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7 目隠し拘束※

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現在、早朝。俺は宿でお金の管理をしていた。

「ルフ」
「ごめん今忙しい」

前だったらダッシュで駆けつけていたのに今ではもうすっかり口答えするような仲になっている。

「なにしてるの」
そして魔王もそれを許し、やたらと俺を脅すようなことはなくなった。魔王のベタベタはまだ続いている。

「お金の計算だよ」
旅をするにあたってお金の管理はかなり大事だ。そのへんの管理をするのも俺の役目。

俺がベッドに腰掛けノートに記録をつけているとタイガが後ろから抱きしめるようにして座ってきた。またきたペタペタ虫。

さっきからお腹をさすったり頬をつついたりしてくる。かまってほしいのだろう。でも今はちょっと忙しい。

とうとう彼は俺の耳を触りだした。
「ちょっとくすぐったい」

「ルフはピアス開けないの?」
彼は俺の右耳を軽く引っ張り聞いてくる。

「しないよ…だって痛そうだもん タイガはそれ何個つけてるの」

「んー片耳で5個ぐらい?」
改めて見るとすごい量だ。痛くないのだろうか。ちらりと彼の方を見るとご機嫌そうに頬を寄せてくる。

「痛くないから開けない?お揃いのつけたい 右耳だけでいいから」

「ほ、本当に痛くない?」

「うん このぐらい」
そう言って俺の耳たぶにガリっと尖った歯を当てる。
体がビクッと揺れた。

「いっいたい…絶対いたい やだやめとく…」
俺が暴れると彼はニヤッと黒い笑みを浮かべる。
あ、これだめなやつだ。


「ちょうどピアッサー持ってるから開けてみよっか 痛くないよ」
彼はそういうと鞄から物騒なものを取り出した。なんでそんなもの持ってるの…。

「やだって」
俺は逃げようと必死で抵抗する。そんな俺を彼は羽交い締めにした。

「タイガ!」
彼はピアッサーを俺の耳に近づけてくる。

「危ないから動かないで…いくよ」

「3、ルフ震えてる」
クスクス笑われた。

「やめ…っ」

「2、1」
俺は覚悟を決めてギュッと目を閉じた。

「ばちーん」

ん?痛くない。俺はおそるおそる目を開け、タイガのほうを見る。

彼は声を押し殺して笑っていた。
な…っ。

「冗談だよ」
こ、こいつ…。冗談にならない!タイガならやりかねない。

俺は少しイラッとしてふいっとそっぽ向く。

「ごめんね 人間の恐怖に興奮するの魔族の本能だからさ」

彼は面白そうにこちらを覗き込んできた。
そして何やら硬いものを尻に押し付けてくる。

「え…」

「たっちゃった 抱いていい?今から」








「いや、さすがにまだ朝だし…」
そういえば最後にそういうことしたのってかなり前だよな。

「今日は休み」
彼はぺろりと唇を舐めると俺をベッドに押し倒した。そして何度もキスをする。

タイガは俺の上に跨ると上着をバサリと脱いだ。程よく鍛えられた筋肉に目がとまる。
下から見上げてもイケメンはイケメンだ。

そして俺の服を剥ぎ取ると手首を上で一つにまとめ、服の袖で器用に縛り上げた。
なんで拘束するんだ?

「こ、これ」
外してと言おうとしたのに、次はネクタイで俺に目隠しをしてきた。一気に視界が暗くなる。

「タイガ…何も見えない ちょっと」

「騒がない」
声の主は俺の鼻をガブリと噛んだ。

「…っ」

首元に唇の柔らかい感覚がする。
ときどき舌で舐めながら首元を何度かきつく吸われた。キスマークをつけているのだろう。

そしてそのまま唇は鎖骨をすべり胸のところでピタリと止まった。

見えないぶん感覚に意識がいってしまう。
いきなりヌルっとしたもので乳首をゆっくり下から舐められた。

「ん…っっちょっと…やめ」

舌で押しつぶされ、口で吸われ、唇で軽く食まれたりするたびに体がビクビクと動く。
前はこんなことしなかったのに…。

ここまで彼が一言も喋らないことに不安になる。
「タイガ…?」
おそるおそる尋ねると彼は思いきり乳首に歯を立てた。

「ひぐっ…っ」
恐怖で悲鳴を飲み込む。

「痛い?」

俺がこくこくと大きく首を縦に振ると今度は爪を喉元に突きつけてきた。とがった爪が首にめりこむ。

「た…いが痛いっ」
俺の反応を楽しむように彼はクスクスと笑った。

「痛がってる割にはここ反応してるよ」
今度は少し硬くなったペニスを指のハラでゆっくりと擦る。

そしてそこに舌を這わせた。

「ふぁ…っっ」
ヌルヌルとした舌が先をゆっくりと撫でる。熱い口の中にどんどんちんぽが飲みこまれていく。

突然彼が俺のちんぽに歯をたてたから腰がびくりと揺れた。

「あっっ」

「ルフは痛くされるのが好きなの?」 

「好きじゃな…」
彼は指を後ろの穴に突っ込むとゆっくりとかきまわした。だんだん後ろが熱くなってトロトロになっていく。魔法の効果だ。

「指じゃ物足りないね」
「う、ぅぅ…っ」

「もっと太くて硬い僕のちんぽで奥まで突かれたいでしょ」
タイガの長い指がぐちゃぐちゃと中で激しく動く。

「はぁ、ぁっううう」

「ほら、足広げて」
俺がためらっていると彼が無理やり足を広げさせた。

「何度も突っ込んだから僕の形覚えたよね」
硬いものが俺の穴に擦り付けられる。

「それとも忘れちゃった…?」
ちんぽの先が穴に入ったり入らなかったりを繰り返してムズムズする。やばいはいりそう…。

「欲しい?」
そう言ってカリまでゆっくり押し込んだ。

「あ…っっ」
なんでタイガは俺を抱くのだろうか。初めのうちはただの性処理みたいなものだったよな。最近はあんなに優しくなったのになんで。

彼の形を覚えたそこはあっという間に根本まで咥えた。

だめだ気持ちいい…。これ中擦られたら頭バカになりそうなぐらい気持ちいいんだよな…。無意識に俺は腰を揺らしていた。

「ふ、たくさんついてあげる」

彼が腰を打ちつけるたびにじゅぽじゅぽと卑猥な音がする。目隠しされているからいつもよりも音が、感覚が伝わってくる。

「う…あっあ、んんっ」

「気持ちいい?」

「う、うん…っ」
体の相性がいいのかもしれない。

「ちゃんといくときはいくって言うんだよ」

奥までねじ込まれ、ぐりゅぐりゅと中をかきまわされると甘い声が出てしまう。
「あっっっっ」

彼は俺の気持ちいいところを知り尽くしていた。

「声抑えないと隣の部屋の人に聞かれちゃうよ 口も塞がれたいの」

タイガは深く口づけをし、舌も強引に突っ込んでくる。酸素が足りなくて、でも気持ちよくて頭がボーッとしてきた。

俺は手を縛られ目隠しをされ必死に腰を揺らした。

「たいが…いくっいぐっ」
やばいいきそう…。

その瞬間彼のペニスがずぼりと引き抜かれた。

「んぇ…」

「ルフ我慢できるよね」

「がまん…」
はやく奥に刺激がほしいのに…。
刺激が突然なくなってしまったからか体がソワソワする。

彼は俺の足を広げると穴に息をふっと吹きかけた。
「うっ…ぁっ」
それだけで体が反応した。

「ルフのここ真っ赤になってひくひくしてる かわいい」
そして指でゆっくりと入り口をなぞる。くちゅくちゅ音がしている。

「あっ…んぅ…たいがぁ」

「すごい糸ひいてる 相変わらずえっちな穴だね 僕のちんぽでどうされたい?」

「な、中をこすってほ、ほしい…」
恥ずかしくなるセリフに自分で言ってて耳が真っ赤になった。

「はじめはあんなに嫌がってたのに」
彼の硬いものが再度ずぷずぷ入ってくる。
気持ちいい。欲しかった刺激に体がビリビリした。

「今ではこんなに欲しがってすごく嬉しい」
タイガはうっとりしたように言う。
そして激しく腰をうちつけた。

「あっあっあっぅっぁ」

「ほら、いつものミルクたくさん飲んで」
そう言って深く口づけをする。

「舌動かして ペロペロしなきゃ」
俺は夢中で舌を絡めた。

その瞬間
中、しかも一番奥にどぴゅどぴゅと精子が注がれる。

「んっんっっ いくっ…」
頭が真っ白になって…。快感がつま先まで伝わっていく。

長い射精の後に彼がちんぽを引き抜くと穴からとろっと液が垂れた感覚がした。

「こぼしちゃったね もう一回やり直し」

「まって激し…っんんんん」

それからもう何回も何回も激しく犯された。
部屋に腰を打ち付ける音と中をかき混ぜる音が響く。
そして入りきらないほど中に注がれてしまった。体がだるい。

「あーあもう入らないか…」

彼は目隠しを取るとすぐに回復魔法をかけてくれた。

「さぁ、ルフお出かけしようか」

「おぇかけ…?」

「そう、中出しされたお尻で買い物に行こ」
彼はそう言うといつもの悪い笑みを浮かべた。
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