財閥のご令嬢の専属執事なんだが、その家系が異能者軍団な件について

水無月彩椰

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学園都市と高等学校

~専門科目~

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ここ、特別国立高等学校の授業方針は少し変わっている。1~4時間目は一般科目ノルマーレ、5~6は専門科目を受ける事になっているのだ。

専門科目にも様々なジャンルがあり、異能に応じて個々が適切な科目を選ぶ事になる。

特攻科アサルトなら近距離異能。
狙撃科スナイプなら遠距離異能。
衛生科ヒールなら回復系。

他にも多々存在するが、そこはまた後で。


そして迎えた朝学活。
昨日欠席したために1日遅れの自己紹介となった。

「えっとねぇ、昨日欠席したお二人に自己紹介してもらいまぁーす」

のんびりなのかおっとりなのか分からないが、この女性が担任だ。九十九つくもゆとり先生。

さて、呼ばれて立ってみれば。
クラス中の視線がこちらに集まる。......注目されるのは好まないんだが。まずはお嬢様からだ。

「鷹宮家の主、清十郎の娘―鷹宮彩乃。1年間よろしくお願いします」

簡潔に言い、礼をする。

―パチパチパチパチ!!

それだけでもやたらと拍手が沸き起こる。
......男子生徒、お前らか。

さて、俺の番。

「えー、皆さん初めまして。お嬢様の執事を、鷹宮志津二と申します。長い付き合いになると思いますので、これからよろしくお願い致します」

「あのっ!」

いるんだよな、どこにも。質問してくるやつは。
特に男子。だが今回は、女子だ。

「はい、何でしょう?」

「執事をしていた、ってどういう事ですかー?」

おぉ、そこかぁ。
チラッとお嬢様を見ると、こくり。話しても構わないと言う事か。

「あぁ、鷹宮家のご主人様が暫し館を離れるとの事で―その期間中、私が家主を受け持つ事になりました。主な仕事内容は執事の時と変わりませんがね」

「「へぇー......!!」」

そんなに驚く事かな。 

「はいはーい!志津二くんの異能は何ですか?」

またまた手を挙げたのは、別の女子。
にしても......異能。異能か。

「異能はありません。その代わり、こちらの銃を携帯しています」

と言って、俺はショルダーホルスターからガバメントを取り出す。

ざわ......ざわ......

―ってならなかった。何で?
異能者育成組織で異能者じゃない人は問題だと思うんですが。銃を持つのも問題だけど。

「おぉー、かっこいい!」

「狙撃科入れば?私が観測手やるから!!」

「いや、特攻科でしょ。男なら!」

......よけいに騒がしくなった。
何なのこのクラス。

「何でアンタの方が人気あるのよ」

隣でお嬢様が小さくボヤく。

「......分かりませんねぇ」

苦笑しつつ、俺も呟いた。





「ハァ......」

一般科目を終え、昼食も済ませて。
今は昼休みなのだが―

「怒涛の質問ラッシュだと......!?」

「いやー、ビックリしたわね」

―学園中から生徒が集まり、俺に質問攻め。主に女子。そしてお嬢様は男子から告られたらしい。全員笑顔で振ったってさ。

今は束の間の休息。
500人全校生徒の目を振り切って、屋上へと逃げ込んできたのだ。

「お嬢様はどの科に入ろうと思ってますか?」

貯水タンクの陰にしゃがみつつ、俺は言う。
そしてお嬢様もしゃがみ、

「特攻科。志津二は?」

「特攻科と狙撃科ですかね。重複科目受けれるなら、ですが」

それにしても、お嬢様はやはり特攻科か。
何かそんな感じがするんだよね。異能もそうだけと、性格?的な問題で。

「ここって射撃場ありましたっけ。そもそも銃を置いてあったか......?」

「さぁ?あるんじゃないの」

「テキトーすぎでしょう」

「しょーがないでしょ。分からないんだから」

......何て話してたら、5時間目を告げる予鈴が学園中に鳴り響く。

「行こうか」

「えぇ」





専門科目は、個々で自由に選んで良い。基本的には1人1科目だが、出来るなら重複しても良いとか。
まぁ、今日は仮決定といったところだ。

そんな事で、俺たちは特攻科に向かうべく校庭に出る。各科目棟は敷地内に点在し、校舎とは繋がっていないために歩いていかなければならない。

さっきからチラホラ見える建物が、科目棟だ。
体育館みたいな形状の建物が、特攻棟。
長方形に伸びているのが、狙撃棟。
唯一校舎とくっ付いている、衛生棟。
 
さっきは紹介出来なかったが、
諜報科・諜報棟。ステルス系の異能者が集まる。
情報科・情報棟。その名の通り、情報提供をしたり集めたりする科目だ。......何の情報かは知らないが。

「あれね。体育館みたいなヤツ」

「特攻科・特攻棟......これですね」

たしかに体育館。黒い体育館だね。
防音らしく、内部の音は全く聞こえない。

「じゃあ、行きましょうか」

と言って、お嬢様は俺の腕をとって走り始めた。


~Prease to thenext time!
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