夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

文字の大きさ
212 / 784
2024年5月

5月8日

しおりを挟む
長男を幼稚園に送り、まっすぐ依頼人のご両親の元へと向かった。
何をするのかやご両親と同じ説明を聞きたいからとのお願いのために、北島にタブレットで依頼人にリモートで同席してもらえるようにしてもらった。
正月にお孫さんが壊したという襖は、穴があき、中の骨も折れているのが見えた。
古本屋を経営しているのか雇われているのかは分からなかったが、依頼人も仕事中のようで時々お客様が来ていた。
何度も途切れ途切れにはなったが説明を終え作業に移った。
本格的にやらないとだめだなと思いながら外し、修理のために持ち帰ろうとしたが、枠も折れていた。
もう古いので新調したほうがいいかもしれないと提案すると、仕方がないと諦めたように了承を得た。
大まかに説明をすると、今と同じ様なランクの物を頼まれた。
4枚全て新しくするそうで嬉しい。
安物ではないがそれ程高くはなく一般的なものなので、すぐに用意できそうだった。
3日以内には用意ができると言うと、立ち会いたいが仕事のこともあるので、午後に調整して連絡をくれるとのことだった。
依頼人と挨拶をしてリモートでの連絡を終わらせ、改めてご両親に説明すると、お孫さんの話をしていた。
今年で9歳になる男の子だそうで、ヒーローを真似てキックしたそうだ。
それであの穴かと思っていると、脛もぶつけたらしく骨折はしていなかったが青タンが出来たそうだ。
それならば、枠も折れていた事が納得だと思いながら、襖はいっぱい折れてますけどねと返事をすると、「ほんとにね~」と笑っていた。
元気な子供が出入りする家にしては壁も床も綺麗だと思い話を聞くと、去年の夏に壁に穴をあけたので直したそうだ。
ついでにクロスも張り替えて、年末には床をきれいに掃除してもらったと話していた。
「流石にもう壁に穴はあけないと思っていたけど、まだあけそう。孫のお陰で家中リフォームされていくのよ。」と、困ったように笑っていた。
割と良い家なので金銭的にも余裕があるようだ。

帰りに、北島と家をどの程度壊したかの話になった。
北島は賃貸だったので家に落書きをするとすごく怒られたので、壊さなかったそうだ。
俺もわざと壊したことはないが、寝返りを打ったときに壁に穴があいた話をした。
バレないようにポスターを貼ったのが懐かしい。
「9歳のヒーローって家壊すんですよね、お子さんは大丈夫ですか?2人いますけど?」と、俺が考えるのを拒否していた質問をされた。
おそらく大丈夫ではない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...