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第二章 王国動乱
作戦会議
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「あ、何だありゃ?おい、あれ見てみろよ!」
土砂降りの雨にも囚人達はそんな酷な環境など慣れっこだと、水捌けのいい布地を頭の上に掲げるだけで外を平気な顔で闊歩している。
そんな囚人達の中の一人、縦と横それぞれに長い二人連れの中の片方が、この陣地の中のある幕舎へとこそこそ近づいていく人影の姿を目にしては隣の相方へと肘で合図を送る。
「馬鹿、放っとけって!ありゃ一応、この部隊の指揮官って事になってる貴族のボンボンだ!変な難癖つけられてみろ、俺達なんて一発だぞ」
「へへっ、そりゃおっかねぇ!くわばらくわばらっと・・・」
相方の合図にそちらへと目を向けた細長い囚人は、そこにいる者達の姿を目にすると慌てて相方のにやついた口を塞ぐ。
そこにいる二人組の振る舞いは確かに奇妙であり、からかい甲斐のありそうなものだ、しかしそれが貴族のものであると知れば事情も変わってくる。
縦と横それぞれに長い囚人達はそこにいる奇妙な二人組の事を見なかったことにすると、足早にその場を立ち去っていく。
「おいセバス、もっとこっちに寄せろ。僕が濡れてしまうではないか!」
「・・・私は困っておりませんが?」
周りをきょろきょろと伺い、明らかに怪しい足取りでとある幕舎の傍へと近づく奇妙な二人組、ボロアとセバスはようやく辿り着いた目的地に姿勢を低くする。
当然そんな姿勢では差していた傘が傾きボロアの身体を濡らしてしまう、彼はそれに対して文句を零していたが、傘を手にするセバスは意味が分からないと首を傾げるばかりであった。
「っ!お前はいつもそうやって・・・まぁいい、今は奴らの様子の方が気になるからな。こんなにも寛大な僕に涙を流して感謝するがいいぞ。さて、どれどれ・・・」
セバスのおちょくるような発言にボロアは振り返ると怒鳴りつけようとするが、その寸前にここで大声を上げると不味いと気がついた彼は、慌てて口を押えていた。
そうしてセバスに対し恩着せがましい発言をかました彼は、恐る恐るユーリ達の幕舎の幕を捲る。
その背後では、セバスが物凄い渋い表情を浮かべては全力で抗議の感情を示していたが、それに気づくようなボロアではなかった。
「んんっ!?何だ、奴らは何をやっているのだ?」
「坊ちゃま、お退きください。そこにいられると私が見えないではないですか」
幕を捲って目にした光景に、驚きの声を上げるボロア。
彼の背後では自分にもそれを見せろとせっついてくるセバスの姿が、彼はまたしても手にした傘を傾かせボロアの頭へと雨を垂らしていたが、それがわざとなのかそうではないのかは判別がつかなかった。
◇◆◇◆◇◆
「それで、どうするつもりなのユーリちゃん?」
幕舎の中央に設置された大きめの机、そこに手を突きながら前のめりになったシャロンがユーリへとそう尋ねる。
その机の周辺にはそれぞれの辺に陣取るようにしてエディとデズモンドも集まっており、シャロンの正面に立つユーリへとそれぞれに異なる表情で視線を向けていた。
「・・・ちょっと!聞いてるの、ユーリちゃん!?」
ユーリの返答を待つシャロンは腕を組み背筋を伸ばしている、そんな何でもない仕草でも様になっており、どこかお洒落さを感じさせるのは流石はシャロンといったところか。
そんな彼も自分の質問に対し無視を決め込み、机一杯に広げた紙へと何やら一心不乱に書き込んでいるユーリの姿を目にすれば声を張り上げてしまう。
「姉さん、兄さんを責めちゃいけませんぜ。土台無理な話だったんでやすよ、この人数であの砦を落とそうなんざ。ちょいと現実逃避にお絵かきを始めたって、そりゃ責められないってもんでさぁ」
「何よエディちゃん!貴方、やる前から諦めるっていうの!?それでも男の子なの、恥を知りなさい恥を!!」
「いや、あっしは始めから反対だったんですがね・・・逆に良かったじゃねぇですか、始めから無理だって分かって。期日まで三日はあるんだ、その間にとんずらする算段を考えましょうや」
「はぁ!?尻尾を巻いて逃げろって言うの!?嫌よあたしは、絶対に嫌!!あんな奴に馬鹿にされて、他の囚人ちゃん達からも舐められて・・・このまま逃げるくらいなら、ここで死んでやるわ!!」
両手を机へと叩きつけたシャロンに、その上へ広げられた真新しい紙は僅かに波打つ。
しかしそれも気にする様子を見せず、ただ一心不乱に何かを書き込み続けるユーリの姿にエディはちらりと同情の視線を向けると、シャロンを宥めに掛かっていた。
「そりゃ、姉さんはそれでいいかもしれませんがね・・・はぁ、こりゃ駄目だ。なぁデズモンドの旦那、あんたからも一言いっちゃくれませんかね?」
ボロアの態度か、それとも誰一人協力してくれなかった囚人達の振る舞いがよほど腹に据えかねたのか、もはや手を付けられない様子で暴れ始めたシャロンにエディは溜息を漏らすと、傍らのデズモンドへと助けを求める。
しかし彼はいつものようにむっつりと押し黙ったまま、何かを示すように顎をしゃくるだけだった。
「・・・出来たようだぞ」
「へ?」
デズモンドがいつものようにむっつりと口にしたのは、何かの完成を示した言葉だった。
その声に不意を突かれたように固まったエディは、ゆっくりとデズモンドに示された方へと振り返る。
「に、兄さん・・・そいつは何ですかい?」
そこでエディが目にしたのは、いつの間にか机一杯に書き込まれた何かの図面であった。
「何って・・・図面ですよ、図面。いやー、流石にこの大きさともなると結構掛かっちゃって。でも侵入するとなると、詳細な奴が必要でしょ?」
「図面って、こいつはもしかして・・・カンパーベック砦の図面ですかい!!?」
一仕事終えた満足感に額の汗を拭っているユーリ、その目の前で彼が今まさに書き上げたばかりの図面を凝視するエディはやがてわなわなと震え始めると、驚愕の声を上げていた。
「え?だから、そう言ってるじゃないですか。やだなぁエディさん、そんな当たり前の事に驚くなんてからかってるんですか?」
「当たり前って・・・カンパーベック砦っていやぁ、この国の最重要軍事拠点なんですぜ!?そいつの図面ってなりゃ、とんでもない軍事機密・・・兄さん、あんたこんなとんでもない代物どこで手に入れたんで!?」
「いやいや、手に入れたも何も・・・今、ここで書いたんですよ。もぅ、変なこと言わないでくださいよ!エディさんも見てたでしょ?」
驚愕の表情で食って掛ってくるエディに、ユーリはきょとんとした表情で不思議そうに首を捻るばかり。
エディがどんなに目を血走らせて必死に食い掛っても、彼は不思議そうに肩を竦めるだけであった。
「今書いたって・・・兄さん、あんたどこでそんな知識を―――」
「あ、そういうんじゃなくてですね。俺、出来るんですよこういうの。ほら、前に言ったじゃないですか紙とか筆記用具があれば地図が書けるって。あれですよ、あれ!」
目の前の図面を今書き上げたと口にするユーリの言葉を信じれば、今度はその知識や技術をどこで身に着けたのかという話になってくる。
それを問い詰めようとしたエディに、ユーリは自分にはそういう力があるのだと気軽な様子で言ってのけていた。
「紙とかがあれば出来るって、こいつはそんな簡単な話じゃ・・・それじゃ何ですかい?兄さんに掛かれば、どんな秘密でも―――」
ユーリが気軽に口にした言葉、その内容はとんでもないものだ。
国家機密に属する軍事機密を簡単に書き上げてしまうその能力の前では、どんな秘密を意味を為さなくなる。
その恐ろしさにエディは冷や汗を垂らしながら、ユーリへと怯えるような視線を向けていた。
「んん~!!やるじゃない、ユーリちゃん!!あたし、信じてたんだから!!」
そんなエディの震える声を遮るように、喜びに溢れた声が幕舎の中に響く。
その声の主、シャロンはユーリが書き上げたばかりの図面を跳び越すように机を跨ぐと、その勢いのままユーリへと抱き着き、そのまま激しく抱擁を交わしていた。
「・・・ユーリはいい奴だ」
「旦那。ははっ、確かにそうだ。こりゃ、あっしが心配するようなことじゃねぇですな」
ユーリとシャロンの激しい抱擁を眺めながら、デズモンドがいつもようにむっつりと呟く。
その誰に対して発したかも定かではない呟きにエディは振り返ると、何か諦めたようにぺしりとその広い額を叩いていた。
「さて、と・・・兄さん兄さん、それでどこから侵入するおつもりで?何か見当はついてるんですかい?」
「あぁ、それならここ何てどうですか?書いてて気づいたんですけど・・・」
「えぇ?どこどこ、あたしにも見せて頂戴!あら、これなら・・・楽勝じゃない!」
自分の心の葛藤に何とか落としどころを見つけたエディは、顔を上げるとユーリ達の下へと駆け寄っていく。
彼の質問に自らが書き上げた図面のある箇所を指し示したユーリに、シャロンは両手を組み合わせると歓声を上げる。
そんな彼らの様子をデズモンドは少し離れたところからいつもように腕を組みむっつりと眺めていた、しかしその表情はどこかいつもよりも緩んでいるように見えた。
土砂降りの雨にも囚人達はそんな酷な環境など慣れっこだと、水捌けのいい布地を頭の上に掲げるだけで外を平気な顔で闊歩している。
そんな囚人達の中の一人、縦と横それぞれに長い二人連れの中の片方が、この陣地の中のある幕舎へとこそこそ近づいていく人影の姿を目にしては隣の相方へと肘で合図を送る。
「馬鹿、放っとけって!ありゃ一応、この部隊の指揮官って事になってる貴族のボンボンだ!変な難癖つけられてみろ、俺達なんて一発だぞ」
「へへっ、そりゃおっかねぇ!くわばらくわばらっと・・・」
相方の合図にそちらへと目を向けた細長い囚人は、そこにいる者達の姿を目にすると慌てて相方のにやついた口を塞ぐ。
そこにいる二人組の振る舞いは確かに奇妙であり、からかい甲斐のありそうなものだ、しかしそれが貴族のものであると知れば事情も変わってくる。
縦と横それぞれに長い囚人達はそこにいる奇妙な二人組の事を見なかったことにすると、足早にその場を立ち去っていく。
「おいセバス、もっとこっちに寄せろ。僕が濡れてしまうではないか!」
「・・・私は困っておりませんが?」
周りをきょろきょろと伺い、明らかに怪しい足取りでとある幕舎の傍へと近づく奇妙な二人組、ボロアとセバスはようやく辿り着いた目的地に姿勢を低くする。
当然そんな姿勢では差していた傘が傾きボロアの身体を濡らしてしまう、彼はそれに対して文句を零していたが、傘を手にするセバスは意味が分からないと首を傾げるばかりであった。
「っ!お前はいつもそうやって・・・まぁいい、今は奴らの様子の方が気になるからな。こんなにも寛大な僕に涙を流して感謝するがいいぞ。さて、どれどれ・・・」
セバスのおちょくるような発言にボロアは振り返ると怒鳴りつけようとするが、その寸前にここで大声を上げると不味いと気がついた彼は、慌てて口を押えていた。
そうしてセバスに対し恩着せがましい発言をかました彼は、恐る恐るユーリ達の幕舎の幕を捲る。
その背後では、セバスが物凄い渋い表情を浮かべては全力で抗議の感情を示していたが、それに気づくようなボロアではなかった。
「んんっ!?何だ、奴らは何をやっているのだ?」
「坊ちゃま、お退きください。そこにいられると私が見えないではないですか」
幕を捲って目にした光景に、驚きの声を上げるボロア。
彼の背後では自分にもそれを見せろとせっついてくるセバスの姿が、彼はまたしても手にした傘を傾かせボロアの頭へと雨を垂らしていたが、それがわざとなのかそうではないのかは判別がつかなかった。
◇◆◇◆◇◆
「それで、どうするつもりなのユーリちゃん?」
幕舎の中央に設置された大きめの机、そこに手を突きながら前のめりになったシャロンがユーリへとそう尋ねる。
その机の周辺にはそれぞれの辺に陣取るようにしてエディとデズモンドも集まっており、シャロンの正面に立つユーリへとそれぞれに異なる表情で視線を向けていた。
「・・・ちょっと!聞いてるの、ユーリちゃん!?」
ユーリの返答を待つシャロンは腕を組み背筋を伸ばしている、そんな何でもない仕草でも様になっており、どこかお洒落さを感じさせるのは流石はシャロンといったところか。
そんな彼も自分の質問に対し無視を決め込み、机一杯に広げた紙へと何やら一心不乱に書き込んでいるユーリの姿を目にすれば声を張り上げてしまう。
「姉さん、兄さんを責めちゃいけませんぜ。土台無理な話だったんでやすよ、この人数であの砦を落とそうなんざ。ちょいと現実逃避にお絵かきを始めたって、そりゃ責められないってもんでさぁ」
「何よエディちゃん!貴方、やる前から諦めるっていうの!?それでも男の子なの、恥を知りなさい恥を!!」
「いや、あっしは始めから反対だったんですがね・・・逆に良かったじゃねぇですか、始めから無理だって分かって。期日まで三日はあるんだ、その間にとんずらする算段を考えましょうや」
「はぁ!?尻尾を巻いて逃げろって言うの!?嫌よあたしは、絶対に嫌!!あんな奴に馬鹿にされて、他の囚人ちゃん達からも舐められて・・・このまま逃げるくらいなら、ここで死んでやるわ!!」
両手を机へと叩きつけたシャロンに、その上へ広げられた真新しい紙は僅かに波打つ。
しかしそれも気にする様子を見せず、ただ一心不乱に何かを書き込み続けるユーリの姿にエディはちらりと同情の視線を向けると、シャロンを宥めに掛かっていた。
「そりゃ、姉さんはそれでいいかもしれませんがね・・・はぁ、こりゃ駄目だ。なぁデズモンドの旦那、あんたからも一言いっちゃくれませんかね?」
ボロアの態度か、それとも誰一人協力してくれなかった囚人達の振る舞いがよほど腹に据えかねたのか、もはや手を付けられない様子で暴れ始めたシャロンにエディは溜息を漏らすと、傍らのデズモンドへと助けを求める。
しかし彼はいつものようにむっつりと押し黙ったまま、何かを示すように顎をしゃくるだけだった。
「・・・出来たようだぞ」
「へ?」
デズモンドがいつものようにむっつりと口にしたのは、何かの完成を示した言葉だった。
その声に不意を突かれたように固まったエディは、ゆっくりとデズモンドに示された方へと振り返る。
「に、兄さん・・・そいつは何ですかい?」
そこでエディが目にしたのは、いつの間にか机一杯に書き込まれた何かの図面であった。
「何って・・・図面ですよ、図面。いやー、流石にこの大きさともなると結構掛かっちゃって。でも侵入するとなると、詳細な奴が必要でしょ?」
「図面って、こいつはもしかして・・・カンパーベック砦の図面ですかい!!?」
一仕事終えた満足感に額の汗を拭っているユーリ、その目の前で彼が今まさに書き上げたばかりの図面を凝視するエディはやがてわなわなと震え始めると、驚愕の声を上げていた。
「え?だから、そう言ってるじゃないですか。やだなぁエディさん、そんな当たり前の事に驚くなんてからかってるんですか?」
「当たり前って・・・カンパーベック砦っていやぁ、この国の最重要軍事拠点なんですぜ!?そいつの図面ってなりゃ、とんでもない軍事機密・・・兄さん、あんたこんなとんでもない代物どこで手に入れたんで!?」
「いやいや、手に入れたも何も・・・今、ここで書いたんですよ。もぅ、変なこと言わないでくださいよ!エディさんも見てたでしょ?」
驚愕の表情で食って掛ってくるエディに、ユーリはきょとんとした表情で不思議そうに首を捻るばかり。
エディがどんなに目を血走らせて必死に食い掛っても、彼は不思議そうに肩を竦めるだけであった。
「今書いたって・・・兄さん、あんたどこでそんな知識を―――」
「あ、そういうんじゃなくてですね。俺、出来るんですよこういうの。ほら、前に言ったじゃないですか紙とか筆記用具があれば地図が書けるって。あれですよ、あれ!」
目の前の図面を今書き上げたと口にするユーリの言葉を信じれば、今度はその知識や技術をどこで身に着けたのかという話になってくる。
それを問い詰めようとしたエディに、ユーリは自分にはそういう力があるのだと気軽な様子で言ってのけていた。
「紙とかがあれば出来るって、こいつはそんな簡単な話じゃ・・・それじゃ何ですかい?兄さんに掛かれば、どんな秘密でも―――」
ユーリが気軽に口にした言葉、その内容はとんでもないものだ。
国家機密に属する軍事機密を簡単に書き上げてしまうその能力の前では、どんな秘密を意味を為さなくなる。
その恐ろしさにエディは冷や汗を垂らしながら、ユーリへと怯えるような視線を向けていた。
「んん~!!やるじゃない、ユーリちゃん!!あたし、信じてたんだから!!」
そんなエディの震える声を遮るように、喜びに溢れた声が幕舎の中に響く。
その声の主、シャロンはユーリが書き上げたばかりの図面を跳び越すように机を跨ぐと、その勢いのままユーリへと抱き着き、そのまま激しく抱擁を交わしていた。
「・・・ユーリはいい奴だ」
「旦那。ははっ、確かにそうだ。こりゃ、あっしが心配するようなことじゃねぇですな」
ユーリとシャロンの激しい抱擁を眺めながら、デズモンドがいつもようにむっつりと呟く。
その誰に対して発したかも定かではない呟きにエディは振り返ると、何か諦めたようにぺしりとその広い額を叩いていた。
「さて、と・・・兄さん兄さん、それでどこから侵入するおつもりで?何か見当はついてるんですかい?」
「あぁ、それならここ何てどうですか?書いてて気づいたんですけど・・・」
「えぇ?どこどこ、あたしにも見せて頂戴!あら、これなら・・・楽勝じゃない!」
自分の心の葛藤に何とか落としどころを見つけたエディは、顔を上げるとユーリ達の下へと駆け寄っていく。
彼の質問に自らが書き上げた図面のある箇所を指し示したユーリに、シャロンは両手を組み合わせると歓声を上げる。
そんな彼らの様子をデズモンドは少し離れたところからいつもように腕を組みむっつりと眺めていた、しかしその表情はどこかいつもよりも緩んでいるように見えた。
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