【完結 R18】ほかに相手がいるのに

～杉崎～

懺悔

「んっ、…も…い…いよ、ありがとう…」

俺は…限界に差し掛かり、智花の動きを…制止した…
さすがに彼女の口の中で…達するわけにはいかない…

「は…、ん…修哉さん…ね、早く…、…」
欲情した目で、俺を誘うように見つめる智花…

やっと…俺の方から起き上がり、ベッドに智花を押し倒す…

「あんっ…」なぜだか、彼女の声がなんとなくわざとらしく聞こえる…

ダッシュボードから…避妊具ゴムを取り出す。

　　「…きて…」

彼女は…最初から最後まで、積極的な態度を崩さない…

その恥じらいのない態度が…俺の性欲を、少しずつ奪っていく気がする…


俺は、誘われるままに、智花の濡れたその部分にぴたりと…自身をあてがう。

ゆっくりと…自身を彼女のナカへ、埋め込んでいく…　ああ…　

「あ…あ、ああぁん…っ　は、…あん…」

ギシギシと…ベッドが揺れる。
俺の腰の律動に合わせて、彼女が、甘い声でうめく。

胸の尖りをいじり、ねじり…両方のふくらみを揉みしだきながら…
俺は智花を、冷静に…真剣に抱く…。

俺自身が、セックスで乱れることなんて、今までに一度も…絶対に、ない。
男の快楽は快楽として、もちろん享受はするけど…本当に、ただそれだけだ。

彼女の腰を…つかんで、…足を開いて…抽挿を繰り返しながら…一瞬、俺の頭をよぎる…　

白くて細い…華奢な、彼女…

あの清楚で飾り気のない…地味な見た目の…水無月葉月が、一瞬…目の前に…
あまり大きくはない、控えめな白い胸を揺らしながら…細い腰を俺のソレの激しい動きに合わせて小さく震わせる…

「あっ！…ん、はあぁん…っ…」

智花の声に…、濡れたような…彼女の嬌声に…俺は、ハッとした…


馬鹿か、俺は…

智花を抱きながら…、一体…　俺は…今、　何を考えていた…

ほかの…人のことを…考えてしまった。

さすがにこれは駄目だ…

智花に…本当に、悪いことをした…俺はその後、意識して行為に集中する…

そそり立つ自身で、彼女の内部奥深くまで何度も貫き、突き上げ、内壁をぐりぐりと刺激しながら、最後にズンと…半分ほどの体重をかけて自身を突き刺す…同時に胸の突起を刺激しながら…

「あっ！…あああぁ…はっ…、あんっ…あ…ん…」

叫び声と同時に、彼女が絶頂をむかえた…両脚を…俺の腰にぐっと巻き付けるように絡ませる…
彼女のナカが…俺をぎゅうぎゅうと締め付けてきた…「はっ…く…」俺も…快楽をむさぼる。

俺と彼女は…互いに性を吐き出した…


ごめん…智花…俺は最低だ…　　

最後、俺は彼女に優しくキスをした…

　　　もちろん、懺悔の気持ちを込めて…