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松編 ③
15 松 ④
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やった…
あの場ではあれが正解だったと思う
だとしてもだ、、、何やってんだ俺は
帰ろうとした俺をあいつは許可無くベッドに連れていった。今にもどうにかなりそうな思い詰めた顔だった。
正直いってアドベに犯されるかと思った時はめちゃくちゃ怖かった。ソルトの部屋に着いても恐怖は治まらなくてソルトがいてくれる事の安心感は半端なかった。素直に怖かったと言えない俺にソルトは正直に話せと見透かしたように言われ腹が立った。
あいつはあいつで何か思ってたみたいだけどそれより無理矢理ベッドに連れていったくせにあいつは急に抱くのを辞めようとした。それがさらに俺の癪に障りやめようとしたのにも関わらず思い切り煽って襲わせたのは俺だ。
今ままで口へのキスと男と寝る一線だけは越えないよう守ってきたがプライドと天秤にかけた時に俺はプライドを取りやってしまった。
煽って俺の望み通りに手を出してきたソルトはいつもより男臭い顔をしていた。そもそも俺は男に触られる事も嫌なのに抱かれることに抵抗がないわけなかった。実際煽ったくせに途中で怖くなったのは事実だった。
ソルトだから大丈夫だと思っていた。命令すれば触るのをやめていたから俺が絶対嫌だと言えば抑え込めると安心していた。それは煽っても最終的には絶対やめてくれるって思ってたから。だから逆も同じだと思っていた。
途中まであいつに勝ったと思っていたけど全然違った。俺の気持ちの方が弱かった。
ソルトは俺に流されなかった。
俺は…あの時キスをしようとした。
だけどソルトは俺のキスを避けた。
流されないソルトはその一線は破らなかった。
……………。
あいつがしなかったのは俺が結婚しないと知ってるからで。だから、結婚になると思い気を遣って避けたんだと頭ではわかっていた。だけど心のどこかで最終的には俺が言えばキスができると思っていただけにその衝撃はでかかった。あいつなら誘惑に負けると思った。
でも絶対的に守った。
俺だってそんな事をしたら結婚とわかっていたのにキスを迫った。気分が盛り上がっていたんだろう。どうせするならキスもって言うのはあの場ではあり得る。あっちの世界なら普通にできるし。
逆にソルトに避けてもらって良かったかもしれない。キスをしていたら結婚になっていた。
良かったな、俺
その一線は越えられないだろ
人の事ばかり分析できるが実際自分はどうなんだろう……クラムさんのお見合いの時にあれやこれや偉そうに言う割に全然相手を想いやって無い。むしろ、クラムさんみたいにたんぱくになりたいと思ってソルトに結婚をしない宣言までして性処理みたいな事をずっとしていた。あいつの気持ちを利用してもっと自分勝手にできる都合のいい相手を探している気がした。
煽ってプライドを確保しようと抱かれた俺の代償は大きかった。前からソルトの気持ちはわかっていたが抱かれた事で俺はソルトの本気を知ってしまったしそれに俺は傷ついた。
あの時俺は一人で自分勝手にしたいからほどほどでソルトとの仲に線を引かないとと焦っていた。ここらが潮時、昨日みたいに気まずくなりたくないし俺の心にこれ以上侵入して欲しくない。一度帰って頭を整理したい。そんなことをずっと考えながら河口君と過ごしていた。
そして俺の行動範囲が制限された。
「申し訳ございませんが少し行動範囲を狭めさせて頂きます。あと、私と一緒の時以外の外出は今後は難しくなります。できる限りの配慮はいたしますので」
「ソルト必要ない」
「え?」
「暫くはこっちに来るつもりないから。あと、次からお前とはそういう事はしない」
「わかりました」
突然の来ないのとしない宣言にソルトは驚いたが、とはいえ昨日松を強引に抱いてしまい信頼関係が無くなって当たり前だと思った。そんな顔を見てか松が付け足した。
「ソルト、お前のせいじゃない。俺の自分勝手だから。ごめん」
「はい、わかりました」
と笑顔で静かに答えた。
そして松は自分の世界へと帰っていった。
あの場ではあれが正解だったと思う
だとしてもだ、、、何やってんだ俺は
帰ろうとした俺をあいつは許可無くベッドに連れていった。今にもどうにかなりそうな思い詰めた顔だった。
正直いってアドベに犯されるかと思った時はめちゃくちゃ怖かった。ソルトの部屋に着いても恐怖は治まらなくてソルトがいてくれる事の安心感は半端なかった。素直に怖かったと言えない俺にソルトは正直に話せと見透かしたように言われ腹が立った。
あいつはあいつで何か思ってたみたいだけどそれより無理矢理ベッドに連れていったくせにあいつは急に抱くのを辞めようとした。それがさらに俺の癪に障りやめようとしたのにも関わらず思い切り煽って襲わせたのは俺だ。
今ままで口へのキスと男と寝る一線だけは越えないよう守ってきたがプライドと天秤にかけた時に俺はプライドを取りやってしまった。
煽って俺の望み通りに手を出してきたソルトはいつもより男臭い顔をしていた。そもそも俺は男に触られる事も嫌なのに抱かれることに抵抗がないわけなかった。実際煽ったくせに途中で怖くなったのは事実だった。
ソルトだから大丈夫だと思っていた。命令すれば触るのをやめていたから俺が絶対嫌だと言えば抑え込めると安心していた。それは煽っても最終的には絶対やめてくれるって思ってたから。だから逆も同じだと思っていた。
途中まであいつに勝ったと思っていたけど全然違った。俺の気持ちの方が弱かった。
ソルトは俺に流されなかった。
俺は…あの時キスをしようとした。
だけどソルトは俺のキスを避けた。
流されないソルトはその一線は破らなかった。
……………。
あいつがしなかったのは俺が結婚しないと知ってるからで。だから、結婚になると思い気を遣って避けたんだと頭ではわかっていた。だけど心のどこかで最終的には俺が言えばキスができると思っていただけにその衝撃はでかかった。あいつなら誘惑に負けると思った。
でも絶対的に守った。
俺だってそんな事をしたら結婚とわかっていたのにキスを迫った。気分が盛り上がっていたんだろう。どうせするならキスもって言うのはあの場ではあり得る。あっちの世界なら普通にできるし。
逆にソルトに避けてもらって良かったかもしれない。キスをしていたら結婚になっていた。
良かったな、俺
その一線は越えられないだろ
人の事ばかり分析できるが実際自分はどうなんだろう……クラムさんのお見合いの時にあれやこれや偉そうに言う割に全然相手を想いやって無い。むしろ、クラムさんみたいにたんぱくになりたいと思ってソルトに結婚をしない宣言までして性処理みたいな事をずっとしていた。あいつの気持ちを利用してもっと自分勝手にできる都合のいい相手を探している気がした。
煽ってプライドを確保しようと抱かれた俺の代償は大きかった。前からソルトの気持ちはわかっていたが抱かれた事で俺はソルトの本気を知ってしまったしそれに俺は傷ついた。
あの時俺は一人で自分勝手にしたいからほどほどでソルトとの仲に線を引かないとと焦っていた。ここらが潮時、昨日みたいに気まずくなりたくないし俺の心にこれ以上侵入して欲しくない。一度帰って頭を整理したい。そんなことをずっと考えながら河口君と過ごしていた。
そして俺の行動範囲が制限された。
「申し訳ございませんが少し行動範囲を狭めさせて頂きます。あと、私と一緒の時以外の外出は今後は難しくなります。できる限りの配慮はいたしますので」
「ソルト必要ない」
「え?」
「暫くはこっちに来るつもりないから。あと、次からお前とはそういう事はしない」
「わかりました」
突然の来ないのとしない宣言にソルトは驚いたが、とはいえ昨日松を強引に抱いてしまい信頼関係が無くなって当たり前だと思った。そんな顔を見てか松が付け足した。
「ソルト、お前のせいじゃない。俺の自分勝手だから。ごめん」
「はい、わかりました」
と笑顔で静かに答えた。
そして松は自分の世界へと帰っていった。
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