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第一章 最果ての街キッパゲルラ
トリニア・ワーグは自らの責務を果たす
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最果ての街キッパゲルラ、その郊外にあるコームズ商会の実験農場は小高い丘の上にあった。
そこに今、多くの避難民が列をなして殺到していた。
それは一人の少女がその赤毛の髪を振り乱しながら、そこへと避難民を誘導していたからであった。
「避難所はこちら、こちらでーす!!あ、押さないで!大丈夫ですから、スペースはまだ十分にありますから!落ち着いて進んでくださーい!!」
その少女、冒険者ギルド受付嬢トリニアは、両手を口元に添えては声を張り上げる。
彼女の懸命な振る舞いもあってか、避難民の列は大きな混乱もなく、避難所となっている実験農場への道を進んでいた。
「ふぅ、大分落ち着いてきたかな」
一時期の雪崩のように殺到してきた状況を過ぎ、大分落ち着いてきた避難民の様子に、トリニアは一息つくと額に浮かんだ汗を拭う。
「・・・でも、何でだろう?途中から、皆がやけに素直に言う事を聞くようになったような・・・私の気のせいなのかな?」
彼女は避難民の列を眺めながらふと、そう呟いていた。
彼女がギルド職員としての責任感から避難民の誘導を始めた当初は、それはもう酷い有様で、パニックを起こしこちらの誘導に従わない避難民はまだいい方で、暴れる避難民を必死で宥めるのも常であった。
そんな彼ら避難民が、いつの頃からかこちらの誘導に素直に従うようになったのだ。
それがどうにも不思議だと、トリニアは避難民の列を眺めながら首を傾げる。
「トリニアさーん、こっちはもう一杯だ!向こうに回してくれ!」
「あ、はーい!分かりましたー!じゃあここの誘導はお願いしますね、私は後ろの人達に説明してきますから!」
「おぉ、任せとけ!」
避難所を設営しているコームズ商会の職員が、トリニアへと声を掛けてくる。
どうやら今、避難民を誘導している避難所が一杯になったらしく、他の所に誘導して欲しいようだ。
それを聞いたトリニアは、それを列の奥の方の避難民にも説明しようと、その場から駆け出していく。
「皆さーん、聞いてくださーい!!こちらの避難所は一杯になりましたので、右手の、あちらに見える旗に向かって・・・えっ?」
丘を駆け下り、避難民の列の後方へと回ったトリニアは、再び声を張り上げ彼らに事情を説明しようとする。
しかし彼女は、その途中で意外な人物の姿を目にして固まってしまっていた。
「レ、レジー先輩!?それにオーソンさんも、どうしてここに!?」
「・・・トリニア、貴方こそどうして?」
トリニアが目を見開いて固まった先には、彼女の先輩であるレジーと、気を失っている見知らぬ少女を背負ったオーソンの姿があった。
「そう、そんな事があったの」
避難所となっている実験農場には、目印となるユークレール家の紋章の入った旗がはためいている。
その近く広場となっている場所の片隅で、ここについた避難民へと配られている飲み物を口にしたレジーは、そうゆっくりと呟いていた。
彼女は先ほどまでのボロボロな様子から、身体を拭いて少し休んだことで大分落ち着いたのか、すっかり元の美人受付嬢であるレジーの姿へと戻っていた。
「・・・頑張ったのね、トリニア。偉いわよ」
「そ、そんな私なんて全然ですよ!ただ当たり前のことをやっただけで・・・えへ、えへへ」
避難民でごった返す避難所の様子を眺めたレジーは、優しく微笑むとトリニアへと声を掛ける。
彼女のお褒めの言葉にトリニアは慌てて両手を前で振っては、大したことはしていないと声を大にしていたが、そのふにゃふにゃと緩む口元は満更でもないと如実に語っていた。
「そ、それより!レジー先輩の方が大変だったんじゃないんですか!?何でも、秘密工作部隊と戦ってたとか!」
「ううん、そんなの何て事もないのよ。この子も帰って来てくれたし・・・」
照れ隠しのためかトリニアは慌てて話題を変えると、レジーにも話を振る。
お互いにこれまでの事情を話し合ったトリニアは、レジーの話の方が気になると声を大きくするが、彼女はその膝の上で眠っているアレクの髪を撫でると、ゆっくりと首を横に振るばかりであった。
「先輩・・・その子が例の?」
「えぇ。この子が帰って来てくれただけで私は・・・」
レジーが話してくれたこれまでの事から、彼女がアレク呼ばれるその少女と暮らしていた事も知ったトリニアは、窺うような視線でそう尋ねる。
それにレジーは頷くと、アレクの顔にかかった髪の毛を優しく避けてやっていた。
「おい、あれ・・・」
「凄ぇ・・・何だよあれ」
レジーの姿にそれ以上何も聞けなくなったトリニアが黙っていると、周りが何やらざわざわと騒ぎ始めていた。
彼らは一様に同じ方向を向いては指を指したり声を上げたりしており、それはどうやらキッパゲルラの街の方であった。
「何だろう、ちょっと見てきます!先輩はここにいてください!」
「あ、ちょっと!もう・・・そそっかしいだから」
周りの様子にそわそわと身体を揺すっていたトリニアは、やがて我慢が出来なくなりその場を飛び出していた。
「すみません、通してください!あれ、オーソンさん?」
「あぁ、トリニアか。お前もあれを見に来たのか?」
「あれ?・・・えっ、嘘」
騒動に殺到する野次馬を掻き分け、トリニアは旗がはためく避難所の入り口付近にまでやって来ていた。
そこには、先客であったオーソンの姿が。
トリニアは彼に促されるように、それへと視線を向ける。
そして彼女は、信じられないと口を押えて固まってしまっていた。
「そんな、有り得ない・・・あんなの人間の力じゃ」
それはその先に広がっていた光景が、余りに凄まじいものであったからだ。
ミニチュアのように見える街の中で、一人巨大な存在感を醸し出す邪龍。
そしてその周囲を飛び回る小さな人影は、時折何かを閃かせてはその圧倒的な存在感を放つ邪龍を薙ぎ倒していた。
「凄ぇ凄ぇとは聞いていたが・・・ここまでとはな」
「オーソンさん、あの人と知り合いなんですか!?」
「知り合いも何も、エクスだろあれ。さっきから金色の何かがチラチラしてるしな」
その余りの光景に、熟練の冒険者であるオーソンも引きつった笑いを漏らしている。
まるでその光景を引き起こしている人物が知り合いだとでも言うようなオーソンの口調に、驚くトリニア。
彼はそんなトリニアに肩を竦めると、あの人影がエクスなのだと口にしていた。
「あれが、エクスさん・・・じゃあユーリさん達が、私達の街を守ろうと戦ってるんだ」
確かに、時折チラチラと覗く金色の輝きは、あのエクスが持つ眩いほどの金色の髪であろう。
その事実を受け入れたトリニアは、そうであるなら彼女の主であるユーリもまたそこで戦っているのだと、街へと視線を向ける。
「おぉ!空が割れたぞ!!」
「神話だ・・・神話の戦いだ」
「あぁ、神様・・・どうか私達をお救いください」
今、邪龍が放ったブレスをエクスが弾き飛ばす。
それは空を覆っていた雲を引き裂き、それを真っ二つに割って見せていた。
その光景に群衆は、神話の戦いだと囁き合う。
彼らはやがて地面へと膝をつくと、両手を組み彼女へと祈りを捧げ始めていた。
「おいおい、マジかよ。流石にそれはやり過ぎじゃねぇか?ま、気持ちは分かるけどよ・・・」
そんな彼らの姿に、オーソンは呆れたように呟くと頭を撫でる。
しかしそんな彼も戦いの光景へと目を向けると、それもあながち間違っていないと感じているようだった。
「ユーリさん、エクスさん・・・どうか、どうかご無事で」
トリニアもまた、彼らと同じように両手を合わせて祈りを捧ぐ。
しかし彼女の祈りは、彼らとは違うものを願うものであった。
そこに今、多くの避難民が列をなして殺到していた。
それは一人の少女がその赤毛の髪を振り乱しながら、そこへと避難民を誘導していたからであった。
「避難所はこちら、こちらでーす!!あ、押さないで!大丈夫ですから、スペースはまだ十分にありますから!落ち着いて進んでくださーい!!」
その少女、冒険者ギルド受付嬢トリニアは、両手を口元に添えては声を張り上げる。
彼女の懸命な振る舞いもあってか、避難民の列は大きな混乱もなく、避難所となっている実験農場への道を進んでいた。
「ふぅ、大分落ち着いてきたかな」
一時期の雪崩のように殺到してきた状況を過ぎ、大分落ち着いてきた避難民の様子に、トリニアは一息つくと額に浮かんだ汗を拭う。
「・・・でも、何でだろう?途中から、皆がやけに素直に言う事を聞くようになったような・・・私の気のせいなのかな?」
彼女は避難民の列を眺めながらふと、そう呟いていた。
彼女がギルド職員としての責任感から避難民の誘導を始めた当初は、それはもう酷い有様で、パニックを起こしこちらの誘導に従わない避難民はまだいい方で、暴れる避難民を必死で宥めるのも常であった。
そんな彼ら避難民が、いつの頃からかこちらの誘導に素直に従うようになったのだ。
それがどうにも不思議だと、トリニアは避難民の列を眺めながら首を傾げる。
「トリニアさーん、こっちはもう一杯だ!向こうに回してくれ!」
「あ、はーい!分かりましたー!じゃあここの誘導はお願いしますね、私は後ろの人達に説明してきますから!」
「おぉ、任せとけ!」
避難所を設営しているコームズ商会の職員が、トリニアへと声を掛けてくる。
どうやら今、避難民を誘導している避難所が一杯になったらしく、他の所に誘導して欲しいようだ。
それを聞いたトリニアは、それを列の奥の方の避難民にも説明しようと、その場から駆け出していく。
「皆さーん、聞いてくださーい!!こちらの避難所は一杯になりましたので、右手の、あちらに見える旗に向かって・・・えっ?」
丘を駆け下り、避難民の列の後方へと回ったトリニアは、再び声を張り上げ彼らに事情を説明しようとする。
しかし彼女は、その途中で意外な人物の姿を目にして固まってしまっていた。
「レ、レジー先輩!?それにオーソンさんも、どうしてここに!?」
「・・・トリニア、貴方こそどうして?」
トリニアが目を見開いて固まった先には、彼女の先輩であるレジーと、気を失っている見知らぬ少女を背負ったオーソンの姿があった。
「そう、そんな事があったの」
避難所となっている実験農場には、目印となるユークレール家の紋章の入った旗がはためいている。
その近く広場となっている場所の片隅で、ここについた避難民へと配られている飲み物を口にしたレジーは、そうゆっくりと呟いていた。
彼女は先ほどまでのボロボロな様子から、身体を拭いて少し休んだことで大分落ち着いたのか、すっかり元の美人受付嬢であるレジーの姿へと戻っていた。
「・・・頑張ったのね、トリニア。偉いわよ」
「そ、そんな私なんて全然ですよ!ただ当たり前のことをやっただけで・・・えへ、えへへ」
避難民でごった返す避難所の様子を眺めたレジーは、優しく微笑むとトリニアへと声を掛ける。
彼女のお褒めの言葉にトリニアは慌てて両手を前で振っては、大したことはしていないと声を大にしていたが、そのふにゃふにゃと緩む口元は満更でもないと如実に語っていた。
「そ、それより!レジー先輩の方が大変だったんじゃないんですか!?何でも、秘密工作部隊と戦ってたとか!」
「ううん、そんなの何て事もないのよ。この子も帰って来てくれたし・・・」
照れ隠しのためかトリニアは慌てて話題を変えると、レジーにも話を振る。
お互いにこれまでの事情を話し合ったトリニアは、レジーの話の方が気になると声を大きくするが、彼女はその膝の上で眠っているアレクの髪を撫でると、ゆっくりと首を横に振るばかりであった。
「先輩・・・その子が例の?」
「えぇ。この子が帰って来てくれただけで私は・・・」
レジーが話してくれたこれまでの事から、彼女がアレク呼ばれるその少女と暮らしていた事も知ったトリニアは、窺うような視線でそう尋ねる。
それにレジーは頷くと、アレクの顔にかかった髪の毛を優しく避けてやっていた。
「おい、あれ・・・」
「凄ぇ・・・何だよあれ」
レジーの姿にそれ以上何も聞けなくなったトリニアが黙っていると、周りが何やらざわざわと騒ぎ始めていた。
彼らは一様に同じ方向を向いては指を指したり声を上げたりしており、それはどうやらキッパゲルラの街の方であった。
「何だろう、ちょっと見てきます!先輩はここにいてください!」
「あ、ちょっと!もう・・・そそっかしいだから」
周りの様子にそわそわと身体を揺すっていたトリニアは、やがて我慢が出来なくなりその場を飛び出していた。
「すみません、通してください!あれ、オーソンさん?」
「あぁ、トリニアか。お前もあれを見に来たのか?」
「あれ?・・・えっ、嘘」
騒動に殺到する野次馬を掻き分け、トリニアは旗がはためく避難所の入り口付近にまでやって来ていた。
そこには、先客であったオーソンの姿が。
トリニアは彼に促されるように、それへと視線を向ける。
そして彼女は、信じられないと口を押えて固まってしまっていた。
「そんな、有り得ない・・・あんなの人間の力じゃ」
それはその先に広がっていた光景が、余りに凄まじいものであったからだ。
ミニチュアのように見える街の中で、一人巨大な存在感を醸し出す邪龍。
そしてその周囲を飛び回る小さな人影は、時折何かを閃かせてはその圧倒的な存在感を放つ邪龍を薙ぎ倒していた。
「凄ぇ凄ぇとは聞いていたが・・・ここまでとはな」
「オーソンさん、あの人と知り合いなんですか!?」
「知り合いも何も、エクスだろあれ。さっきから金色の何かがチラチラしてるしな」
その余りの光景に、熟練の冒険者であるオーソンも引きつった笑いを漏らしている。
まるでその光景を引き起こしている人物が知り合いだとでも言うようなオーソンの口調に、驚くトリニア。
彼はそんなトリニアに肩を竦めると、あの人影がエクスなのだと口にしていた。
「あれが、エクスさん・・・じゃあユーリさん達が、私達の街を守ろうと戦ってるんだ」
確かに、時折チラチラと覗く金色の輝きは、あのエクスが持つ眩いほどの金色の髪であろう。
その事実を受け入れたトリニアは、そうであるなら彼女の主であるユーリもまたそこで戦っているのだと、街へと視線を向ける。
「おぉ!空が割れたぞ!!」
「神話だ・・・神話の戦いだ」
「あぁ、神様・・・どうか私達をお救いください」
今、邪龍が放ったブレスをエクスが弾き飛ばす。
それは空を覆っていた雲を引き裂き、それを真っ二つに割って見せていた。
その光景に群衆は、神話の戦いだと囁き合う。
彼らはやがて地面へと膝をつくと、両手を組み彼女へと祈りを捧げ始めていた。
「おいおい、マジかよ。流石にそれはやり過ぎじゃねぇか?ま、気持ちは分かるけどよ・・・」
そんな彼らの姿に、オーソンは呆れたように呟くと頭を撫でる。
しかしそんな彼も戦いの光景へと目を向けると、それもあながち間違っていないと感じているようだった。
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