ヴァンパイア♡ラブ

田口夏乃子

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第二十八話 「ピーターパンが、ゆうかいされた!?」

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「どうですか?リリア。石のにおい、しませんか?」

「全然。しないわ。」

ところで、ジュンブライト。リリアさんを先頭にたたせて、恥ずかしくない?
だって、お店の人とか、じーと、見てるし。

「ん?あれ、なんだ?」

「探偵団かしら?」

やっぱ、はずかしい・・・・・・。

「ん!」

リリアさんが、何かを発見したように、とまった。

「におい、しましたか?」

「えぇ。こっちよ!」

リリアさんが、こっちへとむかった。
むかったのはなんと、路地裏。

「あ!」

どうしたの、ジュンブライト。

「見てください!」

ジュンブライトが、虫めがねでのぞくと、私達はそれを見た。
それは、かべに『О』という、英語が書かれていた。

「なんで、フック船長は『F』なのに、『О』なの?犯人は、フック船長なのに・・・・・・。」

その言葉に、ジュンブライトは立ちあがった。

「犯人はフック船長では、ありません。人に化け、石をねらうのは、あんにゃろしか、いませんから。」

あんにゃろって?

「そう。最初に、『О』からはじまる、人物ですよ。」

『О』から始まる・・・・・・あ!

「お妃!」

「そう。そいつが、犯人ですよ。」

「よーく、わかったねぇ。ヴァンパイア界の王子。」

その声は!

「お妃!」

かべの上に仁王立ちしていて、にかっと笑っている。

「お妃!ピーターパンを、どこにやったの!?」

「あぁ。そう言うと思ってたわ。」

お妃は笑いながら、ひもをひっぱった。

「うわぁ!!」

ひぃ!ひもが、しゃべった!?って、誰かいるし。
緑の帽子をかぶっていて、服は緑色の服で、髪の色は金髪で、耳はとんがっている・・・・・・あ!

「ピーターパン!!」

「ティンカーベル!」

やっと、二人は再会したよ~。こりゃ、泣けます。

「気持ち悪い再会は、おしまいよ!」

お妃がムチで、ピーターパンさんの背中をたたいた。

「うわぁ!」

ひどい・・・・・・。

「お妃!石は、どこなの!?」

リリアさんが大声でさけぶと、お妃はふっと笑い出した。

「石はここにあるわ。」

お妃の手の平には、緑色のピッカピカに輝く、石があった。

「石を返してください!」

「おだまり!石を返して欲しけりゃ、この子の命をうばうわよ!」

「うわぁ!」

お妃がピーターパンさんの首をひっぱって、ナイフを取り出し、ナイフを首のところにもってきた。

「ピーターパン!」

「ティンカーベル!僕のことはいいから、早く石を!」

「でも、あなたの命が・・・・・・。」

「命はどうなってもいい!さぁ、早く!」

ピーターパンさん!

「あはははは!最後のピーターパンの活やくを、見届けてやるのよ!」

お妃は、ナイフを上にもって、ピーターパンの首に向けた。
と、その時。
シュ!

「ぐっ!」

お妃が、ナイフを落とした。
お妃の左うでには、血が流れている。

「ピーターパン!今、助けますから。」

ホームズバージョンのジュンブライトがパイプに火をつけて、ひもに火をつけた。
そうしたら、ひもが火のおかげで、もえちゃった。

「ありがとう、ジュンブライト様!」

よかった~。で、お妃の左うでをやっつけたのは、誰?

「私よ。」

仮面をかぶった女の子と、リカちゃんが現れた。

「私は、リカちゃんじゃないわ!」

え?ちがうの?んじゃあ、この人は・・・・・・。

「ルルよ!覚えといてって、言ったじゃない!」

あ、ルルさんでしたか。

「ルル。そんなにおこっちゃ、だめ。」

ノ・・・・・・ノア様が、初めてしゃべったぁ!

「ごめんなさい、ノア様。」

「ええい!ノア、覚えとけよー!」

そう言って、お妃は石を落として、スッと消えちゃった。

「ああ、石が!」

本当だ!だんだん、下へと落ちてゆく。
このままじゃ、石がバラバラになってしまう・・・・・・。

「私にまかせて!」

ノア様は飛んで行って、石をとって、ピーターパンさんにわたした。
すると、光がピカーとひかって、ピーターパンさん達の首元には、アクセサリーになった、ファンタジー石があった。

「ありがとう、真莉亜さん達、ノア様。本当にありがとう。」

「早くあとのおやゆび姫、三匹のこぶたさん達を見つけて、おとぎの国を、平和にしてください。」

わかりました、ティンカーベルさん。

「じゃあ、また会いましょう。」

ピーターパンさん達は手を振りながら、スッと、消えちゃった。
ノア様が久しぶりに来てくれて、本当にうれ・・・・・・あれ?いないぞ。

「真莉亜、見ろ!」

どうしたの、ジュンブライト。

「石がありますよ!5つ目のが!」

本当だ!ほしの形をした、緑色の石があった。
ノア様が、おいていったに、違いない。
ノア様、不思議なこと、いっぱいあるなぁ。

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