冴えない「僕」がえっちオナホとして旦那様に嫁いだ日常♡

nanashi

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R18:SS(婚前調教編/完結)

6/5 初アナル絶頂/お仕置き/アナル拡張

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「公爵様……」
休憩室に押し込まれ、僕は発情した顔で目の前の男を見上げた。

今日は、夜会だった。
例の如く婚約者として彼の隣でにこやかに佇んで、何もせずに黙っているだけの仕事。だけれど、彼が僕にした指導のせいで僕は途中で音を上げてしまった。愚かにも旦那様の挨拶周りの時間を邪魔したのだ。

旦那様の命令にも従うことに慣れ、僕は今日も礼服の下に不埒なものを身に着けていた。
いつも通りのペニスを締め付ける紐、乳首に付けられた玩具。それらは息をする度に僕の身体に甘い痺れをもたらす。しかし今日はそれだけではない。初めてアナルに玩具を挿れられ、夜会に出席したのだ。
数日前に、中々拡がらない僕のアナルに呆れて公爵様が言いつけた。──これからは普段から拡張器を挿入して生活しなさい、と。
確かに、このままでは初夜までに彼の大きなペニスは僕のナカに挿りそうもない。彼のものを口でご奉仕したこともある僕は、その恐ろしさを身をもって知っていた。このまま不慣れなままであれば、初夜は裂けて流血沙汰になってしまうかもしれない。その恐怖に耐えられず、僕は拡張器を彼の言いつけ通りに入れて夜会に出席したのだ。
拡張器はみちみちと腸を押し拡げ、ひどい圧迫感をもたらす。油断すると出ていってしまいそうで、恐ろしくて過剰に締め付けて余計に苦しくなる。僕は何も喋らず彼の隣に立っていればいいというのに、少しでも油断すれば変な声が漏れ出てしまいそうだ。
立ち止まっている間は良い。しかし、ひとたび歩けば振動が尻に響き、下手にイイ場所にいってしまうと悶え苦しむことになる。僕は腹に響かぬよう浅い呼吸を意識し、必死に耐えて旦那様の隣に立っていた。とにかく、ずっと気張っていないといけないのだ。気が気ではなかった。

そんな環境で、荒が出るのは必然だっただろう。

普段、僕にかけられる厳しい目も、この日は酷かった。婚姻が間近に迫っているせいだろう。彼の隣で何もせず佇む僕に、とある貴族がぶつかった。絶対にわざとだった。
「ッ~~~♡」
そして、僕は絶頂したのだ。

ぶつかった拍子に動かぬよう、腹に力が入ったのが悪かった。ゴリ、と腸壁を撫でるソレは僕の前立腺を思いっきり押し潰した。
開発された僕の身体は快楽に無抵抗で、何故か前は縛られて射精も出来ないはずなのに、絶頂した。
辛うじて声を飲み込んだものの、腰は抜けてその場にしゃがみ込んだ。何が起きているかも分からない僕はふるふると下半身を震わせて、目を大きく開きながら彼を見上げた。
やってしまったと思った。
これは叱られる。
「ああ、大丈夫かい。無理するなと言ったのに……!」
蒼褪めた僕を彼は心配したような表情で抱え上げ、話していた貴族に謝罪をする。僕を抱え上げたまま使用人に休憩室を案内させ、僕を運び込んだ。
僕は極度の緊張と快感で胸をドクドクと震わせた。彼の機嫌を損ねたらいけないことだけは確かだ。そして僕の行動は、間違いなく彼を怒らせた。彼が歩く度に伝わる振動は僕を更に追い詰める。こんな状況で快楽に溺れる己が信じられなかった。


そして僕は、蒼褪めているのか赤らめているのかも分からぬ顔で、彼を見上げた。
そうして許しを請うことしか出来なかったのだ。
「お前、達したな」
「だ、出してないです……僕、ちゃんと、まだ、紐を……」
震えながらスラックスを広げ、彼に縛られたペニスを晒す。冷たい空気にあてられたソコはふるりと震え、それでも芯は持ち、その身は紐にぎゅうぎゅうと食い込んでいた。
「後ろで達しただろう」
「う、しろ……?」
訳も分からず復唱した僕を、彼は苛立ちを隠さずに睨みつける。僕は怯えながら彼の瞳を恐る恐る見上げた。
「俺は尻を拡げろと言ったんだ。わざわざ拡張器まで渡して。違うか?」
「違い、ありません……」
「だと言うのに。俺は公衆の前で快感に溺れ、絶頂しろなんて命じた覚えもない」
「は、……はい」
「お前は、射精せずに達したんだ。淫乱。男娼だってもう少し慎み深い。恥を知れ」
彼は苛立ちを隠さず、僕を睨んだまま僕を詰る言葉を続ける。その度僕はがたがたと身体を震わせながら謝罪の言葉を述べた。


「もういい。尻をみせろ」
僕の言葉など聞く気がないと言った様子で、彼は冷たく言い放った。僕は情けない表情で彼を見上げるが、腕を引かれたことで状況を悟って従順にスラックスを下ろし足を開いて尻を向ける。
そう躾けられたのだ。この身体はもう彼のものになったのに、まだ彼に逆うことなど出来はしない。
自ら尻を割り、彼に拡張器が良く見えるように晒した。予め塗っていた潤滑油が空気に晒され、ひんやりと冷気を届ける。
「ひっ」
彼が玩具に手を伸ばした。僕のナカに挿入った拡張器をそのまま引っ張り──、縁をめいいっぱい拡げてから手を放す。すると僕のアナルはソレをまたずぶずぶと奥に引き込み、咥えるのだ。その刺激に僕はまたも甘い声を上げる。
「いいか。お前がいくら淫乱でも、お前の身体を躾けるのはこの俺だ」
「うっ♡♡♡ ひぃい♡」
拡張器が動かされる度に、前立腺をゴリゴリと潰していく。
「初夜に痛い目を見ないよう、気を使ってやればコレだ。いいか。これから初夜まで、決して、前も後ろも自分で触るな」
「は、はいぃッ♡」
躾けるように、バチンと尻を強く叩かれた。きもちいい♡ もう僕の頭にはそれしかなく、躾けられる悦びに腰をみっともなく振り続けた。



彼の言いつけがどれほど苦しいものかも知らずに。








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エール、感想ありがとうございます。
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