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異世界人てやつは
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こんな広い部屋があったのかと言うぐらい広い部屋に案内された。
「練習はここですか?」
「いや、今日は違うよ。ここ本番会場でその横にある部屋でやるよ。ちなみに儀式は三つあって一、二が今から練習する奥の部屋で三が最後ここで皆の前でやる事になる」
「もっといろいろ儀式はあるけどわかりやすくしたから大丈夫だと思う」
「ありがとうございます。すみません」
「いやいや、やまとが謝る必要はないよ。本番も失敗しても全然大丈夫だから」
「そそ、俺達もできるだけ手伝うからな」
優しい~心強い!二人の王は本当にお兄さんみたいだ。ライ兄さん、ソル兄さんって呼ぼうかな~
「で、王は何でいるんですか?」
「練習は俺とする」
「だから、駄目だと言ったじゃないですか!王には当日まで練習見るの禁止なんですから!規則ですよ!」
ナグマ国では婚儀練習は婚儀専用の仕官がいて指導をするが今回は仕官ではなく二人の王たっての希望でライムとソルベが協力をする事になった。アシストはクラム。
「出ていって下さい!」
「……。」
クラムにそう言われ部屋を追い出されたフィグはおとなしく帰る。ことなどするはずもなく、ドアの前にいる護衛と共に立って待つのだった。
「では、やまとさん始めます」
①ドアから一人入る
②立っているフィグの所に行く
③フィグがしゃべり終わるのを待つ
④儀式一
⑤退場
が儀式一の流れらしい。儀式二もほとんど同じだけど今日は儀式一の練習をするらしい。
「では、一度流れで通した後に儀式一の練習をやってみましょう」
相手はライムさんがしてくれるみたい。ライムさんの所へ行ってライムさんが何やら話して終わりました。儀式一とやらが始まります。終わりました、退場。
意外と簡単!俺、なにもしなくていい!
「流れはできてますね、良かった。では、儀式一を体験してみましょうか。失敗しても全然大丈夫ですから」
「体験?」
そう思った瞬間ライムさんが立っていた先の壁だと思っていた所が開いた。
「何ここ」
「儀式一です。あの先にある魔石を取りに行きます。婚姻専用の魔石ですからやまとさんにしかとれません」
猛吹雪の階段の先に白く輝く魔石が光る。まるで勇者が何かを成し遂げた最後のアイテムを手にするような神々しさ。
俺…最強の勇者になってもいいのかな
「無理」
こちとらダウンジャケットしか持ってきてないんじゃ!寒さで死ぬ!しかも今持ってない!
「やまと、大丈夫だ。俺達がいる」
「ちなみに、危険は何かありますか?」
「いや、あれを取りに行くだけだ」
ホッ、まだましか。
いや、これ練習で命落としかねない!!
せめて防寒着!!凍え死ぬ!!
「あの、寒いのはどうすれば…」
「「「我慢?」」」
「……帰ります」
「「「……。」」」
二人の王は無言で俺の横に立ちがっしりと腕を掴み吹雪く先にいざなった。
俺は昇天してしまうのだろうか。
嗚呼、魔石が眩しい~
いや、冷凍やまとにされる。
「むーーり~!」
「練習はここですか?」
「いや、今日は違うよ。ここ本番会場でその横にある部屋でやるよ。ちなみに儀式は三つあって一、二が今から練習する奥の部屋で三が最後ここで皆の前でやる事になる」
「もっといろいろ儀式はあるけどわかりやすくしたから大丈夫だと思う」
「ありがとうございます。すみません」
「いやいや、やまとが謝る必要はないよ。本番も失敗しても全然大丈夫だから」
「そそ、俺達もできるだけ手伝うからな」
優しい~心強い!二人の王は本当にお兄さんみたいだ。ライ兄さん、ソル兄さんって呼ぼうかな~
「で、王は何でいるんですか?」
「練習は俺とする」
「だから、駄目だと言ったじゃないですか!王には当日まで練習見るの禁止なんですから!規則ですよ!」
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「出ていって下さい!」
「……。」
クラムにそう言われ部屋を追い出されたフィグはおとなしく帰る。ことなどするはずもなく、ドアの前にいる護衛と共に立って待つのだった。
「では、やまとさん始めます」
①ドアから一人入る
②立っているフィグの所に行く
③フィグがしゃべり終わるのを待つ
④儀式一
⑤退場
が儀式一の流れらしい。儀式二もほとんど同じだけど今日は儀式一の練習をするらしい。
「では、一度流れで通した後に儀式一の練習をやってみましょう」
相手はライムさんがしてくれるみたい。ライムさんの所へ行ってライムさんが何やら話して終わりました。儀式一とやらが始まります。終わりました、退場。
意外と簡単!俺、なにもしなくていい!
「流れはできてますね、良かった。では、儀式一を体験してみましょうか。失敗しても全然大丈夫ですから」
「体験?」
そう思った瞬間ライムさんが立っていた先の壁だと思っていた所が開いた。
「何ここ」
「儀式一です。あの先にある魔石を取りに行きます。婚姻専用の魔石ですからやまとさんにしかとれません」
猛吹雪の階段の先に白く輝く魔石が光る。まるで勇者が何かを成し遂げた最後のアイテムを手にするような神々しさ。
俺…最強の勇者になってもいいのかな
「無理」
こちとらダウンジャケットしか持ってきてないんじゃ!寒さで死ぬ!しかも今持ってない!
「やまと、大丈夫だ。俺達がいる」
「ちなみに、危険は何かありますか?」
「いや、あれを取りに行くだけだ」
ホッ、まだましか。
いや、これ練習で命落としかねない!!
せめて防寒着!!凍え死ぬ!!
「あの、寒いのはどうすれば…」
「「「我慢?」」」
「……帰ります」
「「「……。」」」
二人の王は無言で俺の横に立ちがっしりと腕を掴み吹雪く先にいざなった。
俺は昇天してしまうのだろうか。
嗚呼、魔石が眩しい~
いや、冷凍やまとにされる。
「むーーり~!」
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