異世界漫遊記 〜異世界に来たので仲間と楽しく、美味しく世界を旅します〜

カイ

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第3章 スノービーク〜

ユーリの買いたい物 2

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俺達は3人でとりあえず外に出たのだが……いったいどこへ向かへば良いんだ?

「なぁユーリ、いったい何を買いたいんだ?それによって行き先が変わるんだが。」

俺がユーリに問いかけるとユーリは首を傾げて俺たちを交互に見た。

「ねぇ、もうすぐクリスマス、なんでしょ?ママがこの前電話で山田さんと話してたよね?」

「そうだな、それがどうした?」

「それでね、ママにクリスマスプレゼントを買いたいな!と思って。」

そういえば昨日、紫惠琉と電話していた時にチラッと話したっけ、こっちはもうテレビのCMとかイルメネーションが始まったりでクリスマス一色だって。

その時にあいつ、「姉さん達にもなんかクリスマスプレゼントを用意しておくから、山田から渡してもらえるか?」なんて言っていたっけ。

それを聞いていたんだな。

「でもあいつ、何が欲しいのか言ってなかったぞ?何を買うつもりだ?」

「それは2人と相談だよ!だってママの好みは僕より知ってるでしょ?」

そりゃまぁ…そうだわな。ここに姉がいる。

俺とユーリが友梨佳さんを見ると、「私?」と自分を指さした。

「そうねぇ……しーちゃんなら何がいいかしら?迷ったら調理器具をあげていたわねぇ?」

えっ、調理器具?

あいつ、そんなのプレゼントで貰っていたんだ?

「調理器具ならこの前ローランの街でいっぱい買っていたよ?」

「そういえばそんなこと言っていたわね。他には服や靴……と言いたいけど、これもダメね。あっちで着れないもの。じゃあ家電製品かしら?あっ、そういえばあの子寒がりなんだけど、防寒対策はしていた?」

「えっ?あ、そういえばまだ何にもしてないかも!あっちはまだ肌寒くなってきたばかりだから、こっちほど寒くないよ?」

「じゃあ今から買っておかないとだわ。手袋やマフラー、靴下やインナーくらいはプレゼントしても良いんじゃないかしら?」

「なるほどぉ~、ありがとう、お姉さん!」

なるほど、寒がりなんだな?

……俺もなんか考えておくか。

「で、結局何を買いに行くつもりだ?」

「えっとね、家電は良くわからないからプレゼントするなら山田さんが買えば良いと思うのね。だから僕は暖かくなるものを買うことにするよ!」

じゃあ……デパートに行くか。

あそこならいろんな物が買えるからな。


3人で最近の出来事なんかを話しながら、近くのデパートへ向かった。

その間ずっとユーリはキョロキョロしていて、どうやら街並みや人を見ているようだ。

デパートに着くと、まずは2階の衣料品売り場へ向かう。

ちなみに1階は食品売り場と飲食系テナントがあり、3階は文房具やオモチャ売り場、クレーンゲームなんかのゲームスペースがある。

衣料品売り場に着くと、ユーリが俺に聞いてくる。

「ねぇ、マフラーや手袋ってどれ?」

あ、そっか、見たことないよな。

俺はユーリを抱き上げ、手袋売り場に行く。

「ここにあるのが手袋だ。あいつの手、俺くらいかな?あ、でも子供だからなぁ。……まぁ、大きくても小さくて使えないよりマシか。」

俺はあいつの代わりに、ユーリが選んだ手袋に片っ端から手を入れていく。

そうしてユーリがまずは手袋を選び終わり、次の売り場は靴下だ。

暖か靴下のところに連れていくと、さっそく選びだした。

……おいおい、一体何足買うつもりだ!?
多分、そんなにいらないぞ?

ユーリがカゴに山盛りにしようとしたので、多すぎるからとその中から3足選ばせた。

「インナーは高いし、私がプレゼント用に買うわ。ホントは私から渡したかったけど、今向こうに行くの止められているのよねぇ。何で行ったらいけないのかしら?」

友梨佳さんが首を傾げながら俺たちに向かってそう言う。

俺はあっちに行けないからしょうがないが、本来友梨佳さんと悠騎さんは行けるはずなんだけど、向こうに来るなと言われているらしい。

「それはね、ちょっとトラブルがあるから来ないほうが安全なんだよ。」

えっ、今いる街、そんな危険なんだ!?
大丈夫か、あいつ……?

ちょっと不安になりながらも、まぁあいつは強いらしいから大丈夫だと思うことにした。

俺とユーリは会計に行き、その間にインナーを選びに友梨佳さんが向かった。

手袋と靴下をプレゼント用に包んでもらって受け取ると、選び終わった友梨佳さんがレジに並んだ。

どうやら友梨佳さんもプレゼント用に包んでもらったようだ。

俺からは後日、あると便利な調理器具でも買ってやろうかな。


その後、ちょうどお昼時になったので、1階にあるフードコートへ向かう。
いろんな食べ物を売っているが、ユーリは何を食べるだろうか?

「俺は……ラーメンにするか。ユーリと友梨佳さんは何食べる?」

「私は久しぶりにドーナッツにしようかしら?あ、でもフライドチキンも美味しそうよねぇ……。迷っちゃうっ!」

友梨佳さんは可愛らしくそう言った。……見た目は可愛いんだよな、この人。

「ユーリはどうする?」

「う~ん……見たことない食べ物ばかりだから良くわかんない!」

「あ、そっか……じゃあみんな少しづつ買って、シェアするか。」

俺は席を確保すると2人に任せ、あちこちの店に並び買い集めては席に持っていった。

最後に俺が注文したラーメンを受け取り、俺も席に戻る。

「じゃあ先にこれを食べてみろよ。」

俺はユーリにラーメンを差し出す。

食べ方がわからないと言うので俺が箸で口元に持っていってやる。すするんだぞ?

「っ!美味しいね、これっ!スルッと食べられて、この浮かんでいる白いのを汁と一緒に食べると美味しいよ!汁も白いのが浮かんでいるから脂っぽいかと思ったら、あっさりしているし、僕、気に入ったよ!」

そうか、気に入ってくれたようだな!

ちなみにその白いのは背脂で、汁はスープっていうんだ。

俺は麺を食べた後のユーリの口をティッシュで綺麗に拭いてやる。

「ねぇ、私も一口食べたいわ。」

ユーリとのやり取りを黙ってみていた友梨佳さんが、自分も食べてみたいとおねだりしてきた。

「良いですけど、自分の箸で食べてくださいね?」

「はぁ~い。じゃあ、いただきま~す!」

さすが日本人、ラーメン食べるの上手いな。
ユーリも友梨佳さんの食べ方をしっかり見ているし、次に食べる時は上手に食べられることだろう。

その後は俺が買っておいたたこ焼きやドーナッツ、チャーハンなんかをみんなでシェアして食べた。

ドーナッツはユーリがいたく気に入ったので、お持ち帰り用に追加で購入することになった。

昼食が終わると、今度は紫惠琉の買い物リストの品を購入しに、同じフロアの食品売り場へと向かった。


ここではかなり買い物する予定なので、ユーリにはカートに乗ってもらうことに。

これなら触れなくてもOKなので、友梨佳さんが押すことに。

「ウフッ、なんか家族ごっこしてるみたいで面白いわね!」

なんだか友梨佳さんがご機嫌なようで、俺としてはホッとした。

なんせすぐに機嫌悪くなるからなぁ。

今のうちにさっさと買い物終わらせよっと。

俺は2人を連れて買い物リストの品をテキパキとカートの中へ入れていく。

もちろんここでの買い物はあいつとの共同財布から出させてもらう。
と、いうことで、買う数量はそれぞれ1つではなく大量だ。

買い物を簡単に終わらせて会計も済ますと、物陰に隠れていったん品物をみんな鞄の中へ入れた。

身軽になったところでユーリに、他に何か用事があるのか聞いてみたが、特になさそうだ、

それならと友梨佳さんを送りがてらまた紫惠琉の実家へ向かった。

ユーリとはそこでお別れだ。

まだクリスマスまで時間があるから、紫惠琉へのユーリからのプレゼントは鞄の中じゃなくて俺の部屋に預かっておくことになった。

みんなからのプレゼントも全て俺の部屋で預かることになり、まだ買ってないものは後日、ここに受け取りに来ることになった。

当日はユーリが俺の部屋に取りに来る手筈になっているので、それまでに俺からのプレゼントも買っておかなければ。


さてさて、俺からのクリスマスプレゼントは何にするかなぁ……?
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