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番外編
2 独り言と言う名の相談
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婚姻するまでは口づけはできません
夜の行為はできます
ですが、未だに私達はできていません
なぜならビタさんが婚姻するまではしないと言ったからです。その気持ち大変美しいと思いました。さすが、ビタさんです。
「王、できません」
「何の話だ」
「いえ、ただの独り言です」
私は今まで言い寄る方々で欲求不満を解消してきましたがこんなにできない事が苦痛だと思いませんでした。
「王、やまとさんとできなくなったらやまとさん以外としますか?」
「だから何の話だ」
「もしも話ですよ」
「やまと以外ない」
「そんなの我慢できるわけ無いじゃないですか」
「お前はつまり欲求不満を解消したい話をしているのか?」
はいそうです!といいたいですが、実はちょっと違います。今まではそうでしたが今はビタさんとしたいです。
「前なら適当にひっかけてやれば良かったのですが今は違います」
一瞬「クズか」と頭を過ったフィグ。
仕事を黙々と片付ける。
「ビタさんは、婚姻するまでいたしません。美しく聡明な判断に私も賛成です。ですが欲求はたまる一方です。早く婚姻をして一つになりたいのですがなぜ私はあの時お付き合いと言ってしまったのでしょうか?婚姻してくださいとすぐに言えば良かった」
知らん。と言いたかったが独り言をほっといた。婚姻の決断に怖じ気づいたのはクラムで慎重な性格ゆえにすぐに決めるのが難しいからこう言う結果になったなと1人答えをだした。
「はぁ~口づけとはどんな感じなんですかね~私も早くしてみたいです」
「……。」
「王、早く婚姻したいです」
「すればいいだろ」
「数ヶ月以上自分の予定がいっぱいです!」
「なら、諦めて待て」
クラムが予定をきっちり入れ過ぎていたため、ビタと婚姻ができない状況になっていた。その間お付き合いが延びて初めは楽しんでいたのだが今は欲求不満が勝っていた。
「手もつなげてないですし体は肩ぐらしか触れれません。近づくと少し体を引くんです、そしてにっこり微笑まれ私の名前を呼ぶのでそれ以上はできません。笑顔なのに何やら圧があるように感じます」
今までのヤリ○ンの罰がくだったなとフィグは思った。
「健全なお付き合いは素晴らしいんですがせめてそれに近いことはしたい!」
「お前の待ち望んでいた婚姻相手は貞操を守り理想通りだろ」
「はい、私の条件にあってます。ですが…うーん、ビタさんと前に進みたいですが進めないんです!でもビタさんのそういう清楚な部分が好きです!可愛いと思いませんか?」
「それは独り言か?」
結局はビタの好きを聞かされているわけで何が悲しくて部下の欲求不満話を聞かねばいかんのだと仕事をしながら思っていた。
「王、私はどうすればこのモヤモヤを解決できますか?」
「知らん」
クラムは唸りながらフィグに仕事の束を渡した。すると、どこからともなく笑い声が聞こえた。
「ふふふ」
「だ、誰ですか!!」
「お困りのようですね」
「そ、その声はやまとさん!?」
「話しは全て聞かせてもらいましたよ、クラムさん」
「何か良い手があるのですか!?」
さっきからフィグの膝上で黙って聞いていたやまと。膝の上から下りるとどこからともなくあるものを取り出した。そして、誇らしげに高々と上げた。
「じゃじゃ~ん!男のロマン!夢、無限大!イク瞬間はパラダイス!オ○ホール!!」
「う、何ですか、その禍々しい物は」
「オ○ホールです」
クラムに進呈するとクラムは筒の中を覗いた。外は固く中はムニムニと柔らかい。これが一体何になるのかと不思議だった。
「…もしや、これが「あい」ですか!?」
「違います!これは、愛を欲しい人が愛を想像するための物です!擬似的な愛です!」
「擬似的…ですか…私は本当の「あい」を見つけたいのですが」
「まぁまぁ、堅いこと言わず。これは寂しい時に1人で基本使うんですが上級者は別の使い方をしたりしますが今回は上級者編は置いといて。寂しい時はこれです、ビタさんを想像したらいいんじゃないですか?」
「そうですか…では一応、使い方を教えて下さい」
やまとは基本を教えるとクラムは固まった。まさかこれほど快楽の国の技術が進んでいるとはと思った。
「や、やまとさん、私にはこれは難易度が高いです…」
「そうですか?便利だけど。ただ、一人で使うの見られるとドン引きされます。あと、使い終わると賢者モードに入りますのでメンタル気をつけてください。プライドは必要ないです」
そんな物を手渡されたクラムは「悪」を手に入れてしまったのではないかと大いに悩んだ。
「王…ちなみに」
「俺は必要ない」
「フィグ、使わないよね。入んないし」
「やまとに使う」
「?、やまとさんに使うのですか?」
「あ、フィグは上級者なので気にしないでください」
クラムは部屋に持ち帰り机に置いた。禍々しく目に写る筒はこちらを見ている様だった。手に取りくるくる回しながら見ていたがほんの一瞬、魔が差した。
手に取りやまとの言われる通り筒に己を入れようとした瞬間。
コンコンコン
「あ、あの、クラム様。お忙しい中すみません」
そ!その声はビタ、ビタさん!?
「今、よろしいですか?」
「ちょ、ちょ、と、待って下さい!」
「あ、取り込み中でしたら…またにします」
「い、いえ、待って下さい!」
ガン!ゴトン!!
「イテ!」
ドタドタ!!
物凄い音が部屋からするとドアがゆっくり開いた。
「お待たせしました」
「あの、大丈夫ですか?改めましょうか?」
「いえ!大丈夫です!ビタさんこそ、どうされましたか?」
「あ、はい。実は、クラム様に了承を取りにきました」
「了承?何かの書類ですか?」
「い、いえ…」
ビタさんが私に了承を得る事といったら他は防具のメンテナンス、または新しい服や装備などの提案でしょうか。
「クラム様の手を握ってもよろしいですか?」
「はい?」
ビタはその返事が了承と思い両手でぎゅっと一回掴んだ。そしてパッと離した。
「手を掴みたいときはこうやって了承を得てからしようと思いまして。すみません、お取り込み中に」
ビタは顔を真っ赤にして下を向いて話す姿にクラムは真顔になる。静かに一歩下がった。
「ビタさん、一歩中に入ってもらえますか?」
「はい、」
部屋に一歩進むとドアをバタン!と閉めた。
そして、ビタにぎゅっとハグをした。初めてされたハグは力強かったが優しかった。ビタの心臓はバクバクが止まらず恥ずかしそうに腕の中固まっていた。しかし素直にならなければと勇気を出してクラムの背中にちょんと手を添えた。
「ビタさん、了承もなくすみません。ただ、ビタさんも私と手を繋ぐのに了承はいりません」
「はい」
「行為は絶対婚姻まで致しませんからこうして手を繋いだり抱き締めるのは許していただけないですか?」
「は、はい…だ、大丈夫です。わ、私も…本当は触れたい…と…思って…ぃまし…た」
クラムはやはり自分は間違っていたと思った。悪の道具を頼って自分だけ解消しようとしたことを恥じたのだった。
「ビタさんは心境の変化がおありになったんですか?」
「あ、はい。この間やまと様と松君様にお話しをした時にお付き合いを楽しむべきだと言われ気がつきました。…もう少し…自分に素直に…なろうと思いました」
「そうでしたか。その気持ち大変嬉しいです」
やまとと松に多大なる感謝をしつつずっとこうしていたかったがこのままでは押し倒したくなりそうでゆっくり腕を緩めた。
初めてされたハグにビタは目線をクラムに向けれず部屋に逸らした。
「クラム様…」
「何ですか?」
「あの、机に置いてある物は何ですか?」
バっと振り替えるとオ○ホールが優雅にそびえ立っていた。
「あれは、悪の道具です!ビタさんは絶対近づかないでください!やまとさんの国から来た悪の物なので見てはいけません!」
「悪?ですか」
こうして二人は一歩前進した。その夜、クラムはビタが触った手で自慰をしたのは言うまでもない。(自分の手でするのはクラムの中でありです)
オ○ホールはというとクラムが処理に困り考えぬいた結果ソルトへと渡されたのだった。
夜の行為はできます
ですが、未だに私達はできていません
なぜならビタさんが婚姻するまではしないと言ったからです。その気持ち大変美しいと思いました。さすが、ビタさんです。
「王、できません」
「何の話だ」
「いえ、ただの独り言です」
私は今まで言い寄る方々で欲求不満を解消してきましたがこんなにできない事が苦痛だと思いませんでした。
「王、やまとさんとできなくなったらやまとさん以外としますか?」
「だから何の話だ」
「もしも話ですよ」
「やまと以外ない」
「そんなの我慢できるわけ無いじゃないですか」
「お前はつまり欲求不満を解消したい話をしているのか?」
はいそうです!といいたいですが、実はちょっと違います。今まではそうでしたが今はビタさんとしたいです。
「前なら適当にひっかけてやれば良かったのですが今は違います」
一瞬「クズか」と頭を過ったフィグ。
仕事を黙々と片付ける。
「ビタさんは、婚姻するまでいたしません。美しく聡明な判断に私も賛成です。ですが欲求はたまる一方です。早く婚姻をして一つになりたいのですがなぜ私はあの時お付き合いと言ってしまったのでしょうか?婚姻してくださいとすぐに言えば良かった」
知らん。と言いたかったが独り言をほっといた。婚姻の決断に怖じ気づいたのはクラムで慎重な性格ゆえにすぐに決めるのが難しいからこう言う結果になったなと1人答えをだした。
「はぁ~口づけとはどんな感じなんですかね~私も早くしてみたいです」
「……。」
「王、早く婚姻したいです」
「すればいいだろ」
「数ヶ月以上自分の予定がいっぱいです!」
「なら、諦めて待て」
クラムが予定をきっちり入れ過ぎていたため、ビタと婚姻ができない状況になっていた。その間お付き合いが延びて初めは楽しんでいたのだが今は欲求不満が勝っていた。
「手もつなげてないですし体は肩ぐらしか触れれません。近づくと少し体を引くんです、そしてにっこり微笑まれ私の名前を呼ぶのでそれ以上はできません。笑顔なのに何やら圧があるように感じます」
今までのヤリ○ンの罰がくだったなとフィグは思った。
「健全なお付き合いは素晴らしいんですがせめてそれに近いことはしたい!」
「お前の待ち望んでいた婚姻相手は貞操を守り理想通りだろ」
「はい、私の条件にあってます。ですが…うーん、ビタさんと前に進みたいですが進めないんです!でもビタさんのそういう清楚な部分が好きです!可愛いと思いませんか?」
「それは独り言か?」
結局はビタの好きを聞かされているわけで何が悲しくて部下の欲求不満話を聞かねばいかんのだと仕事をしながら思っていた。
「王、私はどうすればこのモヤモヤを解決できますか?」
「知らん」
クラムは唸りながらフィグに仕事の束を渡した。すると、どこからともなく笑い声が聞こえた。
「ふふふ」
「だ、誰ですか!!」
「お困りのようですね」
「そ、その声はやまとさん!?」
「話しは全て聞かせてもらいましたよ、クラムさん」
「何か良い手があるのですか!?」
さっきからフィグの膝上で黙って聞いていたやまと。膝の上から下りるとどこからともなくあるものを取り出した。そして、誇らしげに高々と上げた。
「じゃじゃ~ん!男のロマン!夢、無限大!イク瞬間はパラダイス!オ○ホール!!」
「う、何ですか、その禍々しい物は」
「オ○ホールです」
クラムに進呈するとクラムは筒の中を覗いた。外は固く中はムニムニと柔らかい。これが一体何になるのかと不思議だった。
「…もしや、これが「あい」ですか!?」
「違います!これは、愛を欲しい人が愛を想像するための物です!擬似的な愛です!」
「擬似的…ですか…私は本当の「あい」を見つけたいのですが」
「まぁまぁ、堅いこと言わず。これは寂しい時に1人で基本使うんですが上級者は別の使い方をしたりしますが今回は上級者編は置いといて。寂しい時はこれです、ビタさんを想像したらいいんじゃないですか?」
「そうですか…では一応、使い方を教えて下さい」
やまとは基本を教えるとクラムは固まった。まさかこれほど快楽の国の技術が進んでいるとはと思った。
「や、やまとさん、私にはこれは難易度が高いです…」
「そうですか?便利だけど。ただ、一人で使うの見られるとドン引きされます。あと、使い終わると賢者モードに入りますのでメンタル気をつけてください。プライドは必要ないです」
そんな物を手渡されたクラムは「悪」を手に入れてしまったのではないかと大いに悩んだ。
「王…ちなみに」
「俺は必要ない」
「フィグ、使わないよね。入んないし」
「やまとに使う」
「?、やまとさんに使うのですか?」
「あ、フィグは上級者なので気にしないでください」
クラムは部屋に持ち帰り机に置いた。禍々しく目に写る筒はこちらを見ている様だった。手に取りくるくる回しながら見ていたがほんの一瞬、魔が差した。
手に取りやまとの言われる通り筒に己を入れようとした瞬間。
コンコンコン
「あ、あの、クラム様。お忙しい中すみません」
そ!その声はビタ、ビタさん!?
「今、よろしいですか?」
「ちょ、ちょ、と、待って下さい!」
「あ、取り込み中でしたら…またにします」
「い、いえ、待って下さい!」
ガン!ゴトン!!
「イテ!」
ドタドタ!!
物凄い音が部屋からするとドアがゆっくり開いた。
「お待たせしました」
「あの、大丈夫ですか?改めましょうか?」
「いえ!大丈夫です!ビタさんこそ、どうされましたか?」
「あ、はい。実は、クラム様に了承を取りにきました」
「了承?何かの書類ですか?」
「い、いえ…」
ビタさんが私に了承を得る事といったら他は防具のメンテナンス、または新しい服や装備などの提案でしょうか。
「クラム様の手を握ってもよろしいですか?」
「はい?」
ビタはその返事が了承と思い両手でぎゅっと一回掴んだ。そしてパッと離した。
「手を掴みたいときはこうやって了承を得てからしようと思いまして。すみません、お取り込み中に」
ビタは顔を真っ赤にして下を向いて話す姿にクラムは真顔になる。静かに一歩下がった。
「ビタさん、一歩中に入ってもらえますか?」
「はい、」
部屋に一歩進むとドアをバタン!と閉めた。
そして、ビタにぎゅっとハグをした。初めてされたハグは力強かったが優しかった。ビタの心臓はバクバクが止まらず恥ずかしそうに腕の中固まっていた。しかし素直にならなければと勇気を出してクラムの背中にちょんと手を添えた。
「ビタさん、了承もなくすみません。ただ、ビタさんも私と手を繋ぐのに了承はいりません」
「はい」
「行為は絶対婚姻まで致しませんからこうして手を繋いだり抱き締めるのは許していただけないですか?」
「は、はい…だ、大丈夫です。わ、私も…本当は触れたい…と…思って…ぃまし…た」
クラムはやはり自分は間違っていたと思った。悪の道具を頼って自分だけ解消しようとしたことを恥じたのだった。
「ビタさんは心境の変化がおありになったんですか?」
「あ、はい。この間やまと様と松君様にお話しをした時にお付き合いを楽しむべきだと言われ気がつきました。…もう少し…自分に素直に…なろうと思いました」
「そうでしたか。その気持ち大変嬉しいです」
やまとと松に多大なる感謝をしつつずっとこうしていたかったがこのままでは押し倒したくなりそうでゆっくり腕を緩めた。
初めてされたハグにビタは目線をクラムに向けれず部屋に逸らした。
「クラム様…」
「何ですか?」
「あの、机に置いてある物は何ですか?」
バっと振り替えるとオ○ホールが優雅にそびえ立っていた。
「あれは、悪の道具です!ビタさんは絶対近づかないでください!やまとさんの国から来た悪の物なので見てはいけません!」
「悪?ですか」
こうして二人は一歩前進した。その夜、クラムはビタが触った手で自慰をしたのは言うまでもない。(自分の手でするのはクラムの中でありです)
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