幼馴染に陰で都合の良い男呼ばわりされた俺は、好意をリセットして普通に青春を送りたい

 俺は都合の良い男であった。
 両思いだと思っていた幼馴染から陰から聞いた言葉は
「あ、あんな奴、幼馴染だから一緒にいてあげているだけ! 都合の良い男よ! 私は先輩が好きなの!」
 俺は感情をリセットして、幼馴染を応援してあげようと思った。
「な、なんで先輩があんたに渡したラブレター持ってんの!? ちょっとどういう事!?」

 普通の学校生活を送りたいけど、俺には人間関係が難しい。

 幼馴染もクラスの委員長も、バイトの仲間も、元気な後輩も……みんな俺の事を利用しているだけなんだ。
 これは、都合の良い男が幼馴染から聞いた陰口から始まる――不器用な恋物語。


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