122 / 518
第3章 スノービーク〜
聞き取り開始!
しおりを挟む
昨日の魔法行使の現場を見たという証言を探すために、エミリーさんとスコットさん、リッキーとリリーさん、俺とセバスの3チームに分かれて探す事になった。
俺もセバスと一緒に、一番目撃情報がありそうな街の中心部を探すことに。
ここなら顔もわれてないし、聞き取りしても素直に話してくれそうだからという理由で選ばれた。
富裕層が多い地域はリッキーとリリーさんが担当し、街の入り口に近い地域はスコットさんとエミリーさんが担当している。
俺たちが聞き取りを始めると、やはり最初は警戒をしてあまり口を滑らせなかったが、しばらくすると俺たちの顔は街の中でほとんど見かけてないので「観光客」だと思ってポツリポツリと話し出す人も出てきた。
その人たちの話では、リリーさんとミストさんが言い争うところはみんな見ていたが、ミストさんが魔力を高めだしたところで逃げていった人ばかりのようだ。
なかなか目撃者がいなくて困っていた頃に、時々だが別な案件の証言も話し出す人がいた。
その人達によると、ヘイスさん一家は本当に街ではやりたい放題だった様で、無銭飲食はもちろん、いろいろな暴行も何度もあったようだ。
特に酒場での暴力沙汰はしょっちゅうで、その時にも掌に魔力を高めて魔法を使うぞと脅すこともあったらしい。
そんなこともあったから、昨日掌に魔力を高め出したら蜘蛛の子散らすようにみんな逃げていったのか。
「そういう話ってウォールさん…領主様には話したりしないんですか?」
俺は聞いた人に毎回そう尋ねたが、みんな一様に「次期領主になるから、何言っても有耶無耶にされてしまうだろう。」と言って諦めていた。
でも俺がその度に今朝ウォールさんから聞いた話をすると、みんな顔を青ざめさせたり真っ赤にして怒ったりしていた。
夕方近くになった頃、時間を知らせる鐘が鳴り響いた。
この街は鐘が3回鳴るらしい。
朝の7時と昼の12時、そして夕方の5時だ。
それをめどにみんな行動しているらしい。
話はそれたが、皆とは夕方の鐘がなったら領主屋敷の門の前に集合することになっている。
そんな感じで俺の担当エリアの聞き取りを終了しようとした時、1人の少女が俺に近づいてきた。
「どうしたんですか?なにか用でも?」
その子は俺のそばに来ると、意を決したように真剣な顔で俺を見上げた。
「お兄さんが昨日のリッキーさんとミスト様の件で聞き回っているって聞いて……。」
「なるほど、それで情報を、と思ったんだね?どんな情報を持ってきてくれたんだい?」
「私……あの時一旦は建物の角に隠れたんですが、そこから顔を出して見ていたんです。たからミスト様がリッキーさんに向かって雷を落としたのを見ました。」
「っ!それは本当ですか!?それ、証言として領主様の前に一緒に行き、証言してもらえませんか?」
「はい。その為に声をかけに来ました。」
よしっ、証人をゲットだぜ!
それから俺たちはみんなとの待ち合わせ場所へと急ぐ。
向かっている時にふと気づいたが、この少女、リッキーは「リッキーさん」、ミストさんは「ミスト様」って呼んでいた。
それだけ街のみんなの中では、立場が逆転していたんだろうな……。
夕方の鐘が鳴ってからしばらくして、俺達は待ち合わせ場所に到着した。
そこにはメンバーの他にも、結構な人数の街の人が集まっていた。
「どうしたの、こんなに人がいっぱい集まっているなんて?」
俺はリッキーに話を振ると、どうやらここにいる人たちも昨日の件の目撃者らしい。こんなにいっぱいいたんだね!
それから俺たちはみんなで門をくぐった。
その足で領主の館に向かっていると、屋敷の扉の前にヘイスさん一家が立っていた。
「いったい、何の真似だ?」
ヘイスさんは俺たちを睨みつけながら低い声で話す。
すると、ついてきた街の人達が恐怖で口をつぐんでしまった。
まずい展開だ……と思っていると、門の方から大勢の街の人達がやってきているのが見えた。どうしたのかな?
「我々はもう、あなた達ヘイス様一家の事は恐れません!今までの事を領主様に訴えに来ました!」
こちらに人々が到着すると、その中の代表の人がそう叫んだ。
おぉ~、街の人が立ち上がってくれたんだ!
すると、俺達と一緒に来ていた人達も真剣な顔でヘイスさん達を見た。
「我々も、もうあなたを恐れません!昨日見たことを、ありのままに証言しに来ました!そこをどいてください!」
そう言われたのが相当頭にきたのか、ヘイスさんが顔を真っ赤にしながらみんなに向かって叫んだ。
「貴様ら~っ!我々を誰だと思っている!次期領主一家だそ!?歯向かったらどうなるのか分かっているだろうな!!」
ヘイスさんに怒鳴られた街の人は一瞬ひるんだようだが、さらに声を大きくして叫んだ。
「何度も言うが、我々はあなた達一家をもう恐れない!お前達にはこの街を出ていってもらうんだ!」
代表者がそう叫ぶと、後ろにいる人達の口からも「そうだ、そうだ!!」と賛同の声が。
するとヘイスさん達の後ろにある扉が開いた。
中からはウォールさんが出てきた。
ヘイスさんの後ろから前へと出ると、辺りにたくさんいる人集りを見て訝しげな顔をする。
「一体、何事なんだ?」
ウォールさんは街の人達を見て、それからヘイスさんを見た。
すると今度は街の人達とは逆に、ヘイスさんが焦りだす。
「いえっ、兄さん、これは何でもないんです!」
「何でも無いでこんなに街の人が集まるわけないだろう。……みなさん、一体何がありました?」
突然の領主登場で驚いていた街の人達の中で代表者が一番早く元に戻ったようだ。
彼は少しオドオドしてはいたが、はっきりとした口調でみんなの言葉を代弁した。
「領主様。我々はもう限界です。ヘイス様がたをこの街から追放してもらえないでしょうか。」
「……追放するにはそれなりの理由がいる。君たちはその理由を述べることはできるのか?」
真剣な顔でウォールさんは代表者を見た。
その顔は威圧したり蔑んだりせず、穏やかな表情でありながら、真剣な目をしていた。
代表者はその表情や目に勇気をもらったのか、1つ頷くと答えた。
「はい、理由はあります。昨日の街中での魔法使用の件ですが、そこにいる彼らが証人として出頭しています。その他にも、ヘイス様たちが過去にやっていた事を証言できるものも、この場にはいますので……」
「そんなのは嘘っぱちだ!嘘をついているのは貴様らだっ!兄さん、彼らに騙されないでください!」
ヘイスさんは代表者さんの言葉を途中で遮り、ウォールさんに自分のほうが正しいから信じるなと訴えかけた。
それを見て街の人々は不安そうな顔をしている。
しかしウォールさんはしっかりとした目でヘイスさんを見た。
「ヘイス、私は街の人達の証言もお前の話もきちんと聞いた上で判断する。……お前は知らないだろうが、お前が隠していると思っている悪事も一部は私の耳に入っているんだ。私が全てお前の言い分を信じると思ったら間違いだからな。そこだけは覚えておきなさい。」
ウォールさんのその言葉により、ヘイスさんは自分達の悪事がバレていたことを知ったようだ。
ヘイスさんなんかは顔色が真っ青になってしまった。
逆に街の人達は、自分達の領主は公平な考え方を持っている人だと喜んだ。
そしてさっそくその場で昨日の件を詳しく証言していく。
さらに過去のことも、包み隠さず全て証言していった。
ウォールさんとヘイスさんの表情を見れば、それが正しいことが一目瞭然のようだった。
ウォールさんは徐々にホッとしたような、それでいて泣きそうな……そんな顔をしていった。
逆にヘイスさんは徐々に顔色が悪くなっていった。
全ての話を聞き終わった後、ウォールさんは宣言した。
「君たちの証言は聞き届けた。私が知っていることと相違ない。この場にて、私の名のもとに、その証言、訴えは受理された。よって……ヘイス一家の3人はこのスノービークからの追放の処分とする。数日間の猶予を与えるので、その間に準備をするように。私からは以上だ。」
「まっ、待ってください兄さん!それはあんまりです!それに兄さんには跡継ぎが……」
「跡継ぎならリッキーがいる。逆に問いたい。何故リッキーが次期領主になれないと勘違いした?私は最初からお前たちを領主の地位に就ける予定などない。」
それを聞いたヘイスさんは、今度は怒り出した。
「……今まで下手に出ていればつけあがりやがって!お前なんかに領主が務まるはずがない!父上はお前なんかより私を領主にしたかったはずだ!自惚れるな!」
ヘイスさんのひどい言い分に、ウォールさんは落胆の色を隠せなかった。
「……お前を甘やかしてしまったのが悪かったのだろうか。お前は勘違いをしている。お前の能力が低すぎたので、父上はなんとかやる気を出してもらいたくて持ち上げていたのだ。お前も薄々気づいてはいたのではないか?」
「……。」
「あと、私達の前で弁護士が父上の遺言書を開封して読んだのは覚えているか?次期領主には私を指名する、と。そう書いてあったことを覚えているだろうか?本来であれば私が領主になった時点でお前をこの街から出さなければならなかったのだ。だが、お前の性格や能力ではやっていけないと、そう思って今まで一緒に過ごしてきた。だが、それももう……限界だ。」
「……。」
「あとで道中の旅費等の資金を持って行く。それを使って、彼の国へ向かうと良いだろう。」
「……。」
どうやらもうヘイスさん達には反論する元気がないようだった。
項垂れたまま、顔を上げることができない様子だった。
俺はこのまま何もなく、無事に事が進むことを願った。
俺もセバスと一緒に、一番目撃情報がありそうな街の中心部を探すことに。
ここなら顔もわれてないし、聞き取りしても素直に話してくれそうだからという理由で選ばれた。
富裕層が多い地域はリッキーとリリーさんが担当し、街の入り口に近い地域はスコットさんとエミリーさんが担当している。
俺たちが聞き取りを始めると、やはり最初は警戒をしてあまり口を滑らせなかったが、しばらくすると俺たちの顔は街の中でほとんど見かけてないので「観光客」だと思ってポツリポツリと話し出す人も出てきた。
その人たちの話では、リリーさんとミストさんが言い争うところはみんな見ていたが、ミストさんが魔力を高めだしたところで逃げていった人ばかりのようだ。
なかなか目撃者がいなくて困っていた頃に、時々だが別な案件の証言も話し出す人がいた。
その人達によると、ヘイスさん一家は本当に街ではやりたい放題だった様で、無銭飲食はもちろん、いろいろな暴行も何度もあったようだ。
特に酒場での暴力沙汰はしょっちゅうで、その時にも掌に魔力を高めて魔法を使うぞと脅すこともあったらしい。
そんなこともあったから、昨日掌に魔力を高め出したら蜘蛛の子散らすようにみんな逃げていったのか。
「そういう話ってウォールさん…領主様には話したりしないんですか?」
俺は聞いた人に毎回そう尋ねたが、みんな一様に「次期領主になるから、何言っても有耶無耶にされてしまうだろう。」と言って諦めていた。
でも俺がその度に今朝ウォールさんから聞いた話をすると、みんな顔を青ざめさせたり真っ赤にして怒ったりしていた。
夕方近くになった頃、時間を知らせる鐘が鳴り響いた。
この街は鐘が3回鳴るらしい。
朝の7時と昼の12時、そして夕方の5時だ。
それをめどにみんな行動しているらしい。
話はそれたが、皆とは夕方の鐘がなったら領主屋敷の門の前に集合することになっている。
そんな感じで俺の担当エリアの聞き取りを終了しようとした時、1人の少女が俺に近づいてきた。
「どうしたんですか?なにか用でも?」
その子は俺のそばに来ると、意を決したように真剣な顔で俺を見上げた。
「お兄さんが昨日のリッキーさんとミスト様の件で聞き回っているって聞いて……。」
「なるほど、それで情報を、と思ったんだね?どんな情報を持ってきてくれたんだい?」
「私……あの時一旦は建物の角に隠れたんですが、そこから顔を出して見ていたんです。たからミスト様がリッキーさんに向かって雷を落としたのを見ました。」
「っ!それは本当ですか!?それ、証言として領主様の前に一緒に行き、証言してもらえませんか?」
「はい。その為に声をかけに来ました。」
よしっ、証人をゲットだぜ!
それから俺たちはみんなとの待ち合わせ場所へと急ぐ。
向かっている時にふと気づいたが、この少女、リッキーは「リッキーさん」、ミストさんは「ミスト様」って呼んでいた。
それだけ街のみんなの中では、立場が逆転していたんだろうな……。
夕方の鐘が鳴ってからしばらくして、俺達は待ち合わせ場所に到着した。
そこにはメンバーの他にも、結構な人数の街の人が集まっていた。
「どうしたの、こんなに人がいっぱい集まっているなんて?」
俺はリッキーに話を振ると、どうやらここにいる人たちも昨日の件の目撃者らしい。こんなにいっぱいいたんだね!
それから俺たちはみんなで門をくぐった。
その足で領主の館に向かっていると、屋敷の扉の前にヘイスさん一家が立っていた。
「いったい、何の真似だ?」
ヘイスさんは俺たちを睨みつけながら低い声で話す。
すると、ついてきた街の人達が恐怖で口をつぐんでしまった。
まずい展開だ……と思っていると、門の方から大勢の街の人達がやってきているのが見えた。どうしたのかな?
「我々はもう、あなた達ヘイス様一家の事は恐れません!今までの事を領主様に訴えに来ました!」
こちらに人々が到着すると、その中の代表の人がそう叫んだ。
おぉ~、街の人が立ち上がってくれたんだ!
すると、俺達と一緒に来ていた人達も真剣な顔でヘイスさん達を見た。
「我々も、もうあなたを恐れません!昨日見たことを、ありのままに証言しに来ました!そこをどいてください!」
そう言われたのが相当頭にきたのか、ヘイスさんが顔を真っ赤にしながらみんなに向かって叫んだ。
「貴様ら~っ!我々を誰だと思っている!次期領主一家だそ!?歯向かったらどうなるのか分かっているだろうな!!」
ヘイスさんに怒鳴られた街の人は一瞬ひるんだようだが、さらに声を大きくして叫んだ。
「何度も言うが、我々はあなた達一家をもう恐れない!お前達にはこの街を出ていってもらうんだ!」
代表者がそう叫ぶと、後ろにいる人達の口からも「そうだ、そうだ!!」と賛同の声が。
するとヘイスさん達の後ろにある扉が開いた。
中からはウォールさんが出てきた。
ヘイスさんの後ろから前へと出ると、辺りにたくさんいる人集りを見て訝しげな顔をする。
「一体、何事なんだ?」
ウォールさんは街の人達を見て、それからヘイスさんを見た。
すると今度は街の人達とは逆に、ヘイスさんが焦りだす。
「いえっ、兄さん、これは何でもないんです!」
「何でも無いでこんなに街の人が集まるわけないだろう。……みなさん、一体何がありました?」
突然の領主登場で驚いていた街の人達の中で代表者が一番早く元に戻ったようだ。
彼は少しオドオドしてはいたが、はっきりとした口調でみんなの言葉を代弁した。
「領主様。我々はもう限界です。ヘイス様がたをこの街から追放してもらえないでしょうか。」
「……追放するにはそれなりの理由がいる。君たちはその理由を述べることはできるのか?」
真剣な顔でウォールさんは代表者を見た。
その顔は威圧したり蔑んだりせず、穏やかな表情でありながら、真剣な目をしていた。
代表者はその表情や目に勇気をもらったのか、1つ頷くと答えた。
「はい、理由はあります。昨日の街中での魔法使用の件ですが、そこにいる彼らが証人として出頭しています。その他にも、ヘイス様たちが過去にやっていた事を証言できるものも、この場にはいますので……」
「そんなのは嘘っぱちだ!嘘をついているのは貴様らだっ!兄さん、彼らに騙されないでください!」
ヘイスさんは代表者さんの言葉を途中で遮り、ウォールさんに自分のほうが正しいから信じるなと訴えかけた。
それを見て街の人々は不安そうな顔をしている。
しかしウォールさんはしっかりとした目でヘイスさんを見た。
「ヘイス、私は街の人達の証言もお前の話もきちんと聞いた上で判断する。……お前は知らないだろうが、お前が隠していると思っている悪事も一部は私の耳に入っているんだ。私が全てお前の言い分を信じると思ったら間違いだからな。そこだけは覚えておきなさい。」
ウォールさんのその言葉により、ヘイスさんは自分達の悪事がバレていたことを知ったようだ。
ヘイスさんなんかは顔色が真っ青になってしまった。
逆に街の人達は、自分達の領主は公平な考え方を持っている人だと喜んだ。
そしてさっそくその場で昨日の件を詳しく証言していく。
さらに過去のことも、包み隠さず全て証言していった。
ウォールさんとヘイスさんの表情を見れば、それが正しいことが一目瞭然のようだった。
ウォールさんは徐々にホッとしたような、それでいて泣きそうな……そんな顔をしていった。
逆にヘイスさんは徐々に顔色が悪くなっていった。
全ての話を聞き終わった後、ウォールさんは宣言した。
「君たちの証言は聞き届けた。私が知っていることと相違ない。この場にて、私の名のもとに、その証言、訴えは受理された。よって……ヘイス一家の3人はこのスノービークからの追放の処分とする。数日間の猶予を与えるので、その間に準備をするように。私からは以上だ。」
「まっ、待ってください兄さん!それはあんまりです!それに兄さんには跡継ぎが……」
「跡継ぎならリッキーがいる。逆に問いたい。何故リッキーが次期領主になれないと勘違いした?私は最初からお前たちを領主の地位に就ける予定などない。」
それを聞いたヘイスさんは、今度は怒り出した。
「……今まで下手に出ていればつけあがりやがって!お前なんかに領主が務まるはずがない!父上はお前なんかより私を領主にしたかったはずだ!自惚れるな!」
ヘイスさんのひどい言い分に、ウォールさんは落胆の色を隠せなかった。
「……お前を甘やかしてしまったのが悪かったのだろうか。お前は勘違いをしている。お前の能力が低すぎたので、父上はなんとかやる気を出してもらいたくて持ち上げていたのだ。お前も薄々気づいてはいたのではないか?」
「……。」
「あと、私達の前で弁護士が父上の遺言書を開封して読んだのは覚えているか?次期領主には私を指名する、と。そう書いてあったことを覚えているだろうか?本来であれば私が領主になった時点でお前をこの街から出さなければならなかったのだ。だが、お前の性格や能力ではやっていけないと、そう思って今まで一緒に過ごしてきた。だが、それももう……限界だ。」
「……。」
「あとで道中の旅費等の資金を持って行く。それを使って、彼の国へ向かうと良いだろう。」
「……。」
どうやらもうヘイスさん達には反論する元気がないようだった。
項垂れたまま、顔を上げることができない様子だった。
俺はこのまま何もなく、無事に事が進むことを願った。
513
あなたにおすすめの小説
【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立
黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」
「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」
ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。
しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。
「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。
ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを!
伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。
これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる