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ある日森の中で
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ただ待つのは余りにも暇だったから、スライム達に子供を任せて、俺は採取に励んでいた。
目が覚めたら俺に通知が来る様に、あっちにボタンも置いといたから大丈夫だろう。
「これは少し多めにストックして~」
スー君の持つ籠の中に、使う物を入れて、保存用は本に入れてと繰り返していると、ピコンピコンという音が脳内に響いた。
「目覚めたか……スー君一旦切り上げて戻ろうか」
ポヨポヨ跳ねるスー君を抱き上げてフードを深く被ってから、寝床に戻れば置いてきたイー君達が駆け寄ってくる。
「おかえりー!」
「おきた……の……」
「ただいま。見ててくれてありがとうな。気分はどうだ?」
「っ!?」
怯える様に後退る子供。
動けるという事は問題なさそうだな、それなら予備も作っておっちゃんに渡すか。
「お手伝いしてくれる人手上げてー」
皆ちゃんと手上げてくれるから、本当にうちの子良い子だわ。
空間から調合セットを取り出して、皆に役割をふって、俺は作業を始めた。
皆優秀過ぎて、完成した時の工程を覚えているのか、俺が何か言う前に手元に物があるおかけで、最初に作った時よりサクサクと作業が進む。
何回か失敗したが、当分は困りそうにない量のポーションが出来上がった。
「フラスコのままだとなんか嫌だよなぁ…なんか瓶あったっけ」
「イー知ってる!」
「ほんと?」
「うん!空間!」
言われるがまま空間を開けば、ポヨポヨ跳ねて中に入るイー君。
空間に何か入ってたっけと考えていると、何やら視線がビシバシ刺さってくる。
正直言って、もう関わりたくないのだがそうも言ってられないだろうと、渋々子供の方を向けば、物陰からこちらをジッと見ていた。
別に逃げてくれても良かったのに…と思いながら俺は口を開いた。
「逃げても…追ったりしないし、逃げていいんだよ?
俺は別に君を捕まえた訳でも無ければ、保護した訳じゃないし。」
こういうのは俺の苦手分野なのだから、こういうのは本当の勇者とかに任せてほしい。
「あ、なた………な、にもの……?」
「そこら辺にいるおっさんです」
今の本体は子供だが精神年齢はおっさんなので、間違ってはいない。
なのに、何故だか子供は怪しむ様に俺を見る。
やめてくれ、俺を見るな。視線を向けられるのは苦手なんだ。
そろそろマジで吐くかも…と思っているとイー君が箱を頭に載せて帰ってきた。
「これー!」
「こんな箱あったっけ?」
空間管理は、実はスライム達がしている。
俺が連れてけない時は空間にいる事が多いから、自分達で快適空間を作りなと言ったら、そのついでに整理までしてくれている。
尚、俺は適当に空間に放り込んでいるだけなので、何があるのかすら覚えていない。
箱を開くと、アンプルや少しだけ硝子細工がされた香水瓶の様な物…なんか色んな形のものが入っていた。
「緊急時ならアンプルの方が楽か?」
色々と考えた結果、アンプルと蝶細工がされた小さな小瓶に少しずつ入れておく事にした。
「此処の奴採りきったらプレゼントしに行こうかな」
「ご主人ご飯!」
「え?もうそんな時間?」
コクコク頷くように震えるスー君達を見て、あたりめを齧りながら魔力を与えていると、ぐぅぅぅとお腹の鳴る音が聞こえた。
音のする方を振り向くと、子供がお腹を抑えて俯いていた。
「…………これ、食べてもいいよ」
空間から適当にパンを取り出し、スライム達に子供の方へ持って行ってもらった。食べる食べないは子供の自由だ、うん。
そう自分を納得させて、俺はスー君達を枕にして眠りについた。
目を覚ますと、何故か俺の近くで眠る子供の姿があった。
悲鳴を上げなかった自分をすごく褒めてあげたい。
「と、取り敢えず採取行くか。」
若干挙動不審になりながら、俺はスー君達を連れて採取に出た。
「主人これは?」
「んー?あぁ、それは採ったけど、念の為ストックしてくか」
のんびりまったりと採取していると、何処からか強い魔力を感じた。
鳥が逃げる様に飛び立ち、スー君達が一斉に俺の前に出る。
「……何だコレ」
魔力の波動の様な物が地を伝っていく。
普通こういう広範囲な技はダメージがある筈なのに、全く痛くない。
首を傾げながら、臨戦態勢のスー君達を連れて波動の大元に向かった。
「ゔぇ゛っ、ゔぇ゛えええええええんんんん、ま、まだ……っヒック…ぼく、…っ独り、ぃっ」
波動の大元には、グスグスと泣き喚くあの子供の姿があった。
空気がビリビリとしているし、周りがクレーターの様になっていて、正直ドン引いている。
念の為進化していないスライム達を空間に入れて良かったかもしれない。
「スー君達、この魔力食べられる?」
「できる!」
「食べる~!」
「…………る」
辺りに撒き散らされた魔力をスー君達に任せて、俺は恐る恐る元凶である子供の元へ向かう。
ぶっちゃけ子供がどうなろうと俺の知ったこっちゃないんだが、放出された魔力のせいで、俺が欲しい物が全滅する可能性するある。
それはとても避けたいのだ。
「お、おーい」
「っ!?」
恐る恐る声をかけると、子供がバッと顔をあげた
「この魔力、おさめてくんない?」
多分今の俺は傍から見たらとても危ない奴だ。
自覚はあるが、挙動不審になってしまうのだから仕方がない。
フードを深く被っているから分からないだろうが、視線はひたすら地面を見ている。
「ぁっ、……っか、えって、きたぁ……っ」
「いや、あの触らないでほしいっていうか、魔力を止めて「ゔぇえええええんんん」聞いてねぇ……」
何故か足に抱きつかれ、更に泣かれてしまった。
話を聞いてくれてる気配が全く無いので、俺は仕方なく子供の頭に手を置き、子供の体内にある魔力を操作した。
「ご主人!」
「た、助かったぁ…」
「ご主人助ける、当たり前!」
魔力が止まったからか、まるでヒーローの様に現れたスー君達は、子供を俺から引き剥がしてくれた。
本当にうちの子良い子、俺の癒やし……もう手放せません。
ラー君を抱きしめながら荒みかけた心を癒やした。
やっと俺が落ち着いた頃には、子供も泣き止んでいた。
「と、突然泣いてしまい…申し訳ありませんでした」
「いや、それは別に…いいんだけど…」
突然礼儀正しくなった子供に、俺は若干引き気味である。
「僕は、ユーリン、訳あって姓は…ないですが……。
助けていただいて、ありがとうございます」
「は、はぁ……?」
別に助けようとした訳じゃないと言うには、余りにも空気が重くて、ラー君をふにふにして誤魔化すしかなかった。
というか、対人関係は俺には無理なんだよ。なんでこうなったと思わずにはいられない。
このままこの子供会話し続けたら俺の胃に穴が開く。
そう思い、子供が再び口を開く前に俺は子供ごと転移した。
「ん?おぉ、シン。珍しいな、お前が連れを連れてくるなんて」
「おっちゃん!助けてくれ!頼む!」
「はぁ?」
困惑するおっちゃんに、人体実験のくだりを隠してあった事を話せば、ため息をつきながら間に入ってくれた。
おっちゃんは神様なんじゃないかと最近俺は思っている。
おっちゃんが子供と話している間に、俺は依頼の品を出したりしていた。
「山里草が5と、えーと、ギカアントの殻が2ー」
スー君達に手伝ってもらいながら、依頼を片しているとおっちゃんが戻ってきた。
「どうだった?」
「あー、どうやら親に捨てられたらしい。お前が居た森は瘴気に満ちているからな。捨てれば生きて帰ることはないとふんだんだろう」
「へぇー、それをたまたま通りかかった俺が生かしたって事か」
なるほどと納得していると
「あの子の魔力量を測ってみたが、計測器が壊れちまった。」
「なんか小説で見たような展開だなぁ」
「で、だ。どうやらお前に助けられた事で、お前以外受け付けないようなんだよ」
「俺はそれを受け付けないんだが…???」
見事なまでの一方通行具合である。
「それは分かってるが、此処に置いておくにはあの子は危険過ぎる。
魔力制御が出来ないなんて、爆弾を抱えるのと一緒だ。
そこでだ、上に判断をあおぐからそれまでの間預かって欲しいんだが「無理!!!!」まぁ、そう言うとは思ったよ」
預かる=部屋に見知らぬ他人が居るってことだよ?
俺部屋では子供に戻ってるし、何より部屋では気を使いたくない!神経を擦り減らしたくない!!!
「一応あの子には、お前が極度の人嫌いで、触れ合いや接触は好まないと話したが、邪魔にならない様にするのは得意だから置いてほしいの一点張りなんだよなぁ」
「……………条件がある」
おっちゃんを困らせるのは正直嫌だ。
元々俺が持ってきた案件だし、俺は渋々…本当に渋々条件を受け入れるなら引き受けると涙ながらにおっちゃんに伝えた。
条件は2つ。俺に触れたり、干渉しない事、詮索しない事である。
あの快適空間に連れて行きたくはないから、適当に空間を作ることにした。その為、数分の間おっちゃんに子供を預けた。念の為イー君を置いて。
「んー、部屋の仕切りは絶対だろー?後風呂とー寝室、テレビ必須だな」
創造魔法を使いながら、次々設置していく。
仮だから内装には全く拘らない。シンプルで良し。
目が覚めたら俺に通知が来る様に、あっちにボタンも置いといたから大丈夫だろう。
「これは少し多めにストックして~」
スー君の持つ籠の中に、使う物を入れて、保存用は本に入れてと繰り返していると、ピコンピコンという音が脳内に響いた。
「目覚めたか……スー君一旦切り上げて戻ろうか」
ポヨポヨ跳ねるスー君を抱き上げてフードを深く被ってから、寝床に戻れば置いてきたイー君達が駆け寄ってくる。
「おかえりー!」
「おきた……の……」
「ただいま。見ててくれてありがとうな。気分はどうだ?」
「っ!?」
怯える様に後退る子供。
動けるという事は問題なさそうだな、それなら予備も作っておっちゃんに渡すか。
「お手伝いしてくれる人手上げてー」
皆ちゃんと手上げてくれるから、本当にうちの子良い子だわ。
空間から調合セットを取り出して、皆に役割をふって、俺は作業を始めた。
皆優秀過ぎて、完成した時の工程を覚えているのか、俺が何か言う前に手元に物があるおかけで、最初に作った時よりサクサクと作業が進む。
何回か失敗したが、当分は困りそうにない量のポーションが出来上がった。
「フラスコのままだとなんか嫌だよなぁ…なんか瓶あったっけ」
「イー知ってる!」
「ほんと?」
「うん!空間!」
言われるがまま空間を開けば、ポヨポヨ跳ねて中に入るイー君。
空間に何か入ってたっけと考えていると、何やら視線がビシバシ刺さってくる。
正直言って、もう関わりたくないのだがそうも言ってられないだろうと、渋々子供の方を向けば、物陰からこちらをジッと見ていた。
別に逃げてくれても良かったのに…と思いながら俺は口を開いた。
「逃げても…追ったりしないし、逃げていいんだよ?
俺は別に君を捕まえた訳でも無ければ、保護した訳じゃないし。」
こういうのは俺の苦手分野なのだから、こういうのは本当の勇者とかに任せてほしい。
「あ、なた………な、にもの……?」
「そこら辺にいるおっさんです」
今の本体は子供だが精神年齢はおっさんなので、間違ってはいない。
なのに、何故だか子供は怪しむ様に俺を見る。
やめてくれ、俺を見るな。視線を向けられるのは苦手なんだ。
そろそろマジで吐くかも…と思っているとイー君が箱を頭に載せて帰ってきた。
「これー!」
「こんな箱あったっけ?」
空間管理は、実はスライム達がしている。
俺が連れてけない時は空間にいる事が多いから、自分達で快適空間を作りなと言ったら、そのついでに整理までしてくれている。
尚、俺は適当に空間に放り込んでいるだけなので、何があるのかすら覚えていない。
箱を開くと、アンプルや少しだけ硝子細工がされた香水瓶の様な物…なんか色んな形のものが入っていた。
「緊急時ならアンプルの方が楽か?」
色々と考えた結果、アンプルと蝶細工がされた小さな小瓶に少しずつ入れておく事にした。
「此処の奴採りきったらプレゼントしに行こうかな」
「ご主人ご飯!」
「え?もうそんな時間?」
コクコク頷くように震えるスー君達を見て、あたりめを齧りながら魔力を与えていると、ぐぅぅぅとお腹の鳴る音が聞こえた。
音のする方を振り向くと、子供がお腹を抑えて俯いていた。
「…………これ、食べてもいいよ」
空間から適当にパンを取り出し、スライム達に子供の方へ持って行ってもらった。食べる食べないは子供の自由だ、うん。
そう自分を納得させて、俺はスー君達を枕にして眠りについた。
目を覚ますと、何故か俺の近くで眠る子供の姿があった。
悲鳴を上げなかった自分をすごく褒めてあげたい。
「と、取り敢えず採取行くか。」
若干挙動不審になりながら、俺はスー君達を連れて採取に出た。
「主人これは?」
「んー?あぁ、それは採ったけど、念の為ストックしてくか」
のんびりまったりと採取していると、何処からか強い魔力を感じた。
鳥が逃げる様に飛び立ち、スー君達が一斉に俺の前に出る。
「……何だコレ」
魔力の波動の様な物が地を伝っていく。
普通こういう広範囲な技はダメージがある筈なのに、全く痛くない。
首を傾げながら、臨戦態勢のスー君達を連れて波動の大元に向かった。
「ゔぇ゛っ、ゔぇ゛えええええええんんんん、ま、まだ……っヒック…ぼく、…っ独り、ぃっ」
波動の大元には、グスグスと泣き喚くあの子供の姿があった。
空気がビリビリとしているし、周りがクレーターの様になっていて、正直ドン引いている。
念の為進化していないスライム達を空間に入れて良かったかもしれない。
「スー君達、この魔力食べられる?」
「できる!」
「食べる~!」
「…………る」
辺りに撒き散らされた魔力をスー君達に任せて、俺は恐る恐る元凶である子供の元へ向かう。
ぶっちゃけ子供がどうなろうと俺の知ったこっちゃないんだが、放出された魔力のせいで、俺が欲しい物が全滅する可能性するある。
それはとても避けたいのだ。
「お、おーい」
「っ!?」
恐る恐る声をかけると、子供がバッと顔をあげた
「この魔力、おさめてくんない?」
多分今の俺は傍から見たらとても危ない奴だ。
自覚はあるが、挙動不審になってしまうのだから仕方がない。
フードを深く被っているから分からないだろうが、視線はひたすら地面を見ている。
「ぁっ、……っか、えって、きたぁ……っ」
「いや、あの触らないでほしいっていうか、魔力を止めて「ゔぇえええええんんん」聞いてねぇ……」
何故か足に抱きつかれ、更に泣かれてしまった。
話を聞いてくれてる気配が全く無いので、俺は仕方なく子供の頭に手を置き、子供の体内にある魔力を操作した。
「ご主人!」
「た、助かったぁ…」
「ご主人助ける、当たり前!」
魔力が止まったからか、まるでヒーローの様に現れたスー君達は、子供を俺から引き剥がしてくれた。
本当にうちの子良い子、俺の癒やし……もう手放せません。
ラー君を抱きしめながら荒みかけた心を癒やした。
やっと俺が落ち着いた頃には、子供も泣き止んでいた。
「と、突然泣いてしまい…申し訳ありませんでした」
「いや、それは別に…いいんだけど…」
突然礼儀正しくなった子供に、俺は若干引き気味である。
「僕は、ユーリン、訳あって姓は…ないですが……。
助けていただいて、ありがとうございます」
「は、はぁ……?」
別に助けようとした訳じゃないと言うには、余りにも空気が重くて、ラー君をふにふにして誤魔化すしかなかった。
というか、対人関係は俺には無理なんだよ。なんでこうなったと思わずにはいられない。
このままこの子供会話し続けたら俺の胃に穴が開く。
そう思い、子供が再び口を開く前に俺は子供ごと転移した。
「ん?おぉ、シン。珍しいな、お前が連れを連れてくるなんて」
「おっちゃん!助けてくれ!頼む!」
「はぁ?」
困惑するおっちゃんに、人体実験のくだりを隠してあった事を話せば、ため息をつきながら間に入ってくれた。
おっちゃんは神様なんじゃないかと最近俺は思っている。
おっちゃんが子供と話している間に、俺は依頼の品を出したりしていた。
「山里草が5と、えーと、ギカアントの殻が2ー」
スー君達に手伝ってもらいながら、依頼を片しているとおっちゃんが戻ってきた。
「どうだった?」
「あー、どうやら親に捨てられたらしい。お前が居た森は瘴気に満ちているからな。捨てれば生きて帰ることはないとふんだんだろう」
「へぇー、それをたまたま通りかかった俺が生かしたって事か」
なるほどと納得していると
「あの子の魔力量を測ってみたが、計測器が壊れちまった。」
「なんか小説で見たような展開だなぁ」
「で、だ。どうやらお前に助けられた事で、お前以外受け付けないようなんだよ」
「俺はそれを受け付けないんだが…???」
見事なまでの一方通行具合である。
「それは分かってるが、此処に置いておくにはあの子は危険過ぎる。
魔力制御が出来ないなんて、爆弾を抱えるのと一緒だ。
そこでだ、上に判断をあおぐからそれまでの間預かって欲しいんだが「無理!!!!」まぁ、そう言うとは思ったよ」
預かる=部屋に見知らぬ他人が居るってことだよ?
俺部屋では子供に戻ってるし、何より部屋では気を使いたくない!神経を擦り減らしたくない!!!
「一応あの子には、お前が極度の人嫌いで、触れ合いや接触は好まないと話したが、邪魔にならない様にするのは得意だから置いてほしいの一点張りなんだよなぁ」
「……………条件がある」
おっちゃんを困らせるのは正直嫌だ。
元々俺が持ってきた案件だし、俺は渋々…本当に渋々条件を受け入れるなら引き受けると涙ながらにおっちゃんに伝えた。
条件は2つ。俺に触れたり、干渉しない事、詮索しない事である。
あの快適空間に連れて行きたくはないから、適当に空間を作ることにした。その為、数分の間おっちゃんに子供を預けた。念の為イー君を置いて。
「んー、部屋の仕切りは絶対だろー?後風呂とー寝室、テレビ必須だな」
創造魔法を使いながら、次々設置していく。
仮だから内装には全く拘らない。シンプルで良し。
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