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第二章 王国動乱
終わりと始まり
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「ヌーボ、ガララ!!今すぐ、あの男を!ユーリ・ハリントンを連れてくるのだ!!余、自らがその首を・・・ヌーボ、ガララ?どうした、何故返事をせぬ!!」
扉を押し潰すような勢いで自らの部屋へと足を踏み入れたジョンは、その激しい物音を掻き消すような大声で、そこで待っている筈の召使を呼びつける。
しかし、その声に返事はない。
「お前達まで・・・お前達まで、余を裏切るのか!!!」
部屋の中を見回しても誰の姿もない静寂に、硬質な音が鳴り響く。
それはジョンが頭に被っていた王冠を床に叩きつけ、それをさらに蹴りつけた音であった。
「余は、余は王なのだぞ!?それなのに、それなのに何故誰も余に従わぬ!!誰も余を敬わぬ!!何故だ!?」
荒れるジョンは、室内を滅茶苦茶に荒らしながら暴れまわる。
しかし子供の腕力では、王のために設えられた高級な家具や衣服の丈夫さを上回ることが出来ず、碌に破壊する事すらままならない。
「余のものなら・・・余によって破壊されよ!!」
自らのものすら自らの手によって破壊出来ない、そのストレスにジョンは頭を掻き毟る。
彼のその綺麗な金色の髪にうっすらと朱色が混じり始める頃、彼は視界の端に映った金属製のスタンドを引っ掴んでいた。
「こんなもの・・・こんなものぉぉぉ!!!」
それを涙を浮かべながら、床に叩きつけようとするジョン。
その勢いに細い金属製のスタンドはしなり、取り返しがつかないほどに歪んで曲がる。
「オハヨー、オハヨー!」
その時、金属製のスタンドの先から間の抜けた声が響く。
「・・・ふっ、ふふふっ、ふははははっ!そうか、そうだったな。余にはまだ貴様がいたのだったな、『オウム』よ」
金属製のスタンド、それはその先端に鳥籠をぶら下げたものであった。
その中には、彼の召使であるヌーボが飼っているオウム、ジョンが「オウム」と名づけたオウムが鳥籠の中でぶら下がっていた。
全ての者から見捨てられたと感じ、孤独の中で怒り狂っていたジョンにとって、その存在は思わず笑い声を堪えきれなくなってしまうものであった。
「すまなかったな、住処を荒らしてしまって。ふむ、バランスが悪いな・・・待ってろ、今何か別のものを探してきてやろう」
オウムの間の抜けた声を聞いたからか、それともその存在に一人ではないと知ったからか、ジョンはすっかりその怒りを収めていた。
元に戻そうとしたスタンドは、それを叩きつけようとした彼によって歪み、うまく立たせることが出来ずに今にも倒れそうだ。
それを目にしたジョンはオウムから背を向けると、代わりのものを探そうと部屋の中を探り始めていた。
「オーサマ、オーサマ!」
そんな彼を応援するように、オウムがスタンドを揺らしながら間の抜けた鳴き声を上げる。
「・・・王様だと?今、余を王様と呼んだか?」
しかしその言葉は、今のジョンにとっては呪いの言葉にもなる。
王様と呼ぶその声に、ジョンはゆっくりと振り返るとオウムの下へと近づいていく。
「この余を!誰も従う者がおらず、貴様のようなバカ鳥を供にするしかない余を王と呼ぶか!?侮辱しているのか、貴様は!!!」
目を血走らして鳥籠の戸を開いたジョンは、その中のオウムを掴み取る。
「オーサマ、オーサマ、オー・・・」
そして彼は怒りに任せ、腕に力を込める。
彼の腕の中から響いてきていた間抜けな鳴き声はやがて、聞こえなくなっていた。
「お、王様!お、王様の、こ、好物を作ってもらってきたんだな!」
「おい、先に言うんじゃねぇよ!このウスノロ!!へへっ、王様。王様の好物の木苺のプディングでさぁ!こいつはあっしが、あっしが考えた事でして!これでも食べて機嫌をと・・・王様?」
奇妙なほどの沈黙に包まれている王の寝室に、ヌーボとガララの騒がしい声が響く。
彼らが手にする皿の上には、山のような量のフルフルとした物体の上に、真っ赤なジャムがたっぷりと掛かっている料理が盛り付けられていた。
「・・・何だ、お前達。今までどこに行っていたのだ、探したのだぞ?」
彼らの前には、それ以上に真っ赤に染まったジョンの姿が。
そしてその足元には、彼と同じように、いやそれ以上に真っ赤に染まった何かの姿があった。
「へ?王様、何ですかいそれは?ま、まさか・・・」
それの正体に気付くのは、ガララの方が早い。
彼はそれに気が付くと、何かを心配するようにヌーボの方を見上げる。
そんな彼の目の前でヌーボが皿を取り落とし、その部屋にまた一つ赤い染みを作っていた。
「オ、オウム?し、死んじゃったのかぁ?な、なぁ、お、王様。お、王様が、お、おでの、オ、オウムを、こ、殺したのかぁ?」
ヌーボは微かに震えながら、ジョンにそう尋ねる。
彼のその言葉には、ジョンにそれを否定して欲しいという願いが込められていたのだろう。
「あぁ、そうだ。それの何が問題なのだ?王である余がいらぬと思ったから殺した、それだけであろう?」
しかしその願いは、儚く散っていく。
ジョンはヌーボの言葉に肩を竦めると、悪びれることなく自分がそれを殺したと口にする。
彼はその背後のオウムの死体へと目をやると、ゴミ屑でも見下すような瞳でそう吐き捨てていた。
「お、お、お、お、おおおぉぉぉぉぉぁざまぁぁぁぁぁ!!!」
ジョンが告げた言葉を、ヌーボは否定するように首を横に振る。
しかしやがて彼は全てを理解すると俯き、やがて顔を上げた。
そして彼は雄叫びを上げる、親友を奪われた怒りを込めて。
「止めろヌーボ!そいつはいけねぇ!!それをしちまったら俺達がどうなるかなんて、お前が一番知ってるだろう!?だったら止めろ、ヌーボ!!俺を一人にするんじゃねぇ!!」
そんな彼を、ガララが必死に抱き着いては止めようとしている。
普段はヌーボを馬鹿にしているガララが涙を浮かべて必死に訴えるその姿は、彼らの間にある強い絆を感じさせた。
「ガ、ララ・・・?」
ガララの必死の呼びかけに、ヌーボは寸前で正気を取り戻す。
彼の巨大な手は、あと少しの所でジョンの小さな頭を捉えようとしていた所で止まっていた。
「ひっ!?」
すぐ目の前にまで迫っていた死にジョンは怯え、悲鳴を漏らしては後ずさる。
その背後には、彼が殺したオウムの死体があった。
「お、おぉ・・・へへっ、焦らせやがって!だからてめぇはウスノロってんだよ!王様、すいやせんでした!今後はこういう事がないようにきつく言っときますんで、ここは俺の顔に免じて・・・王様?」
正気を取り戻したヌーボに、安堵の表情を浮かべるガララ。
ガララはヌーボの頭を引っ叩くと、彼の身体から下りて床へと降り立つ。
そうしてジョンへと視線を向けた彼は、その姿勢のまま固まってしまっていた。
「あっ、あっ、あぁ!?」
自らが殺したオウムの死体、その血の濡れた塊に躓き足を滑らせたジョンは、そのままバランスを崩し部屋の外、バルコニーにまで後ずさってしまう。
そして彼は今、そのバルコニーの手すりへと乗り上げ、そこから転がり落ちてゆく。
「だ、誰か・・・助け―――」
助けを求め、伸ばした手すら視界からすぐに消える。
ぐしゃりと響いたその物音は、この世から失われた生命と同じように小さく響いて、すぐに消えた。
「お、王様?た、大変だ!た、大変だよ、ガララ!た、助けを、た、助けを呼ばないと!」
「馬鹿野郎!!そんな事してる場合じゃねぇって、分かんねぇのかこのウスノロ!!」
王の死に動揺し慌てふためくヌーボに、ガララはぴしゃりと怒鳴りつけている。
「ほら、行くぞヌーボ!」
「い、行くって・・・ど、どこにだぁ?」
「あぁ、決まってんだろ?逃げるんだよ!!こんな事もあろうかとなぁ、誰にもバレずに逃げられるルートってのを調べておいたんだよ!ほら、急ぐぞ!!」
「お、おぉ!わ、分かっただぁ!」
ガララに先導されて、訳も分からずその後をついて行くヌーボ。
横暴なジョンに振り回されることに嫌気が差していたガララが事前に調べ上げていたルートは、大柄なヌーボを連れても脱出することの出来る見事な逃走経路であった。
「えっ、何あれ・・・嘘でしょ!?こ、これ陛下じゃ・・・だ、誰か!誰か来て!!陛下が、陛下がー!!!」
そんな彼らの背後では、幼王ジョンの死体を見つけた誰かが上げる甲高い悲鳴が響き渡っていた。
扉を押し潰すような勢いで自らの部屋へと足を踏み入れたジョンは、その激しい物音を掻き消すような大声で、そこで待っている筈の召使を呼びつける。
しかし、その声に返事はない。
「お前達まで・・・お前達まで、余を裏切るのか!!!」
部屋の中を見回しても誰の姿もない静寂に、硬質な音が鳴り響く。
それはジョンが頭に被っていた王冠を床に叩きつけ、それをさらに蹴りつけた音であった。
「余は、余は王なのだぞ!?それなのに、それなのに何故誰も余に従わぬ!!誰も余を敬わぬ!!何故だ!?」
荒れるジョンは、室内を滅茶苦茶に荒らしながら暴れまわる。
しかし子供の腕力では、王のために設えられた高級な家具や衣服の丈夫さを上回ることが出来ず、碌に破壊する事すらままならない。
「余のものなら・・・余によって破壊されよ!!」
自らのものすら自らの手によって破壊出来ない、そのストレスにジョンは頭を掻き毟る。
彼のその綺麗な金色の髪にうっすらと朱色が混じり始める頃、彼は視界の端に映った金属製のスタンドを引っ掴んでいた。
「こんなもの・・・こんなものぉぉぉ!!!」
それを涙を浮かべながら、床に叩きつけようとするジョン。
その勢いに細い金属製のスタンドはしなり、取り返しがつかないほどに歪んで曲がる。
「オハヨー、オハヨー!」
その時、金属製のスタンドの先から間の抜けた声が響く。
「・・・ふっ、ふふふっ、ふははははっ!そうか、そうだったな。余にはまだ貴様がいたのだったな、『オウム』よ」
金属製のスタンド、それはその先端に鳥籠をぶら下げたものであった。
その中には、彼の召使であるヌーボが飼っているオウム、ジョンが「オウム」と名づけたオウムが鳥籠の中でぶら下がっていた。
全ての者から見捨てられたと感じ、孤独の中で怒り狂っていたジョンにとって、その存在は思わず笑い声を堪えきれなくなってしまうものであった。
「すまなかったな、住処を荒らしてしまって。ふむ、バランスが悪いな・・・待ってろ、今何か別のものを探してきてやろう」
オウムの間の抜けた声を聞いたからか、それともその存在に一人ではないと知ったからか、ジョンはすっかりその怒りを収めていた。
元に戻そうとしたスタンドは、それを叩きつけようとした彼によって歪み、うまく立たせることが出来ずに今にも倒れそうだ。
それを目にしたジョンはオウムから背を向けると、代わりのものを探そうと部屋の中を探り始めていた。
「オーサマ、オーサマ!」
そんな彼を応援するように、オウムがスタンドを揺らしながら間の抜けた鳴き声を上げる。
「・・・王様だと?今、余を王様と呼んだか?」
しかしその言葉は、今のジョンにとっては呪いの言葉にもなる。
王様と呼ぶその声に、ジョンはゆっくりと振り返るとオウムの下へと近づいていく。
「この余を!誰も従う者がおらず、貴様のようなバカ鳥を供にするしかない余を王と呼ぶか!?侮辱しているのか、貴様は!!!」
目を血走らして鳥籠の戸を開いたジョンは、その中のオウムを掴み取る。
「オーサマ、オーサマ、オー・・・」
そして彼は怒りに任せ、腕に力を込める。
彼の腕の中から響いてきていた間抜けな鳴き声はやがて、聞こえなくなっていた。
「お、王様!お、王様の、こ、好物を作ってもらってきたんだな!」
「おい、先に言うんじゃねぇよ!このウスノロ!!へへっ、王様。王様の好物の木苺のプディングでさぁ!こいつはあっしが、あっしが考えた事でして!これでも食べて機嫌をと・・・王様?」
奇妙なほどの沈黙に包まれている王の寝室に、ヌーボとガララの騒がしい声が響く。
彼らが手にする皿の上には、山のような量のフルフルとした物体の上に、真っ赤なジャムがたっぷりと掛かっている料理が盛り付けられていた。
「・・・何だ、お前達。今までどこに行っていたのだ、探したのだぞ?」
彼らの前には、それ以上に真っ赤に染まったジョンの姿が。
そしてその足元には、彼と同じように、いやそれ以上に真っ赤に染まった何かの姿があった。
「へ?王様、何ですかいそれは?ま、まさか・・・」
それの正体に気付くのは、ガララの方が早い。
彼はそれに気が付くと、何かを心配するようにヌーボの方を見上げる。
そんな彼の目の前でヌーボが皿を取り落とし、その部屋にまた一つ赤い染みを作っていた。
「オ、オウム?し、死んじゃったのかぁ?な、なぁ、お、王様。お、王様が、お、おでの、オ、オウムを、こ、殺したのかぁ?」
ヌーボは微かに震えながら、ジョンにそう尋ねる。
彼のその言葉には、ジョンにそれを否定して欲しいという願いが込められていたのだろう。
「あぁ、そうだ。それの何が問題なのだ?王である余がいらぬと思ったから殺した、それだけであろう?」
しかしその願いは、儚く散っていく。
ジョンはヌーボの言葉に肩を竦めると、悪びれることなく自分がそれを殺したと口にする。
彼はその背後のオウムの死体へと目をやると、ゴミ屑でも見下すような瞳でそう吐き捨てていた。
「お、お、お、お、おおおぉぉぉぉぉぁざまぁぁぁぁぁ!!!」
ジョンが告げた言葉を、ヌーボは否定するように首を横に振る。
しかしやがて彼は全てを理解すると俯き、やがて顔を上げた。
そして彼は雄叫びを上げる、親友を奪われた怒りを込めて。
「止めろヌーボ!そいつはいけねぇ!!それをしちまったら俺達がどうなるかなんて、お前が一番知ってるだろう!?だったら止めろ、ヌーボ!!俺を一人にするんじゃねぇ!!」
そんな彼を、ガララが必死に抱き着いては止めようとしている。
普段はヌーボを馬鹿にしているガララが涙を浮かべて必死に訴えるその姿は、彼らの間にある強い絆を感じさせた。
「ガ、ララ・・・?」
ガララの必死の呼びかけに、ヌーボは寸前で正気を取り戻す。
彼の巨大な手は、あと少しの所でジョンの小さな頭を捉えようとしていた所で止まっていた。
「ひっ!?」
すぐ目の前にまで迫っていた死にジョンは怯え、悲鳴を漏らしては後ずさる。
その背後には、彼が殺したオウムの死体があった。
「お、おぉ・・・へへっ、焦らせやがって!だからてめぇはウスノロってんだよ!王様、すいやせんでした!今後はこういう事がないようにきつく言っときますんで、ここは俺の顔に免じて・・・王様?」
正気を取り戻したヌーボに、安堵の表情を浮かべるガララ。
ガララはヌーボの頭を引っ叩くと、彼の身体から下りて床へと降り立つ。
そうしてジョンへと視線を向けた彼は、その姿勢のまま固まってしまっていた。
「あっ、あっ、あぁ!?」
自らが殺したオウムの死体、その血の濡れた塊に躓き足を滑らせたジョンは、そのままバランスを崩し部屋の外、バルコニーにまで後ずさってしまう。
そして彼は今、そのバルコニーの手すりへと乗り上げ、そこから転がり落ちてゆく。
「だ、誰か・・・助け―――」
助けを求め、伸ばした手すら視界からすぐに消える。
ぐしゃりと響いたその物音は、この世から失われた生命と同じように小さく響いて、すぐに消えた。
「お、王様?た、大変だ!た、大変だよ、ガララ!た、助けを、た、助けを呼ばないと!」
「馬鹿野郎!!そんな事してる場合じゃねぇって、分かんねぇのかこのウスノロ!!」
王の死に動揺し慌てふためくヌーボに、ガララはぴしゃりと怒鳴りつけている。
「ほら、行くぞヌーボ!」
「い、行くって・・・ど、どこにだぁ?」
「あぁ、決まってんだろ?逃げるんだよ!!こんな事もあろうかとなぁ、誰にもバレずに逃げられるルートってのを調べておいたんだよ!ほら、急ぐぞ!!」
「お、おぉ!わ、分かっただぁ!」
ガララに先導されて、訳も分からずその後をついて行くヌーボ。
横暴なジョンに振り回されることに嫌気が差していたガララが事前に調べ上げていたルートは、大柄なヌーボを連れても脱出することの出来る見事な逃走経路であった。
「えっ、何あれ・・・嘘でしょ!?こ、これ陛下じゃ・・・だ、誰か!誰か来て!!陛下が、陛下がー!!!」
そんな彼らの背後では、幼王ジョンの死体を見つけた誰かが上げる甲高い悲鳴が響き渡っていた。
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