夫の親友〜西本匡臣の日記〜

ゆとり理

文字の大きさ
118 / 784
2024年2月

2月11日

しおりを挟む
「はまぐりを見に行こう」と長男に5時前に起こされた。
日曜日くらいゆっくりさせてくれと思ったが、水をこぼされても困るので見に行った。
妻も寝ていて暖房もついていないので、ひんやりとしたリビングを通りキッチンへ向かった。
電気もつけずにペタペタと足音を立て、冷蔵庫の灯りに照らされた顔が愛おしい。
キッチンの電気をつけると、鍋の蓋をしたボウルをそっと取り出し床において蓋を開けた。
はまぐりはいわゆる口を出してる状態だった。
口とは言うものの正体が分からなかったので調べると、入水管と出水管と言うらしい。
ここからご飯食べるみたいだと教えると、はまぐりは何を食べるのかと聞かれ、調べた。
プランクトンと書かれていたが、わからなかったのでプランクトンとは何かを調べた。
魚や甲殻類、クラゲなどの幼生で自力で泳いでいるのではなく浮遊している生物を言うらしい。
小さく目に見えるか見えないかというイメージがあったが、クラゲの仲間の40mを超えるものもあるらしい。
これが、世間で言う【子供がいなければこんな事を調べなかったと思うこと】と言うやつなのだろう。
寒くなってきたので暖房をつけながら、どうやって食べるのかと聞くと返事がなかったので、見に行くとはまぐりを指でつついていた。
楽しそうにつついているので、その顔に見とれていると、「おわぁ」と驚いたように、パジャマの袖口をおさえていた。
濡れちゃったと言われ、我に返った。
寒くなる前に着替えさせなければと思い、パジャマを脱がせソファーに座らせそばにあった毛布をかけ着替えを取りに行った。
前にもこんな事があった気がすると思いながら着替えさせていると、妻が起きてきた。
長男に気を取られはまぐりのことを忘れていたが、ボウルを置いた床がびちゃびちゃだったようで、妻が怒っていた。
やらかしたと思い、床を拭くと言ったがすでに片付けられたあとだった。
妻は、はまぐりのボウルの水を替え、再び蓋をしてシンクに置きながら長男にどうやって食べるのかと聞いた。
「プランクトンあげるからしまっておいて」と長男は妻に抱きつきながら笑顔を向けた。
妻はプランクトンとは?といった顔をして長男を見た。
「はまぐりのご飯はプランクトンなんだよ」とさっき知ったばかりの知識を披露していた。
その一言ではまぐりを飼うつもりであることに、気が付いた。
「水槽ないから今は飼えないから」と妻に諭され、ショックだという顔をしていた。
今日のは食べて、準備が出来たら新しいはまぐりを買うことになったが、貝を飼うのは難しいと思う。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...