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番外編
1 受け会 ①
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突如始まった俺達の受け会。
と言っても俺が勝手に命名して開いた。受け会とは受けにしかわからない受けだけによる受けの会である。1名はっきりしない人も混ざっているがそれは良しとする。
そんなことよりも大事件が発生中だった!
「え、まだクラムさんとしてないんですか!?」
「は、はい」
「「なんで!?」」
そう問いただした俺と松君はビタさんが1ヶ月以上経つのにまだクラムさんとやっていないという恋愛に興味津々だった。
「まだ婚姻してないですから」
「でも行為はいいよね?」
「あ、はい。そうなんですが私は婚姻後に結ばれたいと思いまして。なので儀式まで致さない方向でお願いしました」
「「そっか」」
俺と松君は下衆にも程があるがクラムさんとビタさんの夜の営み事情がどんなものかと気になっていた。
しかし今聞いた通りビタさんはまだ何もしていなかった。百戦錬磨のクラム先輩が手を出していない事に驚きを隠せないが少なからずお誘いはあったはず。それをどう回避してるか営み会話から回避話にシフトチェンジした。
「はい、婚姻まではしないと言うのをそのまま伝えました所わかりましたと了承を得られまして、それ以降は特に何もないです」
どストレートの回避をクラムさんが了承しているだと!
「じゃあ、手を繋いだりハグとかは?」
「ありません」
にっこり笑顔で答えるビタさんに思わず松君と顔を見合わせた。俺達は汚れてしまったのだろうか。フィグなんて速攻攻めてきたというのに。玩具の使い方も手馴れたもんだ。
「び、ビタさん、では何をしてるんですか?」
付き合う=致します発想の我らは聞かずにはいられなかった。
基本クラムさんは忙しいのでたまに会ってもアイコンタクトの挨拶ぐらいらしかできないらしい。
で、二人で時間が取れた時はクラムさんの部屋に行くのが恒例。
そして……
「ビタさん、良かったら一緒にはめてみませんか?」
「あ、わ、私が触っても?」
「勿論です、これなんかいいですよ」
「あ、本当ですね。上手く入りました」
と言う会話が全てエロく聞こえる俺は末期だった。
「へー!パズルやってるんですね」
「はい、凄く楽しいです。時間がすぐ過ぎてしまいます。やまと様から頂いた品だと聞きました。大変素晴らしい物をありがとうございます」
和心パズルが役にたって良かった。とてつもなく健全で清いお付き合いをしてる二人は何だかほっこりした。
「それでビタさんはいいんですか?」
「あ、はい。私は今のままで十分です…」
「婚儀まで何も無しですか?」
「は…はい…婚儀後も魔石で授かるまでは致さなくても良いかなと…」
オーマイガ!
これはどっちの味方をするのが正解なんだ。
できない辛さ!!クラムさんに男のロマンをプレゼントしてあげようかな~と悩んでいると受け疑惑の松君が重い口を開いた。
「いろいろ初めてだとビックリしますよ」
確かに!
そしてちょっと説得力があるのなぜだろう。
「せめて、手をつなぐやハグはすべきです。そして、クラムさんは時間制限がありますからただ相手に任せっきりではいけません」
ドーーン!
と言う音がビタさんの頭に鳴り響いたように聞こえた。
「あ、あの、やはりお任せはだめですか?」
「ダメではないですが、はっきり言って2.3回で飽きます」
ぬおー!
「ましてや、285人ぎりのクラムさんはシビアかもしれません」
「松君、あんまり脅したらビタさん初めてなのにビビっちゃうよ。俺も初めてフィグとするときちょっとひよったから」
「王妃様もですか?」
「あ、うん。他の人と付き合った事あるけど俺も抱かれたのフィグが初めてだったりする…」
キャ!恥ずかしい!
手で顔を押さえたが、良く考えたら初めては玩具だ。あれ、こう言うとき訂正するのかな?
いや、人カウントならフィグが初めて。
「河口君は…凄かった。いずれにせよ、やる前に緊張で爆発するから少しずつ慣らすのいいかもね」
「慣らすの大切!!」
「そ、そうなんですね」
「手を繋ぐのとかも結婚後がいいって何かあるんですか?貞操ならともかく。悩みがあるなら聞くよ?」
松君優しい。
俺も、玩具ならあげるよ。
「じ、実は…手を握った事が今までないんです。本当はしたいのですが恥ずかしくて避けてしまって。…どんな時に手を繋いだりハグをすれば良いのでしょう?」
なんて、可愛いいんだ。
流石新鮮!
「いつでもいいです!」
「うーん、好きだなって思った時にしたらどうですか?後は、元気づけたいときとか」
「俺、急にする!」
「河口君はフィグさんだからね。クラムさんは隙が無いし普段から忙しいから呼び止めて聞いてみてもいいんじゃないですか?」
「確かに!」
「そうですね…私も了承を得てからの方が自分に合ってる気がします」
「もっと、お付き合い楽しんで素直な気持ち表した方がいいと思います」
「ビタさん、頑張って!」
「はい、がんばります!」
「そもそも、何でクラムさんのお見合いに応募したんですか?前から知ってないと応募しないよね?」
「はい……クラム様に防具を届けに行った事がありまして、そこで初めて話しました。その時にお怪我をなさってましてそこに防具が当たるかもと思ったんです。その場でお直しをしようとしたら、これぐらい当たっても大丈夫です。でなければ国民守れませんからと仰いまして。そこでこんな素敵な方に国が守られているのかと思ったら……その……はい…そんな感じです」
何、その素敵なエピソード。
俺なんてフィグ拾って岩男と思ったぐらいなのに。好きになったの何となくだし。
松君なんて隣で眩しそうな顔をしてる!
わかるよ!ソルトさん凄かったもんね!
そして、第二回受け会を必ず開くと宣言をして今回は幕を閉じた。だが、この第二回に俺達は驚愕の事実を知ることになる。
と言っても俺が勝手に命名して開いた。受け会とは受けにしかわからない受けだけによる受けの会である。1名はっきりしない人も混ざっているがそれは良しとする。
そんなことよりも大事件が発生中だった!
「え、まだクラムさんとしてないんですか!?」
「は、はい」
「「なんで!?」」
そう問いただした俺と松君はビタさんが1ヶ月以上経つのにまだクラムさんとやっていないという恋愛に興味津々だった。
「まだ婚姻してないですから」
「でも行為はいいよね?」
「あ、はい。そうなんですが私は婚姻後に結ばれたいと思いまして。なので儀式まで致さない方向でお願いしました」
「「そっか」」
俺と松君は下衆にも程があるがクラムさんとビタさんの夜の営み事情がどんなものかと気になっていた。
しかし今聞いた通りビタさんはまだ何もしていなかった。百戦錬磨のクラム先輩が手を出していない事に驚きを隠せないが少なからずお誘いはあったはず。それをどう回避してるか営み会話から回避話にシフトチェンジした。
「はい、婚姻まではしないと言うのをそのまま伝えました所わかりましたと了承を得られまして、それ以降は特に何もないです」
どストレートの回避をクラムさんが了承しているだと!
「じゃあ、手を繋いだりハグとかは?」
「ありません」
にっこり笑顔で答えるビタさんに思わず松君と顔を見合わせた。俺達は汚れてしまったのだろうか。フィグなんて速攻攻めてきたというのに。玩具の使い方も手馴れたもんだ。
「び、ビタさん、では何をしてるんですか?」
付き合う=致します発想の我らは聞かずにはいられなかった。
基本クラムさんは忙しいのでたまに会ってもアイコンタクトの挨拶ぐらいらしかできないらしい。
で、二人で時間が取れた時はクラムさんの部屋に行くのが恒例。
そして……
「ビタさん、良かったら一緒にはめてみませんか?」
「あ、わ、私が触っても?」
「勿論です、これなんかいいですよ」
「あ、本当ですね。上手く入りました」
と言う会話が全てエロく聞こえる俺は末期だった。
「へー!パズルやってるんですね」
「はい、凄く楽しいです。時間がすぐ過ぎてしまいます。やまと様から頂いた品だと聞きました。大変素晴らしい物をありがとうございます」
和心パズルが役にたって良かった。とてつもなく健全で清いお付き合いをしてる二人は何だかほっこりした。
「それでビタさんはいいんですか?」
「あ、はい。私は今のままで十分です…」
「婚儀まで何も無しですか?」
「は…はい…婚儀後も魔石で授かるまでは致さなくても良いかなと…」
オーマイガ!
これはどっちの味方をするのが正解なんだ。
できない辛さ!!クラムさんに男のロマンをプレゼントしてあげようかな~と悩んでいると受け疑惑の松君が重い口を開いた。
「いろいろ初めてだとビックリしますよ」
確かに!
そしてちょっと説得力があるのなぜだろう。
「せめて、手をつなぐやハグはすべきです。そして、クラムさんは時間制限がありますからただ相手に任せっきりではいけません」
ドーーン!
と言う音がビタさんの頭に鳴り響いたように聞こえた。
「あ、あの、やはりお任せはだめですか?」
「ダメではないですが、はっきり言って2.3回で飽きます」
ぬおー!
「ましてや、285人ぎりのクラムさんはシビアかもしれません」
「松君、あんまり脅したらビタさん初めてなのにビビっちゃうよ。俺も初めてフィグとするときちょっとひよったから」
「王妃様もですか?」
「あ、うん。他の人と付き合った事あるけど俺も抱かれたのフィグが初めてだったりする…」
キャ!恥ずかしい!
手で顔を押さえたが、良く考えたら初めては玩具だ。あれ、こう言うとき訂正するのかな?
いや、人カウントならフィグが初めて。
「河口君は…凄かった。いずれにせよ、やる前に緊張で爆発するから少しずつ慣らすのいいかもね」
「慣らすの大切!!」
「そ、そうなんですね」
「手を繋ぐのとかも結婚後がいいって何かあるんですか?貞操ならともかく。悩みがあるなら聞くよ?」
松君優しい。
俺も、玩具ならあげるよ。
「じ、実は…手を握った事が今までないんです。本当はしたいのですが恥ずかしくて避けてしまって。…どんな時に手を繋いだりハグをすれば良いのでしょう?」
なんて、可愛いいんだ。
流石新鮮!
「いつでもいいです!」
「うーん、好きだなって思った時にしたらどうですか?後は、元気づけたいときとか」
「俺、急にする!」
「河口君はフィグさんだからね。クラムさんは隙が無いし普段から忙しいから呼び止めて聞いてみてもいいんじゃないですか?」
「確かに!」
「そうですね…私も了承を得てからの方が自分に合ってる気がします」
「もっと、お付き合い楽しんで素直な気持ち表した方がいいと思います」
「ビタさん、頑張って!」
「はい、がんばります!」
「そもそも、何でクラムさんのお見合いに応募したんですか?前から知ってないと応募しないよね?」
「はい……クラム様に防具を届けに行った事がありまして、そこで初めて話しました。その時にお怪我をなさってましてそこに防具が当たるかもと思ったんです。その場でお直しをしようとしたら、これぐらい当たっても大丈夫です。でなければ国民守れませんからと仰いまして。そこでこんな素敵な方に国が守られているのかと思ったら……その……はい…そんな感じです」
何、その素敵なエピソード。
俺なんてフィグ拾って岩男と思ったぐらいなのに。好きになったの何となくだし。
松君なんて隣で眩しそうな顔をしてる!
わかるよ!ソルトさん凄かったもんね!
そして、第二回受け会を必ず開くと宣言をして今回は幕を閉じた。だが、この第二回に俺達は驚愕の事実を知ることになる。
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