ヴァンパイア♡ラブ

田口夏乃子

文字の大きさ
上 下
51 / 138

第二十八話 「ピーターパンが、ゆうかいされた!?」

しおりを挟む
もう少し夏休みですけど、いそがしいです。
夏休みの宿題もだされて、いろいろ大変だし、5、6校時目は大掃除をするのにも、大変です。

「いいか、みんな!夏休みの宿題、必ずするんだぞー!と・く・に!始業式の次の日は、実力テストがあるから、テスト範囲のとこも、ちゃーんと、するんだぞ!わかったか?」

「はーい。」

みんなの返事、小さいです。

「もししなかったら、テスト当日、後悔するぞぉ。」

わかってます、それくらい。
ペラ。
あれ?なにか、紙がおいてあるぞ。
一枚の紙を広げて見ると・・・・・・。

『真莉亜様へ ピーターパンが、ゆうかいされた ティンカーベルより』

「えぇ!?」

私は思わず、驚いて、立ってしまった。

「どうしたんだ、春間。そんなに驚いて。」

「あ・・・・・・はい。ちょっと、なにも驚くことなかったのに、驚いて、立ってしまって・・・・・・。」

うわぁ。みんな、クスクス笑ってるし。

「そうか。じゃあ、すわれ。」

私は先生が言った通りにすわった。
はずかしいです、そんなに笑われるの、超~、はずかしいです。
けれど、ティンカーベルからの手紙、ちょっと不思議だなぁ。
だって、ピーターパンがゆうかいされたって、なんか、気になるもん。





下校の時、私はジュンブライトに手紙を見せた。
そうしたらジュンブライトは、わかったように、うなずいた。

「へぇー。ピーターパンが、ゆうかいされたのね。で、誰がピーターパンを?」

「それが、あまりくわしくは・・・・・・。」

「フック船長よ。」

ん?どっかで、女の人の声が聞こえる。
どこにもいないけど・・・・・・。

「ここよ。」

「うわぁ!」

現れたのは、ショートヘアーでリボンを付けていて、ジュンブライト達のような、とんがった耳をしていて、みどりのドレスと、首にはリボンを付けていて、羽がある女の子。
もしかして・・・・・・。

「ティンカーベルさん?」

「そうよ。」

ティンカーベルさんったら、えらそうに仁王立ちしてるし。

「あたしが、手紙、書いたのよ。」

そりゃ、わかってますけど。なんでピーターパンが、フック船長にゆうかいされたの?

「それは知らないわよ。だーかーら、真莉亜さん、あなたに助けを求めたのよ!」

私に!?

「まぁまぁ。おこらないで、話をしよう。」

そうだよ!ジュンブライトの、言う通りです!

「・・・・・わかりました、ジュンブライト様。」

ティンカーベルさんは、深呼吸をしおわってから、話した。
結局、話が長かったので、まとめてみると・・・・・・。
一、ピーターパンさんとティンカーベルさんは、石探しをしていた。
一、ピーターパンさんは、「向こうを探してくる。」っと言って、向こうへと向かった。
一、で、ピーターパンさんがなかなか、帰って来ないので、ティンカーベルさんは、向こうに行こうとしたその時。フック船長から、手紙が来た。
一、その手紙の内容はなんと、ピーターパンさんをゆうかいした、ゆうかい状だったと!

「なるほど~。」

ジュンブライトが、納得したかのように、制服を脱ぎ捨てた。
そうして、ジュンブライトは、かっこづけて、名探偵の帽子をかぶった。

「名探偵ホームズ!」

そうそう!名探偵ホームズとは、あの名作の登場人物を犬に置きかえた、昔のアニメ。で、かんとくはあの、宮崎駿。ヴァンパイア♡ラブの作者の好きな人は、なんと、ホームズだとか。って、いう情報、いらないか。
でも今は、『О〇EP〇CE』の、サ〇ジとエ〇スが好きって、言ってたよね・・・・・・って、そういう情報も、いらんわっ!

「私は、ホームズではない。」

ジュンブライト、かっこづけて「俺」じゃなくて、「私」って言っているし。

「んじゃあ、誰なのよ。」

「私の名は、シャーロックジュンブライト。私立探偵です!」

敬語だし!

「キャー!ホームズいや、ジュンブライト様、かっこいいですぅ!」

ティンカーベルさん、さっきまでえらそうにしていた顔が、急に、笑顔になってるし。

「で、犯人は誰なの?ピーターパンをゆうかいしたの。」

「もしかして、この中に犯人、いるんですか?」

「王女様、そんなこと、ないですよ。」

うわぁ!ルクトさん、リリアさん、マドレーヌちゃん!どうして、ここに!?

「石のにおいが、したのよ。」

そっか!リリアさん、石のにおいが、わかるんだった!

「ふ。犯人は、この中じゃありません。」
まあた、かっこづけちゃって。

「私に、ついてきてください。あと、リリアは先頭に。」

「わ・・・・・・わかったわ!」

リリアさんはそう言って、先頭に立った。
これから、どうなるんだろ。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

社長の奴隷

星野しずく
恋愛
セクシー系の商品を販売するネットショップを経営する若手イケメン社長、茂手木寛成のもとで、大のイケメン好き藤巻美緒は仕事と称して、毎日エッチな人体実験をされていた。そんな二人だけの空間にある日、こちらもイケメン大学生である信楽誠之助がアルバイトとして入社する。ただでさえ異常な空間だった社内は、信楽が入ったことでさらに混乱を極めていくことに・・・。(途中、ごくごく軽いBL要素が入ります。念のため)

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

同期の御曹司様は浮気がお嫌い

秋葉なな
恋愛
付き合っている恋人が他の女と結婚して、相手がまさかの妊娠!? 不倫扱いされて会社に居場所がなくなり、ボロボロになった私を助けてくれたのは同期入社の御曹司様。 「君が辛そうなのは見ていられない。俺が守るから、そばで笑ってほしい」 強引に同居が始まって甘やかされています。 人生ボロボロOL × 財閥御曹司 甘い生活に突然元カレ不倫男が現れて心が乱される生活に逆戻り。 「俺と浮気して。二番目の男でもいいから君が欲しい」 表紙イラスト ノーコピーライトガール様 @nocopyrightgirl

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

【コミカライズ決定】婚約破棄され辺境伯との婚姻を命じられましたが、私の初恋の人はその義父です

灰銀猫
恋愛
両親と妹にはいない者として扱われながらも、王子の婚約者の肩書のお陰で何とか暮らしていたアレクシア。 顔だけの婚約者を実妹に奪われ、顔も性格も醜いと噂の辺境伯との結婚を命じられる。 辺境に追いやられ、婚約者からは白い結婚を打診されるも、婚約も結婚もこりごりと思っていたアレクシアには好都合で、しかも婚約者の義父は初恋の相手だった。 王都にいた時よりも好待遇で意外にも快適な日々を送る事に…でも、厄介事は向こうからやってきて… 婚約破棄物を書いてみたくなったので、書いてみました。 ありがちな内容ですが、よろしくお願いします。 設定は緩いしご都合主義です。難しく考えずにお読みいただけると嬉しいです。 他サイトでも掲載しています。 コミカライズ決定しました。申し訳ございませんが配信開始後は削除いたします。

ワケあり上司とヒミツの共有

咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。 でも、社内で有名な津田部長。 ハンサム&クールな出で立ちが、 女子社員のハートを鷲掴みにしている。 接点なんて、何もない。 社内の廊下で、2、3度すれ違った位。 だから、 私が津田部長のヒミツを知ったのは、 偶然。 社内の誰も気が付いていないヒミツを 私は知ってしまった。 「どどど、どうしよう……!!」 私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?

処理中です...