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12:初夜と初産※

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 月が空の真上に飾られた頃、タスクはゆっくり目を開けた。

「んぅ……はぁぁ……すごい寝た」
「起きたか」
「ぁ、魔王様……昼間は、ありがとうございます。すみません。取り乱してしまって」
「……気にするな。もう苦しくないのなら、汗を流してくるといい」
「はい」

 水浴びの準備に背を向けたタスクにスッと覆い被さる。

「え?」
「待っている」
「…………っ!?」

 すぐに離れたが、タスクの耳にはセリアスの声が残っている。
 タスクは赤くなった頰を隠して、水浴びへそそくさと向かった。
 念願のセリアスとの営みに挑む為、念入りに身体を清めて、後を解した。

『ブクブクブク……』
「…………」
《……ふやけてしまいますよ》
「ん、ストールさん」
《怖いですか?》
「いいえ……ただ、ちょっと……緊張が、解けなくて」

 初めてではないが、初めてのちゃんとした同性との行為。しかも、意中の人との子作り。
 タスクは緊張によって冷たく張り詰めた足がすくんで動けなくなっていた。
 ストールはスルリとタスクの肩へ乗り、頬を撫でるように身を寄せる。

《緊張は悪い事ではありません。ですが、魔王様をお待たせするのは本意ではないでしょう》
「ぅう……顔が熱い……絶対、変な顔になってます。取り繕えないです」
《それが普通です。赤面は性行為に赴く戦化粧です。恥じらいも標準装備です》
「俺は今からバトルにでも行くんですか?」

 ストールに励まされ、漸く足を動かすタスク。
 水に浸かっていたというのに、ポカポカと火照る身体をボロ布で包みながら部屋へ戻る。

「……お待たせしました」
「ああ」

 セリアスも準備を終えて、二人分の寝床をくっつけて待機していた。
 出入り口でモタモタと入室を躊躇っているタスクの様子に、セリアスは照れ臭そうに迎えに行く。

「タスク」
「っ……はい」
「顔を見せてくれ」
「……うぅ……俺、情けない顔してます」
「そんな事は無い。昼間は顔色が優れないように見えたが、今は血色がいい。大丈夫そうだな」
「あっ」

 不意に抱き上げられて、寝床へストンと降ろされる。
 向き合うように座り、俯くタスクの頰を両手で挟み込んだセリアスがグイッと上を向かせ、タスクの瞳に己を映す。
 セリアスの優しげな目を見てしまうと、タスクはもう視線を外せない。
 そのまま頭を引き寄せて唇を合わせた。

「んっ……」

 チュッとリップ音を鳴らす。触れ合わせた唇を離して、吐息のかかる程の至近距離で見つめ合う。
 再び軽く唇を合わせ、また見つめ合う。繰り返すうちに自然と唇が開いて舌が絡み合った。
 キス一つで狼狽えていた魔王の面影は何一つなかった。
 互いに情欲を孕んだ視線が交わると、タスクはそれだけで腹の奥が熱くなるのを感じた。
 唇を重ねながらタスクのボロ布をハラリと落とし、一糸纏わぬ姿にする。小さな照明に照らされた白い裸体にセリアスの喉が鳴った。
 そのまま吸い寄せられるように首筋へ口付けたセリアスに押し倒されて、タスクは恥ずかしそうに口に手の甲を当てる。

「ふっ……っ、ぅ」
「本当に、愛らしいな……お前は」

 セリアスのキスが胸に降りてきた。既にツンと立ち上がっている小さな胸の突起に口を寄せて柔く歯を立てる。

「は、んっ」

 時折舌で舐ったり、弾いたりする度にピクンと反応する身体。反対側も指先でクリクリと捏ねて可愛がる。

「ん、んん……はぁ」
「声を抑えないでくれ」
「あっ……はいぅ、胸ばっか……うっ、んふぅ」

 擽ったさとむず痒い痺れに腿を擦り合わせる。そんなタスクの様子を見て、セリアスの手が徐々に下へと下がっていく。
 腹筋の割れ目を通り、股座の筋まで輪郭をなぞる。

「触るぞ」
「……っはい」

 先走りによって更に濡れた先端を指で擦る。裏筋を通って全体を刺激すると、タスクの口から嬌声が溢れた。

「はぅ……あっ、んん」
「気持ちいいか?」
「きも、ちぃ……です」

 あのセリアスに触れられていると言う事実だけでイってしまいそうになる。

「ココは……ん? 思ったより柔らかいな」
『クプ』
「ひぅ!」
「ぃ、痛かったか?」
「違っ、びっくりしただけです……」
「……そうか」

 ヒクつく孔は柔らかく、セリアスが指を入れると抵抗する事なく飲み込んでいく。滑りを良くする為に内へ媚薬を分泌して撫で付ける。

「な、か……濡れ、て」
「触手による媚薬だ。苦痛の軽減になる」

 塗り込まれた箇所からじわぁっと熱が全身に広がり、神経が拾う感覚全て、快楽へ変換される。

「はぁっ……あっ」

 タスクの官能的な顔に見惚れていたセリアスはハッと我に返る。そして、今すぐにでも挿れたくなる本能を自制して時間をかけて中を指で解す。

『グジュ……グリュ』
「(……程度がわからない。指三本分ぐらいでいいのか?)」
「まおーさま、指、きもちぃです」
「そうか。良かった」
「奥……もっと奥にください」
「!」

 セリアスの指を包む肉筒が奥へ奥へと誘うように畝る。

「(頃合いということか?)」

 指が引き抜かれ、代わりにセリアスの巨大なモノが宛てがわれた。

「(魔王様の……おっきい。あれが、俺の中に)」
「タスク……」
「……きてくだ、さい」

 少し強張りを見せる頰を撫でて、瞼にキスを落とす。

「いくぞ」
「……はい」
『グプ』

 慎重に押し進める。媚薬効果とタスクの努力のおかげで柔軟になった後孔に押し入る肉棒に対して肉体的な苦痛は無かった。

『ポロポロ……』
「タスク!? だ、大丈夫か!?」

 挿入途中で涙を溢れさせるタスクにセリアスがギョッとする。急いで引き抜こうにも、激しくは動けず、停止した状態でタスクの涙を拭う。

「やはり、無理をしていないか?」
「ちがいま……う、ぁ、グス……魔王様が、優しくて、幸せで……胸が、張り裂けてしまいそうで」

 多幸感による涙だと言う。

「今も……幸せ過ぎて、気持ちよくて……色んな思いが込み上がってきて……駄目なんですっ、涙が止まらない」
「……」

 健気で純粋な手の内の兎に対する愛しさが止まらなくなる。セリアスは何も言わず、泣きじゃくるタスクの腰を抱いて息を吐いた。

『グヌ……』
「……!」

 急に圧迫感が増してタスクが驚いた顔をする。それは苦しさではなく、ジワリと内側に拡がる快感のせいだという事に気付くより前に唇が重なる。

「んっ……んん、はぁ……ん」
「……ん……はっ……私も、初めての感覚だ。胸が熱い。ずっとお前を愛でていたくなる」

 少しでもタスクが苦しさを感じないよう、丁寧に中を割り開く。ゆっくりとした交わりによる快楽は痺れるような感覚だが、穏やかで心が満たされた。
 漸く全てが収まる頃にはピッタリと嵌まるような心地良さしか感じていなかった。

「はーっ……はーっ……魔王様、好きれす。好き」
「私もだ。好きだタスク……愛してる」
「ッッ~~ーー……」

 感極まるタスクをギュッと抱きしめて、セリアスが腰を軽く揺する。それに反応した中が肉壁を震わせて中の肉棒を包み込むように締めるのがわかった。
 それに促されてゆっくりした抜き差しが開始される。

「あ……んっぅ、まおーさま、あっぁ、気持ちいです」
「……っふ、ぅ」

 初めて得る性交による悦楽の感覚に支配されているのはタスクだけでは無かった。セリアスも初めて得る快楽に翻弄されそうになるのを理性で押し留めていた。
 
「んんんっ、魔王様ぁ」
「ぅあっ」

 強請るように内壁を蠢かされると腰が一気に重くなる。必死に堪えるセリアスの背に腕を回したタスクが耳打ちする。

「魔王様……子種を、ください。俺の奥に……」
「!」
「孕ませて……あなたの……“番”にしてくだ、さい」
「煽るなッ……はっ……元々、そのつもりだ。嫌と言っても、離さないからな」
「ひぁっ……あぁっ、嬉しい、嬉しいですぅッ……魔王様、魔王様、ぁんんぅ!」

 悦びでキュンキュンと中が蠢く。ついに耐えきれず、セリアスはグッとタスクの腰を抱いて思いっきり奥を突き上げた。

『ドチュ』
「あああ!」
『ピュル、ピュルル』

 強い衝撃によって勢いよく射精するタスク。ほんのりと赤く染まっている身体に白濁のデコレーションはセリアスには刺激が強過ぎる。

『コツ、コッ、グチュ』
「奥、奥が……ぅっ」
「はぁ、タスク。出すぞ」

 奥を小突きながら、セリアスの射精感が高められていく。

「はぃ、奥にくださいッ……孕ませてくださいぃ」
「ぅ、ぐ……出る!」
『ドプン』
「ぁ、ぁぁああ……!」

 セリアスから吐き出された熱を喜んで受け取り、強過ぎる多幸感で深い絶頂を迎え、打ち震えるタスク。その絶頂から降りられない様子の彼に優しく、擦り寄るように頰に口付けを送ると中が嬉しげに締まる。小さく呻いたセリアスが最後の一滴まで奥に送り込むように腰を揺する。
 長い長い吐精を受け止めて、トプンと接合部からは濃い白濁が溢れ出す。
 内に収まりきらない程の量を注がれたタスクは、絶頂の余韻に震えたまま腹を撫でる。

「すごい……いっぱい……」
「すまない……龍人は量が多いんだ」
「する回数が、少ない分……確実に一回で子を作れるように、ですよね……ストールさんに、教えていただきました」

 グポンと抜ける肉棒には愛液が糸をひいた。その淫靡な光景に思わず再び硬さを増していくセリアスだったが、気合いで押し止める。

「ぁ……まだ、大きい」
「今回はここまでだ……少し休め」

 そう言って労るように額に張り付く前髪を払うとその手に顔を真っ赤にしたタスクが擦り寄る。

「…………もっと」
「(っ……そうか。兎人は年中繁殖期と言われる程、性欲が強い獣人だ。スイッチが入ってしまったか)」

 確実に孕んでいる量の精を注がれ、タポっと揺れる中の感覚に恍惚の表情を浮かべる。

「……私も止まらなくなるぞ」
「構いません。沢山、愛してください……」

 文字通り一晩中お互いを求め続けた。タスクを抱えて眠りについた頃には、日が昇り始めていた。

 昼になる前に、タスクの呻き声を聞き目を覚ます。

「ん……うぅ……」
「!」
「はぁ……」
「タスク、大丈夫か? 腹が痛いのか?」
「いえ……逆です……変に気持ち良くて、あっ、でも何か動いて、て……」
『ズリズリ』
「「!」」

 分厚い布が這いずりながら二人の元へやってきた。

《ぷは、ご懐妊おめでとうございます。早々ですが、ご出産の準備を》

 布の下から出てきたのはストールだった。そして、二人に投げられた言葉の早急さに目が点になる。

「妊娠……え? 出産?」
《弱い生き物程、妊娠期間は短いんです。魔王様、タスクさんを開脚させて支えてください》
「……わかった」
「????」

 理解するのに時間がかかっているタスクの膝裏を持ち、ガバッと開脚させて腰を厚い布の上に突き出させる。

『キュプ……ギュルル』
「あっ、あぁ……降りて、きて……ぁ、ああ! いや、コ、コレは!」

 出産の事態を察したタスクが羞恥のあまり、脚を閉じようとするがしっかりセリアスに掴まれて動けない。

「あ、ああ! 出、る……」
『ズリ……』

 短くも太いものが中で肉をツンツンと突きながら出ようとしている。
 それはやがて孔を割り開き、外へ飛び出した。

『プボォ!』
「ぁぁ、ン、あぁあ!」

 ストールと同じ姿をした薄ピンクの触手が産み落とされる。
 羞恥と快楽のダブルパンチを受けたタスクは悲鳴のような嬌声を発しながら、つま先を丸めて次の衝撃に備える。

「はぁ……あ、またッ」

 排泄のような出産に、どうしても抵抗が出てしまうタスクと、その出産光景に一人納得するセリアス。

「(ストールがあの兵士三人衆の醜態に興奮していた理由がわかった。出産に似てたからか……しかし、今なら私も気持ちがわかる)」
「出る、出るぅ、ああああ! 魔王様ぁ見ないでくらさぃぃ!」
『ブリュン!』

 後孔を盛り上げて、白濁を潤滑油に産み落とされる触手。
 タスクの神秘的な痴態にセリアスは魅入っていた。

『ブリュ! ジュポ』
「んぁああ!」

 触手がタスクの内から出ようとビチビチ跳ねる度にセリアスは支える手に力を入れた。
 五体の短い触手が厚い布の上でコロンコロンと下手くそにのたうっている。

「はぁ……はぁ……なんれ、出産がきもちぃんれすか」
《産む痛みより産む快楽の方が、病み付きになるので積極的に産みたがるんです。痛いと苗床が死にやすいので》
「触手の生存戦略はまさに繁殖の叡智だな」
「ひっ……あ……ぅ、でも、刺激が強過ぎます。頭が、おかひくなります」
「……連夜は出来ないか」

 ぐったりとしているタスクの脚を下ろすと、よちよちと拙く這い寄ってくる短い触手がセリアスの指に触れる。

「……幼生の触手は久しぶりに見たが……我が子となると不思議なものだな。とても可愛らしい」

 放心状態のタスクの前に、産まれたての触手でも親が感覚的にわかるのか、必死にタスクの元へ行こうと身を捩っている。

「……かわいい」

 手を差し出して橋渡しをすれば巻き付くようにしがみついた。
 五匹はそれぞれ丁度、手の平に収まるぐらいのサイズで、甘えるように頭をスリスリと擦り付けてきたので、タスクは微笑ましいとクスクスと笑いながら撫でてやる。

《ささ、お二人共水浴びをしてきてください。私が面倒見ておくので》
「わかった。タスク、水浴び場邪魔するぞ」
「ぁ、はい」

 軽く布を羽織って、タスクを抱えて出て行くセリアス。
 二人を見送ったストールは、産まれたての触手達を纏めて分厚い布の中に包んで水気を取る。

《獣人と龍人の間から産まれた触手……うーん、普通に成長しない気がする。どんな姿であれ健やかに育ってくださいね》

 尾の先で自分とは何か違う触手達を撫でるストールは、孫の生まれた祖父母のような雰囲気を纏っていた。



「ストール!」
「ぅぅ……」
《……水浴びに行ってなんで二体増えてるんですか》
「遅れて出てきた」
「……ぁぁぁぁ……びっくりしたぁ……」
《ていうか、何回出したんですか!? 初夜なのにヤりすぎですよ!》
「それは、反省している」
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