えてしまった。
 その代わりに、液体しか無かった水溶液に、光の塊のような物が浮かんでいた。
「これは、一体……」
 現状が理解出来ずに固まっていると、ベイドが見覚えのあるロボットを、空になったカプセルに入れた。
 すると水溶液に浮かんでいた光の塊がすぅ、と消え、ガタガタとロボットが動き出す。
「……九分十七秒。先ほどより伸びませんでしたね」
 隣に立つベイドが紙に記しながら呟く。
「ナカナカ難シイネ。人間ノ集中力ノ限界ダネ」
 やれやれといった感じでロボットがカプセルの中から出てくる。
「シェリアクさん?」
 それは、以前にも見たシェリアクの姿だった。
「どういう事ですか?さっきの姿は一体?」
「どうもこうも、これが今の我々の研究の限界ですよ。兄は一時的、ほんの数分だけ、自分の肉体に戻る事が出来るようになったんです」
「デモコレニハ、カナリノ集中力ト負担ガ掛カル一時的ノ回避ニシカスギナイ」
 ベイドとシェリアクが口々にそう説明する。
 つまりは、研究完成は、まだまだ遠い、という事だ。
「少シ休憩シヨウカ。少シ疲レタヨ」
 シェリアクは緩慢な動きで、片隅にあるスタンドコードを引っ張り出して、がちゃりと体と接続した。
 そしてベイドは淹れたてのコーヒーを出してくれ、自身は机の上に広げられた用紙に目を通し始める。
 かなり細かく書き込みがされており、ぱっと見ただけでは理解出来ない。
「やっぱり、難しいんですね」
「今マデ、誰モガ失敗シテキタ物ダカラネ」
 シェリアクの声は楽観的で、あまり悲観してはいないようだ。
「僕にも、何か手伝える事があれば良いんですけど」
「気持チダケデ十分ダヨ。成功ヲ祈ッテクレ」
 遠回しに断られる、柔らかな拒絶。
 だがその中で、黙っていたベイドが唐突に口を開いた。
「……本当に、支援したいとお考えてますか?」
「ベイド?」
「兄さん、少し試したい事があるんです。今までとはまた別の観点から、この研究に取り組んでみたいんです」
「ソレハ、ドウイウ物ナンダイ?」
「転生式を安全に行えるという最終目的は同じです。ただその過程は、内なる龍を起こさないのではなく、龍と安全に向き合えるようにするんです」
「龍と安全に?」
「方法はまだ模索段階ですが、その方がその後のリスクも減ります」
 正直、要約を聞いてもあまりピンと来ないが、今までと違う方法を試したがっている、というのは分かる。
 かなり漠然として勝算も何も無いようだが、シェリアクはそれを否定する事なく微笑んだ。
「ソウカ。遂ニオ前ノヤリタイ事ガ見ツカッタンダネ。オメデトウ」
「ありがとうございます。勿論、兄さんの研究は、今後も協力ささてもらいますよ」
「アア。ドチラガ先ニ辿リ着クカ、楽シミダナ」
 笑いあう兄弟。
 その中で取り残された感のフォーマルハウトが声を上げる。
「あ、あの。僕は何を手伝えば良いんですか?」
 ベイドは観察するようにこちらを一瞥して、にこりと微笑む。
「貴方は、貴方が出来る事をやってくれらば良いんですよ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

慈愛と復讐の間

レクフル
ファンタジー
 とある国に二人の赤子が生まれた。  一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。  慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。  これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。  だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。 大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。  そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。  そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。  慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。  想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...