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第6章
119,子供達と
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たくさんの子供達がそれぞれに自分のやるべきことをこなしている。
洗濯をしている者。掃除をしている者。庭で勉強している者。大体何人かのグループを作って行動している。
今オレは孤児院エリザに来ている。
来ているといっても屋敷からは目と鼻の先、というか同じ敷地内なので別にそんな大仰なものでもない。
でも一応この屋敷や敷地の持ち主はオレで、孤児院の運営に関する資金も全部オレが出していることになっているので孤児院に来ると職員になってくれたエリザベートさんが救った人達が歓迎してくれる。
ちなみに事前に来る事は伝えてあったので子供達総出でお出迎えとかはやめてもらった。
普段の様子を見たいという趣旨を一応伝えたのがよかったようだ。
子供達は当初の痩せ細った欠食児童然とした状態から徐々に回復しつつある。
この辺はネーシャを間近で見てきた経緯があるから大丈夫だろう。治療が必要な子は最初に全員治療されているし。
みんな元気に笑顔いっぱいで非常によろしい。
「ワタリお嬢様、こちらがご希望の書類になります」
「ありがと」
受け取った書類は孤児院にいる子供達全員のステータスだ。
さすがに全員を鑑定で調べていっては時間がかかってしょうがないので事前に用意してもらっておいた。
「お話にあったBaseLv5以下の者達は23名です。
優先して年齢順にまとめてありますのでご覧ください」
書類を捲って最初の1枚を確認すると確かにBaseLvが1しかない。年も7歳だ。
BaseLv1だとステータスが素のままなのでHPも低い。
何かの拍子で大怪我を負ったらそのまま回復魔法を受け付けず死んでしまう場合もある。
魔物を狩ることができない人達は仕事などをして得た経験値でBaseLvが上がるとまず始めにHP増加Lv1を取得するのが普通だ。
これでHPが+15されて消費ポイントは2なので1残る。
あとは各自それぞれにあった方向性でポイントを使っていく。
一先ずBaseLvは2以上にしておくのがいいのだが、一般的な仕事では数年かけてやっとあがる程度だ。
しかも職業:奴隷では何年かけてもただの仕事ではBaseLvがなかなか上がらないそうだ。
「じゃあまずはこの10歳の犬の獣人の男の子と9歳のドワーフの女の子にしようかな。
健康状態が他の子達よりも幾分良好だからね」
「わかりました。今呼んできます」
職員の女性が席を立ち2人を呼んでくる間に他の書類を見てしまっておこう。
1番BaseLvが高い子でもBaseLv6のようだ。
取得しているスキルもステータス増加系しかなく、ほとんどの子がHPと筋力を上げている。
この辺は労働力として見られているのが強いからだろう。
子供でもこの世界――ウイユベールなら十分に労働力だ。
筋力を上げていない子は回復力をあげていたりする。敏捷や器用をあげているような子はいない。
ステータス増加系以外のスキルを取得していないのはBaseLvが低すぎて有効活用できないからだろう。
子供を戦闘用の奴隷として育てるのには労力もお金もかかりすぎるし、何より時間がかかりすぎる。
それなら戦闘用の奴隷を買った方が遥かに早い。
結果的に特に奇抜なステータス構成になっていたりする子はおらず、BaseLvの低い子にHP増加Lv1を取らせるだけで済むようだ。
「お待たせ致しました、お嬢様」
「し、失礼します」
「……失礼します」
職員の女性が戻ってきて、ちょっと垂れめの犬耳に緊張して尻尾がピンと立っている男の子とその男の子よりも頭2つ分くらい小さい女の子が入ってきた。
「じゃあ座って」
「「はい」」
オレが座っているソファーの正面に2人を座らせる。
職員の女性は2人の後ろに回って立ったままのようだ。別に座ってもいいのに。
「さて、君達にはちょっと実験に付き合ってもらいます」
「……実験、ですか?」
「お、俺! なんでもやります! だからどうかタルアは見逃してください!」
「……タルア?」
「タルアは俺の弟で……あんまり体が強くないからみんなみたいに仕事もできなくて……」
垂れた犬耳をさらにしょんぼりさせて説明する男の子は俯いて最後の方はずいぶん小さな声になってしまっている。
この子は何か勘違いしているみたいだ。別に見逃すも何もそのタルアって子に何かするつもりもなければ売り飛ばしたりする予定もない。
というかこの孤児院にいる子達はみんな元気にすくすく育ってもらわないと困る。
「まぁ君の弟君をどうこうするつもりはないから安心して」
「ほ、本当ですか!?」
「うん、それに実験といっても君達に危険が及ぶようなことにはならないから安心してね。
ちょっと私達についてきてもらうだけだから。
もちろん安全確保のために防具を支給はするけど念のためだから」
「ぼ、防具……」
防具が必要になるということがどういうことなのかきちんと理解しているのか、獣人の男の子の顔色はあまりよくない。
ドワーフの女の子の方はあまり表情の変化がないからよくわからない。ほとんど喋らないし。いや男の子の方が弟君のこともあって必死に喋っていただけか。
「まぁ簡単にいうと君達はBaseLvが1しかないからLvアップしてもらう。
HPはあった方がいいからね。HPがあればもし大怪我を負っても治療が間に合う場合も多いし」
「あ、あのお嬢様……俺達、その……魔物と戦った事もないし……」
「戦うのは私がするから大丈夫。君達は私の後に付いてきてくれればいいから」
「え……お嬢様が……?」
当然ながら孤児院エリザにいる子供達はオレの戦闘能力など知るわけがない。
まぁどうみても自分より年下の女の子が代わりに戦うといってるのだ。困惑するなという方が難しい。
「まぁとりあえず君達用の防具をつけてくれるかな?」
説明しても納得してもらうのは難しいと思ったので、スルーしてアルがすでに用意しておいた防具一式を装備してもらう。
用意したのは簡易障壁が展開できる腕輪と皮の装備一式。
腕輪だけでも十分かもしれないが念の為一式装備を用意した。
普段着の上から装備した2人を連れてレーネさんと合流するとPT編成でPTを組む。
レーネさんという見た目からして頼りになる人と合流したことに不安げだった2人は安心したのかやっと堅かった表情が若干和らいだようだ。
「それじゃいくよー」
庭に出るとさっそく帰還用魔道具を起動する。
一瞬で視界が切り替わり、そこにはどこまでも続く緑の海が広がっていた。
「す、すっげー!」
「……わぁー」
転移なんて経験をしたことがなかった2人は一気にテンションが上がって興奮しているようだ。
垂れ耳君の目はキラキラと輝いて尻尾ははちきれんばかりに振られているし、あまり表情が動かなかったドワーフの女の子も小さな口と目を見開いて周りを見渡している。
「2人共あんまりはしゃぎすぎないでね?
ここはもう魔物がいるところだから」
「あ、は、はい!」
「……はい」
すでに気配察知にはいくつか魔物の反応がある。
とはいってもここは獣の窟――この世界に転生したときにいた場所で魔物は雑魚しかいない。
反応があった魔物もビッグマウスっぽい感じだし、団体さんで襲ってこようが脅威にもならない。
「さてさてじゃあ実験を開始しましょう。
2人にやってもらうのは自分のBaseLvが上がったら私に教えること。
あと勝手に動かないこと。
いいかな?」
「「はい!」」
「うん、いい返事だね」
2人の元気のいい返事を聞き、レーネさんにアイコンタクトで合図するとさっそく近場のビッグマウスが1匹消滅した。
なんてことはない遠距離斬撃スキル――飛斬が炸裂しただけだ。
まぁビッグマウス程度の雑魚だと解体できずにオーバーキルしてしまうけど、特に問題もない。どうせ魔結晶なんて出るとは思えないし。
2人を見ると特に反応はない。
というかレーネさんの動きが早すぎてすでに1匹ビッグマウスが死んでいることに気づいていさえしないようだ。
「とりあえず1匹じゃだめっと。ほいっ」
反応があったもうひとつの方に氷の矢を投げつけて瞬殺する。
今度はオレが攻撃したので2人共気づいたが声もでないくらいびっくりしている。
アルがすぐに解体して戻ってくるがまだ2人はびっくりしたままだ。
「BaseLvは上がったかな?」
「はっ! あ、えっとあがってないです」
「……ない、です」
オレとアルとレーネさんの3人のシトポーの祝福効果でもビッグマウス2匹ではまだ上がらないようだ。
それからしばらく狩り続け20匹目のビッグマウスを仕留めた所で2人共Lvアップした。
事前情報ではBaseLv1ではビッグマウス200匹分くらいでLvが上がるという話だった。
まぁビッグマウスやラージラビットは頑張れば子供でも狩れる程度の雑魚なので経験値が低いから数を狩らなければいけないのは仕方ないだろう。
ネーシャとユユさんの時のようにそこそこの魔物を相手にすると慣れていない子供達がパニックになってしまうだろうからね。
実験結果からオレとレーネさんとアルの祝福効果で約10倍の経験値が手に入るようだ。
もちろんPT全員に分配される経験値がどういう風になっているのかなどがわからないので本当に10倍なのかは疑わしい。
だが祝福の効果がどの程度なのかは大体わかっていれば問題ないのだ。
それよりもオレ達が子供達のLv上げを手伝ってあげれば10倍以上のスピードで終わらせられる事がわかったのだから今回の実験は成功だ。
とはいっても上げすぎる必要はない。せいぜいBaseLv3,4あたりまであげておけばよいという程度だ。
そのまま獣の窟をトコトコ移動しながら目に付いたビッグマウスとラージラビットを瞬殺していく。
所々で色々と実験を挟みながら2時間程度で2人のBaseLvは4になり目標は無事達成した。
でもまだ20人以上残っている。
しばらくは子供達のLv上げを手伝うことになりそうだ。
洗濯をしている者。掃除をしている者。庭で勉強している者。大体何人かのグループを作って行動している。
今オレは孤児院エリザに来ている。
来ているといっても屋敷からは目と鼻の先、というか同じ敷地内なので別にそんな大仰なものでもない。
でも一応この屋敷や敷地の持ち主はオレで、孤児院の運営に関する資金も全部オレが出していることになっているので孤児院に来ると職員になってくれたエリザベートさんが救った人達が歓迎してくれる。
ちなみに事前に来る事は伝えてあったので子供達総出でお出迎えとかはやめてもらった。
普段の様子を見たいという趣旨を一応伝えたのがよかったようだ。
子供達は当初の痩せ細った欠食児童然とした状態から徐々に回復しつつある。
この辺はネーシャを間近で見てきた経緯があるから大丈夫だろう。治療が必要な子は最初に全員治療されているし。
みんな元気に笑顔いっぱいで非常によろしい。
「ワタリお嬢様、こちらがご希望の書類になります」
「ありがと」
受け取った書類は孤児院にいる子供達全員のステータスだ。
さすがに全員を鑑定で調べていっては時間がかかってしょうがないので事前に用意してもらっておいた。
「お話にあったBaseLv5以下の者達は23名です。
優先して年齢順にまとめてありますのでご覧ください」
書類を捲って最初の1枚を確認すると確かにBaseLvが1しかない。年も7歳だ。
BaseLv1だとステータスが素のままなのでHPも低い。
何かの拍子で大怪我を負ったらそのまま回復魔法を受け付けず死んでしまう場合もある。
魔物を狩ることができない人達は仕事などをして得た経験値でBaseLvが上がるとまず始めにHP増加Lv1を取得するのが普通だ。
これでHPが+15されて消費ポイントは2なので1残る。
あとは各自それぞれにあった方向性でポイントを使っていく。
一先ずBaseLvは2以上にしておくのがいいのだが、一般的な仕事では数年かけてやっとあがる程度だ。
しかも職業:奴隷では何年かけてもただの仕事ではBaseLvがなかなか上がらないそうだ。
「じゃあまずはこの10歳の犬の獣人の男の子と9歳のドワーフの女の子にしようかな。
健康状態が他の子達よりも幾分良好だからね」
「わかりました。今呼んできます」
職員の女性が席を立ち2人を呼んでくる間に他の書類を見てしまっておこう。
1番BaseLvが高い子でもBaseLv6のようだ。
取得しているスキルもステータス増加系しかなく、ほとんどの子がHPと筋力を上げている。
この辺は労働力として見られているのが強いからだろう。
子供でもこの世界――ウイユベールなら十分に労働力だ。
筋力を上げていない子は回復力をあげていたりする。敏捷や器用をあげているような子はいない。
ステータス増加系以外のスキルを取得していないのはBaseLvが低すぎて有効活用できないからだろう。
子供を戦闘用の奴隷として育てるのには労力もお金もかかりすぎるし、何より時間がかかりすぎる。
それなら戦闘用の奴隷を買った方が遥かに早い。
結果的に特に奇抜なステータス構成になっていたりする子はおらず、BaseLvの低い子にHP増加Lv1を取らせるだけで済むようだ。
「お待たせ致しました、お嬢様」
「し、失礼します」
「……失礼します」
職員の女性が戻ってきて、ちょっと垂れめの犬耳に緊張して尻尾がピンと立っている男の子とその男の子よりも頭2つ分くらい小さい女の子が入ってきた。
「じゃあ座って」
「「はい」」
オレが座っているソファーの正面に2人を座らせる。
職員の女性は2人の後ろに回って立ったままのようだ。別に座ってもいいのに。
「さて、君達にはちょっと実験に付き合ってもらいます」
「……実験、ですか?」
「お、俺! なんでもやります! だからどうかタルアは見逃してください!」
「……タルア?」
「タルアは俺の弟で……あんまり体が強くないからみんなみたいに仕事もできなくて……」
垂れた犬耳をさらにしょんぼりさせて説明する男の子は俯いて最後の方はずいぶん小さな声になってしまっている。
この子は何か勘違いしているみたいだ。別に見逃すも何もそのタルアって子に何かするつもりもなければ売り飛ばしたりする予定もない。
というかこの孤児院にいる子達はみんな元気にすくすく育ってもらわないと困る。
「まぁ君の弟君をどうこうするつもりはないから安心して」
「ほ、本当ですか!?」
「うん、それに実験といっても君達に危険が及ぶようなことにはならないから安心してね。
ちょっと私達についてきてもらうだけだから。
もちろん安全確保のために防具を支給はするけど念のためだから」
「ぼ、防具……」
防具が必要になるということがどういうことなのかきちんと理解しているのか、獣人の男の子の顔色はあまりよくない。
ドワーフの女の子の方はあまり表情の変化がないからよくわからない。ほとんど喋らないし。いや男の子の方が弟君のこともあって必死に喋っていただけか。
「まぁ簡単にいうと君達はBaseLvが1しかないからLvアップしてもらう。
HPはあった方がいいからね。HPがあればもし大怪我を負っても治療が間に合う場合も多いし」
「あ、あのお嬢様……俺達、その……魔物と戦った事もないし……」
「戦うのは私がするから大丈夫。君達は私の後に付いてきてくれればいいから」
「え……お嬢様が……?」
当然ながら孤児院エリザにいる子供達はオレの戦闘能力など知るわけがない。
まぁどうみても自分より年下の女の子が代わりに戦うといってるのだ。困惑するなという方が難しい。
「まぁとりあえず君達用の防具をつけてくれるかな?」
説明しても納得してもらうのは難しいと思ったので、スルーしてアルがすでに用意しておいた防具一式を装備してもらう。
用意したのは簡易障壁が展開できる腕輪と皮の装備一式。
腕輪だけでも十分かもしれないが念の為一式装備を用意した。
普段着の上から装備した2人を連れてレーネさんと合流するとPT編成でPTを組む。
レーネさんという見た目からして頼りになる人と合流したことに不安げだった2人は安心したのかやっと堅かった表情が若干和らいだようだ。
「それじゃいくよー」
庭に出るとさっそく帰還用魔道具を起動する。
一瞬で視界が切り替わり、そこにはどこまでも続く緑の海が広がっていた。
「す、すっげー!」
「……わぁー」
転移なんて経験をしたことがなかった2人は一気にテンションが上がって興奮しているようだ。
垂れ耳君の目はキラキラと輝いて尻尾ははちきれんばかりに振られているし、あまり表情が動かなかったドワーフの女の子も小さな口と目を見開いて周りを見渡している。
「2人共あんまりはしゃぎすぎないでね?
ここはもう魔物がいるところだから」
「あ、は、はい!」
「……はい」
すでに気配察知にはいくつか魔物の反応がある。
とはいってもここは獣の窟――この世界に転生したときにいた場所で魔物は雑魚しかいない。
反応があった魔物もビッグマウスっぽい感じだし、団体さんで襲ってこようが脅威にもならない。
「さてさてじゃあ実験を開始しましょう。
2人にやってもらうのは自分のBaseLvが上がったら私に教えること。
あと勝手に動かないこと。
いいかな?」
「「はい!」」
「うん、いい返事だね」
2人の元気のいい返事を聞き、レーネさんにアイコンタクトで合図するとさっそく近場のビッグマウスが1匹消滅した。
なんてことはない遠距離斬撃スキル――飛斬が炸裂しただけだ。
まぁビッグマウス程度の雑魚だと解体できずにオーバーキルしてしまうけど、特に問題もない。どうせ魔結晶なんて出るとは思えないし。
2人を見ると特に反応はない。
というかレーネさんの動きが早すぎてすでに1匹ビッグマウスが死んでいることに気づいていさえしないようだ。
「とりあえず1匹じゃだめっと。ほいっ」
反応があったもうひとつの方に氷の矢を投げつけて瞬殺する。
今度はオレが攻撃したので2人共気づいたが声もでないくらいびっくりしている。
アルがすぐに解体して戻ってくるがまだ2人はびっくりしたままだ。
「BaseLvは上がったかな?」
「はっ! あ、えっとあがってないです」
「……ない、です」
オレとアルとレーネさんの3人のシトポーの祝福効果でもビッグマウス2匹ではまだ上がらないようだ。
それからしばらく狩り続け20匹目のビッグマウスを仕留めた所で2人共Lvアップした。
事前情報ではBaseLv1ではビッグマウス200匹分くらいでLvが上がるという話だった。
まぁビッグマウスやラージラビットは頑張れば子供でも狩れる程度の雑魚なので経験値が低いから数を狩らなければいけないのは仕方ないだろう。
ネーシャとユユさんの時のようにそこそこの魔物を相手にすると慣れていない子供達がパニックになってしまうだろうからね。
実験結果からオレとレーネさんとアルの祝福効果で約10倍の経験値が手に入るようだ。
もちろんPT全員に分配される経験値がどういう風になっているのかなどがわからないので本当に10倍なのかは疑わしい。
だが祝福の効果がどの程度なのかは大体わかっていれば問題ないのだ。
それよりもオレ達が子供達のLv上げを手伝ってあげれば10倍以上のスピードで終わらせられる事がわかったのだから今回の実験は成功だ。
とはいっても上げすぎる必要はない。せいぜいBaseLv3,4あたりまであげておけばよいという程度だ。
そのまま獣の窟をトコトコ移動しながら目に付いたビッグマウスとラージラビットを瞬殺していく。
所々で色々と実験を挟みながら2時間程度で2人のBaseLvは4になり目標は無事達成した。
でもまだ20人以上残っている。
しばらくは子供達のLv上げを手伝うことになりそうだ。
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