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3章 商人への道?
82.ちょっとはじまりの街へ
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商品を一通り作り終えたところで、カミラとはお別れ。冒険者としてのお仕事があるんだって。寂しいけど、前より随分と仲良くなれたし、フレンド登録もできたから満足もしてる。
「さて、僕は品質保証認定をもらいに行こう」
屋台開始可能まで、時間が迫ってる。もう少ししたらバイトさんの面接もしないといけないし。準備はササッと終わらせておきたいよね。
というわけで、はじまりの街の錬金術ギルドにレッツゴー! 第二の街にもあるらしいけど、一回も行ったことないし、馴染みのところが気安くていい。
「こんにちは~」
「あら、モモ、久しぶりね」
錬金術ギルド長のミランダさんが、ふふっと笑う。相変わらずミステリアスな感じの色っぽさがある女性だ。
優しく頭を撫でられながら、本日の用件を話す。
「錬金術で作ったアイテムを屋台で売るから、品質保証認定をもらいたいんだけど」
「そうなのね。もう屋台を始めるなんて、すごいわ~」
微笑んだミランダさんが、カウンターの傍から四角い石盤を取り出す。石盤には五芒星が描かれていた。
「――これに販売予定のアイテムを載せて。一種類だけでいいわよ」
「ふ~ん? じゃあ、体力・魔力回復薬を!」
これは錬金術で作ったアイテムの中でも主力商品になる予定。ついでに価格相場も教えてもらいたいな。
「まぁ、オリジナルアイテムね。この作り方をしているのは初めて見たわ」
「え、違う作り方あるの?」
「うふふ、もちろん。レシピ、ほしい?」
「ほしい!」
思わず身を乗り出す。
ミランダさんは「どうしようかしら~」と思わせぶりに囁きながら、石盤に触れた。途端に、五芒星からふわっと光が放たれる。
「……十分な品質があるわね。売る相場は二千リョウ前後かしら。でも、錬金術士としてのレベルが低いわ。スキルもまだ初級ね。これでは品質保証認定は出せるけれど、レシピはあげられないわ」
「えー!」
最初の目的は達成できたけど、レシピをもらえないのは悲しい。
でも、錬金術士としてのレベルが低いのは確かにそうなんだよなぁ。
しょんぼりしながら、返された体力・魔力回復薬と品質保証認定ステッカーを受け取る。このステッカーを屋台や店舗に貼っておくといいんだって。
「スキルを鍛えて、レベルを上げてから、またいらっしゃいな。オリジナルレシピのアイテムでも、ちゃんと効果はあるから商品としては使えるわよ」
「……はーい。がんばって鍛えるよ」
そういえば、スキルのレベル上げができる施設があるんだった。行ってみないと。
でも、今日はせっかくはじまりの街に来たし、魚釣りもしたいんだよね。今後、魚介類を商品に使えそうだから。スラリンとピアにも会いたいし。
「元気を出して。きっとすぐよ」
「うん、また来るね!」
ふりふり、と手を振ってギルドを出る。
気分を切り替えて、西の海に行ってみよう。今日はなにが釣れるかな~。
◇◆◇
西の海の砂浜に到着。
少ないけどプレイヤーが釣りをしてる姿がある。ここでスラリンたちを喚んだら迷惑になっちゃうかな?
そう思ったら、人気がないところを探して歩き続けちゃって、これまで来たことのない場所まで辿り着いちゃった。
「……ここ、河口?」
海に川の水が流れ込んでるように見える。川はサウス街道の方に繋がってるのかな。……気になる。
しっかりバトル用の装備があることを確認して、川沿いを歩いてみることにした。
もともと釣りを始めるときに『うなぎ釣りたいな~』って思ってたんだけど、うなぎって海より川でとれること多いよね? それなら、川での釣りも試した方がいいでしょ。
「んん? サウス街道じゃない、のかな……?」
体感ではサウス街道に突入してるくらい歩いてるんだけど、フィールドの表記が全然違った。【サクの川】って出てるんだ。
サウス街道に川があるなんて聞いたことないし、別のフィールドって考えた方がいいのかな。
空を見上げて、なんとなく違和感を覚える。雲が動いてないような……?
「――あ、これ、絵だ!」
空じゃなかった。わかりにくいけど、いつの間にか大きな洞窟みたいなところに入ってる。川沿いから少し逸れてみたら壁があったもん。
「つまり、ここはサウス街道の地下空間?」
空の絵が自然な光を放ってるから気づかなかったなー。普通に木があるし。遠くにあるように見える木は絵だったけど。
「ふっしぎ~。だけどおもしろーい」
わくわくしてきた。はじまりの街近くに、まだ未知のフィールドがあったんだねぇ。
川を眺めてたら、魚がパシャッと跳ねる。あれは川魚かな? 鮎とか釣れる?
「この辺で釣りしてみよう!」
というわけでスラリンたちを召喚。
「きゅび!」
やる気十分な感じで登場したスラリンは周囲を見渡して、不思議そうにしてる。海でも密林でもないもんね。
ピアは『なに、ここ~。変な感じ~』って言ってる雰囲気でふよふよと浮いてた。楽しそうで良かった。釣りするときに喚ぶのは初めてだけど……ピアってなんかできるのかな?
「スラリン、今日は川で釣りだよ! なにがとれるか、楽しみだね」
「きゅぴぴ!」
「ピアは……遊んどく?」
ふらふらしてるピアに、なにか指示をしたところで聞いてくれる気がしない。釣りなら僕とスラリンがいれば十分だし、それでいいんだけど。
ピアは『遊ぶ~』と川の上を飛んで、ちゃぷちゃぷと水で戯れ始めた。可愛くていいと思う。
「釣り竿セット! 釣り開始~」
餌は海釣り用のままなんだけど、いけるかな?
スラリンは僕が釣ってるところより下流で、いつも通りの漁を始めてる。……一時的に海へ流れる水の量が変わっちゃうんだけど、大丈夫かな。ほどほどのところで止めてもらわないと。
「スラリン、川の水は枯らさないようにね」
「きゅぷ」
水でたぷたぷになったスラリンが、ぴゅうっと吐き出していく。というか、川の水を随時濾してる感じ? 漁のスタイルが進化したね……。
「あ、釣れた!」
僕の釣り竿に引きがあったと思ったら、あっさり釣れた。海釣りと全然違う。
――――――
【桜虹鱒】レア度☆
水属性モンスター。攻撃力をほとんど持たず、釣り初心者でも簡単に釣れる。
――――――
なるほどー。川って、もしかしたら海より釣りが簡単な場所なのかも。
「きゅぴ!」
「なにがとれたのー?」
スラリンが吐き出したのは魚らしいものもあれば、小さなカニやエビなど、川らしい獲物も多かった。
魚は桜虹鱒や泥鮒っていう名前のフナ、緑鰌っていう名前のドジョウが多い。川カニは小蟹、川えびは川留海老だって。
どう調理できるのかわからないなぁ。一応集めておくけど。
「うなぎを釣るのはまだ難しそうだねぇ」
「きゅぴ……」
もっと上流にいるのかな? 鮎とか岩魚とかも、生息域がここじゃない気がする。
でも、今日は奥まで行くつもりないや。屋台優先!
「あ、そろそろバイトの面接ができるかも!」
いつの間にか夜の時間帯に突入してて、もうすぐ朝になりそうだった。
この川エリアは夜でも昼みたいな明るさだから気づかなかったよ~。
一旦ログアウトして、屋台を始める準備最終段階に取り組まないとね!
「さて、僕は品質保証認定をもらいに行こう」
屋台開始可能まで、時間が迫ってる。もう少ししたらバイトさんの面接もしないといけないし。準備はササッと終わらせておきたいよね。
というわけで、はじまりの街の錬金術ギルドにレッツゴー! 第二の街にもあるらしいけど、一回も行ったことないし、馴染みのところが気安くていい。
「こんにちは~」
「あら、モモ、久しぶりね」
錬金術ギルド長のミランダさんが、ふふっと笑う。相変わらずミステリアスな感じの色っぽさがある女性だ。
優しく頭を撫でられながら、本日の用件を話す。
「錬金術で作ったアイテムを屋台で売るから、品質保証認定をもらいたいんだけど」
「そうなのね。もう屋台を始めるなんて、すごいわ~」
微笑んだミランダさんが、カウンターの傍から四角い石盤を取り出す。石盤には五芒星が描かれていた。
「――これに販売予定のアイテムを載せて。一種類だけでいいわよ」
「ふ~ん? じゃあ、体力・魔力回復薬を!」
これは錬金術で作ったアイテムの中でも主力商品になる予定。ついでに価格相場も教えてもらいたいな。
「まぁ、オリジナルアイテムね。この作り方をしているのは初めて見たわ」
「え、違う作り方あるの?」
「うふふ、もちろん。レシピ、ほしい?」
「ほしい!」
思わず身を乗り出す。
ミランダさんは「どうしようかしら~」と思わせぶりに囁きながら、石盤に触れた。途端に、五芒星からふわっと光が放たれる。
「……十分な品質があるわね。売る相場は二千リョウ前後かしら。でも、錬金術士としてのレベルが低いわ。スキルもまだ初級ね。これでは品質保証認定は出せるけれど、レシピはあげられないわ」
「えー!」
最初の目的は達成できたけど、レシピをもらえないのは悲しい。
でも、錬金術士としてのレベルが低いのは確かにそうなんだよなぁ。
しょんぼりしながら、返された体力・魔力回復薬と品質保証認定ステッカーを受け取る。このステッカーを屋台や店舗に貼っておくといいんだって。
「スキルを鍛えて、レベルを上げてから、またいらっしゃいな。オリジナルレシピのアイテムでも、ちゃんと効果はあるから商品としては使えるわよ」
「……はーい。がんばって鍛えるよ」
そういえば、スキルのレベル上げができる施設があるんだった。行ってみないと。
でも、今日はせっかくはじまりの街に来たし、魚釣りもしたいんだよね。今後、魚介類を商品に使えそうだから。スラリンとピアにも会いたいし。
「元気を出して。きっとすぐよ」
「うん、また来るね!」
ふりふり、と手を振ってギルドを出る。
気分を切り替えて、西の海に行ってみよう。今日はなにが釣れるかな~。
◇◆◇
西の海の砂浜に到着。
少ないけどプレイヤーが釣りをしてる姿がある。ここでスラリンたちを喚んだら迷惑になっちゃうかな?
そう思ったら、人気がないところを探して歩き続けちゃって、これまで来たことのない場所まで辿り着いちゃった。
「……ここ、河口?」
海に川の水が流れ込んでるように見える。川はサウス街道の方に繋がってるのかな。……気になる。
しっかりバトル用の装備があることを確認して、川沿いを歩いてみることにした。
もともと釣りを始めるときに『うなぎ釣りたいな~』って思ってたんだけど、うなぎって海より川でとれること多いよね? それなら、川での釣りも試した方がいいでしょ。
「んん? サウス街道じゃない、のかな……?」
体感ではサウス街道に突入してるくらい歩いてるんだけど、フィールドの表記が全然違った。【サクの川】って出てるんだ。
サウス街道に川があるなんて聞いたことないし、別のフィールドって考えた方がいいのかな。
空を見上げて、なんとなく違和感を覚える。雲が動いてないような……?
「――あ、これ、絵だ!」
空じゃなかった。わかりにくいけど、いつの間にか大きな洞窟みたいなところに入ってる。川沿いから少し逸れてみたら壁があったもん。
「つまり、ここはサウス街道の地下空間?」
空の絵が自然な光を放ってるから気づかなかったなー。普通に木があるし。遠くにあるように見える木は絵だったけど。
「ふっしぎ~。だけどおもしろーい」
わくわくしてきた。はじまりの街近くに、まだ未知のフィールドがあったんだねぇ。
川を眺めてたら、魚がパシャッと跳ねる。あれは川魚かな? 鮎とか釣れる?
「この辺で釣りしてみよう!」
というわけでスラリンたちを召喚。
「きゅび!」
やる気十分な感じで登場したスラリンは周囲を見渡して、不思議そうにしてる。海でも密林でもないもんね。
ピアは『なに、ここ~。変な感じ~』って言ってる雰囲気でふよふよと浮いてた。楽しそうで良かった。釣りするときに喚ぶのは初めてだけど……ピアってなんかできるのかな?
「スラリン、今日は川で釣りだよ! なにがとれるか、楽しみだね」
「きゅぴぴ!」
「ピアは……遊んどく?」
ふらふらしてるピアに、なにか指示をしたところで聞いてくれる気がしない。釣りなら僕とスラリンがいれば十分だし、それでいいんだけど。
ピアは『遊ぶ~』と川の上を飛んで、ちゃぷちゃぷと水で戯れ始めた。可愛くていいと思う。
「釣り竿セット! 釣り開始~」
餌は海釣り用のままなんだけど、いけるかな?
スラリンは僕が釣ってるところより下流で、いつも通りの漁を始めてる。……一時的に海へ流れる水の量が変わっちゃうんだけど、大丈夫かな。ほどほどのところで止めてもらわないと。
「スラリン、川の水は枯らさないようにね」
「きゅぷ」
水でたぷたぷになったスラリンが、ぴゅうっと吐き出していく。というか、川の水を随時濾してる感じ? 漁のスタイルが進化したね……。
「あ、釣れた!」
僕の釣り竿に引きがあったと思ったら、あっさり釣れた。海釣りと全然違う。
――――――
【桜虹鱒】レア度☆
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――――――
なるほどー。川って、もしかしたら海より釣りが簡単な場所なのかも。
「きゅぴ!」
「なにがとれたのー?」
スラリンが吐き出したのは魚らしいものもあれば、小さなカニやエビなど、川らしい獲物も多かった。
魚は桜虹鱒や泥鮒っていう名前のフナ、緑鰌っていう名前のドジョウが多い。川カニは小蟹、川えびは川留海老だって。
どう調理できるのかわからないなぁ。一応集めておくけど。
「うなぎを釣るのはまだ難しそうだねぇ」
「きゅぴ……」
もっと上流にいるのかな? 鮎とか岩魚とかも、生息域がここじゃない気がする。
でも、今日は奥まで行くつもりないや。屋台優先!
「あ、そろそろバイトの面接ができるかも!」
いつの間にか夜の時間帯に突入してて、もうすぐ朝になりそうだった。
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