114 / 210
第二章 王国動乱
マッチポンプ
しおりを挟む
「どうしてだ!どうしてうまくいかぬ!!」
人一倍大きな身体を誇るヌーボに乗って移動しているネロとプティは、その大股な歩幅でいつしかこの王都でも寂れた街角、スラム街と呼ばれるような場所にまでやってきていた。
彼女達はそこで運営されているこじんまりとした孤児院を訪問し、そこの子供達と楽しそうに歓声を響かせている。
「王様、もう諦めましょうや。あのウスノロのヌーボって奴は、昔っから妙にガキ共から人気がありまして・・・ほらガキってのは皆、大きい生き物が好きでがしょ?そういうもんでございますから、ありゃもう仕方ねぇでございますよ」
そんなネロとプティ、そしてヌーボの姿を見詰めながら、ジョンが悔しそうに唇を噛みしめている。
彼の横では、彼のもう一人の召使であるガララが必死に彼を慰めようとしていた。
「身体が大きいから好かれるだと?あんな者よりも余の方が、王である余の方がずっと大きな存在ではないか!!」
「いや王様、そういう意味じゃねぇでございまして・・・こりゃ、何を言っても無駄だな」
ガララが口にしたヌーボが子供に好かれる理由に、ジョンは自らの胸を叩いては王である自分の方がずっと大きな存在だと主張している。
そんな彼に困ったようにその薄い頭髪を掻くガララは、彼から顔を背けるとぼそりと諦めを口にしていた。
「ほらほら、びびってんのかよー?」
「や、止めてよ!」
後ろに控えるガララへと振り返ったジョンの背後では、孤児院の子供達がその建物の屋根に上っては、何やら危険な遊びに興じていた。
その男の子にとっては度胸試しの一種に過ぎない遊びはしかし、屋根の端っこという場所を考えればとても危険な火遊びとも言えた。
「あっ!?」
そしてびびっているのかと冗談半分に押した手の平も、そうした不安定な足場では足を滑らせる切欠になってしまう。
屋根の上に集まった男の子の一人から胸を押された線の細い男の子は、そのまま足を滑らせ屋根から転げ落ちていく。
「ネ、ネロ!あれ!!」
「え?何、プティ?折角いい所だったのに・・・っ!?危ない!!」
押された勢いのためか屋根から転げ落ちた男の子は、意外なほどに大きな放物線を描いて落下していく。
それはその下で遊んでいたネロやプティの近くにまで飛んできていたが、それでも彼女達の手が届くことはない。
「う、う、うおおおおぉぉぉぉん!!」
その時、戸惑うような、詰まったような間の抜けた雄叫びが轟き、次いで巨大な影が疾風のように通り過ぎていった。
「「ヌーボ!!」」
少女達の驚く、そして喜ぶ声が響き、ヌーボの丸太のような腕が落ちてきた男の子の身体を受け止める。
「おぉ?あわ、あわあわわ!?」
「ひっ!?」
男の子を寸での処で受け止めたヌーボは、その勢いにバランスを崩してトコトコと後ずさっていく。
それはいつかジョンの目の前にまでやってきており、突然背後に現れたヌーボの巨大な影に、ジョンは振り返ると怯えた表情を浮かべていた。
「はふぅ・・・あ、危ない所だったんだな」
ジョンの目の前で何とかバランスを取り戻したヌーボは、安堵の吐息を漏らすと腕の中の男の子に優しく声を掛ける。
「す、凄ーい凄ーい!!凄いよ、ヌーボ!!」
「うん、凄かった!格好良かったよ、ヌーボ!!」
「へ、へへへ・・・お、おら、凄かったのか?む、夢中で、よ、よく憶えてないんだな」
今だ状況がよく分かっていない様子の男の子を地面へと下ろしてやっているヌーボに、ネロとプティの二人が歓声を上げながら近づいてくる。
そんな二人に、ヌーボはそのツルツルの頭を撫でながら恥ずかしそうにはにかんでいた。
「・・・そうか、その手があったか」
ヌーボの周りには男の子を心配する子供達と、ヌーボを称賛する子供達が集まってくる。
それらの中にあっても、少し背の高いネロとプティの声は良く響いた。
そんな彼女達の姿を少し離れた場所で眺めながら、ジョンはそう呟く。
「ガララ、耳を貸せ」
リリーナが駆け寄り、放心状態の男の子の手当てを行っている。
マーカスはその異常な身体能力で屋根を駆け上り、そこに残っていた男の子達を厳しく叱りつけていた。
そんな彼らにチラリと視線を向けながら、ジョンはガララを呼び寄せてはその尖った耳へと耳打ちする。
「へ?何ですかい急に・・・へ!?しょ、本気ですかい王様!?」
「あぁ、余は本気だ。どうせ近くに護衛の兵が隠れているのだろう?彼らにそこらの連中を適当に襲わせるのだ。それを余が収めれば・・・くくく、そうすればあの二人も余を認めるであろう」
耳打ちされた内容に、驚くガララ。
ジョンはそんな彼にニヤリと笑うと、自らの考えを改めて口にする。
それは、自作自演の救出劇を演じるというものであった。
「王様、言いつけには従いますがね・・・あっしは賛成してないって事は憶えておいてくださいよ!」
ジョンの命令に不満そうな表情を見せながらも、ガララはその命令を実行するためにその場から駆け出していく。
「あぁ、もううんざりだ!いつか、いつか絶対逃げ出してやる」
ジョンから遠ざかりその声が届かない距離になって、ガララはそう呟く。
その顔には、強い決意の色が浮かんでいた。
「あぁ、好きにするがいい。ふふふ、これで・・・これできっと、全てうまくいくのだ」
そんなガララの決意など知りもせずに、彼を見送るジョンは一人呟く。
その口元には、どこか邪悪に歪んだ笑みが浮かんでいた。
人一倍大きな身体を誇るヌーボに乗って移動しているネロとプティは、その大股な歩幅でいつしかこの王都でも寂れた街角、スラム街と呼ばれるような場所にまでやってきていた。
彼女達はそこで運営されているこじんまりとした孤児院を訪問し、そこの子供達と楽しそうに歓声を響かせている。
「王様、もう諦めましょうや。あのウスノロのヌーボって奴は、昔っから妙にガキ共から人気がありまして・・・ほらガキってのは皆、大きい生き物が好きでがしょ?そういうもんでございますから、ありゃもう仕方ねぇでございますよ」
そんなネロとプティ、そしてヌーボの姿を見詰めながら、ジョンが悔しそうに唇を噛みしめている。
彼の横では、彼のもう一人の召使であるガララが必死に彼を慰めようとしていた。
「身体が大きいから好かれるだと?あんな者よりも余の方が、王である余の方がずっと大きな存在ではないか!!」
「いや王様、そういう意味じゃねぇでございまして・・・こりゃ、何を言っても無駄だな」
ガララが口にしたヌーボが子供に好かれる理由に、ジョンは自らの胸を叩いては王である自分の方がずっと大きな存在だと主張している。
そんな彼に困ったようにその薄い頭髪を掻くガララは、彼から顔を背けるとぼそりと諦めを口にしていた。
「ほらほら、びびってんのかよー?」
「や、止めてよ!」
後ろに控えるガララへと振り返ったジョンの背後では、孤児院の子供達がその建物の屋根に上っては、何やら危険な遊びに興じていた。
その男の子にとっては度胸試しの一種に過ぎない遊びはしかし、屋根の端っこという場所を考えればとても危険な火遊びとも言えた。
「あっ!?」
そしてびびっているのかと冗談半分に押した手の平も、そうした不安定な足場では足を滑らせる切欠になってしまう。
屋根の上に集まった男の子の一人から胸を押された線の細い男の子は、そのまま足を滑らせ屋根から転げ落ちていく。
「ネ、ネロ!あれ!!」
「え?何、プティ?折角いい所だったのに・・・っ!?危ない!!」
押された勢いのためか屋根から転げ落ちた男の子は、意外なほどに大きな放物線を描いて落下していく。
それはその下で遊んでいたネロやプティの近くにまで飛んできていたが、それでも彼女達の手が届くことはない。
「う、う、うおおおおぉぉぉぉん!!」
その時、戸惑うような、詰まったような間の抜けた雄叫びが轟き、次いで巨大な影が疾風のように通り過ぎていった。
「「ヌーボ!!」」
少女達の驚く、そして喜ぶ声が響き、ヌーボの丸太のような腕が落ちてきた男の子の身体を受け止める。
「おぉ?あわ、あわあわわ!?」
「ひっ!?」
男の子を寸での処で受け止めたヌーボは、その勢いにバランスを崩してトコトコと後ずさっていく。
それはいつかジョンの目の前にまでやってきており、突然背後に現れたヌーボの巨大な影に、ジョンは振り返ると怯えた表情を浮かべていた。
「はふぅ・・・あ、危ない所だったんだな」
ジョンの目の前で何とかバランスを取り戻したヌーボは、安堵の吐息を漏らすと腕の中の男の子に優しく声を掛ける。
「す、凄ーい凄ーい!!凄いよ、ヌーボ!!」
「うん、凄かった!格好良かったよ、ヌーボ!!」
「へ、へへへ・・・お、おら、凄かったのか?む、夢中で、よ、よく憶えてないんだな」
今だ状況がよく分かっていない様子の男の子を地面へと下ろしてやっているヌーボに、ネロとプティの二人が歓声を上げながら近づいてくる。
そんな二人に、ヌーボはそのツルツルの頭を撫でながら恥ずかしそうにはにかんでいた。
「・・・そうか、その手があったか」
ヌーボの周りには男の子を心配する子供達と、ヌーボを称賛する子供達が集まってくる。
それらの中にあっても、少し背の高いネロとプティの声は良く響いた。
そんな彼女達の姿を少し離れた場所で眺めながら、ジョンはそう呟く。
「ガララ、耳を貸せ」
リリーナが駆け寄り、放心状態の男の子の手当てを行っている。
マーカスはその異常な身体能力で屋根を駆け上り、そこに残っていた男の子達を厳しく叱りつけていた。
そんな彼らにチラリと視線を向けながら、ジョンはガララを呼び寄せてはその尖った耳へと耳打ちする。
「へ?何ですかい急に・・・へ!?しょ、本気ですかい王様!?」
「あぁ、余は本気だ。どうせ近くに護衛の兵が隠れているのだろう?彼らにそこらの連中を適当に襲わせるのだ。それを余が収めれば・・・くくく、そうすればあの二人も余を認めるであろう」
耳打ちされた内容に、驚くガララ。
ジョンはそんな彼にニヤリと笑うと、自らの考えを改めて口にする。
それは、自作自演の救出劇を演じるというものであった。
「王様、言いつけには従いますがね・・・あっしは賛成してないって事は憶えておいてくださいよ!」
ジョンの命令に不満そうな表情を見せながらも、ガララはその命令を実行するためにその場から駆け出していく。
「あぁ、もううんざりだ!いつか、いつか絶対逃げ出してやる」
ジョンから遠ざかりその声が届かない距離になって、ガララはそう呟く。
その顔には、強い決意の色が浮かんでいた。
「あぁ、好きにするがいい。ふふふ、これで・・・これできっと、全てうまくいくのだ」
そんなガララの決意など知りもせずに、彼を見送るジョンは一人呟く。
その口元には、どこか邪悪に歪んだ笑みが浮かんでいた。
0
お気に入りに追加
2,395
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
外れスキル『レベル分配』が覚醒したら無限にレベルが上がるようになったんだが。〜俺を追放してからレベルが上がらなくなったって?知らん〜
純真
ファンタジー
「普通にレベル上げした方が早いじゃない。なんの意味があるのよ」
E級冒険者ヒスイのスキルは、パーティ間でレベルを移動させる『レベル分配』だ。
毎日必死に最弱モンスター【スライム】を倒し続け、自分のレベルをパーティメンバーに分け与えていた。
そんなある日、ヒスイはパーティメンバーに「役立たず」「足でまとい」と罵られ、パーティを追放されてしまう。
しかし、その晩にスキルが覚醒。新たに手に入れたそのスキルは、『元パーティメンバーのレベルが一生上がらなくなる』かわりに『ヒスイは息をするだけでレベルが上がり続ける』というものだった。
そのレベルを新しいパーティメンバーに分け与え、最強のパーティを作ることにしたヒスイ。
『剣聖』や『白夜』と呼ばれるS級冒険者と共に、ヒスイの名は世界中に轟いていく――。
「戯言を。貴様らがいくら成長したところで、私に! ましてや! 魔王様に届くはずがない! 生まれながらの劣等種! それが貴様ら人間だ!」
「――本当にそうか、確かめてやるよ。この俺出来たてホヤホヤの成長をもってな」
これは、『弱き者』が『強き者』になる――ついでに、可愛い女の子と旅をする物語。
※この作品は『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しております。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる