813 / 1,386
よし決めた!
しおりを挟む
ユズキによるユズカの懐妊報告の後、ユズカをベッドに縛り付ける勢いで部屋に連れて行こうとするユズキに向かい、母さんが厳しく注意する。
「妊娠は病気じゃないのよ。確かに具合が悪い時は横になる事も必要だけど、適度な運動は毎日はした方が良いわ。疲労が溜まったりストレスを感じるほどの運動は厳禁だけど、散歩ぐらいはしなければ駄目。初めての妊娠だから夫婦そろって心配する気持ちも分からないでもないけど、あまり動かないと出産のときが大変なのよ。あとは、そうねえ………」
などと、母さんによる妊娠した時の注意事項や心構えなどの講義が行われていた。
ユズカは「ふんふん…」としっかりと聞いているようだったが、何故か同じ様に嫁ーずとドワーフメイド衆もしっかりとメモを片手に講義を受けていた。
嫁ーずは分からないでもないけど…ドワーフメイド衆よ、君達にそんな相手は居るのか?
俺の屋敷から出たところなんて見た事ないんだけど…ま、いっか。
さて、母さんの講義をしっかりと聞いたユズカは、メイドとしての仕事量を少し減らし、毎日の朝夕に母さんとネス湖の湖畔を散歩する事に決めた様だ。
ユズキは、それにも護衛として付いて行くとか言っていたが、ここは普段喰っちゃ寝しているブレンダーとクイーンに護衛として付いて行かせる事で落ち着いた。
ユズカはどっちかというと、母さんの言葉で落ち着いたようで、泰然と構えていたが、心配性&嫁さんLOVEなユズキがやっぱり過保護気味かもしれない。
まあ、初めての子供ともなれば、父親がそうなるのも仕方がないのかもな。
前世の俺の場合は、仕事が忙しすぎて、ほとんど嫁さんに構ってなかったけど、これが普通の夫なのかもしれない…。
つまり、前世の俺はダメ夫だったという事だな…反省…。
ま、嫁ーずが妊娠したら、俺にも参考になる事も多いので、色々と有難い。
やはり経産婦である母さんを迎えたのは正解だったな。
さて、そんな妊娠騒動が一段落付いた翌日、俺は約束通りお弁当を持参で妹達と嫁ーずを連れて、もう一度保護地区最南端のバギーのテストコースへと向かった。
朝から昼まで何回もコースを周回し、蒸気動力のバギーの問題点や装備に関してドワーフ達と熱い議論を交わした。
昼食後、妹達と嫁ーずはコースを逆に回ってみたりして楽しんでいたが、俺はコースの細部や構成なんかをチェックしたり、この先の計画を考えたりしながら、まったりと過ごした。
俺が来ていることをどこからか嗅ぎ付けた人魚さんが大挙襲来し、お見合い会の要求をされたりもしたが…まあ、それは上手くはぐらかしておいた。
下手に言質を取られたりしたら、大変な事になるからな。
陽も少し傾き始めた頃、目いっぱい遊んで満足したのか、妹達と嫁ーずがバギーから降りて来たので、今日の所はお暇することにした。
ドワーフさん達は、俺との話し合いで今後の開発方針が固まったとかで、ヤル気に満ちているが…ほどほどにして欲しいと思う。
あんまり頑張りすぎると、俺の仕事が増えるかもしれないからな。
いや待てよ…発案者の嫁の責任を旦那であるユズキに取って貰うのもアリだな。
うん、帰ったらユズキにこのアクティビティー関連の仕事は押し付けよう!
絶対にそうしよう、よし決めた!
帰り道は、遊び疲れたのかユリアちゃんは寝ちゃったけど、ここまで子供を引き付ける魅力が有るんだから、俺の領地で正式にオープンしたら、大繁盛間違いない。
売上からいくらかユズユズの懐に入るんだから、ユズキには死ぬほど働いて貰わないとな。
結局、ユリアちゃんは家に着くまで、コルネちゃんに寄りかかってすやすやと寝ていた。
コルネちゃんのお腹の辺りに涎が垂れたりもしていたけど、そこはお姉ちゃんであるコルネちゃんが、笑って我慢してた。
ま、仕方ないもんね。
家に着いて目を覚ましたユリアちゃんは、今日遊んだアクティビティーを、それはもう楽しそうに母さんに一生懸命に報告していた。
もちろん細かい部分はコルネちゃんが補足したりもしていた。
母さんも時折相槌を打ったり質問したりしていたが、ユリアちゃんを見つめる目が慈愛に満ちた目であったのがとても印象的だった。
血の繋がりもないユリアちゃんだけど、母さんにとっては血の繋がった娘と一緒なんだなあと感じた俺であった。
さて…では、色々と落ち着いてきたことだし、ずっと放ったらかしだった例の件でも、こっそりと進めることにしようかなぁ。
「妊娠は病気じゃないのよ。確かに具合が悪い時は横になる事も必要だけど、適度な運動は毎日はした方が良いわ。疲労が溜まったりストレスを感じるほどの運動は厳禁だけど、散歩ぐらいはしなければ駄目。初めての妊娠だから夫婦そろって心配する気持ちも分からないでもないけど、あまり動かないと出産のときが大変なのよ。あとは、そうねえ………」
などと、母さんによる妊娠した時の注意事項や心構えなどの講義が行われていた。
ユズカは「ふんふん…」としっかりと聞いているようだったが、何故か同じ様に嫁ーずとドワーフメイド衆もしっかりとメモを片手に講義を受けていた。
嫁ーずは分からないでもないけど…ドワーフメイド衆よ、君達にそんな相手は居るのか?
俺の屋敷から出たところなんて見た事ないんだけど…ま、いっか。
さて、母さんの講義をしっかりと聞いたユズカは、メイドとしての仕事量を少し減らし、毎日の朝夕に母さんとネス湖の湖畔を散歩する事に決めた様だ。
ユズキは、それにも護衛として付いて行くとか言っていたが、ここは普段喰っちゃ寝しているブレンダーとクイーンに護衛として付いて行かせる事で落ち着いた。
ユズカはどっちかというと、母さんの言葉で落ち着いたようで、泰然と構えていたが、心配性&嫁さんLOVEなユズキがやっぱり過保護気味かもしれない。
まあ、初めての子供ともなれば、父親がそうなるのも仕方がないのかもな。
前世の俺の場合は、仕事が忙しすぎて、ほとんど嫁さんに構ってなかったけど、これが普通の夫なのかもしれない…。
つまり、前世の俺はダメ夫だったという事だな…反省…。
ま、嫁ーずが妊娠したら、俺にも参考になる事も多いので、色々と有難い。
やはり経産婦である母さんを迎えたのは正解だったな。
さて、そんな妊娠騒動が一段落付いた翌日、俺は約束通りお弁当を持参で妹達と嫁ーずを連れて、もう一度保護地区最南端のバギーのテストコースへと向かった。
朝から昼まで何回もコースを周回し、蒸気動力のバギーの問題点や装備に関してドワーフ達と熱い議論を交わした。
昼食後、妹達と嫁ーずはコースを逆に回ってみたりして楽しんでいたが、俺はコースの細部や構成なんかをチェックしたり、この先の計画を考えたりしながら、まったりと過ごした。
俺が来ていることをどこからか嗅ぎ付けた人魚さんが大挙襲来し、お見合い会の要求をされたりもしたが…まあ、それは上手くはぐらかしておいた。
下手に言質を取られたりしたら、大変な事になるからな。
陽も少し傾き始めた頃、目いっぱい遊んで満足したのか、妹達と嫁ーずがバギーから降りて来たので、今日の所はお暇することにした。
ドワーフさん達は、俺との話し合いで今後の開発方針が固まったとかで、ヤル気に満ちているが…ほどほどにして欲しいと思う。
あんまり頑張りすぎると、俺の仕事が増えるかもしれないからな。
いや待てよ…発案者の嫁の責任を旦那であるユズキに取って貰うのもアリだな。
うん、帰ったらユズキにこのアクティビティー関連の仕事は押し付けよう!
絶対にそうしよう、よし決めた!
帰り道は、遊び疲れたのかユリアちゃんは寝ちゃったけど、ここまで子供を引き付ける魅力が有るんだから、俺の領地で正式にオープンしたら、大繁盛間違いない。
売上からいくらかユズユズの懐に入るんだから、ユズキには死ぬほど働いて貰わないとな。
結局、ユリアちゃんは家に着くまで、コルネちゃんに寄りかかってすやすやと寝ていた。
コルネちゃんのお腹の辺りに涎が垂れたりもしていたけど、そこはお姉ちゃんであるコルネちゃんが、笑って我慢してた。
ま、仕方ないもんね。
家に着いて目を覚ましたユリアちゃんは、今日遊んだアクティビティーを、それはもう楽しそうに母さんに一生懸命に報告していた。
もちろん細かい部分はコルネちゃんが補足したりもしていた。
母さんも時折相槌を打ったり質問したりしていたが、ユリアちゃんを見つめる目が慈愛に満ちた目であったのがとても印象的だった。
血の繋がりもないユリアちゃんだけど、母さんにとっては血の繋がった娘と一緒なんだなあと感じた俺であった。
さて…では、色々と落ち着いてきたことだし、ずっと放ったらかしだった例の件でも、こっそりと進めることにしようかなぁ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,597
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる