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第四章 本当の親子

139 それぞれが動き出す

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「この屋敷もかなり広いなー」
「ファラさんの屋敷と殆ど変わらないくらいなのです」

 マキトとラティは、ディアドリーの屋敷の広さにのんびりと感心していた。
 それだけ彼らの気持ちには余裕があった。何故ならこの場にいる敵は、皆揃って狼たちの相手をするのに必死であり、マキトたちにまで気をかけている余裕は欠片もなかったからだ。
 兵士たちや魔導師たちは勿論のこと、屋敷の執事やメイドも、次々と外へ逃げ出していく姿が見受けられる。
 もはや『懲らしめる』領域を遥かに超えているようにさえ見えていた。
 しかし狼たちからしてみれば、まだまだこんなのは序の口だと、そんなニヤリとした笑みを浮かべていた。

「うわああぁーーっ!」
「誰だよ、狼なんざ楽勝だって言ったヤツはあぁーっ!?」
「テメェが言ったんだろうが! 責任とれや!」
「んだとぉっ!」
「よし、お前らそのままケンカしてろ。その隙に俺たちは逃げるぜ!」
「あ、テメェきたねぇことすんじゃねーよ!」
「逃げるが勝ちってヤツさ」
「カッコつけんなや! テメェも巻き添えにしてやる!」
「おいバカ! 俺の服を引っ張るな!」
「死なばもろともって言うだろ?」
「そんなキラキラした目で、俺を見るなあぁーっ!」

 あちこちで兵士や魔導師たちの叫び声が聞こえてくる。時には笑い声のようなものも聞こえてくるが、やけくその類であることは考えるまでもない。
 ある意味、阿鼻叫喚と言う言葉がピッタリな光景であった。
 そんな中をマキトたちは、実に冷静な気持ちのまま駆けまわって行った。

「そういえば、あのオバサンはどうしてるかな?」

 地下牢に残ったままのディアドリーを、マキトは思い出す。

「なんか、少し考えたいことがあるとか言ってたけど……別に一緒に出てからでも良かった気がするんだけどな」
「ウォフウォフッ!」
「ん、何だ?」

 狼が走る速度を落とし、殆ど歩いている状態になりながら振り向いてくる。そして何かを語りかけるように鳴き声を放ってきた。

「えっと……カギを置いてきて大丈夫だったのかと言っているのです」
「あぁ。アレか」

 ラティの通訳でマキトは、その時のことを思い浮かべる。
 ディアドリーが残ると聞いたマキトは、なんと脱出用の鍵を、彼女の足元に投げ込んでしまったのだ。
 ――それがあれば、いつでも出られるだろ? 俺たちは先に出てるからよ。
 マキトはそう言いながらディアドリーに笑いかけ、そのまま背を向けて地下牢を後にしたのだった。

「狼さんが心配するのも分かるのです。あの人は敵になる可能性があるのです」
「まぁな。でも……」

 ラティの言葉に頷きつつ、マキトは私見を述べる。

「なんとなくだけど、あのオバサンは大丈夫な気がするんだよな」
「何か根拠でもあるのですか?」
「いや、特にそーゆーのはないんだけど……」

 マキトは後ろ頭を掻く仕草を取る。

「なんか敵になりそうな感じは、全然しなかったんだ」
「へぇー。なんかマスターらしい意見なのです」
「それ褒めてる?」
「当たり前なのですっ♪」

 苦笑を浮かべるマキトに、ラティは笑顔で胸を張る。

「……ウォフ」

 狼は呆れたように鳴き声を出す。そしてそのまま呟くように、鳴き声で何かを話していた。

「まぁ、構わん。もしも我らの敵になったら、この牙で喰ってやるだけだ――と、狼さんは言っているのです」
「アハハ……また随分と獣らしいことを言うんだな」
「当然なのですよ。だって狼さんは、立派な獣さんなのですから」
「確かに」

 言われてみればそうだと、マキトは思わず笑ってしまった。すると狼が、マキトを見上げながら鳴き声で語りかける。
 それをラティが聞き、通訳していった。

「そなたたちは実に不思議な感じ――だそうなのです」

 セアラの屋敷で初めてマキトたちを見かけたときから、そう感じていた。
 単に妖精や霊獣を連れているからではない。マキトの目が自分を妙に引き付けさせてならなかった。
 それこそ地下牢で再会した時は、まるで運命のように思えた。

「できれば我も、そなたにテイムしてほしかったのだがな――と」
「あー、それについては……ゴメン」

 ラティの通訳を聞いていたマキトは、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
 何故か精霊を司る魔物以外はテイムできない――それは今でもしっかりと健在であることを、マキトは早々に明かしていたのだった。
 その際に狼がとても残念そうな表情を見せた気がしたのだが、それは勘違いではなかったのだと、改めて認識する。

「ウォフッ!」

 狼はまるで励ますように一鳴きし、鳴き声でマキトに語りかける。
 それならそれで仕方がない。テイムされなくとも、自分たちとは立派な友になれることを信じている。その最初の証として、この反乱を共に乗り切ってほしい。
 それが――ラティの通訳により、マキトの耳にも届けられた。

「俺はそんなに大層な男じゃないんだけどな」
「グルッ」

 狼は鼻息を鳴らした。そしてマキトに向けて、鳴き声で何かを語りかける。

「別にどう思おうが構わん、我が勝手にそなたを信じるだけのこと――狼さんはそう言っているのです」
「そうか」

 マキトは小さな笑みを浮かべ、狼の頭を優しく撫でる。狼は気持ち良さそうな表情で身をよじらせていた。
 すると――

「おっ! 怪しいガキがいたぞっ!」

 そこに一人の兵士が、マキトたちを見つけてしまう。その声に反応し、近くにいた兵士や魔導師たちが集まり出してしまった。

「やっべ……ちょっとのんびりし過ぎたか」

 狼の頭から手を離しつつ、マキトは身構える。もはや戦闘は避けられない――そう判断するのだった。

「マスター」
「あぁ。ここはラティの変身で……」

 マキトとラティが頷き合ったその時、狼がスッと前に出る。

「グルルルルル――」

 そして集まってきた兵士や魔導師たちに対し、低い唸り声を上げる。マキトたちからは後ろ姿しか見えない。しかし相手がこぞって恐れをなしている様子から、相当な威圧感なのだろうと予測できた。

「狼さん凄く怒っているのです。よくも至福の時を邪魔したなって……」
「至福……もしかして、さっきの頭撫でたヤツか?」
「もしかしなくてもそれしかないのです」

 戸惑いながら問いかけるマキトに、ラティはサラッと即答する。

「マスターも罪なのです。なんやかんやで狼さんまで手懐けちゃうんですから」
「……って、言われてもなぁ」

 正直、マキトからしてみれば毎度のことなので、それこそどう返答していいか分からないところだった。
 その直後――

「グルワアアアアアァァァァーーーーーッ!!」

 これまでとは桁違いの音量を誇る雄叫びが、狼から放たれた。マキトとラティは咄嗟に両手で耳を塞ぐが、体に走るビリビリとした感触は避けられない。
 それが衝撃波の類であると気づくのに、数秒を要した。
 兵士や魔導師たちは直撃を喰らい、そのままバタバタと倒れていく。全員揃って白目を剥いており、口を開けたまま声も出ていない。

「――ウォフッ♪」

 狼はスッキリとした表情を向けてくる。どうだすごいだろう、と言っているようにも見えた。

「はは……とりあえず、なんとかなったみたいだな」
「ですねぇ」

 改めて狼のリーダーの凄さを目の当たりにして、マキトとラティは思わず尻込みをしてしまうのだった。


 ◇ ◇ ◇


「――えっ、表門に狼の魔物が?」
「はい。特に何か危害を加えて来ることもないので、どうしたものかと……」

 セアラの元に、メイドが報告に来ていた。
 見回りをしていた兵士の一人から、表門の前に狼が現れ、やたら吠えてくるという言伝をもらって来たのだった。
 最初は敵が攻めてきたのかと思われたが、特にその様子もないと。

「その話だけじゃ判断できないわね。私が直接様子を見るわ」
「私たちも行くよ」

 セアラの言葉に、居合わせていたメイベルが立ち上がる。

「目には目を。魔物には魔物ちゃんをってね。連れて行けば、何かが分かるかもしれないよ」
「それはそうかもしれないけど……」

 危険の可能性もあるため、セアラは返事を渋る。もっともその反応は、メイベルも予測はしていた。

「少しでも突破口が欲しいところでしょ? 藁にもすがる思いってヤツでさ♪」
「……そうね」

 セアラは渋々と頷き、メイベルはしてやったりと笑みを深める。
 そしてアリシアやノーラたちにも知らせ、皆で表門のほうへと向かった。

「ガウガウガウッ!!」

 確かに狼の魔物が吠えている。門の前では兵士や老執事が、困り果てた表情を浮かべていた。

「爺や」
「――おぉ、メイベル様。それに皆様も」

 メイベルの呼びかけに老執事が軽く目を見開きながら振り返る。

「御覧のとおりでして、何かを伝えようとしているようにも思えるのですが……」
「確かにねぇ」

 腕を組みながらメイベルも悩ましそうに唸る。そこにフォレオが、てくてくと狼に近づくように歩いていった。

「あ、ちょっとフォレオ。危ないよ!」

 アリシアが慌てて声をかけるが、フォレオはジーッと吠え続ける狼を見上げるばかりであった。
 そしてくるっと振り返り――

『このおおかみさん、つたえたいことがあるっていってるよー』

 皆に向かってそう告げるのだった。それを聞いたアリシアが、フォレオに対して驚きの表情を向ける。

「そうか。フォレオも魔物だから意思疎通ができるんだ!」

 魔物の通訳は、今までずっとラティが役目を担っていたこともあってか、フォレオでも可能であることを完全に忘れ去っていた。
 それはユグラシアやノーラも同じであり、軽いショックを受ける。

「不覚だったわ……」
「ん。ノーラも忘れてた」
「キュウ」

 どうやらロップルも同じだったらしく、面目ないと言わんばかりに落ち込む。
 そこにメイベルが、我に返りつつフォレオに近づき、しゃがんで顔を近づけながら頼み込む。

「フォレオちゃんお願い、あの狼から聞いてきて!」
『まかせてっ♪』

 フォレオはとんと小さな手で胸を叩き、自信満々で狼から話を聞きに向かう。
 なかなか伝わらず苛立っていた狼を抑える手間はあったものの、フォレオはなんとか狼から聞き取り、それをメイベルたちに伝えた。
 もっともフォレオなりの言葉であるため、それを解読するのにも少々の手間はかかってしまったが。

「なるほど……伯母様のお屋敷で、狼の魔物たちが反乱を起こしていると」
「そしてマキト君とラティちゃんも脱出して、一緒にいるのね?」
『うんっ♪』

 ようやく伝わったと、フォレオは満足そうに頷く。
 マキトたちが無事だと知ったノーラは、嬉しそうな表情を浮かべた。

「流石はマキト! ノーラたちもすぐにいこ!」
「キュウッ!」
『おー♪』

 ロップルやフォレオもやる気を見せる。マスターの居場所が分かったのだから、当然の反応だろう。
 そしてメイベルやアリシアも、方針は決まったと言わんばかりに頷き合う。

「マキトたちを迎えに行こう!」
「うん。伯母様の屋敷へは、転移魔法ですぐに行けるよ。私たちでひとっ走り行ってくるから、お母さんとユグラシア様は、この屋敷に残っていてください!」
「……分かったわ。気をつけて行ってきなさいね」

 娘の言葉に、セアラが少し言葉を詰まらせながらも頷く。心配で気が進まない様子なのは、メイベルも見なかったことにした。

 そして数分後――展開された魔法陣から、メイベルたちは出発していった。

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